【コラム】「無料じゃないから星1つ」がヤバい
広告料収入などで運営している「基本無料」のサービスが世に溢れているわけですが、やはりそういうサービスに集まる人達の民度は決して高くはないのですね。
おっさんは日頃、基本無料の某マンガアプリを愛読させてもらってるんです。当然作家さんも仕事でやってますから無料で提供し続けるのは無理で、どこかしらで回収が行われるわけですよ。
で、その課金誘導の仕方が下手だとしても、ユーザーの反発の内容があまりにも解せない。
「お金を払えない人だっているんですよ!」
まずはこれ。自分が「お金が払えない」=「払わなくていいはず」と支払わないことを正当化する意見。
いやあもうこんなのね…学生だろうが主婦だろうが関係ない。
金持って店に入らない人はお客じゃないですから。
こういった無料の部分だけ食べ尽くす人たちによって、そのアプリの評判が地の底まで落ちることもあるんです。
主婦はともかく「学生」というのは、おっさんの認識ではアルバイトが出来る年齢を指していると思うんですが…
しかもこれ、18歳以上向けサービスです。なんだかなぁ。
「お金を取るなら読まない」
この典型的なゴネも呆れてしまいます。ゴネればタダで読めると思ってるのか!
うちみたいなブログでさえ、運営するのに年に万からのお金がかかっているわけで、それをやりくりするための広告だったりするわけなんですよ。
毎週連載している作家さんにはタダで働けと言うのは、あまりにも酷じゃありません?
精神労働への評価は目に見えにくい
では何故こういったことが起きてしまうのか?というと、どうも、このゴネる人達だけが悪いとは思えないのです。
まずは人間の本能的なものと関係すると思います。
芸術のような重量がないもの、手で触れられないものは何故か、どれだけ手間がかかっていても軽く見られてしまうことがあります。
「これちょっと直して」というのが、例えば車だったらお金がかかるのは当然だと思いますよね。
「パーツを取り寄せます」とか、物がイメージできるから。
しかし、Webページの表示を変えたいとか、そういうのは何故か「無料でサービスしてくれる」と思われている。
おっさんがシステム屋をやっていた時もそうでした。物理的な費用以外はサービスできると思われている。
それは多分、どれくらいの手間がかかっているかわからないからですよね。
自ら「制作の苦労」を発信すべき時代
本能的なものが原因としても、人間は理性が働く生き物です。
この問題を解決するには、何はなくとも労力を知ってもらうことだと思うのです。
おっさんはブログシステムもいじるし、音楽や映像もやるので、その辺がどんだけ大変かはよくわかる。
クリエイター同士ならよく分かるんです、そのものの価値や、かけられた時間や労力が。
しかし、クリエイターはカッコつけて苦労を見せたがらない人が多い。
もちろんそれは、同業の人たちに対しては商売上秘密にしておきたい部分だとは思うんですが、それで業界全体がジリ貧になったら元も子もないわけです。
製作時間は特に明示すべきである
製作時間はものの価値を決めるわかりやすい指針です。
その作品にかけた時間のすべてを支払ってもらうというのは無理ですが、だいたい目安にはなるでしょう。
例えば、おっさんはイラストはやらないのでそっちの界隈は未知なんですが、イラスト描いてくださいと頼んで「はい、3万円です」って言われたら、正直「あ、結構するんだなあ」と感じるでしょう。だってどの部分が3万円なのかわからないから。
そこで「線画の過程」とか「塗りがものすごい時間がかかるものなんです」「この道15年です」という情報があったら「あーそれなら3万円かもな」と納得も行くかもしれません。
そうすれば、客側からもそのラインから剥離した金額って出てこないはずなんですよね。
そもそもこれこそが新規開拓営業ではじめにやることですよ。これをやってないとこが多いんです。
「無料で見れる!」とかそういう表面的なところの宣伝だけに力を入れていて、その魅力的なコンテンツが出来るまでの過程は隠されているんですよね。
特に社会経験のない学生や主婦なんかはその辺を全然知らないので、顧客教育って絶対必要だと思うんです。
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