コラム:承認欲求を味方につけて着実に成果を出す方法
人間が社会的活動を積極的にする原動力として、2つの欲求があると思う。
- 自己実現欲求(自分がこうなりたい)
- 承認欲求(人に認められたい)
このうち承認欲求は厄介なもの、注意すべきものとして取り上げられることが多い。
最近、Twitterで見る限りでもそれは明らかだ。
たしかに承認欲求のみが先走ってしまうと人に迷惑をかけたりすることもある。
しかしながら、承認欲求自体には非常に強い推進力があるので、上手く使うことによって自己実現の後押しともなるのだ。
今回はその「承認欲求」の上手な使い方について書いていきたい。
Contents
承認されるのは「できた後」
承認欲求をコントロールする上で最初に理解しておきたいのは、「自然な承認は"なんらかの成果"に対して起こる」ということである。
自分が何かしら評価されるべき偉業を達成したら、自然と評価されるだろう。
つまり、「これからやろう」という段階ではまだ「褒められる、認められること」は期待できない。
承認はできるだけ後で
例えば、あなたはこれからブログを立ち上げるとする。ブログは趣味でやるにしても、なかなか大変なものだ。
- 扱う題材を考える
- ブログを立ち上げる
- ブログシステムを覚える
- 宣伝やSEOについて勉強する
- 記事を書きまくる
- そこそこ認知される
- ....
こう書くと簡単そうだが、段階を登るほどハードになってくる。
初心者がやるブログが「そこそこ認知される」までの期間たるや、数カ月から年単位はザラであろう。
その間、どこまで「承認されない期間」を我慢できるかである。
早く褒められると失敗する
承認欲求の使い方が下手な人は、「題材を考える」あたりですでに承認されたいと思っている。
構想として立派なものができたら、それがもう実現できるような気分になっている。
例えば「今度ブログやろうと思うんだ~」と友人に話す。コンセプトなども話す。上手く行けば人気が出そうだ。
友人も「すごいね、頑張って!」なんて応援してくれる。
この時点であなたは承認欲求という限られた燃料の何割かを消費してしまったのである。
話して認めてもらった時点でいくらか満足してしまうからだ。
初心者はブログ立ち上げやシステム理解の時点で躓く。SEOあたりにもなれば「やっぱり無理かな」と思ってやめてしまう。
しかしながら、あなたの最初の目標は6の「そこそこ認知されるブログを作る」まで行かなければ達成とならない。
黙ってやる→進む
ではどうしたらいいかというと、考えていることは喋らず、形にしていくことだ。
ただ、黙ってやるべきことだけやる。
ブログに限った話ではない。ダイエットなら「毎日何キロ走るぞ~!」なんてツイートしていいねを待っている時間「走れ」ということだ。
自分がやろうとしていることが大きいことであればあるほど、完成度が高くなってから発表したほうがみんな驚く。
つまり、後出しすればするほどより大きな承認が得られるのだ。
出来上がってくるとそろそろ言っていいかな?と考える。それでも言わない。
この「言いたくてウズウズしちゃうけど今は言わないっ!」みたいな感じをなるべくキープする。
ちょっと下の話になるが、おしっこを我慢しているのでトイレのためなら走れる状態に近い。
この状態を「モチベーションが高い」と表現してもいいと思う。
黙っている方がオトク?
自分がやっていることが重要であればあるほど、実は秘密にしておいた方が有利であることもわかってくる。
本当に話すべき人にしか話さなくなってくるし、より意義のある段階になってから初めて人に発表できるようになってくる。
だから、しばらくは黙って勉強し、たくさんの失敗をすることが望ましい。
誰にも何をやっているか知られていなければ、失敗したって何も恥ずかしいことはない。
最初から承認欲求を使って風呂敷を広げてしまうと、失敗が恐ろしくなる。
挑戦のはじめは自分がどれだけのことができるかにチャレンジする時間で、自分を助けてくれる人だけに目標などの内容を話す。
これによって挑戦失敗による社会的な評価リスクも最小化されるのだ。
ライバルを褒めるべきか?
何かをやっていれば必ずライバルが現れる。
全力で競争している相手を褒めることは心情的に難しい。
例えばライバルに先を行かれた時の心情たるや「悔しくて死にそう」というやつである。
だから人は承認欲求を警戒する。「こいつは褒めていいやつなのだろうか?」と考える。
政治家も足の引っ張り合いばかりしているように思えるが、この点を考えればある程度仕方がないのかもしれないと思う。
「良いことだけど褒めたくはない」という心の葛藤をどう思うかは人それぞれだと思うが、個人的には「褒めたくない」という気持ちを蔑ろにすべきではないと思う。無理に褒めなくてもいいのだ。
ただ、競争相手を褒めたからと言って自分が下になるか?というと必ずしもそうではないと思う。
ライバルとも良好な関係にあることが、自分にとっても良い情報や学びが多く、良いコンディションとなる場合も多い。
どうしても認めてくれない人はいる
そして忘れてはならないのは、同じジャンルの活動をしている人はそう簡単に認めてくれないということだ。
これは限られたパイを奪い合うような構図を考えれば自然なことである。
仕事でもそうだし趣味でもそうだ。だから、同業者の評価は気にしすぎてはいけないのだ。
つらいときこそ「出来たイメージ」をする
挑戦の間は厳しい時期が何度もある。そこで大切なのが「出来た時のイメージ」で奮い立たせることである。
自己実現欲求と同時に「承認欲求」を使うタイミングだ。
「これが出来たらこれだけの人に認めてもらえるだろう」とか、「あいつを見返すことができる」なんてことでもいい。
人に認めてもらっているイメージを最大限に持ってみよう。
- プロジェクトが完成してみんなでお祝いしているシーン
- 出来上がったものを皆に誇らしく紹介するシーン
- 自分が成長したことを実感しているシーン
- 今回のことを経験談として語っているシーン
これらを想像して、人に賞賛の言葉をかけてもらえることを強くイメージする。
そして、今の活動がそのイメージに向かって進んでいると確信できたら、もう一度挑戦に立ち向かうことができるだろう。
どうしても出来ない時
色々工夫してみたけど、どうしても出来ないという時がある。
それは、その時の自分にとってちょっとハードルが高すぎる選択をしてしまったのだ。
- 無理に背伸びをしていないか
- 踏むべき順序をスキップしていないか
- 焦って結果を求めていないか
こういったことを見直しつつ、少し自分に休憩を与えるタイミングだ。
まとめ
- 承認されるのは「やり遂げた後」
- 承認されるのを楽しみに取っておく
- やれることを黙ってやる
- ライバルは無理に認めなくていい
- つらい時は「やり遂げた後」をイメージする
- 無理だと思ったら休みつつ、プランを見直す
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