みんなどのくらいのPC使ってる?Steamハードウェア調査で見えたユーザーの「気持ち」
ゲーミングPCの環境は人それぞれ。ではどんなPC環境が人気なのか?
Steamの2025年6月のハードウェア調査の結果から傾向を見てみよう。
Contents
グラボは相変わらずGeForceが強い
タイトル画像の緑・赤・青の比率はそのままNVIDIA・AMD・IntelのGPUの使用割合だ。
GeForceシリーズなど、NVIDIA製GPUを使っている人が全体の74.07%となっている。AMD製GPU(Radeonなど)は17.68%に留まっている。
2025年4月くらいまでは、NVIDIA製GPUの品薄が目立っていた。AMDがそこに新型Radeonを投入したことで事実上Radeonしかまともなミドル帯がない時期があった。モンハンワイルズ需要もあってRadeonは結構売れたはずだ。
ただ、結局その後NVIDIAが供給力を上げ、製品価格も下がってきたことで、製品価格帯は年初が嘘みたいに落ち着いてきている。
GPU製品はRTX 4060シリーズが相変わらず強い
GPU製品シリーズのシェアは次の通り。種類が多いのでこれですべてを語れるわけではないが、やはり価格的に「安い製品ほど使われている」ということがわかる。
- RTX 4060 Laptop GPU (4.99%)
- RTX 3060シリーズ (RTX 3060 / 3060 Ti) (4.57%)
- RTX 4060 (4.41%)
- GTX 1650 (3.35%)
- RTX 4060 Ti (3.03%)
1位はノートのRTX 4060 Laptop GPUがトップ。省スペースで持ち運びができるゲーミングノートの需要って意外とあるんだなと実感。小径ファンなので快適なゲームプレイにはヘッドフォン必須になりがちだけど、ヘッドフォンさえすれば出先で遊べるからね。また、インディーズタイトルなどのライトなゲーム、LoLなどの2Dゲームには十分な性能がある。
2位はRTX 3060。RTX 3060は12GBモデルがあり、能力はそこそこにあるのでライト~ミドルなゲームには十分。2021年発売だが根強い人気。
3位、デスクトップのRTX 4060。4番目にはGTX 1650というローエンド帯モデルが入ってくる。5位は16GBモデルもあるRTX 4060 Tiだ。
このように、Steamの「全体」で言えば、エントリー級モデルがまだまだ現役で使われている。まあ、RTX 4060は割と最近の世代だけどね。
GeForce RTX 50シリーズ
最新のGeForce RTX 50シリーズの使われている順を見てみよう。
全体順位 | GPU |
26 | NVIDIA GeForce RTX 5070 |
45 | NVIDIA GeForce RTX 5080 |
46 | NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti |
52 | NVIDIA GeForce RTX 5060 Laptop GPU |
59 | NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti |
66 | NVIDIA GeForce RTX 5060 |
92 | NVIDIA GeForce RTX 5090 |
99 | NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPU |
RTX 50シリーズは最初にRTX 5090/5080が発売され、ローエンドに向かってRTX 5070 Ti、RTX 5070、RTX 5060 Ti、RTX 5060…という順で発売された。
シェアを見ると、発売日・価格・性能などで割と納得の結果だ。
まず、RTX 5070がRTX 50シリーズでは最も使われている。2025年3月に発売された新製品ながら、全体でも26位と比較的上位に入っている。VRAM 12GBを搭載し、2025年スペックとしても安心できる。
続いて、45位にRTX 5080。4K向けのハイエンドクラスでは、王者RTX 5090の価格を考えると妥協点になりやすい。
そして、続く46位にRTX 5070 Ti 16GB。モンハンワイルズが2月末の発売だったが、ちょうどそこに重なるタイミングでの発売。RTX 5080と同じ16GBの大容量VRAMを持っており、4Kのゲームプレイも視野に入る。
52位にはノートPC用のRTX 5060 Laptop GPUも入ってきている。
59位にRTX 5060 Ti。VRAM8GBと16GBが発売となったが、おそらくシェアが高いのは16GBモデルだろう。各メディアでも8GB版はVRAM不足でゲームが不安定になったり、パフォーマンスが発揮しきれないといったレビューも見かけた。一方で、16GB版はゲームでこそそこまで使いきることはないものの、クリエイティブ用途やAI作業では十分使えるため、ゲーマー以外にもニーズがありそうなGPUになっている。
66位にRTX 5060。こちらは8GBオンリーでエントリーに近い位置づけだ。
92位にGPUキングのRTX 5090が入っている。性能は最強だがお値段も最強ということで、やはり利用者数は相当少ないと考えられる。
99位にはRTX 5070 Ti Laptop GPUが入った。
CPUシェアはIntelが6割を切り、6コアや8コアが主流
CPUシェアはAMDが40.71%、Intelが59.29%となっている。ゲーマー向けにはAMD Ryzen 9800X3Dなど、「X3D」なCPUが強く、Intelの牙城を崩している格好だ。ただ、明らかに強くなった分価格も強気であり、そこまで強力なCPU性能を必要としない層にはもう少し安価なモデルでも十分である。
CPUの物理コア数については、6コアと8コアで過半数を占める。ゲームに特化した9800X3Dですら8コア16スレッドなので、ゲーム用としてはそれで十分というわけだ。
お手頃なBTOPCに使われているAMD Ryzen 7 7700などは、8コア16スレッドのエントリー的なモデルとしてコスパが良い。
OSはいよいよWindows11が6割超え
Windows11のシェアは62.55%に。Windows10のサポートが2025年10月で終わることもあり、Windows11へのアップグレードや買い替えが進んでいるようだ。
2025年の「庶民的なゲーミングPC」を考えてみる
今回のデータと自分で触ってみた経験からも
- OS: Windows11
- CPU: IntelかAMDで6~8コアベースのCPU (IntelならPコアが6~8コア)
- GPU: RTX 4060でライトゲーム向けに安く済ますか、RTX 5070で最新ゲームへの将来性を取る
このあたりが落としどころな感じがする。
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