グラボが壊れてもゲームが出来る!?「内蔵グラフィック機能」はどこまで動くのか
グラフィックボードは消耗品ですので、長いこと使っていれば調子が悪くなってきます。そして、運良く(?)メーカー修理に出せる場合、「代替品を用意しないと…」ということになりますよね。
しかしながら、ごくごく最低限の利用であれば、CPUに内蔵されたグラフィックス機能で凌げることもあります。今回はそんな「内蔵グラフィックス機能」の使い方と、どの程度のことが出来るのか?という点を調べてみました。
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Intel CPUならHD Graphicsが使えるかも
2010年以降発売のIntelのCPUでは、内蔵GPUの「HD Graphics」が利用できる場合があります。もちろん、発売時期が新しいもののほうが高性能なGPU機能を有しています。例えばおっさんが利用しているCore i7 6700Kでは「HD Graphics 530」が利用でき、最大クロック1150MHz、345-441GFLOPSの処理精度があります。これはどれくらいの性能か?というと、昔の「GeForce 9800GT」や「GeForce GT440」と同じくらい、「GeForce GT730」にはちょっと届かないかな?くらいの性能となります。5000円くらいのグラボと同レベルでしょうね。
内蔵GPUでどれくらいのことができるのか?
おっさんの環境でどれくらいの事ができるかやってみました。
4K 60fps映像の再生
YouTubeなどでも4K映像が見られるようになりましたが、4Kで60fpsの映像を再生するのには十分なパワーを発揮しました。
2Dゲームはサクサク
例えば「Tree of Savior」なんかは内蔵GPUで全然動きました。最近色々とリニューアルされたらしいですね。
3Dゲームは最低設定なら意外と動く
3D系のゲームについては起動もしないだろうと思っていたのですが、「思ったよりは動作した」という感じです。
例えば「Euro Track Simulator」など、一昔前のDirectX9世代ゲームは起動できる感じでした。動く目安としてはVRAM1GB未満で間に合うゲームという感じですかね。fpsは解像度と設定に大きく左右され、ほとんど最低設定かつ、1280✕720程度に抑える必要がありました。
基本無料ハクスラの「Path of Exile」も、MOBやNPCの数にかなりfpsが左右されます。
流石に動かないでしょ…と思っていた「GTA5」も、設定を下げまくればプレイ可能でした。これが一番びっくり。
Intel HD Graphicsを使うには?
CPU内蔵のGPU機能を使ってゲームを出力するには以下の方法を取ります。
マザーボードの映像出力をチェック
グラフィックボードと同様に、マザーボードにも映像出力端子(DVI、HDMIなど)があることを確認します。そことモニタを繋げばOK!グラフィックボード以外の場所に似たような端子があれば、ほぼそれだと思います。詳しくは取説を見てくださいね。
BIOSの設定が必要な場合もある
PCIe / CPU 優先設定
BIOS内のCPUのGraphics Configurationなどのメニューで、優先する出力をPCIe(グラフィックボード)かCPUかを選ぶことが出来たりします。おそらく、グラフィックボードを取り外せば自動的に内蔵GPUでの出力になると思います。このあたりはメーカーによって異なる可能性もあるので、詳しくは取説を見てください。
まとめ:修理などの繋ぎとしては「アリ」だった
個人的にオンボードGPUというと、「2Dゲームができたら御の字」という印象だったのですけれども、最近はすごいですね…CPU自体の性能が上がったことや、利用できるVRAM量がメインメモリから共有できるおかげもあり、ゲームによってはこれで十分遊べてしまうのではないか?とも思いました。
今回考察するきっかけとなったのは「グラフィックボードの不調」からだったのですが、そういった場合に繋ぎのグラフィックボードを買うのもなあ…という場合には、一度試してみる価値もあります。もちろん、黒い砂漠のような重量級MMORPGでは厳しいところもあるので、その場合は代替品を用意する必要がありますね。
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