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【i9-12900K搭載】GALLERIA UA9C-R38レビュー。最高峰のRTX 3080マシン

      2022/04/15

第12世代のIntel Core i9-12900Kを搭載したハイスペックゲーミングPC、GALLERIA UA9C-R38をレビューします。

グラフィックボードにはGeForce RTX 3080を搭載し、最新ゲームを高画質で楽しむための条件が整っています。

本機の注目ポイントである「i9-12900K」ってどうなの!?という方が多いと思います。

これまで大躍進を遂げてきたRyzenシリーズの5800X、5900X、5950Xを実際に使ってきた私が感じたポイントは以下の3点です。

  1. Ryzen5000シリーズと比較しても「ゲーミング最強CPU」と言える性能がある
  2. CPU温度は思いの外「普通」
  3. 通常使用時の電力消費はRyzenのハイエンド帯と比べても優れている

ええ、文句なしです。「強いIntelが帰ってきたなあ」という感じです。

CPU:i9-12900K
GPU:RTX 3080
メモリ:32GB DDR5
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD, 2TB HDD

GALLERIA UA9C-R38のスペック

パーツ等 標準構成
OS Windows 10 Home 64ビット (ディスク付属)
CPU インテル Core i9-12900K
(3.20GHz-5.30GHz/16コア/24スレッド)
CPUファン ASUS ROG STRIX LC II 240 ARGB 水冷CPUファン
CPUグリス ノーマルグリス
グラフィック NVIDIA GeForce RTX 3080 10GB GDDR6X
(HDMI x1,DisplayPort x3)
電源 850W 静音電源
(80PLUS GOLD)
メモリ 32GB DDR5 SDRAM
(PC5-38400/16GBx2/2チャネル)
SSD 1TB Gen4 NVMe SSD
(M.2 PCIe Gen4x4,読込速度 5000MB/s
書込速度 4000MB/s)
ハードディスク/SSD 2TB HDD
光学ドライブ なし
サウンド マザーボード 標準 オンボードHDサウンド
ケース ガレリア専用 SKケース (ATX) プレミアム
(アルミヘアライン外装)
リアケースファン 14cm 静音FAN
トップケースファン後部 14cm 静音FAN
LAN 2.5Gb 対応LANポート×1(オンボード)
マザーボード インテル Z690 チップセット ATXマザーボード
拡張スロット:PCIe 5.0 x16 ×1 /PCIe 4.0 x16 ×1 /PCIe 3.0 x16 ×2 / PCIe 3.0 x1 ×1
メモリ:DDR5対応メモリスロット ×4(最大128GB)
ストレージ:SATA 6GB ×4 / M.2 slot ×3 (PCIe 4.0 x4 ×2 、PCIe 4.0 x4 & SATA modes ×1)
入出力ポート 前面:USB 3.2 Gen1 Type-A x4
背面:USB 2.0 ×2 、USB 3.2 GEN1 ×2 、USB 3.2 GEN2 Type-A ×1 、USB 3.2 GEN2x2 Type-C ×1
映像出力:HDMI ×1 、DisplayPort ×1※グラフィックボードを搭載しているモデルは、こちらの端子は使用しません。
キーボード なし
マウス なし
サイズ 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm
重量 約14kg
持込修理保証 保証期間1年
価格 409,979円(税込)

 

執筆時点の情報となるため、最新情報は製品ページでご確認ください。

レビューではサードウェーブさんからお借りしたWindows10搭載のサンプル機を用いています。Windows11と若干性能が異なる可能性がありますがご了承ください。

GALLERIA UA9C-R38の外観

高級感あふれる「GALLERIA U Series」のアルミ製ケース

GALLERIAの最上位シリーズとなる「U Series」の機種となっており、アルミ製のケースが特徴です。

細かなヘアライン加工が施されており、高級感を演出しています。

ホコリの侵入を防ぐフィルター類

ホコリの侵入を防ぐフィルター類がケースの天面、サイドパネル、底面に装着されています。

ケーストップは「物を置く」ということを前提に、フルフラット設計になっています。取り外して掃除なども可能です。

両サイドパネル前方のフィルター。こちらも取り外しての掃除ができます。

ケースの底面には電源用の吸入口があり、メンテナンスのしやすい着脱可能なフィルターが装着されています。

どこに置いても押しやすいコンソール部

GALLERIAのケースの特徴のひとつに、斜めに設置されたコンソール部があります。電源ボタンやヘッドホン端子、USB端子などがある部分ですが、PCの設置場所がデスク上でもデスク下でも、アクセスしやすいレイアウトになっています。

前面端子の構成は以下のとおりです。

  • USB 3.2 Gen1 Type-A x4
  • オーディオIN x1
  • オーディオOUT x1

背面端子

背面の端子は搭載されるマザーボードおよびグラフィックボードに依存します。

マザーボード端子類

GALLERIA UA9C-R38ではインテル Z690 チップセットのATXマザーボードが搭載されます。

貸出機ではASUS PRIME Z690-Pが搭載されていました。

標準構成での背面端子は以下のとおりです。

  • USB 2.0 ×2
  • USB 3.2 GEN1 ×2
  • USB 3.2 GEN2 Type-A ×1
  • USB 3.2 GEN2x2 Type-C ×1
  • Intel 2.5Gb イーサネット (有線LANポート)
  • マザーボード 標準 オンボードHDサウンド

貸出機ではオーディオのデジタル出力に対応する、S/PDIF(光角型)端子も搭載されていました。

 

グラフィックボード端子類

グラフィックボードのポートの標準構成は以下のとおりです。

  • DisplayPort x3
  • HDMI x1

貸出機で搭載されていたグラフィックボードでは、HDMI端子が2つありました。

内部構造・パーツチェック

GALLERIA UA9C-R38の内部をチェックしていきます。

CPUクーラー

CPUクーラーは入荷状況によって変わるかもしれませんので、製品ページの詳細を御覧ください。レビュー執筆時は高性能な簡易水冷ユニットである、240mm簡易水冷のAsetek 670LSを搭載していました。Asetekは簡易水冷では有名な企業で、Corsair製品のOEMなどを製造することで知られています。

これまでのGALLERIAではDeepCool製の簡易水冷を搭載していましたが、よりパワフルな製品に置き換えられました。

PCのフロント部に240mmラジエターが設置されています。ASUS ROGのロゴが見えますね。CPU部分からこちらに温められた冷却液が送られ、2機のファンによって冷却されます。

動作中の温度。前方(右側)のラジエター部の温度が上がっています。これは、CPUの温度が冷却液に移り、冷却液がラジエター部まで適切に送られているためです。

動作中はこのように光ります。

サイドパネルから中が見えるのがかっこいいですね。

 

グラフィックボード

グラフィックボードはGeForce RTX 3080 10GBが搭載されます。

貸出機ではASUS製の「TUF Gaming GeForce RTX 3080(LHR版)」が搭載されていました。

「リジッドカードサポート」でグラフィックボードを安全に固定

グラフィックボードは重量があるため、輸送中などに外れたりする事故がないように、「リジッドカードサポート」という金属ステーで強固に固定されています。

グラフィックボードの重さでマザーボードなどに負荷がかからないというメリットもあります。

グラフィックボードを挟み込む部分はクッションが挟んであるので、グラフィックボードを傷つける心配はありません。

リジッドカードサポートがGALLERIAのケースで高く評価されているポイントです。

M.2 NVMe SSD

PCIe 4.0に対応したM.2 NVMe SSDが搭載されます。

貸出機に搭載されていたM.2 NVMe SSDはPhison製モデルで、1TBとなっています。

M.2 NVMe SSDのベンチマーク

公称値通り、読み込み5,000MB/s、書き込み4000MB/sを超えていました。

3.5インチ HDD

GALLERIA U SeriesにはHDDも標準搭載されます。貸出機の搭載モデルはSeagate製のBarracuda 2TB 3.5インチHDD(5425rpm)です。

HDDのベンチマーク

メモリ

メモリはDDR5-4800(PC5-38400)の32GB(16GBx2)です。貸出機ではSamsung製モデルが搭載されていました。32GBあればゲーム用途としては十分です。

電源

電源は80PLUS GOLDの850Wが搭載されます。貸出機ではSilverStone製のVIVA850が搭載されていました。ケーブルは直出し固定ケーブルです。電源容量はスペックに対して十分です。

ゲーミングPCとして非常に高い性能

搭載されるGeForce RTX 3080は、ハイエンドクラスのグラフィックボードです。

RTX 3090
35.5TFLOPS
RTX 3080 Ti
34.1TFLOPS
RTX 3080
29.8TFLOPS
RTX 3070
20.4TFLOPS
RTX 3060 Ti
16.2TFLOPS
PS5
10.3TFLOPS
GTX 1660 SUPER
5TFLOPS
PS4 Pro
4.2TFLOPS
PS4
1.84TFLOPS

グラフィックの演算能力を示すFLOPSでは、PS5よりも3倍くらい性能が上です。

近年のAAA級タイトルをFHD(1920x1080)から4K(3840x2160)サイズまで快適にプレイできる性能です。

もちろん、21:9のウルトラワイド(2560x1080,3440x1440)も問題なく使えます。

ゲームで重要な「秒間フレームレート(fps)」とは

1秒間に何コマ表示するかを「秒間フレームレート」と呼びます。単位は「fps」です。fpsが高いほど動きがなめらかに見え、内部処理速度も上がり、操作から画面表示までのラグが少ないです。

以下の動画は60fpsと30fpsの違いを示しています。30fpsの方がカクカク動いていて、ロゴの形がわかりづらく感じると思います。

一般的なモニタは60fpsまでを表示できますが、ゲーミング用では144fps、240fpsなどまで表示できるものがあります。

アクションゲームでは最低でも30fpsないと操作が難しく、60fpsあればまあまあで、FPSなどをプレイする場合は100fps以上あることが理想です。

ゲームの平均フレームレート(fps)

GALLERIA UA9C-R38でテストを行った、ゲームの平均フレームレートを以下に示します。

アクション

アクションゲームは人気のエルデンリングと、モンスターハンターシリーズ、Red Dead Redemption 2をチェック。

エルデンリングは60fps上限のタイトルとなっていますが、4Kまで最高設定でほぼ平均60fpsで遊べると思います。オープンワールド部分が重いため、4KだとRTX 3080でも使い切って60fpsに届かない場所もあります。

非常に軽めのモンスターハンターライズはFHD/WQHDでは200fpsを超えます。4Kの場合は4Kの144Hzモニタを活かせそうです。

重めのモンスターハンターワールド:アイスボーンやRed Dead Redemption 2では、WQHDまでなら平均100fps以上で遊べる実力があり、4Kだと60fps前後で遊べそうです。

レイトレーシング利用ゲーム

光の反射や影の生成がリアルで重いゲーム「Watch Dogs Legion」と「Cyberpunk 2077」を動かしてみます。

重いレイトレーシング処理をオンにした場合でも、DLSSパフォーマンス設定を使うことで、FHDで平均90fps以上を出すことが出来ます。

レイトレをオフにするとDLSSなしで平均110fpsも実現できました。

FPS

続いてはFPS(ファースト・パーソン・シューター)の主要タイトルをチェック。

APEXとVALORANTは画質を最高にしてのテストです。

軽量なVALORANTは最高画質でも4Kまで問題なし。144Hzモニタはもちろん、240Hzモニタも活かせるスペックだと思います。

APEXはテルミットグレネードを投げまくる、描画負荷高めのテストを行いました。FHD,WQHDまでは平均144fpsを超えました。最高画質のテストですので、物足りない場合は画質調整で納得できるフレームレートになるはずです。

Battlefield 2042は2021年リリースのFPSとしてかなり重く、ハイスペックPCでも低設定がおすすめです。こちらはコンクエでWQHDまで平均150fpsオーバーと、実用に十分な結果となりました。

レーシング・フライト

レースゲームは人気のAssetto  CorsaとForza Horizon 5をチェック。Assetto Corsaは首都高MODなどを入れても十分動かせ、VRなども楽しめる結果になっています。

Forza Horizon 5はレースゲームの中でも重いタイトルですが、エクストリーム設定で4K60fpsも実現できます。

フライトシミュレータのMicrosoft Flight Simulatorは、WQHDまでなら、動作が重めな東京上空のフライトを平均60fps以上で楽しむことが出来ます。4Kは60fpsには及ばないものの、問題なく動作します。

MMORPG

MMORPGは人気のFF14と黒い砂漠をチェック。

FF14はベンチマークを用いましたが、4Kでも100fps以上で楽しめそうです。

黒い砂漠はリマスターモードが2022年の標準的な画質設定ですが、WQHDくらいまでなら快適な戦闘ができ、4Kも激しい戦闘を除けば実用域かなと思います。

テストしたゲームの平均fps(エルデン、VALORANT除く)

RTX 3080搭載PCの中でも優れたスコアを出していて、高画質ゲーミングを十分楽しめるスペックです。

FHD,WQHDのモニタなら144Hz以上のものがおすすめ。4Kも高画質設定のままで60Hzのモニタを十分に使えるでしょう。

ゲームデータの測定方法

すべてHTTオン(16コア24スレッド)で取得
MSFS 2020:8月の12:00 羽田空港を離陸後、東京スカイツリーを通過時点までの平均fps
BF2042:ALL-OUT-WARFARE 最大128人コンクエストで、1ゲーム中の平均fps
Apex Legends:射撃訓練場でテルミットグレネードを10発投げて全エフェクトが消えるまでの平均fps
VALORANT:屋外射撃場でオーディンを利用してのスキルテストとスパイク解除までの平均fps
FF14暁のフィナーレベンチマーク:ベンチマーク開始から終了までの平均fps
黒い砂漠:セレンディア神殿内部を戦闘しつつ一周した間の平均fps。FSRはUltra Quality設定
Watch Dogs Legion:内蔵ベンチマークモードの終了時に表示される平均fps
Assetto Corsa:内蔵ベンチマークモードの終了時に表示される平均fps
Cyberpunk 2077:カブキ地域の移動で取得した平均fps
Forza Horizon 5:内蔵ベンチマークモードの終了時に表示される「達成済み」fps
モンスターハンターライズ:デモ版でオサイズチ討伐の平均fps
モンスターハンターワールド:アイスボーン:DX12での最高設定。「深雪のダイバー」での平均fps
Red Dead Redemption 2:精密プリセットレベルを「画質重視」の最高側にスライダー設定し、ベンチマークモードで表示される平均fps
エルデンリング:最高設定で「エレの教会」の北の敵を一定ルートで倒す間の平均fps

ベンチマーク・動作テスト

ベンチマークテストは、PCに負荷をかけて能力を見るテストです。

【PCの総合性能】PCMARK 10 Extend

PCMark 10 Extendは、オフィスワークからゲームまで、これ一本で総合テストを行うことのできるベンチマークソフトです。

テスト結果としては、プレミアムゲーミングPCのラインをクリアしています。当サイトで行った実機テストの中では最高得点となりました。

GALLERIA UA9C-R38(12900K)
i9-12900K & RTX 3080
11688
Presence CAGE(5950X)
Ryzen 9 5950X & RTX 3080
11376
GALLERIA ZA7R-R38T
Ryzen 7 5800X & RTX 3080 Ti
11256
GALLERIA ZA9R-68XT
Ryzen 9 5900X & Radeon RX 6800 XT
11252
GALLERIA ZA9R-R38(5900X)
Ryzen 7 5900X & RTX 3080
11051
GALLERIA ZA7R-R38
Ryzen 7 5800X & RTX 3080
10571
GALLERIA UA9C-R38
i9-10900K & RTX 3080
10434
GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
10354
プレミアムゲーミングPC
10311
GALLERIA XA7C-R38
i7-10700 & RTX 3080
9887
GALLERIA XA7C-R37(11700)
i7-11700 & RTX 3070
9623
ハイエンドゲーミングPC
9466
GALLERIA XA7C-R37
i7-10700 & RTX 3070
9337
Presence BEMO
Ryzen 5 5600X & RTX 3060 Ti
9331
GALLERIA RM5C-R36T(11400)
i5-11400 & RTX 3060 Ti
8807
ゲーミングPC
8753
GALLERIA UL7C-R37
i7-11800H & RTX 3070
8671
GALLERIA XA7R-R36
Ryzen 7 3700X RTX 3060
8105
GALLERIA XL7C-R36
i7-10875H & RTX 3060
6934
ゲーミングノートPC
5773
オフィス用ノートPC
3916

【CPUマルチスレッド】Cinebench r15

CPUのマルチスレッド性能のテストです。16コアのCPUに見合った非常に高い性能を持っています。マルチスレッドに対応したゲームだけではなく、動画エンコードなどでも能力を十分に発揮できる、最高峰のCPUです。

Ryzen 9 5950X
16C/32T
4168
i9-12900K
16C/24T
4090
Ryzen 9 5900X
12C/24T
3605
Ryzen 9 3900X
12C/24T
3160
i9-10900K
10C/20T
2627
Ryzen 7 5800X
8C/16T
2615
i9-10850K
10C/20T
2588
i7-11700
8C/16T(TDP制限解除)
2222
Ryzen 7 3700X
8C/16T
2105
i9-9900K
8C/16T
2060
i7-10700
8C/16T
1990
i7-11800H
8C/16T
1962
Ryzen 5 5600X
6C/12T
1679
i7-9700K
8C/8T
1540
i5-11400
6C/12T
1520
Ryzen 5 3600
6C/12T
1489
i7-8700K
6C/12T
1378
i7-9750H
6C/12T
1305
Ryzen 5 3500
6C/6T
1036
i7-8750H
6C/12T
940
i7-6700K
4C/8T
901

【CPUシングルスレッド】Cinebench r15

CPUの1コアの性能を計測するテストです。シングルスレッド性能は圧倒的です。ゲームではシングルスレッド性能がフレームレートに直結するので、ゲーム向けとして非常に優秀なCPUだと言えます。

i9-12900K
16C/24T
292
Ryzen 7 5800X
8C/16T
266
Ryzen 9 5950X
16C/32T
265
Ryzen 9 5900X
12C/24T
265
Ryzen 5 5600X
6C/12T
247
i7-11700
8C/16T
243
i9-10900K
10C/20T
228
i9-10850K
10C/20T
227
i5-11400
6C/12T
227
i9-9900K
8C/16T
213
i7-9700K
8C/8T
212
i7-10700
8C/16T
211
i7-9700K
8C/8T
210
Ryzen 9 3900X
12C/24T
208
Ryzen 7 3700X
6C/12T
207
i7-8700K
6C/12T
201
Ryzen 5 3500
6C/6C
186

【DX12】3DMARK Timespy

DirectX12を利用したテスト。近年の高画質なゲームはDirectX12を利用しているタイトルが多いです。

RTX 3080搭載PCとしては1段飛び抜けたスコアを出しました。

GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
17355
GALLERIA UA9C-R38(12900K)
i9-12900K & RTX 3080
17248
GALLERIA ZA7R-R38T
Ryzen 7 5800X & RTX 3080 Ti
16858
GALLERIA ZA9R-68XT
Ryzen 9 5900X & Radeon RX 6800 XT
16599
Presence CAGE(5950X)
Ryzen 9 5950X & RTX 3080
16627
GALLERIA UA9C-R38
i9-10900K & RTX 3080
16070
GALLERIA ZA7R-R38
Ryzen 7 5800X & RTX 3080
15258
GALLERIA ZA9R-R38(5900X)
Ryzen 9 5900X & RTX 3080
15068
GALLERIA XA7C-R38
i7-10700 & RTX 3080
14841
GALLERIA ZA9C-R80T
i9-10900K & RTX 2080 Ti
13060
GALLERIA XA7C-R37(11700)
i7-11700 & RTX 3070
12036
GALLERIA RM5C-R36T(11400)
i5-11400 & RTX 3060 Ti
10414
GALLERIA ZG
i7-9700K & RTX 2080
9986
GALLERIA XA7C-R70S
i7-10700 & RTX 2070 SUPER
9855
GALLERIA UL7C-R37
i7-11800H & RTX 3070
9660
GALLERIA XF
i7-9700K & RTX 2070 SUPER
9568
GALLERIA AXV
Ryzen 7 3700X & RTX 2060 SUPER
8746
GALLERIA XA7R-R36
Ryzen 7 3700X & RTX 3060
8650
GALLERIA XV
i7-8700 & RTX 2060 SUPER搭載時
7330
GALLERIA GCR2070RGF-E
i7-9750H & RTX 2070 MAX-Q
6424
GALLERIA XA7C-G60S
i7-10700 & GTX 1660 SUPER
6364
GALLERIA RT5
Ryzen 5 3500 & GTX 1660 SUPER
5871

【DX11】3DMARK Firestrike

DirectX11を利用したテスト。DirectX11は少し古いゲームや軽いゲームなどに使われています。

こちらの結果もRTX 3080搭載機としては十分高い結果となっています。

Presence CAGE(5950X)
Ryzen 9 5950X & RTX 3080
36983
GALLERIA ZA9R-68XT
Ryzen 9 5900X & Radeon RX 6800 XT
36818
GALLERIA UA9C-R38(12900K)
i9-12900K & RTX 3080
36188
GALLERIA ZA7R-R38T
Ryzen 7 5800X & RTX 3080 Ti
36057
GALLERIA ZA7R-R38
Ryzen 7 5800X & RTX 3080
33583
GALLERIA ZA9R-R38(5900X)
Ryzen 9 5900X & RTX 3080
32566
GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
30630
GALLERIA UA9C-R38
i9-10900K & RTX 3080
29579
GALLERIA XA7C-R38
i7-10700 & RTX 3080
27076
GALLERIA XA7C-R37(11700)
i7-11700 & RTX 3070
23187
GALLERIA RM5C-R36T(11400)
i5-11400 & RTX 3060 Ti
22631
GALLERIA XF
i7-9700K & RTX 2070 SUPER
21565
GALLERIA UL7C-R37
i7-11800H & RTX 3070
21543
GALLERIA XA7C-R70S
i7-10700 & RTX 2070 SUPER
21148
GALLERIA AXV
Ryzen 7 3700X & RTX 2060 SUPER
19906
GALLERIA XA7R-R36
Ryzen 7 3700X & RTX 3060
19598
GALLERIA GCR2070RGF-E
i7-9750H & RTX 2070 MAX-Q
15252
GALLERIA XA7C-G60S
i7-10700 & GTX 1660 SUPER
14727
GALLERIA RT5
Ryzen 5 3500 & GTX 1660 SUPER
13590

【動画書き出し】Adobe Premiere Pro CC 2022

Adobe Premiere Pro CC 2022を使い、ゲーム動画編集後の書き出し時間をテストしました。エンコード性能も大変優れています。

  • ソースは約10分の3840x2160(4K) 60fps映像
  • テロップとディゾルブ、Lumetriカラーを適用
  • 「H.264 YouTube 2160p 4K Ultra HD」プリセットで書き出し

書き出し時間

GALLERIA UA9C-R38(12900K)
i9-12900K & RTX 3080
295
Presence CAGE(5950X)
Ryzen 9 5950X & RTX 3080
311
Presence BEMO
Ryzen 5 5600X & RTX 3060 Ti
389

温度チェック

続いて、ゲームプレイ時やPremiere Proエンコード時、そして、Cinebench r23で継続して非常に高いCPU負荷をかけた時の動作温度をチェックしてみます。

青ラインが使用率、赤ラインが温度です。

CinebenchではCPUのピーク温度が90℃を超えましたが、ゲームプレイやPremiere Proなど、日常的な使用ではCPU/GPU共に温度は低めに抑えられています。

CPU温度(黒い砂漠)

CPU温度(Premiere Pro エンコード時)

 

CPU温度(Cinebench r23)

GPU温度(黒い砂漠)

GPU温度(Premiere Pro エンコード時)

動作音

電源オフ
37.4dbA
アイドル
39dbA
ゲーム中
43.5dbA
CPUベンチ
49.2dbA

動作音について、ケースサイド50cmにてデジタル騒音計を使って測定しました。

CinebenchなどのCPUをガッツリ使う作業では簡易水冷のファンやラジエター動作が全開になるため、結構うるさいです。

とはいえ、ゲーム中はそこまで全開になることがなく、CPU温度も低めに保たれるため、動作音としては普通です。

消費電力

アイドル
80W
ゲーム中(CP2077)
472W
砂漠最小化放置
93W

Intel機はやはり消費電力マネジメントに優れていると感じます。

まず、ゲーム中においての消費電力はマシントータルで500W以下というパフォーマンスの良さ。

そして、アイドル時や黒い砂漠を最小化放置などの軽作業時にも、マシントータルで100W以下となっています。

これはRyzenの吊るしではちょっと実現できない省エネ性です。

Intel Core i9-12900Kの特徴について

第12世代のIntel Coreプロセッサーは「高性能コアであるPコア」と「高効率コアであるEコア」を組み合わせたCPUとなっています。

Core i9-12900Kの場合は、8個のPコア(パフォーマンスコア)/16スレッドと、8個のEコア(高効率コア)/8スレッドからなる、8コア16スレッド+8コア8スレッドのCPUです。

ゲームでは主にPコアが威力を発揮し、そこまでパワーを必要としないオフィスワークやブラウジングなどではEコアが低電力で働いてくれるという仕組みです。

タスクマネージャーにおけるコアの見方

タスクマネージャーの見方を覚えれば、どのコアが現在よく働いているかがわかります。

タスクマネージャーでCPUの情報を見ると、i9-12900Kの場合は左上から右下まで、24のスレッドが並んでいます。

ピンクがPコアです。12900Kの場合、Pコアは8個です。ハイパースレッディング(HT)に対応しているため、1コアで2枠ぶんとなります。

そして、緑がEコアです。i9-12900Kでは8個のEコアが搭載されています。

MSI Afterburnerの場合

ゲーム中の動作チェックにはMSI Afterburnerなどを使う人も多いと思います。この場合、CPU1~16までがPコア、CPU17~24までがEコアとなります。

上手くPコアが働かない場合と対応方法について

PコアとEコアがどう働くかは、ユーザーが意識する必要はほとんどありません。Pコア/Eコアの利用判断は、CPUとOSの連携によって行われます。

Windows11が最も優れるようですが、Windows10でも、ほとんどの場合は適切にPコアとEコアが使われました。

しかし、一部の古いソフトではPコアが働かないことがありました。例えばCPUベンチマークの「Cinebench r15」です。

その場合は「タスクマネージャー」の「詳細」タブから、対象プロセスの優先度の設定を「通常以上」に上げてやることで解決しました。

それでも動かない場合などは、対象プロセスの「関係の設定」で、使用するコアを手動指定してやるのも手です。

こういった手間が発生する恐れもあるので、12世代のIntel Core CPUを使う場合は、Windows11がおすすめです。

現在ドスパラで販売されているGALLERIA UA9C-R38はWindows11搭載モデルのみとなっています。

GALLERIA UA9C-R38まとめ

おっさんゲーマー評価

CPU性能
100
グラボ性能
100
静音性
80
拡張性
80
コスパ
80
デザイン
100

2021年の11世代CPUはRyzen5000番台を超えられず、あまり強くはおすすめしてこなかったIntel CPUですが、12世代Coreは本物です。

RTX 3080についてはこれまでIntel/AMD CPU搭載の6台のPCを実機テストをしてきたのですが、Ryzenが優勢でした。12世代でようやくRyzen 9 5950Xを超えるCPUとして紹介できます。

ハイエンドCPUとして、全コア全開時には発熱量はあるものの、ゲーミング用途ではまずそういうことにはならないため、ゲーマーは気にしなくて大丈夫です。

採用されている高性能な簡易水冷クーラーによって低い温度に保たれ、比較的静かな環境でゲームが出来るPCになっています。

ゲーム中の消費電力はRyzen 9 5950Xや5900X搭載PC以下でした。Ryzen 9 5900X番台を利用している身としては、性能アップのために買い換えるほどの性能差ではないとはいえ、触っているとちょっとうらやましくなるスペックです。

2018年以前のマシンを利用していて買い換えを考えている方は隔世の感があると思います。自信を持っておすすめできる一台です。

CPU:i9-12900K
GPU:RTX 3080
メモリ:32GB DDR5
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD, 2TB HDD

こんな人におすすめ

  • 2022年の最新スペックのハイエンドゲーミングPCが欲しい方
  • GALLERIAの最上位モデルのアルミケースでドヤりたい方
  • 良いPCを買って長く使いたい方

もう少し安い12世代Intel Coreモデルについて

GALLERIA ZA9C-R38

CPU:i9-12900K
GPU:RTX 3080 10GB
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD

今回レビューのUA9C-R38のひとつ下の「Z Series」のモデルです。CPUとグラフィックボードは同一で、メモリがDDR4 16GB、HDDなしというモデルです。ケースも通常のGALLERIAのものになります。

限りなく高性能を保ちつつ7万円安くなるのでおすすめです。メモリだけ32GBにしてもUA9C-R38より安いです。

 


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