【i9-12900K搭載】GALLERIA UA9C-R38レビュー。最高峰のRTX 3080マシン
2022/04/15
第12世代のIntel Core i9-12900Kを搭載したハイスペックゲーミングPC、GALLERIA UA9C-R38をレビューします。
グラフィックボードにはGeForce RTX 3080を搭載し、最新ゲームを高画質で楽しむための条件が整っています。
本機の注目ポイントである「i9-12900K」ってどうなの!?という方が多いと思います。
これまで大躍進を遂げてきたRyzenシリーズの5800X、5900X、5950Xを実際に使ってきた私が感じたポイントは以下の3点です。
- Ryzen5000シリーズと比較しても「ゲーミング最強CPU」と言える性能がある
- CPU温度は思いの外「普通」
- 通常使用時の電力消費はRyzenのハイエンド帯と比べても優れている
ええ、文句なしです。「強いIntelが帰ってきたなあ」という感じです。
GPU:RTX 3080
メモリ:32GB DDR5
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD, 2TB HDD
Contents
GALLERIA UA9C-R38のスペック
パーツ等 | 標準構成 |
OS | Windows 10 Home 64ビット (ディスク付属) |
CPU | インテル Core i9-12900K (3.20GHz-5.30GHz/16コア/24スレッド) |
CPUファン | ASUS ROG STRIX LC II 240 ARGB 水冷CPUファン |
CPUグリス | ノーマルグリス |
グラフィック | NVIDIA GeForce RTX 3080 10GB GDDR6X (HDMI x1,DisplayPort x3) |
電源 | 850W 静音電源 (80PLUS GOLD) |
メモリ | 32GB DDR5 SDRAM (PC5-38400/16GBx2/2チャネル) |
SSD | 1TB Gen4 NVMe SSD (M.2 PCIe Gen4x4,読込速度 5000MB/s 書込速度 4000MB/s) |
ハードディスク/SSD | 2TB HDD |
光学ドライブ | なし |
サウンド | マザーボード 標準 オンボードHDサウンド |
ケース | ガレリア専用 SKケース (ATX) プレミアム (アルミヘアライン外装) |
リアケースファン | 14cm 静音FAN |
トップケースファン後部 | 14cm 静音FAN |
LAN | 2.5Gb 対応LANポート×1(オンボード) |
マザーボード | インテル Z690 チップセット ATXマザーボード 拡張スロット:PCIe 5.0 x16 ×1 /PCIe 4.0 x16 ×1 /PCIe 3.0 x16 ×2 / PCIe 3.0 x1 ×1 メモリ:DDR5対応メモリスロット ×4(最大128GB) ストレージ:SATA 6GB ×4 / M.2 slot ×3 (PCIe 4.0 x4 ×2 、PCIe 4.0 x4 & SATA modes ×1) |
入出力ポート | 前面:USB 3.2 Gen1 Type-A x4 背面:USB 2.0 ×2 、USB 3.2 GEN1 ×2 、USB 3.2 GEN2 Type-A ×1 、USB 3.2 GEN2x2 Type-C ×1 映像出力:HDMI ×1 、DisplayPort ×1※グラフィックボードを搭載しているモデルは、こちらの端子は使用しません。 |
キーボード | なし |
マウス | なし |
サイズ | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm |
重量 | 約14kg |
持込修理保証 | 保証期間1年 |
価格 | 409,979円(税込) |
執筆時点の情報となるため、最新情報は製品ページでご確認ください。
レビューではサードウェーブさんからお借りしたWindows10搭載のサンプル機を用いています。Windows11と若干性能が異なる可能性がありますがご了承ください。
GALLERIA UA9C-R38の外観
高級感あふれる「GALLERIA U Series」のアルミ製ケース
GALLERIAの最上位シリーズとなる「U Series」の機種となっており、アルミ製のケースが特徴です。
細かなヘアライン加工が施されており、高級感を演出しています。
ホコリの侵入を防ぐフィルター類
ホコリの侵入を防ぐフィルター類がケースの天面、サイドパネル、底面に装着されています。
ケーストップは「物を置く」ということを前提に、フルフラット設計になっています。取り外して掃除なども可能です。
両サイドパネル前方のフィルター。こちらも取り外しての掃除ができます。
ケースの底面には電源用の吸入口があり、メンテナンスのしやすい着脱可能なフィルターが装着されています。
どこに置いても押しやすいコンソール部
GALLERIAのケースの特徴のひとつに、斜めに設置されたコンソール部があります。電源ボタンやヘッドホン端子、USB端子などがある部分ですが、PCの設置場所がデスク上でもデスク下でも、アクセスしやすいレイアウトになっています。
前面端子の構成は以下のとおりです。
- USB 3.2 Gen1 Type-A x4
- オーディオIN x1
- オーディオOUT x1
背面端子
背面の端子は搭載されるマザーボードおよびグラフィックボードに依存します。
マザーボード端子類
GALLERIA UA9C-R38ではインテル Z690 チップセットのATXマザーボードが搭載されます。
貸出機ではASUS PRIME Z690-Pが搭載されていました。
標準構成での背面端子は以下のとおりです。
- USB 2.0 ×2
- USB 3.2 GEN1 ×2
- USB 3.2 GEN2 Type-A ×1
- USB 3.2 GEN2x2 Type-C ×1
- Intel 2.5Gb イーサネット (有線LANポート)
- マザーボード 標準 オンボードHDサウンド
貸出機ではオーディオのデジタル出力に対応する、S/PDIF(光角型)端子も搭載されていました。
グラフィックボード端子類
グラフィックボードのポートの標準構成は以下のとおりです。
- DisplayPort x3
- HDMI x1
貸出機で搭載されていたグラフィックボードでは、HDMI端子が2つありました。
内部構造・パーツチェック
GALLERIA UA9C-R38の内部をチェックしていきます。
CPUクーラー
CPUクーラーは入荷状況によって変わるかもしれませんので、製品ページの詳細を御覧ください。レビュー執筆時は高性能な簡易水冷ユニットである、240mm簡易水冷のAsetek 670LSを搭載していました。Asetekは簡易水冷では有名な企業で、Corsair製品のOEMなどを製造することで知られています。
これまでのGALLERIAではDeepCool製の簡易水冷を搭載していましたが、よりパワフルな製品に置き換えられました。
PCのフロント部に240mmラジエターが設置されています。ASUS ROGのロゴが見えますね。CPU部分からこちらに温められた冷却液が送られ、2機のファンによって冷却されます。
動作中の温度。前方(右側)のラジエター部の温度が上がっています。これは、CPUの温度が冷却液に移り、冷却液がラジエター部まで適切に送られているためです。
動作中はこのように光ります。
サイドパネルから中が見えるのがかっこいいですね。
グラフィックボード
グラフィックボードはGeForce RTX 3080 10GBが搭載されます。
貸出機ではASUS製の「TUF Gaming GeForce RTX 3080(LHR版)」が搭載されていました。
「リジッドカードサポート」でグラフィックボードを安全に固定
グラフィックボードは重量があるため、輸送中などに外れたりする事故がないように、「リジッドカードサポート」という金属ステーで強固に固定されています。
グラフィックボードの重さでマザーボードなどに負荷がかからないというメリットもあります。
グラフィックボードを挟み込む部分はクッションが挟んであるので、グラフィックボードを傷つける心配はありません。
リジッドカードサポートがGALLERIAのケースで高く評価されているポイントです。
M.2 NVMe SSD
PCIe 4.0に対応したM.2 NVMe SSDが搭載されます。
貸出機に搭載されていたM.2 NVMe SSDはPhison製モデルで、1TBとなっています。
M.2 NVMe SSDのベンチマーク
公称値通り、読み込み5,000MB/s、書き込み4000MB/sを超えていました。
3.5インチ HDD
GALLERIA U SeriesにはHDDも標準搭載されます。貸出機の搭載モデルはSeagate製のBarracuda 2TB 3.5インチHDD(5425rpm)です。
HDDのベンチマーク
メモリ
メモリはDDR5-4800(PC5-38400)の32GB(16GBx2)です。貸出機ではSamsung製モデルが搭載されていました。32GBあればゲーム用途としては十分です。
電源
電源は80PLUS GOLDの850Wが搭載されます。貸出機ではSilverStone製のVIVA850が搭載されていました。ケーブルは直出し固定ケーブルです。電源容量はスペックに対して十分です。
ゲーミングPCとして非常に高い性能
搭載されるGeForce RTX 3080は、ハイエンドクラスのグラフィックボードです。
RTX 3090 |
35.5TFLOPS
|
---|---|
RTX 3080 Ti |
34.1TFLOPS
|
RTX 3080 |
29.8TFLOPS
|
RTX 3070 |
20.4TFLOPS
|
RTX 3060 Ti |
16.2TFLOPS
|
PS5 |
10.3TFLOPS
|
GTX 1660 SUPER |
5TFLOPS
|
PS4 Pro |
4.2TFLOPS
|
PS4 |
1.84TFLOPS
|
グラフィックの演算能力を示すFLOPSでは、PS5よりも3倍くらい性能が上です。
近年のAAA級タイトルをFHD(1920x1080)から4K(3840x2160)サイズまで快適にプレイできる性能です。
もちろん、21:9のウルトラワイド(2560x1080,3440x1440)も問題なく使えます。
ゲームで重要な「秒間フレームレート(fps)」とは
1秒間に何コマ表示するかを「秒間フレームレート」と呼びます。単位は「fps」です。fpsが高いほど動きがなめらかに見え、内部処理速度も上がり、操作から画面表示までのラグが少ないです。
以下の動画は60fpsと30fpsの違いを示しています。30fpsの方がカクカク動いていて、ロゴの形がわかりづらく感じると思います。
一般的なモニタは60fpsまでを表示できますが、ゲーミング用では144fps、240fpsなどまで表示できるものがあります。
アクションゲームでは最低でも30fpsないと操作が難しく、60fpsあればまあまあで、FPSなどをプレイする場合は100fps以上あることが理想です。
ゲームの平均フレームレート(fps)
GALLERIA UA9C-R38でテストを行った、ゲームの平均フレームレートを以下に示します。
アクション
アクションゲームは人気のエルデンリングと、モンスターハンターシリーズ、Red Dead Redemption 2をチェック。
エルデンリングは60fps上限のタイトルとなっていますが、4Kまで最高設定でほぼ平均60fpsで遊べると思います。オープンワールド部分が重いため、4KだとRTX 3080でも使い切って60fpsに届かない場所もあります。
非常に軽めのモンスターハンターライズはFHD/WQHDでは200fpsを超えます。4Kの場合は4Kの144Hzモニタを活かせそうです。
重めのモンスターハンターワールド:アイスボーンやRed Dead Redemption 2では、WQHDまでなら平均100fps以上で遊べる実力があり、4Kだと60fps前後で遊べそうです。
レイトレーシング利用ゲーム
光の反射や影の生成がリアルで重いゲーム「Watch Dogs Legion」と「Cyberpunk 2077」を動かしてみます。
重いレイトレーシング処理をオンにした場合でも、DLSSパフォーマンス設定を使うことで、FHDで平均90fps以上を出すことが出来ます。
レイトレをオフにするとDLSSなしで平均110fpsも実現できました。
FPS
続いてはFPS(ファースト・パーソン・シューター)の主要タイトルをチェック。
APEXとVALORANTは画質を最高にしてのテストです。
軽量なVALORANTは最高画質でも4Kまで問題なし。144Hzモニタはもちろん、240Hzモニタも活かせるスペックだと思います。
APEXはテルミットグレネードを投げまくる、描画負荷高めのテストを行いました。FHD,WQHDまでは平均144fpsを超えました。最高画質のテストですので、物足りない場合は画質調整で納得できるフレームレートになるはずです。
Battlefield 2042は2021年リリースのFPSとしてかなり重く、ハイスペックPCでも低設定がおすすめです。こちらはコンクエでWQHDまで平均150fpsオーバーと、実用に十分な結果となりました。
レーシング・フライト
レースゲームは人気のAssetto CorsaとForza Horizon 5をチェック。Assetto Corsaは首都高MODなどを入れても十分動かせ、VRなども楽しめる結果になっています。
Forza Horizon 5はレースゲームの中でも重いタイトルですが、エクストリーム設定で4K60fpsも実現できます。
フライトシミュレータのMicrosoft Flight Simulatorは、WQHDまでなら、動作が重めな東京上空のフライトを平均60fps以上で楽しむことが出来ます。4Kは60fpsには及ばないものの、問題なく動作します。
MMORPG
MMORPGは人気のFF14と黒い砂漠をチェック。
FF14はベンチマークを用いましたが、4Kでも100fps以上で楽しめそうです。
黒い砂漠はリマスターモードが2022年の標準的な画質設定ですが、WQHDくらいまでなら快適な戦闘ができ、4Kも激しい戦闘を除けば実用域かなと思います。
テストしたゲームの平均fps(エルデン、VALORANT除く)
RTX 3080搭載PCの中でも優れたスコアを出していて、高画質ゲーミングを十分楽しめるスペックです。
FHD,WQHDのモニタなら144Hz以上のものがおすすめ。4Kも高画質設定のままで60Hzのモニタを十分に使えるでしょう。
ベンチマーク・動作テスト
ベンチマークテストは、PCに負荷をかけて能力を見るテストです。
【PCの総合性能】PCMARK 10 Extend
PCMark 10 Extendは、オフィスワークからゲームまで、これ一本で総合テストを行うことのできるベンチマークソフトです。
テスト結果としては、プレミアムゲーミングPCのラインをクリアしています。当サイトで行った実機テストの中では最高得点となりました。
【CPUマルチスレッド】Cinebench r15
CPUのマルチスレッド性能のテストです。16コアのCPUに見合った非常に高い性能を持っています。マルチスレッドに対応したゲームだけではなく、動画エンコードなどでも能力を十分に発揮できる、最高峰のCPUです。
Ryzen 9 5950X |
|
---|---|
i9-12900K |
|
Ryzen 9 5900X |
|
Ryzen 9 3900X |
|
i9-10900K |
|
Ryzen 7 5800X |
|
i9-10850K |
|
i7-11700 |
|
Ryzen 7 3700X |
|
i9-9900K |
|
i7-10700 |
|
i7-11800H |
|
Ryzen 5 5600X |
|
i7-9700K |
|
i5-11400 |
|
Ryzen 5 3600 |
|
i7-8700K |
|
i7-9750H |
|
Ryzen 5 3500 |
|
i7-8750H |
|
i7-6700K |
|
【CPUシングルスレッド】Cinebench r15
CPUの1コアの性能を計測するテストです。シングルスレッド性能は圧倒的です。ゲームではシングルスレッド性能がフレームレートに直結するので、ゲーム向けとして非常に優秀なCPUだと言えます。
i9-12900K |
|
---|---|
Ryzen 7 5800X |
|
Ryzen 9 5950X |
|
Ryzen 9 5900X |
|
Ryzen 5 5600X |
|
i7-11700 |
|
i9-10900K |
|
i9-10850K |
|
i5-11400 |
|
i9-9900K |
|
i7-9700K |
|
i7-10700 |
|
i7-9700K |
|
Ryzen 9 3900X |
|
Ryzen 7 3700X |
|
i7-8700K |
|
Ryzen 5 3500 |
|
【DX12】3DMARK Timespy
DirectX12を利用したテスト。近年の高画質なゲームはDirectX12を利用しているタイトルが多いです。
RTX 3080搭載PCとしては1段飛び抜けたスコアを出しました。
【DX11】3DMARK Firestrike
DirectX11を利用したテスト。DirectX11は少し古いゲームや軽いゲームなどに使われています。
こちらの結果もRTX 3080搭載機としては十分高い結果となっています。
【動画書き出し】Adobe Premiere Pro CC 2022
Adobe Premiere Pro CC 2022を使い、ゲーム動画編集後の書き出し時間をテストしました。エンコード性能も大変優れています。
- ソースは約10分の3840x2160(4K) 60fps映像
- テロップとディゾルブ、Lumetriカラーを適用
- 「H.264 YouTube 2160p 4K Ultra HD」プリセットで書き出し
書き出し時間
GALLERIA UA9C-R38(12900K) |
|
---|---|
Presence CAGE(5950X) |
|
Presence BEMO |
|
温度チェック
続いて、ゲームプレイ時やPremiere Proエンコード時、そして、Cinebench r23で継続して非常に高いCPU負荷をかけた時の動作温度をチェックしてみます。
青ラインが使用率、赤ラインが温度です。
CinebenchではCPUのピーク温度が90℃を超えましたが、ゲームプレイやPremiere Proなど、日常的な使用ではCPU/GPU共に温度は低めに抑えられています。
CPU温度(黒い砂漠)
CPU温度(Premiere Pro エンコード時)
CPU温度(Cinebench r23)
GPU温度(黒い砂漠)
GPU温度(Premiere Pro エンコード時)
動作音
電源オフ |
|
---|---|
アイドル |
|
ゲーム中 |
|
CPUベンチ |
|
動作音について、ケースサイド50cmにてデジタル騒音計を使って測定しました。
CinebenchなどのCPUをガッツリ使う作業では簡易水冷のファンやラジエター動作が全開になるため、結構うるさいです。
とはいえ、ゲーム中はそこまで全開になることがなく、CPU温度も低めに保たれるため、動作音としては普通です。
消費電力
アイドル |
|
---|---|
ゲーム中(CP2077) |
|
砂漠最小化放置 |
|
Intel機はやはり消費電力マネジメントに優れていると感じます。
まず、ゲーム中においての消費電力はマシントータルで500W以下というパフォーマンスの良さ。
そして、アイドル時や黒い砂漠を最小化放置などの軽作業時にも、マシントータルで100W以下となっています。
これはRyzenの吊るしではちょっと実現できない省エネ性です。
Intel Core i9-12900Kの特徴について
第12世代のIntel Coreプロセッサーは「高性能コアであるPコア」と「高効率コアであるEコア」を組み合わせたCPUとなっています。
Core i9-12900Kの場合は、8個のPコア(パフォーマンスコア)/16スレッドと、8個のEコア(高効率コア)/8スレッドからなる、8コア16スレッド+8コア8スレッドのCPUです。
ゲームでは主にPコアが威力を発揮し、そこまでパワーを必要としないオフィスワークやブラウジングなどではEコアが低電力で働いてくれるという仕組みです。
タスクマネージャーにおけるコアの見方
タスクマネージャーの見方を覚えれば、どのコアが現在よく働いているかがわかります。
タスクマネージャーでCPUの情報を見ると、i9-12900Kの場合は左上から右下まで、24のスレッドが並んでいます。
ピンクがPコアです。12900Kの場合、Pコアは8個です。ハイパースレッディング(HT)に対応しているため、1コアで2枠ぶんとなります。
そして、緑がEコアです。i9-12900Kでは8個のEコアが搭載されています。
MSI Afterburnerの場合
ゲーム中の動作チェックにはMSI Afterburnerなどを使う人も多いと思います。この場合、CPU1~16までがPコア、CPU17~24までがEコアとなります。
上手くPコアが働かない場合と対応方法について
PコアとEコアがどう働くかは、ユーザーが意識する必要はほとんどありません。Pコア/Eコアの利用判断は、CPUとOSの連携によって行われます。
Windows11が最も優れるようですが、Windows10でも、ほとんどの場合は適切にPコアとEコアが使われました。
しかし、一部の古いソフトではPコアが働かないことがありました。例えばCPUベンチマークの「Cinebench r15」です。
その場合は「タスクマネージャー」の「詳細」タブから、対象プロセスの優先度の設定を「通常以上」に上げてやることで解決しました。
それでも動かない場合などは、対象プロセスの「関係の設定」で、使用するコアを手動指定してやるのも手です。
こういった手間が発生する恐れもあるので、12世代のIntel Core CPUを使う場合は、Windows11がおすすめです。
現在ドスパラで販売されているGALLERIA UA9C-R38はWindows11搭載モデルのみとなっています。
GALLERIA UA9C-R38まとめ
おっさんゲーマー評価
CPU性能 |
|
---|---|
グラボ性能 |
|
静音性 |
|
拡張性 |
|
コスパ |
|
デザイン |
|
2021年の11世代CPUはRyzen5000番台を超えられず、あまり強くはおすすめしてこなかったIntel CPUですが、12世代Coreは本物です。
RTX 3080についてはこれまでIntel/AMD CPU搭載の6台のPCを実機テストをしてきたのですが、Ryzenが優勢でした。12世代でようやくRyzen 9 5950Xを超えるCPUとして紹介できます。
ハイエンドCPUとして、全コア全開時には発熱量はあるものの、ゲーミング用途ではまずそういうことにはならないため、ゲーマーは気にしなくて大丈夫です。
採用されている高性能な簡易水冷クーラーによって低い温度に保たれ、比較的静かな環境でゲームが出来るPCになっています。
ゲーム中の消費電力はRyzen 9 5950Xや5900X搭載PC以下でした。Ryzen 9 5900X番台を利用している身としては、性能アップのために買い換えるほどの性能差ではないとはいえ、触っているとちょっとうらやましくなるスペックです。
2018年以前のマシンを利用していて買い換えを考えている方は隔世の感があると思います。自信を持っておすすめできる一台です。
GPU:RTX 3080
メモリ:32GB DDR5
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD, 2TB HDD
こんな人におすすめ
- 2022年の最新スペックのハイエンドゲーミングPCが欲しい方
- GALLERIAの最上位モデルのアルミケースでドヤりたい方
- 良いPCを買って長く使いたい方
もう少し安い12世代Intel Coreモデルについて
GALLERIA ZA9C-R38
GPU:RTX 3080 10GB
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD
今回レビューのUA9C-R38のひとつ下の「Z Series」のモデルです。CPUとグラフィックボードは同一で、メモリがDDR4 16GB、HDDなしというモデルです。ケースも通常のGALLERIAのものになります。
限りなく高性能を保ちつつ7万円安くなるのでおすすめです。メモリだけ32GBにしてもUA9C-R38より安いです。
記事の内容は執筆、更新日時時点の情報であり、現在は異なっている場合があります。 記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
【今日のおすすめ】
【auひかり】最大10Gbpsの超高速通信!最大126,000円還元キャンペーンキャッシュバックで初期工事費も実質無料!