Stable Diffusion Web UIをRTX 40シリーズで使うと遅い場合の対処法
画像AI「Stable Diffusion Web UI」をRTX 4090などのRTX 40シリーズのグラボで利用した場合に、性能に対して出力が遅い場合があります。この場合、Stable Diffusion Web UIが利用する「cuDNN」を最新のバージョンに上げることで速度が改善する可能性があります。
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Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC1111版)について
Stable Diffusion Web UIはAUTOMATIC1111氏によって開発されている、Stable Diffusionの優れたGUI環境です。
機能が豊富であることや、インストールが手軽なことが特徴です。
2023/2/6現在、Stable Diffusion Web UIでインストールされるcuDNNのバージョンが古いために、RTX 40シリーズの性能が発揮しきれていない場合があるようです。
そこで、手動で最新のcuDNNを入れ替えてどのくらい速度アップするかをテストしてみました。
cuDNNを入れ替えた場合のテスト結果
Stable Diffusion Web UIで仮想環境にインストールされるcuDNNをcuDNN 8.7に入れ替え、16枚の画像出力テストの所要時間を比較しました。
Stable Diffusion Web UIそのままでは271秒かかっていたものが132秒と、およそ2倍の速さで処理できるようになりました。
Web UI標準 |
|
---|---|
cuDNN8.7 |
|
PCスペック
i9-13900KF / RTX 4090 / 980 PRO
詳細は以下の記事で紹介しています。
Stable Diffusion側設定
- prompt : photograph, forest, morning, canon
- Sampling method : DDIM
- Sampling steps : 150
- Width, Height : 512
- Batch count : 16
- Batch size : 1
- CFG Scale : 30
- Seed : 2398368750
- xformerの使用なし
最新のcuDNNを入手するには
cuDNNはこちらからダウンロードできますが、ダウンロードにはNVIDIA Developer Programのメンバーシップ登録が必要です。
最新のcuDNN for 11.x をDLします。(Download cuDNN v8.7.0 (November 28th, 2022), for CUDA 11.x など)
ファイルの置き換え
DLしたcuDNNのzipファイルを解凍し、binフォルダ内にある以下のファイルをC:\stable-diffusion-web-ui\venv\Lib\site-packages\torch\lib に上書きします。
- cudnn_adv_infer64_8.dll
- cudnn_adv_train64_8.dll
- cudnn_cnn_infer64_8.dll
- cudnn_cnn_infer64_8.dll
- cudnn_cnn_train64_8.dll
- cudnn_ops_infer64_8.dll
- cudnn64_8.dll
念のため、上書き前の上記ファイルをバックアップしておくと良いでしょう。
記事の内容は執筆、更新日時時点の情報であり、現在は異なっている場合があります。 記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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