GALLERIA XA7R-R47TSレビュー。5700XとRTX 4070 Ti SUPERの組合せはどんなゲームに向く?
2024/10/30
ゲーミングPC「GALLERIA XA7R-R47TS 5700X搭載」を株式会社サードウェーブにお借りしてレビューしていく。
このPCの特徴を簡単に説明すると、以下の2つがポイントだ。
- 美しいゲーム体験ができる:グラフィックボードの性能が高く、新作ゲームを高画質な設定で4K解像度で動かせる。
- 複雑なゲームの処理はちょっと苦手:CPU性能はそこそこ。重量級オープンワールドゲームの高画質設定などはカクつく場合がある。
「グラボ性能強め」のGALLERIA
GALLERIA XA7R-R47TS 5700X搭載機は、根強い人気の8コア16スレッドCPU「Ryzen 7 5700X」と、4Kも視野に入る高性能グラフィックボード「NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB」を組み合わせたモデルだ。
能力的にはグラフィックボードが強めであり、画質重視でなるべく価格を抑えたいユーザー向けのモデルと言える。
スペック
※レビュー時の製品構成です。最新の情報は製品ページでご確認ください。
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 7 5700X (3.4GHz-4.6GHz/8コア/16スレッド) |
メモリ | 16GB (8GBx2) (DDR4-3200) |
グラフィック機能 | NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB GDDR6X (HDMI x1,DisplayPort x3) |
SSD | 1TB SSD (M.2 NVMe Gen4) |
電源 | 750W 電源 (80PLUS GOLD) |
CPUファン | (空冷式) 12cmサイドフロー大型CPUファン |
LAN | 1Gb 対応LANポート×1(オンボード) |
光学ドライブ | 光学ドライブ無し (※カスタマイズで選択可能) |
ケース | ガレリア専用 SKケース (ATX) スタンダード(ガンメタリック)Ver.2 |
マザーボード | ASRock B550 TW (AMD B550チップセットATXマザーボード) PCI-E x16 Gen4.0 x1, PCI-E x4 ×1, PCI-E x1 x2 / メモリスロット x4(最大128GB) /SATA 6Gb/s x6 / M.2 Key-M x2(Gen4x4 ×1 , Gen3x2 ×1)/M.2 Key-E×1 ※M.2_3 ソケットとSATA 6Gb/s_5/6 ポートは排他利用となり、同時に使用はできません。 |
サウンド | マザーボード 標準 オンボードHDサウンド |
入出力ポート | 前面:USB 3.2 Gen1 Type-A x4 背面: USB3.2 Gen1(Type-A) x6 |
サイズ | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm |
重量 | 約14Kg |
持込修理保証 | 保証期間1年 |
梱包
レンタル機材のため、梱包に関しては販売製品と異なる場合があるのでご了承いただきたい。
GALLERIAの化粧箱は、フタを開けると、このような挨拶文がプリントされている。
更にそれを開けると、電源ケーブル等が含まれた同梱物が確認できる。
PC本体は不織布カバーに包まれ、4点のスチロールで箱と接しないように配慮されている。
不織布カバーはほどよい厚みがあって破れにくく、使わない時のホコリ避けに役立つ。また、GALLERIAのロゴも高級感を与えるポイントだ。
外観
フロントは逆U字でLEDが輝く個性的な顔が特徴。GALLERIAロゴの上は5インチベイの切り欠きになっており、Blu-rayなどの内蔵型光学ドライブもオプションで追加できる。
サイドパネルはウインドウがついており、中が透けて見えるようになっている。
コンソール部は斜めになっており、デスクの上下どちらに設置してもアクセスしやすい設計。
コンソール部にある端子類は、USB3.0 x4と、ミニプラグのオーディオIN/OUT端子だ。
ケーストップは平らになっており、少しくぼんだところにフィルターが設置されている。掃除機などで上から吸うことで簡単に清掃が可能だ。
ケースの両サイドパネルの前方は空気の取入口となっており、ここにもフィルターが設置される。(青いメッシュ部分)
ケース底面は、後方の電源が吸気する部分にフィルターが設置されている。ケース後方からツールなしでフィルターを引き抜いて清掃できる。
ケース後方のインターフェースは、USB 3.2 Gen1 Type-A ×6が基本仕様となる。有線LANポートは1Gbpsだ。
なお、「使用不可」のシールが張ってある部分は、HDMIとDisplayPortの端子だ。CPUからの映像出力を行う場合に使用する端子だが、グラフィックボード搭載のPCでは使用しないため、「使用不可」のシールが貼ってある。
モニタとPCとの接続は、こちらのグラフィックボードの端子から行う。DisplayPort x3、HDMI x1の構成となっている。
パーツチェック
PCの内部パーツを確認していく。前後に大型の140mmファンを1つずつ搭載しており、前方吸気・後方排気の構成となっている。
他のマシンだとリアファンは120mmだったりするので、排気力が高い構成だ。熱が上りやすいケーストップにも排気用の140mmファンを1つ搭載している。
配線は、裏配線をベースに両面とも問題なくまとめられていて、サイドパネルが閉まりづらいなどの問題はなかった。
CPUファン
CPUファンはDeep Cool製の120mmサイドフロークーラーが搭載されていた。
Cinebenchでの負荷テストでも最大63.6℃だったので、このままで全く問題ない。動作音も静かだった。
メモリ
メモリスロットは2本で、そこにDDR5-4800のメモリが16GB (8GBx2)搭載される。
容量としては必要最低限であり、ヘビーなゲームや、ゲーム以外のタスクもこなす場合は32GBあってもよいだろう。
グラフィックボード
グラフィックボードは、GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GBが搭載される。貸出機では、ASUS製のProArt GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB GDDR6X OC Editionと見られるモデルが搭載されていた。
グラフィックボードは仕入れ等の状況によって搭載されるものが異なる。
SSD
ストレージは、Gen4のM.2 NVMe SSD 1TBが搭載される。
最近は1タイトル100GB級のゲームも少なくないが、1TBあればとりあえずはOKだろう。
様々なゲームをする人は、オプションで2TB以上のモデルにするのもおすすめだ。
3.5インチHDD
3.5インチのハードディスクトレイが、ケース下部に2つ備えられている。オプションで3.5インチHDDを追加すると、ここに設置される。
2.5インチSSD
正面から右側のサイドパネルを開けると、2.5インチ用のシャドウベイが2つある。SATA SSDを追加すると、ここに搭載される。
電源
電源は750Wの80PLUS GOLDグレードが搭載される。直出しケーブルで、使われていないケーブル類は前方に束ねられていた。
ゲーム性能
RTX 4070 Ti SUPERの性能はどれくらい?
GeForce RTX 4070 Ti SUPERは、RTX 4080とRTX 4070 Tiの間に位置する、かなり性能が高いモデルだ。
VRAM(映像用メモリ)も16GBと、RTX 4080と同じ容量を持っている。
RTX 4090 24GB |
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RTX 4080 SUPER 16GB |
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RTX 4080 16GB |
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RTX 4070 Ti SUPER 16GB |
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RTX 4070 Ti 12GB |
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RTX 4070 SUPER 12GB |
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RTX 4070 12GB |
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RTX 4060 Ti 8GB |
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RTX 4060 8GB |
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GTX 1660 SUPER 6GB |
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※ドスパラ「グラフィックボード性能比較」より
テストや用語、簡易評価について
ゲームにおいて、1秒あたりに表示できる静止画(frame)の枚数を「フレームレート」と言う。
単位は「fps(frames per second)」で示す。フレームレートが高いほど、キャラクターの動きは細かく、滑らかに表示できる。
アクションゲームやシューティングゲームなどでは勝ち負けにかかわるので、ゲーミングPCとしてどのくらいフレームレートが出せるのかは重要だ。
そこで、今回のテストでは解像度ごとに2つのフレームレートを測定した。
- 平均fps:テスト中のフレームレート平均値。
- 1% Low:悪い結果の平均値。ゲームテスト中の下位1%のフレームレート。
- (最低fps):ゲームベンチマークを利用した場合、プログラムで出力された最低fpsを記載。1% Lowの代替として。
滑らかな映像体験には平均60fpsはほしいし、「60fps張り付き」などのシビアな要件で見るなら、1% Lowなども60fps以上ほしいところだ。
また、わかりやすさのため、レビュワーの主観にはなるがゲームごとの★5段階の満足度評価もつけることにした。
- ★★★★★:非常に快適。ゲームや一般的な設定に対して性能が十分だと感じられる。
- ★★★★☆:快適。一部画質設定等を妥協する必要があるが、十分にゲーミングPCらしい体験ができる。
- ★★★☆☆:普通。設定の妥協などを求められるが、そのゲームを楽しめる。
- ★★☆☆☆:やや不満。あまり快適ではなく、できれば上位のPCがほしいと感じる。
- ★☆☆☆☆:不満。PCの能力がゲームに対して明らかに不足しており、プレイそのものができない。
VALORANT:★★★★★
軽めのタイトルから見ていこう。VALORANTは競技系のFPSとして人気のタイトルだ。元が非常に軽量な作りなので、「遊ぶPCを選ばないゲーム」の筆頭である。
今回は競技用に画質設定を下げて、屋外射撃場でオーディンを撃ちまくっている時のフレームレートを測定した。
FHDの1% Lowも240fpsを超えており、240Hzモニタなどを十分活用できるフレームレートを出している。
Apex Legends:★★★★★
Apex Legendsについても、競技向けの低画質設定で動作優先のテストを行った。
射撃訓練場で、描画負荷が高いテルミットグレネードを10発投げ、燃えきるまでのフレームレートを測定する。
結果としては、1920x1080で平均299fpsを超え、1% Lowも203fpsと良好な値を出した。
144Hzのゲーミングモニタはもちろん、240Hzモニタを使ってもOKの性能だ。
ゼンレスゾーンゼロ:★★★★★
ゼンレスゾーンゼロはスマホでも展開されるアクションRPGタイトルだ。
PC版では4K解像度や、無制限のフレームレートなどによって高いグラフィックスレベルを実現する。また、最大300fpsまで出すことができる。
今回は最高画質設定で、VR訓練設備の基本素材 調査特化を実行して戦闘を行った際のフレームレートを測定した。
4Kも平均141fps出せるなど十分な性能だが、瞬間的なフレームレートの落ち込みを考えると、2560x1440までが「安定して滑らか」と言えそうだ。
ただ、数値的にはこんな感じだが、4Kでも十分遊べる。
黒神話:悟空:★★★★☆
Unreal Engine 5が登場した頃から話題になっていた、西遊記をフィーチャーした非常に美しい画面が特徴のアクションRPG。
今回はベンチマークプログラムを用い、最高設定、レイトレーシング、DLSS、フレーム生成オンでテストを行った。
DLSSについてはソフトの自動設定に準じ、3840x2160ではサンプリング解像度50(DLSSパフォーマンス相当)、2560x1440ではサンプリング解像度75(DLSSクオリティ相当)、1920x1080ではサンプリング解像度100(DLAA相当)となっている。
DLSSとフレーム生成を利用することで、4Kまで60fpsを超える結果が出ている。
サイバーパンク2077:★★★★★
2077年を舞台にした、オープンワールドアクションRPG。レイトレーシングを採用した美しいグラフィックスが特徴だ。
ベンチマークモードで、2つの設定を試した。DLSSの設定はいずれも「自動」。
「RT:ウルトラ」プリセットでは、4Kでも平均100fpsを超えるなど、4Kでのプレイが十分楽しめる滑らかさになった。
真のレイトレである「RT:オーバードライブ」プリセットも、4Kで平均72fpsを出せている。
ゲーミングPCならではの高画質さと滑らかさを兼ね備えた4Kを味わえる。
Final Fantasy XVI:★★★★☆
ファイナルファンタジーシリーズの最新作。
デモ版を利用し、序盤の「迫る黄昏」のクエストで、ロザリス城に入る前のシーンで測定した。
DLAAはAIによるアンチエイリアスで「画質重視」の設定だ。当機では4KでもDLAAで画質を高めつつ、フレーム生成で滑らかな画面が楽しめそうだ。
もし3840x2160で重さを感じた場合には、DLAAをDLSSに切り替えれば、更にフレームレートがアップするので、アクションにも十分対応できるだろう。
高画質が自慢のシリーズなので、なるべく画質を楽しみたい。
Final Fantasy XIV:★★★★★
オンラインのFinal Fantasy XIVについては、黄金のレガシーベンチマークでの最高設定をテスト。ベンチマークで出力されるスコアからフレームレートをチェックした。
リマスタリングが行われて負荷が高まったが、DLSSを使わない最高画質設定で4Kまで活用できそうだ。
Once Human:★★★★★
2024年リリースの、マルチプレイのオープンワールドサバイバルゲーム。
DX12で最高画質プリセットで序盤の集落「デッドヴィル」での動作をチェックした。
DLSSとフレーム生成を設定した場合、パフォーマンスは十分。ただ、2560x1440以下だとそれなりに画質が下がってしまう。
DLSSとフレーム生成を使用しない真の最高設定はこの通り。
画質と滑らかさのバランスを考えると、3840x2160ならDLSSオン、2560x1440以下なら最高設定が良さそうだ。
The First Descendant:★★★☆☆
Unreal Engine 5で開発された次世代ルートシューター。
最高画質設定であるウルトラに、レイトレーシング(ウルトラ)のオン・オフの2パターンをテストした。DLSSパフォーマンス優先設定とフレーム生成はいずれもオンにしている。
レイトレーシングをオンにした場合、フレーム生成のおかげで平均fpsは高いものの、いわゆるマイクロスタッター(細かなカクつき)発生していて、プレイフィールが良くなかった。
レイトレーシングをオフにすると、4Kでも問題なくプレイできるようになった。
ドラゴンズドグマ2:★★★☆☆
オープンワールドアクションRPG。3人のポーン(従者)や、動的な世界の演算が行われているようで、CPU負荷も高めのタイトル。
最高設定をベースに、DLSS速度重視(=パフォーマンス設定)、フレーム生成をオンにして、レイトレーシングのオン・オフで動作をチェックした。
レイトレーシングがオンだと、TFD同様にマイクロスタッターのようなカクツキが感じられて、滑らかとは言えなかった。
こちらもレイトレーシングをオフにすることで、挙動がかなり改善され、4K解像度まで安定してプレイできるようになった。
Cities: Skylines II:★★☆☆☆
街づくりシミュレーションゲームであるCities: Skylines IIは、街の中の人間一人一人まで計算し、描画するので、現行ゲームの中でも最高ランクに重いゲームだ。
今回は画質の最高設定であるグローバルグラフィッククオリティ「高」でDLSSを「最大パフォーマンス」に設定した場合と、とにかく軽さを求めて最低画質にした場合の動作をチェックした。
都市は13万人まで育てた状態で、少し遠目から俯瞰で見つつ、「シミュレーションスピード」設定で最高速度(3キーを押した状態)でゲーム内1時間のフレームレートを測定する。
高設定、低設定ともに、CPUのRyzen 7 5700Xが足かせとなっているのは明らかだ。
動かなくはないものの、本作を中心にプレイする方は正直なところ、7800X3Dなどを搭載したPCがおすすめ。
黒い砂漠:★★★★☆
アクションMMORPGの黒い砂漠では、エルビアサウニールでの狩りでフレームレートをチェックした。
現在の標準画質と言えるリマスターはなかなか重いのだが、1920x1080で平均134fpsで動作した。
4Kも重さはあるが84fpsで動いたので、ギリギリ「4Kでプレイ可能」と言えるレベルだった。
ベンチマーク
【CPU】Cinebench r23 マルチスレッドテスト
マルチスレッド性能は、CPUの総合能力だ。5700Xは2世代前の8コア16スレッドCPUなので、位置的にこのくらいである。
当機の「グラボのRTX 4070 Ti SUPERが強め」という意味が伝わるかと思う。
i9-13900K |
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Ryzen 9 7950X3D |
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i7-14700KF |
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i7-14700F |
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i7-13700F |
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Ryzen 7 7800X3D |
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Ryzen 5 7500F |
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Ryzen 7 5700X |
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Ryzen 7 5700X(XA7R-R47TS) |
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i5-13400F |
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Ryzen 5 5600X |
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【CPU】Cinebench r23 シングルスレッドテスト
ゲームで重要となるシングルスレッド能力も、マルチスレッド同様のポジションだ。
これが、Cities: Skylines IIなど、CPUにとってヘビーなゲームで足を引っ張りがちな理由になる。
とはいえ、PS5のCPU(Zen2 8コア16スレッド)よりは性能が高いので、PS5でリリースされているゲームのPC版はPS5よりは快適に動くと考えられる。
i9-13900K |
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i7-14700KF |
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Ryzen 9 7950X |
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i7-14700F |
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Ryzen 5 7500F |
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Ryzen 7 7800X3D |
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i5-13400F |
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Ryzen 7 5700X(XA7R-R47TS) |
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Ryzen 7 5700X |
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Ryzen 5 5600X |
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【SSD】CrystalDiskMark
NVMe SSDの読み書き速度に関しては、Gen4世代の入口くらいの読み書き速度である。ゲーミングPCとしては必要十分で、ローディングの遅さなどを感じることもない。
【総合】Adobe Premiere Pro 4Kエンコードテスト
YouTuberなどにも多く使われる動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro CC 2023(v23.0)」を使い、ゲーム動画編集後の書き出し時間をテストした。
- ソースは約10分の3840x2160(4K) 60fps映像
- テロップとディゾルブ、Lumetriカラーを適用
- NVENCによるGPUエンコード支援あり
- 「H.264 YouTube 2160p 4K Ultra HD」プリセットで書き出し
GPUがメインのエンコードになるが、CPU能力も関係するので、総合的なマシン性能でエンコード時間が変わってくる。
GALLERIA XA7R-R47TS 5700X搭載モデルでは、8コア16スレッドのCPUと、NVENCを2機搭載したGPUの組み合わせとして、中間的な性能を見せた。
raytrek 4CZZ |
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GALLERIA ZA9C-R48(13900KF) |
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GALLERIA XA7C-R47TS(14700F) |
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GALLERIA ZA7C-R47T(14700KF) |
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GALLERIA XA7R-R47T(7800X3D) |
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GALLERIA RM7C-R46T(7500F) |
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GALLERIA XA7C-R47T(13700F) |
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GALLERIA XA7R-R47TS(5700X) |
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GALLERIA RM7C-R47S(14700F) |
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GALLERIA XA7R-R47(5700X) |
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GALLERIA RM5C-R46(13400F) |
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【総合】PassMark
PassMarkは、CPU、グラフィックス、メモリ、ディスクなど、システム全体のパフォーマンスを包括的に測定できるソフトウェアだ。
GALLERIA XA7R-R47TS 5700X搭載機は、92パーセンタイル、つまり「世界の92%のシステムより優れている」との結果を出した。
CPU、2D、3D、メモリ、SSDの評価は以下の通り。多くの項目が高めの結果を出しているが、特に3Dグラフィックス性能の高さが際立っている。
つまり、グラフィックボードの3Dグラフィックス性能が高く評価されたと言えそうだ。
項目 | パーセンタイル |
CPU Mark | 80% |
2D Graphics | 74% |
3D Graphics | 98% |
Memory | 67% |
Disk | 76% |
冷却性能とパフォーマンス
CPUとGPU(グラフィックボード)が高負荷時にどのくらいの温度になるか、負荷がかかってもきちんと動作しているかをチェックした。 室温は26℃で測定している。
【CPU】Cinebench r23 マルチスレッド 10分テスト
Cinebench r23の10分間のテストでは、最大温度は63.62℃となった。これなら標準の空冷サイドフロークーラーで問題ない。
CPUクロックは平均4GHz弱で動作していた。全コア負荷時の落ち込みなので仕様である。
【GPU】サイバーパンク2077
ゲームでは、サイバーパンク2077の「RT:ウルトラ」プリセットにて、RTX 4070 Ti SUPERの動作をチェックした。
温度は最大65℃と、全く問題ない温度だった。
動作クロックも平均2.7GHzと高く、温度由来などで動作クロックが低下するようなこともなさそうだった。
動作音
ケースサイド50cmから、デジタル集音計で動作音を測定した。
電源オフ |
37.4dbA
|
---|---|
アイドル |
37.5dbA
|
サイバーパンク2077 |
38.1dbA
|
CPUベンチ |
37.8dbA
|
高負荷動作中も非常に静かであり、全く文句がない。
消費電力
PC全体の消費電力をワットモニターでテスト。
CPUもGPUも使う重量級ゲームのサイバーパンクでも413Wと、750Wの標準電源で十分間に合う使用量だった。
アイドル |
108W
|
---|---|
Cinebench r23(瞬間最高値) |
182W
|
サイバーパンク2077 |
413W
|
総評
良いところ
- 高画質設定で4Kで遊べるゲームが多い
- 必要十分なSSD容量
- DLSS3が使える
- リアルタイムレイトレーシングが使える
- 4Kマシンとしては低めの消費電力
- 動作音が静か
- 3.5インチベイなど拡張性のあるPCケース
- 落ち着いたデザイン
惜しいところ
- CPUヘビーなゲームはやや厳しい
感想
4K向けのエントリーマシンと言える。
DLSSやフレーム生成なども使えるし、CPU負荷がそこまで高くないゲームの4K高画質プレイには十分な性能である。
ただ、ゲームによっては「最高画質設定」がCPU性能的に厳しいことがあるようだった。
例えば、The First Descendantとドラゴンズドグマ2では、レイトレーシングをオンにした際に、解像度を問わず細かなカクつき(マイクロスタッター)の症状が出ていた。テスト結果の1% Lowが低い点にも現れている。どちらもレイトレをオフにするとかなり改善した。
サイバーパンク2077は「RT:ウルトラ」でもインゲームで滑らかに動くことを確認したので、レイトレそのものがダメというわけではない。
なので、サイバーパンク以下の重さのゲームを主にプレイする人にとっては「快適」なマシンだし、最新ゲームの最高画質を追い求める人だと「やや不足」になるだろうと考えられる。
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TFDやドグマ2など、最新の複雑なオープンワールドゲーム、たくさんの敵やオブジェクトが出てくるゲームも安心してプレイするなら、Ryzen 7 7800X3D搭載マシンがおすすめだ。
以下は、当機と同価格帯の7800X3D搭載マシンだ。GPUはRTX 4070 SUPERとワンランク下がるので、4K性能は少し下がるが、WQHD(2560x1440)であれば全く問題ない。
GALLERIA RM7R-R47S 7800X3D搭載
CPU | Ryzen 7 7800X3D |
GPU | RTX 4070 SUPER 12GB |
メモリ | 16GB |
SSD | 500GB |
記事の内容は執筆、更新日時時点の情報であり、現在は異なっている場合があります。 記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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