inZOI: Creative Studioをお試し。建築ではAIテクスチャや写真からの3Dオブジェクト製作を楽しめる
KRAFTONが開発中の次世代ライフシミュレーションゲーム「inZoi」から、キャラメイクと建築が行えるデモ「inZOI: Creative Studio」が公開となったのでやってみた。
先行デモではキャラクターの作成と、家の建築やレイアウトが楽しめる内容になっていた。SteamのinZOI製品ページで30分開発者の配信を見ると「inZOI: Creative Studio」が自動的にライブラリに追加されてプレイできるようになる。
ライフシミュレーションゲームお約束の家の建築モードだが、本作には特に次世代を感じる点が2点あり、いずれも生成AIを活用したものだ。
【色と素材】 テクスチャ画像やAI生成のテクスチャを貼り付けられる
ベッドの色を変えてみよう。
ベッドを配置した後、「色の編集」を押すと、変更したい部位を選んだ後、材質、テキスタイルの編集が可能になる。
マットレス、フレーム、クッション、枕、布団、布団の裏地といった、家具オブジェクトのあらゆる部位を変更できる。
これだけでも結構すごいけど、素材のテクスチャを自由に変更できるという恐ろしい機能が搭載されているのだ。
画面右下の「MYテクスチャ」の欄に自作のテクスチャがストックできる。
ローカルマシンにあるjpg、png画像を読み込んで適用できるほか、ゲームが提供するAIテクスチャ生成機能を使うことも可能だ。
普通の人はテクスチャ画像なんて持っていないだろうし、AIテクスチャはよく使ことになると思う。
「AIテクスチャを生成する」を選ぶと、プロンプトの入力欄が出てくる。ここに英語で生成したいテクスチャの説明を入れることになる。
AIテクスチャはそのまま貼り付けになるので、後から色は変えられない。色の指定も忘れずに。
例えば、「白いフェイクファー」を生成するなら「white fur(白いファー)」と入れる。割と短時間で出力される。ただ、AI生成テクスチャは解像度が低いので、そのままだとボケボケだなので、「パターンサイズ」の値を下げて利用することになるだろう。
これでも十分いい感じだが、もっとリアリティを出したいならば「ultra realistic detailed white fur(すごいリアルで精細な白いファー)」などとして、情報量を増やしてやるといい。これによって影などの効果がついたテクスチャが生成される。
なお、AIテクスチャはキャラの服の柄にも利用できる。
【3Dプリンター】 写真からゲーム内に設置できるオリジナルアイテムが作れる
写真から3Dアイテムを生成する機能もある。
「制作」メニューから「3Dプリンター」を選ぶ。ここでローカルにある写真をアップロードすることで簡単に3D化ができる。
くまのぬいぐるみのフリー素材を使って試してみた。
静止画ファイルがベースなので、背面は当然見えない。そのため「裏はきっとこうだろう」という感じで生成されるので、完全に再現されるわけではない。凹凸についても予測であるので、なんだか背中が亀の甲羅なみに膨れたくまができた。接地感を決めたりして素材制作は終了だ。
オブジェクトの大きさは家に設置する際に決定する。
最初の接地感やデフォルトの角度などは後から変えられないので、最初にしっかり違和感のないように調整するのがポイントになりそう。
ゲームのNPCにも本格AIを導入
今回のデモでは実ゲームはプレイできないが、ゲームに登場するNPCはNVIDIAのAIプラットフォーム「ACE」を活用したキャラとなっており、状況に応じた思いやりや個性を持つ行動を取るなど、「打ち込みのプログラム」であった既存AIの限界を突破するようだ。
これがどの程度リアリティを出せるか、パイオニアであるSimsシリーズに対して面白さにつながるかはリリースされてみないとわからない、
だが、これが上手く行けば今後のシングルプレイゲームにAIが本格導入されるきっかけになるかもしれない。inZOIは3/28に早期アクセスとしてリリース予定だ。
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