GeForceドライバで使える「SSRTGI」はReShadeレイトレの代わりになる?
SSRTGI(スクリーン・スペース・レイトレーシング・グローバル・イルミネーション)シェーダーは、Marty McFlyことPascal Gilcher氏がPatreon.comで公開しているReShade用シェーダーです。
それがNVIDIA GeForce Game Ready ドライバー511.23とNVIDIA GeForce Experienceの組み合わせで利用できるようになりまして、私のような画質重視プレイヤーは興味津々。
実際にGeForce版とReShade版を使い比べてみての感想を書いていきます。
Contents
ReShade版SSRTGIについて
SSRTGIは「スクリーンスペースレイトレーシング」ということで、画面内にある光源の情報を元に影や反射などを生み出す機能を持っています。
ReShade用のシェーダーとしてMarty McFly氏が開発したシェーダーは、Patreonで有料で提供されています。以下の記事で概要や導入方法を簡単に紹介しています。
ReShadeに慣れている人は問題ないですが、そうでない人は設定の理解にやや時間がかかるでしょう。また、バージョンによっても機能が違うようです。
GeForceのSSRTGI
対してGeForce ExperienceのFreestyleフィルターで利用できるSSRTGIも、Marty McFly氏の協力のもとに開発されています。
ただこちらは設定項目が「明度」「クオリティ」「アンビエントオクルージョン」「間接照明」「フェード距離」「Z軸Y軸反転」と、非常に簡素となっています。
GeForce版SSRTGIに対応しているソフトは公表されていない
早速GeForce版を使ってみたいところなのですが、GeForce ExperienceのFreestyleゲームフィルターでSSRTGIの項目が選べるのは、対応しているソフトだけです。
そして、SSRTGIの対応ソフトリストがNVIDIAが公式で見つかりません。あったら教えて下さい。
有志のリストによれば、以下のタイトルが対応しているようです。
ただし、完全に動作したというわけではなく、「起動してSSRTGIメニューが出る」という動作レベルのものも含まれていると思います。タイトルによってはアーティファクト(表示バグ)が発生する場合もあるようです。
- American Truck Simulator
- Euro Truck Simulator 2
- Skyrim Special Edition
- Oblivion
- Rise Of The Tomb Raider
- Shadow of the Tomb Raider
- Tomb Raider
- Witcher 3
- Resident Evil 2
- Resident Evil 6
- Resident Evil 7
- Vampyr
- Kerbal Space Program
- Arkham Origins
- Arkham Knight
- AC Valhalla
- AC Odyssey
- AC Origin
- AC Syndicate
- AC Unity
- Far Cry 5
- Saints Row 4
- Remnant From The Ashes
- Fallout 4
- Metro 2033 Original
- Metro Exodus
- Total War Warhammer
- Total War Warhammer II
- Final Fantasy XV
- Frost Punk
- Portal
- Portal 2
- Gang Beasts
- Wolfenstein II: The New Colossus
- Mad Max
- Satisfactory
- A Plague Tale Innocence
- Saints Row The Third (2011)
- Mortal Kombat 11
- Qbeh-1 The Atlas Cube
- Dishonored (having issues)
- Dragon Age Inquisition
【自己責任】非対応タイトルでGeForce版SSRTGIを動作させるには
GeForce ExperienceのFreestyleゲームフィルターは、ゲームのプロセス名でフィルターが使えるかを判断しているようです。
そのため、非対応のタイトルでも、使えるタイトルの実行ファイルに変えるとSSRTGIが動作するとのことです。
昔のオフゲーなどなら行ける可能性がありますが、もちろん、ランチャーから起動したり、ファイルチェックなどが入っている最近のゲームだとダメでしょうね。
ウィッチャー3 ワイルドハントでの比較
公式に対応していると思われる、ウィッチャー3 ワイルドハントで画質を比較してみます。夕日とろうそくなどの光によって陰影が出やすいシチュエーションです。
SSRTGIを使うとレイトレーシングによって影の濃淡や光源の強さをリアリティを保ちながら調整することが出来、見やすくしたり雰囲気を出したりすることが自由にできます。
GeForce版のSSRTGIも簡素なメニューながらReShade版に迫るクオリティを持っていると感じました。ただ、光源効果を強力にするなど、やはりReShade版の方が細かく出来ます。
ノーマル
GeForce SSRTGI
ReShade SSRTGI
Euro Truck Simulator 2の場合
こちらも公式に対応していると思われるEuro Truck Simulator 2ですが、GeForce版の動作が良くなかったです。
標準状態
GeForce SSRTGI
うーん…これ何も起きてないよなあ…しかも画面左側に表示バグが起きてるし…
ReShade SSRTGI
ReShade版のSSRTGIは、空の光の効果を適用するなど設定を行うと、地面の色味を変えることが出来ました。
また、マテリアルの反射設定を変えることで、反射効果を得ることも出来ます。これはわかりやすいようにちょっと派手目にやっていますが、もっとかる~く入れるとリアリティが出ます。
まとめ:どのゲームでも効果を得たいならPatreon版を使おう
GeForce ExperienceのSSRTGIは、GeForce Experienceと511.23ドライバーさえインストールすれば手軽に試すことができるので、ウィッチャー3などの公式対応タイトルをお持ちの方は試してみるといいでしょう。
ただ、非対応ゲームでSSRTGIの効果が出なかったり、対応しているように見えるタイトルでも正しく動かないことがあるので、SSRTGIの効果をどのゲームでも得たい場合はPatreon版がおすすめです。
ReShadeはオンラインゲームなどで利用規約違反に該当する可能性もあるため、注意して利用して下さい。
記事の内容は執筆、更新日時時点の情報であり、現在は異なっている場合があります。 記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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