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GALLERIA ZA7C-R37Tレビュー。12世代IntelでRTX 3070 Tiを限界域へ!

      2022/05/20

第12世代のIntel Core i7-12700Kを搭載したゲーミングPC、GALLERIA ZA7C-R37Tをレビューします。

グラフィックボードにはGeForce RTX 3070 Tiを搭載し、1920x1080~2560x1440の解像度でのゲームプレイをメインターゲットに、タイトルや設定によっては4K60fpsで十分に遊べる能力を持つマシンとなっています。

CPU:i7-12700K
GPU:RTX 3070 Ti 8GB
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:1TB NVMe SSD

GALLERIA ZA7C-R37Tのスペック

パーツ等 標準構成
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU インテル Core i7-12700K
(3.60GHz-4.70GHz/12コア/20スレッド)
CPUファン GAMMAXX L240 V2+(水冷CPUファン/RGB対応)
CPUグリス ノーマルグリス
グラフィック NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti 8GB GDDR6X
(HDMI x1,DisplayPort x3)
電源 750W 静音電源
(80PLUS GOLD)
メモリ 16GB DDR4 SDRAM
(PC4-25600/8GBx2/2チャネル)
SSD 1TB NVMe SSD
ハードディスク/SSD なし
光学ドライブ なし
サウンド マザーボード 標準 オンボードHDサウンド
ケース ガレリア専用 SKケース (ATX) スタンダード
(ガンメタリック)
リアケースファン 14cm 静音FAN
トップケースファン後部 14cm 静音FAN
LAN 2.5Gb 対応LANポート×1(オンボード)
マザーボード インテル Z690 チップセット ATXマザーボード
拡張スロット:PCIe 5.0 x16 ×1 /PCIe 4.0 x16 ×1 /PCIe 3.0 x16 ×2 / PCIe 3.0 x1 ×1
メモリ:DDR4対応メモリスロット ×4(最大128GB)
ストレージ:SATA 6GB ×4 / M.2 slot ×3 (PCIe 4.0 x4 ×2 、PCIe 4.0 x4 & SATA modes ×1)
入出力ポート 前面:USB 3.2 Gen1 Type-A x4
背面:USB 2.0 ×2 、USB 3.2 GEN1 ×2 、USB 3.2 GEN2 Type-A ×1 、USB 3.2 GEN2x2 Type-C ×1
映像出力:HDMI ×1 、DisplayPort ×1※グラフィックボードを搭載しているモデルは、こちらの端子は使用しません。
キーボード なし
マウス なし
サイズ 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm
重量 約14kg
持込修理保証 保証期間1年
価格 309,980円(税込)

 

執筆時点の情報となるため、最新情報は製品ページでご確認ください。

レビューではサードウェーブさんからお借りしたWindows11 Pro版搭載のサンプル機を用いています。

GALLERIA ZA7C-R37Tの外観

ガンメタリックのミドルタワーケース

GALLERIA ZA7C-R37Tは、GALLERIAの上位シリーズとなる「Zシリーズ」の機種で、ミドルタワーケースとなっています。

サイドのアクリルパネルから中のパーツが見えるようになっています。ガラスではないので熱で割れるなどの心配はありません。

ホコリの侵入を防ぐフィルター類

ホコリの侵入を防ぐフィルター類がケースの天面、サイドパネル、底面に装着されています。

ケーストップは「物を置く」ということを前提に、フルフラット設計になっています。取り外して掃除なども可能です。

両サイドパネル前方のフィルター。こちらも取り外しての掃除ができます。

ケースの底面には電源用の吸入口があり、メンテナンスのしやすい着脱可能なフィルターが装着されています。

どこに置いても押しやすいコンソール部

GALLERIAのケースの特徴のひとつに、斜めに設置されたコンソール部があります。電源ボタンやヘッドホン端子、USB端子などがある部分ですが、PCの設置場所がデスク上でもデスク下でも、アクセスしやすいレイアウトになっています。

前面端子の構成は以下のとおりです。

  • USB 3.2 Gen1 Type-A x4
  • オーディオIN x1
  • オーディオOUT x1

背面端子

背面の端子は搭載されるマザーボードおよびグラフィックボードに依存します。

マザーボード端子類

GALLERIA ZA7C-R37Tではインテル Z690 チップセットのATXマザーボードが搭載されます。

貸出機ではASUS PRIME Z690-Pが搭載されていました。

標準構成での背面端子は以下のとおりです。

  • USB 2.0 ×2
  • USB 3.2 GEN1 ×2
  • USB 3.2 GEN2 Type-A ×1
  • USB 3.2 GEN2x2 Type-C ×1
  • Intel 2.5Gb イーサネット (有線LANポート)
  • マザーボード 標準 オンボードHDサウンド

貸出機ではオーディオのデジタル出力に対応する、S/PDIF(光角型)端子も搭載されていました。

 

グラフィックボード端子類

グラフィックボードのポートの標準構成は以下のとおりです。

  • DisplayPort x3
  • HDMI x1

内部構造・パーツチェック

GALLERIA ZA7C-R37Tの内部をチェックしていきます。

CPUクーラー

CPUクーラーは240mm簡易水冷のGAMMAXX L240 V2+を搭載していました。

PCのフロント部に240mmラジエターが設置されています。CPU部分からこちらに温められた冷却液が送られ、2機のファンによって冷却されます。動作中はこのように光ります。

CPUも全コア使うCyberpunk 2077動作中の温度の様子です。前方(右側)のラジエター部の温度が上がっています。CPUの温度が冷却液に移り、冷却液がラジエター部まで適切に送られているためです。

グラフィックボード

撮影用に一部ケーブルを抜いています

グラフィックボードはGeForce RTX 3070 Ti 8GBが搭載されます。

貸出機では3連ファンを有するZOTAC製のGeForce RTX 3070 Ti(LHR版)が搭載されていました。

「リジッドカードサポート」でグラフィックボードを安全に固定

グラフィックボードは重量があるため、輸送中などに外れたりする事故がないように、「リジッドカードサポート」という金属ステーで強固に固定されています。

グラフィックボードの重さでマザーボードなどに負荷がかからないというメリットもあります。

グラフィックボードを挟み込む部分はクッションが挟んであるので、グラフィックボードを傷つける心配はありません。

リジッドカードサポートがGALLERIAのケースで高く評価されているポイントです。

M.2 NVMe SSD

ストレージは1TBのM.2 NVMe SSDが搭載されます。

貸出機に搭載されていたM.2 NVMe SSDはPCIe 3.0のPhison製モデルで、1TBとなっています。

M.2 NVMe SSDのベンチマーク

レビュー機に搭載されていたM.2 NVMe SSDのベンチマーク結果です。

 

PC自体はPCIe 4.0に対応しているモデルなので、注文画面でより高速なPCIe 4.0モデルにアップグレードして注文することも出来ます。

Windows11はNVMe SSDをより活用できる「DirectStorage」に対応し、ゲームの読み込み速度を更に上昇できる余地を残しています。将来を見越してより高速なモデルを選ぶ意味はあると思います。

3.5インチ HDD

HDDなどを設置できる3.5インチトレイが2つあります。HDDは標準搭載されませんが、注文画面で追加することが出来ます。

こちらは上位モデル「Uシリーズ」で搭載されていた2TB HDDの例です。Seagate製のBarracuda 2TB 3.5インチHDD(5425rpm)です。

HDDのベンチマーク

メモリ

メモリはDDR4-3200(PC4-25600)の16GB(8GBx2)が搭載されます。メモリ搭載量はゲームをするだけなら16GBで足りないことはありません。ただ、ブラウザで様々なサイトを開きつつマルチモニタでゲームをする、といった用途などでは、メモリ不足になる場合も考えられます。個人的には32GBをおすすめします。

電源

電源は80PLUS GOLDの750Wが搭載されます。貸出機ではSilverStone製のET750が搭載されていました。ケーブルは直出し固定ケーブルです。電源容量はスペックに対して十分です。

ゲーミングPCとして非常に高い性能

搭載されるGeForce RTX 3070 Tiは、ハイエンドクラスのグラフィックボードです。

RTX 3090
35.5TFLOPS
RTX 3080 Ti
34.1TFLOPS
RTX 3080
29.8TFLOPS
RTX 3070 Ti
21.75TFLOPS
RTX 3070
20.4TFLOPS
RTX 3060 Ti
16.2TFLOPS
PS5
10.3TFLOPS
GTX 1660 SUPER
5TFLOPS
PS4 Pro
4.2TFLOPS
PS4
1.84TFLOPS

グラフィックの演算能力を示すFLOPSでは、PS5よりも2倍くらい性能が上です。

PS5以上の画質や滑らかさでゲームがプレイ可能で、ゲームの遊びやすさそのものが変わるでしょう。

ゲームの平均フレームレート(fps)

GALLERIA ZA7C-R37Tでテストを行った、ゲームの平均フレームレートを以下に示します。

「フレームレート(fps)」とは

1秒間に何コマ表示するかを「秒間フレームレート」と呼びます。単位は「fps」です。fpsが高いほど動きがなめらかに見え、内部処理速度も上がり、操作から画面表示までのラグが少ないです。

以下の動画は60fpsと30fpsの違いを示しています。30fpsの方がカクカク動いていて、ロゴの形がわかりづらく感じると思います。

一般的なモニタは60fpsまでを表示できますが、ゲーミング用ではこれよりなめらかな144fps、240fpsなどまで表示できるものがあります。

アクションゲームでは最低でも30fpsないと操作が難しく、60fpsあればまあまあで、FPSなどをプレイする場合は100fps以上あることが理想です。

フレームレートが高いことによるメリット

  • 激しく画面を動かしていても対象がよく見える
  • 3D酔いしにくい
  • 敵を早く見つけられる
  • 操作してから反応までの時間が短い
  • ゲームによっては動作自体が速くなって有利
  • マシン性能が高いことのあらわれなので、MODなどを追加する余裕がある   など

アクション

アクションゲームは人気のエルデンリングと、モンスターハンターシリーズ、Red Dead Redemption 2をチェック。

エルデンリングは60fps上限のタイトルとなっています。2560x1440までは最高設定でほぼ平均60fpsで遊べると思います。4KだとRTX 3070 Tiでも使い切って60fpsに届かない場所もありますが十分遊べます。

モンスターハンターライズは1920x1080/2560x1440では200fpsを超えます。4Kの場合も120fpsを超え、4K144Hzモニタを活かせそうです。

モンスターハンターワールド:アイスボーンやRed Dead Redemption 2では、1920x1080なら平均100fps以上で遊べる実力があります。4Kだと60fpsにちょっと届きませんので、画質設定を少し下げる必要があるでしょう。

レイトレーシング利用ゲーム

光の反射や影の生成がリアルで重いゲーム「Watch Dogs Legion」と「Cyberpunk 2077」を動かしてみます。

どちらのタイトルでも、レイトレーシング最大&DLSSパフォーマンス設定で、1920x1080で平均80fps以上を出すことが出来ます。4Kになると60fpsに届かず、画質設定の妥協が必要になります。

FPS

FPS(ファースト・パーソン・シューター)はフレームレートが重要です。

軽量なVALORANTは最高画質でも4Kまで問題なし。144Hzモニタはもちろん、240Hz以上のモニタも活かせるスペックだと思います。

APEXは射撃訓練場でテルミットグレネードを投げまくる、描画負荷高めのテストを行いました。1920x1080までは平均144fpsを超えました。物足りない場合は画質調整で納得できるフレームレートになるはずです。

Battlefield 2042は2021年リリースのFPSとしてかなり重く、ハイスペックPCでも低設定がおすすめです。こちらは128人コンクエで2560x1080まで平均140fpsオーバーと、実用に十分な結果となりました。

レーシング・フライト

レースゲームは人気のAssetto  CorsaとForza Horizon 5をチェック。

Assetto Corsaは4Kでも90fps以上を記録し、首都高MODなどを入れても十分動かせます。設定を少し下げればVRでのプレイも快適に楽しめると思います。

Forza Horizon 5はレースゲームの中でも重いタイトルですが、エクストリーム設定で4K60fpsも実現できます。

Microsoft Flight Simulatorは、2560x1440までなら、動作が重めな東京上空のフライトを平均60fps以上で楽しむことが出来ます。4Kは60fpsには及ばないものの、問題なく動作します。

MMORPG

MMORPGは人気のFF14と黒い砂漠をチェック。

FF14はベンチマークを用いましたが、4Kでも十分プレイできるスペックです。

黒い砂漠はリマスターモードが2022年の標準的な画質設定ですが、2560x1440くらいまでなら快適な戦闘ができ、4Kも激しい戦闘を除けば実用域かなと思います。

テストしたゲームの平均fps

CPU性能が高いので、RTX 3070 Tiの能力を限界まで引き出しやすいです。

1920x1080、2560x1440のモニタなら144Hz以上のものがおすすめです。4Kも高画質設定のままで60Hzのモニタを十分に使えるでしょう。

ゲームデータの測定方法

すべてHTTオン(12コア20スレッド)、VBSオフで取得
MSFS 2020:8月の12:00 羽田空港を離陸後、東京スカイツリーを通過時点までの平均fps
BF2042:ALL-OUT-WARFARE 最大128人コンクエストで、1ゲーム中の平均fps
Apex Legends:射撃訓練場でテルミットグレネードを10発投げて全エフェクトが消えるまでの平均fps
VALORANT:屋外射撃場でオーディンを利用してのスキルテストとスパイク解除までの平均fps
FF14暁のフィナーレベンチマーク:ベンチマーク開始から終了までの平均fps
黒い砂漠:セレンディア神殿内部を戦闘しつつ一周した間の平均fps。FSRはUltra Quality設定
Watch Dogs Legion:内蔵ベンチマークモードの終了時に表示される平均fps
Assetto Corsa:内蔵ベンチマークモードの終了時に表示される平均fps
Cyberpunk 2077:内蔵ベンチマークモードの終了時に表示される平均fps
Forza Horizon 5:内蔵ベンチマークモードの終了時に表示される「達成済み」fps
モンスターハンターライズ:デモ版でオサイズチ討伐の平均fps
モンスターハンターワールド:アイスボーン:DX12での最高設定。「深雪のダイバー」での平均fps
Red Dead Redemption 2:精密プリセットレベルを「画質重視」の最高側にスライダー設定し、内蔵ベンチマークモードの終了時に表示される平均fps
エルデンリング:最高設定で「エレの教会」の北の敵を一定ルートで倒す間の平均fps

ベンチマーク・動作テスト

ベンチマークテストは、PCに負荷をかけて能力を見るテストです。

【PCの総合性能】PCMARK 10 Extend

PCMark 10 Extendは、オフィスワークからゲームまで、これ一本で総合テストを行うことのできるベンチマークソフトです。

テスト結果としては、プレミアムゲーミングPCのラインをクリアしています。当サイトで行った実機テストの中ではかなり高い得点です。とはいえRTX 3070 TiがRTX 3080などを超えるわけではないので、これはi7-12700KのCPU性能が優れているための結果だと言えるでしょう。

GALLERIA UA9C-R38(12900K)
i9-12900K & RTX 3080
11688
GALLERIA ZA7C-R37T(12700K)
i7-12700K & RTX 3070 Ti
11558
Presence CAGE(5950X)
Ryzen 9 5950X & RTX 3080
11376
GALLERIA ZA7R-R38T
Ryzen 7 5800X & RTX 3080 Ti
11256
GALLERIA ZA9R-68XT
Ryzen 9 5900X & Radeon RX 6800 XT
11252
GALLERIA ZA9R-R38(5900X)
Ryzen 7 5900X & RTX 3080
11051
GALLERIA ZA7R-R38
Ryzen 7 5800X & RTX 3080
10571
GALLERIA UA9C-R38
i9-10900K & RTX 3080
10434
GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
10354
プレミアムゲーミングPC
10311
GALLERIA XA7C-R38
i7-10700 & RTX 3080
9887
GALLERIA XA7C-R37(11700)
i7-11700 & RTX 3070
9623
ハイエンドゲーミングPC
9466
GALLERIA XA7C-R36T(12700)
i7-12700 & RTX 3060 Ti
9459
GALLERIA XA7C-R37
i7-10700 & RTX 3070
9337
Presence BEMO
Ryzen 5 5600X & RTX 3060 Ti
9331
GALLERIA RM5C-R36T(11400)
i5-11400 & RTX 3060 Ti
8807
ゲーミングPC
8753
GALLERIA UL7C-R37
i7-11800H & RTX 3070
8671
GALLERIA XA7R-R36
Ryzen 7 3700X RTX 3060
8105
GALLERIA XL7C-R36
i7-10875H & RTX 3060
6934
ゲーミングノートPC
5773
オフィス用ノートPC
3916

【CPUマルチスレッド】Cinebench r15

CPUのマルチスレッド性能のテストです。i7-12700Kは12コア20スレッドのCPUに見合った非常に高い性能を持っています。マルチスレッドに対応したゲームだけではなく、動画エンコードなどでも能力を十分に発揮できるCPUです。

Ryzen 9 5950X
16C/32T
4168
i9-12900K
16C/24T
4090
Ryzen 9 5900X
12C/24T
3605
i7-12700K
12C/20T
3333
i7-12700
12C/20T
3170
Ryzen 9 5900X
12C/12T
2846
Ryzen 7 5800X
8C/16T
2615
i7-11700
8C/16T
2222
i7-11800H
8C/16T
1962
Ryzen 5 5600X
6C/12T
1679
i5-11400
6C/12T
1520

【CPUシングルスレッド】Cinebench r15

CPUの1コアの性能を計測するテストです。12世代IntelCPUのシングルスレッド性能は圧倒的です。ゲームではシングルスレッド性能がフレームレートに直結するので、ゲーム向けとして非常に優秀なCPUだと言えます。

i9-12900K
16C/24T
292
i7-12700K
12C/20T
283
i7-12700
12C/20T
276
Ryzen 7 5800X
8C/16T
266
Ryzen 9 5950X
16C/32T
265
Ryzen 9 5900X
12C/24T
265
Ryzen 5 5600X
6C/12T
247
i7-11700
8C/16T
243
i7-11800H
8C/16T
229
i5-11400
6C/12T
227

【DX12】3DMARK Timespy

DirectX12を利用したテスト。近年の高画質なゲームはDirectX12を利用しているタイトルが多いです。

RTX 3070 Ti搭載なのに少し前の世代のRTX 3080搭載PCに迫るスコアを出しているのは、やはりCPUが強いおかげでしょう。

GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
17355
GALLERIA UA9C-R38(12900K)
i9-12900K & RTX 3080
17248
GALLERIA ZA7R-R38T
Ryzen 7 5800X & RTX 3080 Ti
16858
Presence CAGE(5950X)
Ryzen 9 5950X & RTX 3080
16627
GALLERIA UA9C-R38
i9-10900K & RTX 3080
16070
GALLERIA ZA7R-R38
Ryzen 7 5800X & RTX 3080
15258
GALLERIA ZA9R-R38(5900X)
Ryzen 9 5900X & RTX 3080
15068
GALLERIA XA7C-R38
i7-10700 & RTX 3080
14841
GALLERIA ZA7C-R37T(12700K)
i7-12700K & RTX 3070 Ti
14663
GALLERIA XA7C-R37(11700)
i7-11700 & RTX 3070
12036
GALLERIA XA7C-R36T(12700)
i7-12700 & RTX 3060 Ti
11516
GALLERIA RM5C-R36T(11400)
i5-11400 & RTX 3060 Ti
10414
GALLERIA UL7C-R37
i7-11800H & RTX 3070
9660
GALLERIA XA7R-R36
Ryzen 7 3700X & RTX 3060
8650

【DX11】3DMARK Firestrike

DirectX11を利用したテスト。DirectX11は少し古いゲームや軽いゲームなどに使われています。

DirectX11においてはCPUのシングルスレッド性能で限界能力が上がりやすいため、旧世代CPUを搭載したRTX 3080機より良いスコアが出ています。

Presence CAGE(5950X)
Ryzen 9 5950X & RTX 3080
36983
GALLERIA ZA9R-68XT
Ryzen 9 5900X & Radeon RX 6800 XT
36818
GALLERIA UA9C-R38(12900K)
i9-12900K & RTX 3080
36188
GALLERIA ZA7R-R38T
Ryzen 7 5800X & RTX 3080 Ti
36057
GALLERIA ZA7R-R38
Ryzen 7 5800X & RTX 3080
33583
GALLERIA ZA9R-R38(5900X)
Ryzen 9 5900X & RTX 3080
32566
GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
30630
GALLERIA ZA7C-R37T(12700K)
i7-12700K & RTX 3070 Ti
30504
GALLERIA UA9C-R38
i9-10900K & RTX 3080
29579
GALLERIA XA7C-R38
i7-10700 & RTX 3080
27076
GALLERIA XA7C-R36T(12700)
i7-12700 & RTX 3060 Ti
25991
Presence BEMO
Ryzen 5 5600X & RTX 3060 Ti
24369
GALLERIA XA7C-R37(11700)
i7-11700 & RTX 3070
23187
GALLERIA RM5C-R36T(11400)
i5-11400 & RTX 3060 Ti
22631
GALLERIA UL7C-R37
i7-11800H & RTX 3070
21543
GALLERIA XA7R-R36
Ryzen 7 3700X & RTX 3060
19598

【動画書き出し】Adobe Premiere Pro CC 2022

Adobe Premiere Pro CC 2022を使い、ゲーム動画編集後の書き出し時間をテストしました。エンコード性能も大変優れています。

  • ソースは約10分の3840x2160(4K) 60fps映像
  • テロップとディゾルブ、Lumetriカラーを適用
  • 「H.264 YouTube 2160p 4K Ultra HD」プリセットで書き出し

書き出し時間

GALLERIA ZA7C-R37T(12700K)
i7-12700K & RTX 3070 Ti
286
GALLERIA UA9C-R38(12900K)
i9-12900K & RTX 3080
295
Presence CAGE(5950X)
Ryzen 9 5950X & RTX 3080
311
GALLERIA XA7C-R36T(12700)
i7-12700 & RTX 3060 Ti
385
Presence BEMO
Ryzen 5 5600X & RTX 3060 Ti
389

温度チェック

続いて、ゲームプレイ時やPremiere Proエンコード時、そして、Cinebench r23で継続して非常に高いCPU負荷をかけた時の動作温度をチェックしてみます。テストは室温26℃で行っています。

青ラインが使用率、赤ラインが温度、緑ラインは動作クロックです。

なお、i7-12700Kには「高性能のPコア」と「効率のEコア」が内蔵されているのですが、グラフでは主力であるPコアの動作クロックを示しています。

Cyberpunk 2077

サイバーパンク2077では、レイトレON&DLSSパフォーマンス設定によるテストを行っています。

【CPU】i7-12700K

CPUのi7-12700KについてはWindows11ではIntel Thread Directorにより全スレッドが平均的に動作します。全体負荷は6割以下、60℃前後の低めの動作温度で、安定した動作クロックとなっています。

【GPU】RTX 3070 Ti

RTX 3070 Tiの使用率は100%近くに張り付きますが、GPU温度は70℃程度をキープ。動作クロックも安定です。室温26℃でこの温度なら、夏場でも安定して動く安心感があります。

Premiere Pro エンコード時

Premiere Proでは「H.264 YouTube 2160p 4K Ultra HD」プリセットで10分の動画を書き出した際のデータです。

【CPU】i7-12700K

GPUエンコード時は、CPU使用率はそこまで高くならず、安定しています。サイバーパンクを遊んでいるときより使用率が低いくらいです。

【GPU】RTX 3070 Ti

対してGPU(NVEnc)はエンコードでしっかり使われ、負荷が上がります。とはいえ、こちらもサイバーパンク以下です。

動画編集用途としても全く問題ありません。

Cinebench r23

最後に、CPUに100%負荷をかけるCinebench r23での動作です。

【CPU】i7-12700K

CPUに100%の負荷をかけ続けた場合、CPU温度は最大91℃に達しました。とはいえ、CPUの動作クロックは目に見えて落ちていません。Pコアは4.7GHzを維持していました。

動作音

電源オフ
37.4dbA
アイドル
39.3dbA
ゲーム中
41.8dbA
CPUベンチ
48.8dbA

動作音について、ケースサイド50cmにてデジタル騒音計を使って測定しました。

CinebenchなどのCPUをガッツリ使う作業では簡易水冷のファンやラジエター動作が全開になるため、結構うるさいです。

とはいえ、ゲーム中はそこまで全開になることがなく、CPU温度も低めに保たれるため、動作音は比較的静かな方です。GPUの冷却性能が良いことも幸いしていると思います。

消費電力

アイドル
50W
ゲーム中(CP2077)
415W
砂漠最小化放置
80W

Intel機はやはり消費電力マネジメントに優れていると感じます。

まず、ゲーム中においての消費電力はマシントータルで450W以下というパフォーマンスの良さ。750W電源で十分ですね。

そして、黒い砂漠を最小化放置などの軽作業時はマシントータルで80W程度で済み、省エネ性が高いです。

Intel Core i7-12700Kの特徴について

img_625550761c7eb

第12世代のIntel Coreプロセッサーは「高性能コアであるPコア」と「高効率コアであるEコア」を組み合わせたCPUとなっています。

Core i7-12700Kの場合は、8個のPコア(パフォーマンスコア)/16スレッドと、4個のEコア(高効率コア)/4スレッドからなる、8コア16スレッド+4コア4スレッドのCPUです。

ゲームでは主にPコアが威力を発揮し、そこまでパワーを必要としないオフィスワークやブラウジングなどではEコアが低電力で働いてくれるという仕組みです。

タスクマネージャーにおけるコアの見方

タスクマネージャーの見方を覚えれば、どのコアが現在よく働いているかがわかります。

タスクマネージャーでCPUの情報を見ると、i7-12700Kの場合は左上から右下まで、20のスレッド(枠)が並んでいます。

ピンクがPコアです。12700Kの場合、Pコアは8個です。ハイパースレッディング(HT)に対応しているため、1コアで2枠ぶんとなります。

そして、緑がEコアです。i7-12700Kでは4個のEコアが搭載されています。

MSI Afterburnerの場合

ゲーム中の動作チェックにはMSI Afterburnerなどを使う人も多いと思います。この場合、CPU1~16までがPコア、CPU17~20までがEコアとなります。

上手くPコアが働かない場合と対応方法について

PコアとEコアがどう働くかは、ユーザーが意識する必要はほとんどありません。

Intel Thread DirectorによってCPUとWindows11が連携し、適切な利用コアを自動的に判断します。

もし一部の古いソフトでPコアが働かない場合は、「タスクマネージャー」の「詳細」タブから、対象プロセスの優先度の設定を「通常以上」に上げてやることで解決する可能性があります。

それでも動かない場合などは、対象プロセスの「関係の設定」で、使用するコアを手動指定してやるのも手です。

GALLERIA ZA7C-R37Tまとめ

おっさんゲーマー評価

CPU
100
グラボ
100
静音性
85
拡張性
80
コスパ
80
デザイン
90

CPUのi7-12700Kはゲーミング向けのCPUとして非常に高い性能を持ちつつ、軽い作業時の省エネ性能にも優れています。採用されている高性能な簡易水冷クーラーによって低い温度に保たれ、比較的静かな環境でゲームが出来るPCになっています。

GPUのRTX 3070 Tiは私も普段使っているのですが、2560x1080のウルトラワイドで実にちょうどよく使え、4Kモニタで時々遊ぶのにも不足がありません。

こんな人におすすめ

  • 2022年の最新スペックのミドルハイクラスゲーミングPCが欲しい方
  • PCIe 5.0やDDR5メモリの拡張性がほしい方

 

近い価格の別機種との違い

このクラスで気にしたほうが良いポイントは、ズバリ価格です。

※以下の価格情報はすべて2022/5/15現在のものです。

CPU:i7-12700K
GPU:RTX 3070 Ti 8GB
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:1TB NVMe SSD

今回レビューのGALLERIA ZA7C-R37Tは、執筆時点では309,980円(税込)なのですが、ワンランク上のRTX 3080搭載マシンGALLERIA ZA7C-R38が319,980円(税込)で買えるんですよね。

GALLERIA ZA7C-R38

CPU:i7-12700K
GPU:RTX 3080 10GB
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:1TB NVMe SSD

RTX 3070 Ti搭載モデルとRTX 3080搭載モデルの差が1万円なら「1万出したほうが良いですよ」となります。

RTX 3080搭載機の最新レビューは以下の記事でご覧いただけます。4Kやレイトレゲーでのフレームレートなどの差を当記事と見比べていただくと「なるほどね」となるのでは。

GALLERIA XA7C-R37T

RTX 3070 Ti搭載でもうちょっと安いモデルなら、i7-12700搭載のGALLERIA XA7C-R37Tという選択肢もあります。

CPU:i7-12700
GPU:RTX 3070 Ti 8GB
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:1TB NVMe SSD

i7-12700は、CPU全体に高負荷がかかるような場合は、全体のCPUクロックを低下させますので、i7-12700Kより性能がちょっと下がります。また、空冷クーラーになります。マザーボードもH670になるのでOC不可です。

このためCPU全体の負荷が高いゲームだと、i7-12700K搭載のGALLERIA ZA7C-R37Tと比べてパフォーマンスが劣る場合はあると考えられます。

i7-12700における高負荷時のクロック低下や空冷クーラー周りなどは、RTX 3060 Ti搭載機のレビューが参考になるかと思います。

 

しかしながら大抵の場合では高い性能を発揮するのは確かです。執筆時点では269,980円(税込)。以前より5000円安くなっており、RTX 3070モデルと同じ値段に。執筆現在ではドスパラがおすすめ1位に推しているモデルです。

 


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