ボディカム風FPS「Unrecord」と「Bodycam」の違い。画像クオリティや発売時期、ゲーム性など
最近注目されている「ボディカム」視点のFPS「Unrecord」と「Bodycam」についてのまとめと考察。
Contents
UnrecordとBodycamについて
「ボディカム」は欧米などの警察官の勤務中の行動記録や犯罪抑止などを目的として用いる身体装着の小型カメラのことだ。
実際のカメラ映像はそちらの国々ではニュースで流れることもあり「リアルな警察などのワンシーン」として描かれる。
そんなボディカム視点でのゲームプレイをウリとするシューター作品で、最近話題になっているのがUnrecordとBodycamというわけだ。
Unrecord | Bodycam | |
発表 | 2023/4/20 | 2023/4/27 |
エンジン | UE5 | UE5 |
ジャンル | シングルプレイFPS | マルチプレイFPS |
YouTube | Studio DRAMA | Reisssad Studio |
Webサイト | Studio DRAMA | Reissad Studio (Patreon) |
Steam | Unrecord | Bodycam |
リリース予定 | 未定 | 近日登場 |
Unrecord
2023年4月20日、フランスのインディースタジオのStudios DramaがYouTubeに以下の動画を投稿し、その映像のクオリティにゲーマーだけではなく多くの人が驚いた。大手のゲームメディアはもちろん、Forbesのような経済誌までもが取り上げるほどだった。
Bodycam
その後、2023年4月27日に、同じくフランスのインディースタジオであるReissad Studioが、Steamに「Bodycam」のストアページを公開。Unrecordの公開後に立て続いてのボディカム視点のFPSということで、多くのメディアやゲーマーが注目した。
2024年1月15日には以下の映像をYouTubeに投稿している。
UnrecordとBodycam、どちらが先に作っていたか?
おそらくStudio DRAMAのUnrecordではないだろうか。Studio DRAMAに所属するAlexandre Spindler氏は、2022年段階でX(旧Twitter)やRedditにゲームを開発中である旨を投稿している。
I'm working on a body cam style game#unrealengine #gamedev #indiedev pic.twitter.com/AK5kXeAyP2
— Alexandre Spindler (@esankiy) October 12, 2022
「Bodycam」のReissad Studioも2022年中に作り始めていることを明かしている。ただ、YouTubeで動画を公開を始めたのは2023年9月からと、Unrecordよりは遅い。
Reissad Studio(@ReissadStudio)さん / X (twitter.com)
UnrecordとBodycamは全く違うゲーム
BodycamはマルチプレイFPS
先にリリースされそうなBodycamから見ていこう。
「17歳と20歳の2名のゲーム愛好家が作成した」という点も話題なこのタイトルは、マルチプレイFPSとして開発されている。
既存のマルチプレイシューターにボディカムをつけたような、シンプルなチームデスマッチゲームである印象を受ける。
グラフィックはUnrecordよりもテクスチャなどの品質は若干低く見えるものの、i7-10700KとRTX 3060が推奨動作環境となっており、多くの人が手持ちのゲーミングPCで楽しめるだろう。
海外メディア80LVのインタビューによれば、彼らは1年前(2022年)から副次的なプロジェクトとしてBodycamの作成を開始したという。
アセットについては小規模チーム故に自作が難しく、Unreal Engineのマーケットプレイスのものを利用するなどしているが、将来的にはアセットも完全に独立して作成できるチームを持つことを目標としているそうだ。
彼らはUnreal Engine 5を絶賛しているが、実際に出来上がっている映像を見ると、アセットなどを利用するにせよ「2人で1年でここまでできる」というUE5の凄さを感じずにはいられない。
Unrecordはソロプレイで物語重視の作品
Unrecordはしばらく音沙汰がなかったが、開発者であるAlexandre Spindler氏は、2023年12月にUnrecordの近況報告とも言える映像をXで公開している。
We are still here pic.twitter.com/xFAELzDQbD
— Alexandre Spindler (@esankiy) December 5, 2023
「We are still here(まだこのあたりだよ)」というコメントともに映像がついている。
その映像は誰に向けてかはわからないが「He thinks he's him(彼は自分が大物だと思っているのかな)」といった皮肉的な内容と、Unrecordの映像を交互に見せるものとなっている。
Xなので動画の画質は粗いが、それでもUE5による映像美と、Unrecordの作り込みの細かさなどが伝わってくる内容だ。
後半には自動車で移動するシーンなどが入っており、「ただ銃を撃つゲームじゃないぞ」というメッセージも感じられる。
Unrecordは「物語性と戦術性を備えたシングルプレイFPS」として発表された。
プレスリリース等によると、近いゲーム性として「Firewatch X Ready or Not」と述べている。Firewatchはミステリーアドベンチャー。Ready or Notは特殊部隊「SWAT」を題材にしたタクティカルFPSだ。
ストーリーがあるシングルプレイFPSは、一度きりの体験になりがちだ。その反面、ステージの作成や会話の収録、演出面などの作り込みに多大な時間を要するという点では、Bodycamのようにはいかない。
Spindler氏はもしかすると、Bodycamの方が簡素なシステムで早くリリースに至ることを理解しつつ、それに対しての苛立ちや牽制をXのポストに篭めていたのかも知れない。
いずれにせよ、リアリティを追求する大人向け作品として、シリアス路線を貫いてほしいところだ。そしてなにより、無事にリリースされることを祈りたい。
© 2023 SAS DRAMA
Reissad Studio
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