PS4版も出る「黒い砂漠」の魅力はここだ!現状のシステム評価、考察
「Black Desert」としてPS4版も出ることになった「黒い砂漠」。
何がウリなのか、どの点がユニークなのか気になっているPS4ユーザーの方も多いと思います。
改めて考えてみると黒い砂漠の根幹のシステムはかなり凄いと思うんです。
黒い砂漠ベテランの人には「あまりにも当たり前」になってしまった部分だと思いますが、個人的に「これやっぱりすごいよなあ!」と思う部分を紹介していきます。
※スクリーンショットやUIのベースはPC版となっています。ご了承ください。
Contents
完全にシームレスなオープンワールド
愛馬と共に、ロードを挟まずに世界の端から端まで駆け抜ける。バックグラウンドローディングによって、キャラクター選択意外にロード画面がない。
ただそれだけで、ゲーム世界への没入感は圧倒的に高まりました。
黒い砂漠をプレイして以降、移動にローディングを挟むゲームをプレイすると、どこか嘘くさく感じられるようになってしまったほどです。
また、地形はコピーで増やされているわけではなく、どこもユニークです。
ベテランの人はマップがなくても、今どこにいるかわかるでしょう。めちゃくちゃ開発コストがかかっている感じがします。圧倒的に美しいリマスタリンググラフィック
基本無料MMORPGでこれが楽しめちゃうの!?と驚いてしまうほど、様々な点が改善されたグラフィックも特徴です。
水とかもう…水ですよね。
甲冑は輝き、布のテクスチャは触り心地まで感じられます。
染色剤を使うことによって色だけでなく質感までしっかり変わるようになりました。
見えるところはどこにでも行ける、高い踏破性
黒い砂漠の世界は「ボクセル」ベースで作られているのが特徴です。背景はすべて「積み木」のように作られていて、すべてに「当たり判定」が存在します。
アサシンクリードほどの踏破性はありませんが、手が届くあらゆる場所によじ登ることが出来ます。
ジャンプ力を上げなければ到達できない場所もあります。
つまり、自分なりの移動ルートを作り出して競争したり、意外な所から奇襲したり、凹凸を気にしながら馬の移動スキルを使ったりと、移動自体に面白さや戦略性があるのです。
ここまでしっかりと「高低差」に意味があるMMORPGを触ってしまうと、ただの壁に遮られてしまうゲームの世界は非常に浅く見えてしまいます。
圧倒的なディテールのキャラメイクシステム
キャラクターメイキングの奥深さ、自由度はMMORPGのみならず、ゲーム史上過去最高峰と言っても過言ではないと思います。
この点では他のゲームのキャラメイクとの差別化に圧倒的に成功しています。
そのディテールの細かさは、キャラクターを見ただけで誰の作品かがわかるほどです。
それほどの個性故に、プレイヤーが集っての「撮影会」などもよく行われています。
キャラクターメイキング機能やその撮影だけでもかなりの時間遊べると思います。
アクションゲーム並の激しい戦闘
ノンターゲティングアクションを採用し、圧倒的な戦闘の爽快さを実現しました。
この戦闘システムに慣れてしまうと、もはやそれまでのクリック系MMORPGには戻れません。
戦闘効率を上げるためにはプレイヤーの腕前が大きく関係する点は、既存のMMORPGと一線を画しているでしょう。
視点も自由
矢印キーを使うことでカメラ位置をある程度自由に動かすことができ、マウスホイールでズームイン、アウトができます。
FOVの調整もできます。
例えば
フォールアウトやTESのような肩越しっぽいカメラ位置にしてプレイもできます。高さも変えられます。
これがすごい便利なんですけど、なかなか実装しているゲームを見かけません。
とにかくカメラが自由です。
多彩なクラフティングなどの生活システム
生活系システムも色々ありますが、料理一つを作るにしても
- 必要なツール類の自作または購入(木を切り石を掘って料理道具を作る)
- 家への設置
- 調味料や野菜を栽培して収穫
- 動物を屠殺して肉を取る
- 調理
- NPCまたはユーザーに販売
という細かなステップに分かれています。
これらは実際にキャラクターを当該地域まで移動させて作業をするという、こだわりのシステムです。
今回は火縄銃での狩猟。狩猟銃で攻撃をし、そこから屠殺ナイフで肉を剥ぎ取り、持ち帰ります。
メニューをクリックしてポン!というわけではなく、「食材を取りに行く手間」がかかる。
時間がかかるので面倒だと思う人にはとことん向いていないですが、だからこそ「現地での生活」という感じが味わえるコンテンツだと思います。
戦闘だけやりたい人は戦闘だけやって、作ってくれた人の料理を取引所で買えばOKです。
最序盤から持てる住居
黒い砂漠では最序盤から住居を借りることが出来ます。
上のSSは借りた当初の状態です。料理や錬金などの生活コンテンツをするには住居が必要になります。
もちろんフレンドやギルドメンバーなどの他のプレイヤーを招待することもできます。
製作や課金で家具などを揃えて、お気に入りの空間を作りましょう。
豊富で滑らかなアニメーション
住居で作った料理はどこでも食べられます。
すべての料理に異なるグラフィックが実装されているわけではありませんが、少なくともサンドイッチ系、飲料系、定食系などによって別のアニメーションが用意されています。
各クラスに約1500のアニメーションクリップが存在し、多彩で細やかなアクションを見ることが出来ます。
例えばしゃがんでの採集には、草を刈る、剥ぎ取る、血を吸う…などの種類があります。
コストダウンのために同一のアニメーションを使い回されそうな部分ですが、それらをちゃんと別物として作っているところにこだわりを感じます。
こちらは貿易品を背負って歩いている所です。歩みが遅い理由をグラフィックできちんと説明しています。
実際、MMOという不特定多数のキャラクターが存在する中で、これだけの種類のアニメーションを動かすのは大変なことです。
黒い砂漠ではプリロードでアニメーションを用意しておく部分と要求があってから読み込むアニメーションを分けるなどして、問題を解決しています。
何をやっても遊んでいける
何をやってもプラスになり、好きなことを続けていける点も良いところです。
例えばストーリーを最初から放棄して料理人の道を目指すことも出来ます。ひたすら狩りをしてもいいし、釣りをしても良い。採集活動に励んでも良い。
釣りや加工貿易などは放置ゲーなので、あんまり忙しいプレイは苦手、という人でもマイペースに楽しめます。
誰とでも会える「メガサーバーシステム」
黒い砂漠では「サーバーが違うからあの人とは遊べない」ということがありません。
黒い砂漠のサーバーは「メガサーバー」というシステムを導入していて、好きなサーバーチャンネルに接続することができます。
どこかのサーバーがメンテナンスをしていても、他のサーバーに入って遊べます。サーバーの増減があっても大丈夫です。
「黒い砂漠」の課題
当然課題もあります。
運要素の強さ、周回要素
強化やレアドロップなど「運」が絡む要素が多くなりがちなのはネトゲの常。
ゲームの延命としては手軽で一般的な方法である反面、ストレスを感じる要素でもあります。
そこで黒い砂漠の強化は「潜在力突破確率増加(スタック)」という「失敗回数に応じて強化成功確率が上がる」というシステムを実装しました。
これはよく考えたなと思いました。失敗は積立になり嬉しくなってくるわけです。
──結局失敗なんですけどね。はよ成功して?
直接のプレイヤー間トレードがない
全てのプレイヤー間売買は「統合取引所」で行われ、プレイヤー間取引は出来ません。
これはちょっと寂しい気もしますが、ある程度仕方ない部分かもしれないと最近は思っています。
つまりこれはBOTやRMTなどとの戦いです。それらを防止するため、個人間の資産のやりとりは出来ないようになっているのです。
BOTがうようよしているMMOも少なくない中、人気MMORPGとしては比較的健全な環境を保っていると思います。
また、すべての売買がオープンな場に晒されることで、組織に与していないソロプレイヤーでもお金さえ貯めていれば完成装備を手に入れるチャンスがあります。
近年のMMOはソロプレイヤーも多いので、そのメリットは見過ごせません。
基本はソロゲー
基本はソロでストーリー、金策、ボス討伐などを取り組みつつ、PT、集団要素としては、一部難しめのデイリークエストやエンドコンテンツ的な狩りPT、ワールドボス、そして拠点戦/占領戦などを目指していきます。
PTでワイワイ進めるゲームスタイルではありません。
社会人など時間的に忙しいプレイヤーが都度PTコンテンツをやっていられるか?という点では、この「基本ソロ志向」は妥当だと思います。
黒い砂漠は課金額などを考えても、間違いなく大人向けのMMORPGです。
誰でも遊べると思いますが、もう少し協力コンテンツがあってもいいと思います。
今後力を入れていきたいと開発者が言っていました。
UIがいまいち
アイコンがひたすら並ぶバッグはちょっと前時代的で、同じアイコンの別アイテムなど、ぱっと見で判別できなかったり、ソートが出来ないなど痒いところに手が届いていません。
色々なところが時々改善されているのですが、まだまだ「よく出来たUI」とは言えないですね。
ただ、たとえNPCとの会話中でもUI非表示(Ctrl+U)を押してSS撮影ができるってのはなかなかエライ。
どんなタイミングでもUIを消してSSを撮れる仕組みにしたのは大正解だと思います。
クラス間のバランス
とりあえず新職が来たらそれが強いから使っとけ!というどこにでもありそうな問題は黒い砂漠にもあります。
強キャラを突き詰めたところで弱体化、というサイクルが繰り返されると、1キャラをやり込むのはちょっとコストやリスクが高い気もします。
私のおすすめは好きなキャラと強いキャラの二本立てで育成していくことです。
幸いにも防具やアクセサリーは使い回せるので、武器を作ってレベリングするだけで済むのはありがたい所。(武器も最高クラスになると大変ですが)
PS4版について
というわけで、PS4版も出ます。
特にゲームパッドのコンフィグが細かく出来ることを祈ります。
PC版でもゲームパッドが使えますがデフォルト設定は個人的には最悪で、多くをリマッピングしました。
また、ゲーム機能に対してゲームパッドのボタン数が足りない印象もあります。
私はPC版ではゲームパッドを使いつつ、一部のショートカットをキーボードから出したりしています。
また、釣りや加工、馬の育成など、放置をして稼ぐ生活コンテンツも少なくないため、長時間の稼働をどうするか?という葛藤が生まれるでしょう。PC版でもそうでした。
そして多くのガチっぽい人たちは24時間起動を選びました。
PC版はゲームをバックグラウンドで動かす省エネ設定があるのでまだ選びやすかったですが、PS4はどうなるかわかりません。
黒い砂漠MOBILEのように放置で省電力になるような設定があればよいのですが。
PC版に興味がある方へ
PC版の黒い砂漠については、完全無料で体験できるのがウリです。
ゲーム内フォトグラファーなどの遊び方は、仕様変更もそこまで影響がないのでおすすめです。
また、自分の好きな見た目にするためにアバターを買って、新しい武器が使えるLV56くらいまでに育てるだけなら大したコストは掛かりません。
PSのように月額のネットワーク費用もかかりません。
生活システムについても、好きなことをやって遊べます。のんびり遊んでいる人は比較的不満が少ないように見えます。
逆にガチで最強を目指す・・!といった感じの人は1クラスに賭けがちなのか、そのクラスが弱体化された時にモチベが急激に下がっているのをちょくちょく見ます。
仕様変更はあるものと割り切っている人は、強いクラスを乗り換えながら遊んでいるか、または愛着のあるクラスを長く遊んでいる印象です。
課金のアイテムがやや高めなのも、ここまでに解説したあらゆるシステムを考えれば妥当かなと考えられるレベルだと思います。
とにかく黒い砂漠の世界を味わってしまうと、グラフィックやアクションなど、他のMMOが物足りなくなるのは間違いないと思います。まだプレイしたことのない方は是非遊んでみて下さい!
ただし、公式の発表しているスペックでは美しい画面を堪能するのにはちょっと力不足です。
そこで、当サイトでは黒い砂漠の動作を私が実際に触って確認したおすすめBTOPCを予算別にご紹介しています。
「黒い砂漠をやってみたいけどPCの選び方がわからない!」という方は是非見ていただけると嬉しいです。
黒い砂漠はPCゲームでも要求スペックが高いほうなので、余裕で動くクラスのPCを買っておけば他のPCゲームも快適に動きますよ。
資料:Pearl Abyss
・VOXEL-based AI Navigation Library Development for MMORPG
・Black Desert Online: Taking MMO Development to the Next Level
記事の内容は執筆、更新日時時点の情報であり、現在は異なっている場合があります。 記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
黒い砂漠 ©Pearl Abyss Corp. All Rights Reserved.
Black Desert ©2019 PEARL ABYSS CORPORATION. All Rights Reserved.
サイト上の黒い砂漠の著作物利用に関しましてはPEARL ABYSS社の公認をいただいております。
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