【PCショップASP】高信頼パーツ採用の小型ゲーミングPCを紹介【Presence】
PCショップASPが手掛ける小型高性能PC「Presence」シリーズを2機種レビューします。
ゲーミングPC購入のハードルの一つが「大きさ」だという人は少なくないと思いますが、本当の意味で「デスクに置ける」PCがやってきました。洗練された大人のためのゲーミングPCです。
Contents
「本当にデスクに置けるサイズ」のパソコン
まず、「普通のPC」とサイズを比べてみましょう。
奥の白いPCが一般的なミドルタワーPCです。BTOで販売されるハイスペックなゲーミングPCは、だいたいこのくらいのサイズとなります。
そして、手前の銀色のボックスが今回ご紹介するゲーミングPCです。Presence BEMO(プレゼンス ビーモ)と言います。超小型ながらRyzen 5 5600XとRTX 3060 Tiを搭載しており、実用性がかなり高いマシンとなっています。
BEMOより少し大きくなりますが、ハイエンドな機種としてPresence CAGE(プレゼンス ケージ)という機種もあります。こちらはCPUにRyzen 9 5950X、GPUはRTX 3080という怒涛の性能。
2Lペットボトルと比較できるくらいの省スペースながら、ハイエンドゲーミングPCとしての実力を兼ね備えています。
小型PCの難しさを解決する優れた設計
小型PCの難しさは排熱にあります。CPUやGPUは熱を発し、適切に冷却を行わないとパワーが下がってしまうのですが、小型ケースはパーツ間のスペースを取れず、ケース用のファンも追加できません。
そこで、Presence BEMO / Presence CAGEは、ケースの左右をフルに活かし、パーツの冷却ファンをケース外側に張り付かせる配置とすることで、ケースファンがなくとも必要な冷却を可能としています。
Presence BEMO
アルミ削り出しのオシャレなケースデザインが特徴のPresence BEMO。高級オーディオ機器のような見た目でありながら、中身はしっかりミドルハイクラスのPCで、ゲームもしっかり楽しめます。
Presence CAGE
Presence CAGEは、全面がメッシュの構造で通気性を確保しています。縦長のケースで、小型ながらフルサイズのグラフィックボードを搭載することが可能となっています。
小型PCでも性能は伊達じゃない
小型PCの実力はいかほどなのか。ざっくりとベンチマークで性能を見てみましょう。
PCMARK 10 Extended
「PCMARK 10 Extended」はPC性能全般を測定するベンチマークソフトです。表計算からゲーム性能までを自動で走らせて性能を測ります。
CAGEは「プレミアムゲーミングPC」、BEMOは「ゲーミングPC」と言える性能を持つと判定されました。
Presence CAGE |
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プレミアムゲーミングPC |
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ハイエンドゲーミングPC |
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Presence BEMO |
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ゲーミングPC |
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ゲーミングノートPC |
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オフィス用ノートPC |
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DX12ゲーム性能:3DMARK TimeSpy
DirectX12ゲーム性能をチェック。Presence CAGEはRTX 3080搭載機の中でもトップクラスの記録を打ち立てました。BEMOもミドルハイクラスのRTX 3060 Tiとして性能面は全く問題ありません。
i9-10850K & RTX 3090 |
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Ryzen 7 5800X & RTX 3080 Ti |
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Ryzen 9 5900X & Radeon RX 6800 XT |
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Presence CAGE |
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i9-10900K & RTX 3080 |
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Ryzen 7 5800X & RTX 3080 |
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Ryzen 9 5900X & RTX 3080 |
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i7-10700 & RTX 3080 |
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i9-10900K & RTX 2080 Ti |
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i7-11700 & RTX 3070 |
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i5-11400 & RTX 3060 Ti |
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Presence BEMO |
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i7-9700K & RTX 2080 |
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i7-10700 & RTX 2070 SUPER |
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i7-11800H & RTX 3070 |
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i7-9700K & RTX 2070 SUPER |
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Ryzen 7 3700X & RTX 2060 SUPER |
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Ryzen 7 3700X & RTX 3060 |
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i7-8700 & RTX 2060 SUPER |
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i7-9750H & RTX 2070 MAX-Q |
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i7-10700 & GTX 1660 SUPER |
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Ryzen 5 3500 & GTX 1660 SUPER |
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PCショップASPについて知りたい!
Presenceシリーズは驚くほどの小型機ながら、ミドルタワーPCに負けない性能を持っていることがおわかりいただけたかと思います。
そこで気になるのは、Presenceシリーズを手掛ける「PCショップASP」についてではないでしょうか。どのようなPCメーカーなのか、詳しく聞いてみました。
プロの映像カメラマンが始めた「信頼性」「耐久性」を重視したPCショップ
当ショップは、もともと映像技術者が自分や仲間のために作っていたのが始まりで、映像編集処理で24時間連続稼働するなど、過酷な使用状況を前提としたプロのための安定性、耐久性の高いPCの提供を基本にしています。
PCショップASPの開発スタッフの方は、もともとプロの映像カメラマンとして、動画の編集などを行っていたそうです。
プロが仕事で使うPCとなると「丈夫で壊れない」など信頼性がとても重要です。組み上げられたPCは仕事仲間からも注目され「映像編集用のPCを組んでくれ」と頼まれるようになり、「EDITMAN」という妥協なき映像編集用PCを売り出すことに。
そしてこれがたちまち大人気になり、高級機ながらも口コミだけで500台を売り上げたとのことです。
「壊れにくいPC」のための工夫がぎっしり
PCショップASPは、メモリやストレージなどは限定的にBTO要素がありますが、基本的にはほぼ完成した構成で販売されている点が特徴です。
Presence BEMOやPresence CAGEなどを見てもわかるように、ケースやファンが許容できる発熱量には限りがあります。
突き詰めて開発テストを行っていくと「この構成が一番」と答えに行き着くわけですね。
使用しているパーツなども可能な限り公開されています。ここまでオープンにしちゃうと自作などで真似されてしまうのでは?と思いますが、そこは織り込み済みとのこと。
手間を掛けて開発した構成など、全てオープンにしても当社の完成品を買っていただく価値があるという自信があります。
自作PCなどは、頭で作れると思っても実際に小型のパソコンを組んで性能を担保させるのは難易度が高く、いろいろなリスクがあります。
そうなんです、良いパーツさえ揃えれば信頼性が上がるわけではないんですよね。丁寧な組み上げ技術とテスト方法はもちろん、長期使用時の熱負荷なども熟知していなければ、信頼性の高いPCはできないのです。
まず、筐体が小さなPCはパーツの組み込みや配線処理自体の難度が高いです。私は今回、特別に許可を得てパーツの取り外しをさせていただいたのですが、華奢なパーツもあるので何度もつけたり外したりすると誤って壊してしまうリスクもあるだろうと感じました。
そして、動作チェック。PCショップASPでは、出荷前に2日間に及ぶ徹底した動作チェックを行っており、初期不良率や3年以内の通常使用における故障率は執筆現在0%とのことです。
テスト実施項目
- メモリテスト
- CPUストレステスト
- GPUストレステスト
- 電源ストレステスト
- パーツの取り付け具合確認
- ケーブルのねじれ等の確認
- ケーブル、電源スイッチ等の抜け確認
【PCショップASPが他とは違う7つの事こと】より
ユーザー個人で行う動作チェックはどうしても「早く使いたい」「きっと大丈夫だろう」「逆に負荷で壊してしまったら…」という気持ちが湧いてくるため、あまり時間をかけないで済ませてしまいがちです。
そして使い始めてから「なぜか突然落ちる」などの不具合が出たりして、だましだまし使ったりする。自作ユーザーの方はそんな経験はないでしょうか。
不具合箇所を検証するにしても、Presenceシリーズで採用されているようなMini-ITXのマザーボードを何台も持っている個人ユーザーは稀。初期不良の判別などを自分で処理するのって本当に時間もお金もかかるのです。
更に超小型のPCですから、パーツの組み込みや取り外しはかなり大変な作業となり、ベテランユーザーでも厳しい場合があるでしょう。
Presenceシリーズ開発エピソード
Presenceの2台の開発エピソードを、PCショップASPさんに伺いました。
口コミで動画編集用のEDITMANを販売している中でも、もう少しサイズの小さいパソコンはできないかというようなご要望がありました。そんな中ゲームブームの到来もあり、ゲーミングPCという形でこれまでなかったようなサイズのハイスペックPCを作ろうというところから始まりました。
確かに、ゲーミングPCを初めて買う時、届いてびっくりするのは「ケースサイズ」だと思います。通常のゲーミングPC(ATX)だと、下の白いPCのサイズになるわけです。
シルバーのPresence BEMOはPresenceシリーズの3作目の製品です。
この超小型機がリリースされるまでの、Presenceシリーズの歴史をお伺いしました。
第一弾:Presence ZERO (RTX 3070)
Presence ZERO
まず、AMD Ryzen7 5800X 3.8GHzとRTX3070 8GBを搭載した、Presence ZEROを第一弾としてリリース。スペックも高くてゲーミングPCとしては十分に小さいのですが、BEMOを見た後だとちょっと大きく感じますね。
こちらは現在も販売されています。
第二弾:Presence CAGE(RTX 3080)
そして、第二弾として開発されたのがPresence CAGEです。
スペックをハイエンドまで上げてさらに小型化し、性能比で史上最小を目指して開発したのがCAGEです。
性能的にもデザイン的にもかなり自信のあるモデルで、意匠登録出願しております。
デザイン性だけではなく、非常に品質が高い製品になっています。
小型PCだから…という妥協を一切感じさせないパーツ選定で、まさに完成形の万能PCだと思います。280mm簡易水冷のCORSAIR iCUE H115i RGB PRO XTを搭載し、高い冷却力と静音性を両立しています。搭載グラフィックボードはRTX 3080。ゲームもなんでもござれです。
なお、Ryzen 9モデルの他、Core i7モデルもあります。
第三弾:Presence BEMO(RTX 3060 Ti)
そして「CAGEよりスペックを少し落として、本当にコンパクトというサイズまで小型化を突き詰めた」という製品が、ヘアライン入りのアルミ外装が美しいPresence BEMOです。
CAGEも小型ですが、それよりも一回り小さいマシンです。
CAGEと比べると縦長か奥行きかで比率は違うのですが、幅の狭さもあってまさにどこにでも置ける感じです。
「スッキリとしたPCデスクでクリエイティブ作業やゲームをしたい」という人に向いています。
CAGEが好評でしたので、スペックを少し落として本当にコンパクトというサイズまで小型化を突き詰めたのがBEMOです。
BEMOは採用したケースの小ささから、使用パーツの選定にはかなりの時間を費やしました。
性能を出し切るマシンにするためにはただサイズが小さくケースに入るパーツを選べば良いというわけではない為、実機での検証を何度も行いました。
特に性能と冷却性能を両立するために、CPUとCPUクーラーの選定には最新の注意を払い、可能な限り発熱の低いパーツの組み合わせとしました。
その上で、HD画質で快適にゲームプレイできるスペックを追求した製品です。
小型化すればするほど冷却が難しくなる中で、実際に触ってみてもパワー不足を感じることなく、上手くまとまったPCだと思いました。
BEMOやCAGEはどういう人におすすめ?
購入者には、ゲームをしない方や、『編集作業主体ですが、せっかくなのでこれからゲームも始めようかと思っています』というような方がたくさんいらっしゃいます。
ごりごりのゲーマーというよりは、クリエイター的なことをされる幅広い層の中で、デザインやコンセプトを気に入っていただいた方にも多く購入していただいている印象があります。
一応ゲーミングPCとしていますが、ゲームに特化しているというよりは、全体的に性能がよく、動画編集用などと兼用して万能機として使用するのが一番持ち味を発揮できるかと思います。
私もゲーミングPCを初めて触ってから改めて知ったのですが、良いゲーミングPCは普通に高性能なPCとして使えるので、ゲームだけでなくクリエイティブな作業にたくさん使ってあげてほしいと思います。
ゲームプレイを録画して動画編集などにも十分使えるスペックです。今はゲーマーも「ゲームプレイを見せる時代」なので、趣味で動画編集を始めてみるのも良いと思います。
一定の腕前になれば、動画作成のお手伝いなどのちょっとしたお仕事もできるようになるでしょう。
より詳細なレビューはこちらから
以下の記事ではPresence BEMO / Presence CAGEそれぞれで、様々なゲームやベンチマークでの動作テストを行っています。
使用パーツや性能などがわかるように詳しくレビューしていますので、ぜひご覧ください。
Presence BEMO
BEMOは質感で一目惚れしちゃうくらいの魅力がありました。もちろん、RTX 3060 Ti搭載機として納得できる性能を持っています。
Presence CAGE
CAGEに関しては、私個人が触ったゲーミングPCとしてもトップクラスの性能を持っていました。まさになんでもできるPCだと思います。
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