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GALLERIAとraytrek 4Cの違いは?実機レビューでわかったこと

   

Pasted-47-4ドスパラで販売されているサードウェーブ製の高性能PCに「GALLERIA(ガレリア)」と「raytrek 4C(レイトレック 4C)」がある。

スペックも近いので「何が違うんだろう?」と思う方もいると思う。

そこで今回は、GALLERIAとraytrek 4Cの実機レビュー経験から、違いを細かく紹介する。

デザインと発売時期

raytrek 4Cの方が新しく、現行のGALLERIAで培ったノウハウが惜しむことなく投入されている。

GALLERIAは2020年リニューアル

GALLERIAはサードウェーブの歴史あるゲーミングPCブランドだ。

現行のGALLERIAは、2020年にケースを「SKシリーズ」に刷新。フロントのゲート上のLEDが光る点が特徴だ。マイナーチェンジは行われているが、外観のデザインなどは2020年から変わっていない。

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raytrek 4Cは2022年の新ラインナップ

raytrek 4Cシリーズは2022年の冬に登場した。クリエイター向けブランドの「raytrek」シリーズの中で上位製品として位置づけられている。

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外観ではGALLERIAと似ている点も多い。例えば電源やフロントUSB、オーディオ端子などが並ぶコンソール部だ。

使いやすさを重視してGALLERIAでは斜めにレイアウトされているが、raytrek 4Cでも同様に斜めコンソールのデザインを踏襲している。

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GALLERIAのコンソール部。設置場所がデスクの上でも下でも押しやすい角度になっている。

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raytrek 4Cのコンソールも同様の角度がつけられている。電源スイッチは引き下げてONにする「アナログ風」のデザイン。

光るか光らないか

現行のGALLERIAは、ゲーミングPCのトレンドとしてLEDで光ることを意識した。

一方、raytrek 4Cはクリエイター向けPCとして、PCの発光は「余分なもの」と考えているようだ。電源部がかすかに光る以外、全く光らない。

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GALLERIAは内蔵パーツが光る場合、サイドパネルからその様子が見える楽しさがある。

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raytrek 4Cはサイドパネルには窓ではなく「フィルタ」を設置し、エアフロー重視。一切光を通さない。

唯一光るのが電源スイッチだけ。それすらも発光感はかなり控えめ。

マザーボードと外部ポートの違い

スペックに関しても、raytrek 4Cの方が「プロユース」で、ユーザーによるカスタムも見越している印象だ。

raytrek 4Cの方がミドルクラスでも「ちょっといいマザボ」を搭載

GALLERIA/raytrek 4Cともに様々なグレードがあるが、同じミドルクラスを見た場合は、raytrek 4Cのマザーボードのほうがちょっと優れている。

GALLERIAのXシリーズでは「インテル B760 チップセット」のマザーボードを搭載している。

raytrek 4Cシリーズのミドル帯では「インテル H770 チップセット」のマザーボードを搭載している。

何が違うの?H770/B760

以下はH770とB760の違いだけをピックアップしたものだ。

良くわからない人でも、数字の大小だけ見ればH770の方が優れていることがわかるだろう。

H770 B760
PCIe 5.0 1×16
または
2×8 
1×16
PCIe 4.0 16 10
PCIe 3.0 8 4
CPUバス DMI 4.0 x8 DMI 4.0 x4
USB 3.2(5G) 8 6
USB 2.0 14 12
SATA(6Gb/s) 8 4
RAID(PCIe) 0/1/5/10 ×
メモリーオーバークロック ×

 

GALLERIA Xシリーズの場合、B760マザーボードがASRock製のOEMであるのに対し、raytrek 4CのH770ではASUS製などの市販モデルが使われているようだ。

それによって何が違うかと言うと、USB端子の数や、高速端子のUSB 3.2 Gen2 Type-Aの搭載数などが違う。

GALLERIAのXシリーズでは、Intel機では、「ASRock B760 TW/D4」が搭載されていた。ASRockによるOEM製品のようだ。

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raytrek 4Cのミドルクラスマシン「raytrek 4CXF」では、ASUS PRIME H770-PLUS D4が搭載されていた。

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GALLERIAもZシリーズになると「ASUS Prime Z790-P」などのマザーボードが搭載されていた。

ケースサイズと拡張性

ケースはraytrek 4Cの方が少し大きく、カスタマイズする際にもゆとりがある。

グラフィックボードステーはどちらもRTX 4070 Ti以上で採用

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重量級のグラフィックボードを搭載する場合、どちらの機種も金属製のサポートステーが標準搭載される。

GALLERIAの内部構成例。縦に渡る金属GPUステーは「リジッドカードサポート」と呼ばれる。

raytrek 4Cも、重量級グラフィックボード搭載時にはGALLERIAと同じく金属製サポートステーが搭載される。

 

なぜここまで大規模なステーが必要になるかは以下の通りで、グラボの重さで壊れるから。また、しっかり上下から支えているので、運送中などにPCの向きを変えた際などに外れることも防げるだろう。

 

ドスパラにおいては、GeForceの場合RTX 4070 Ti以上でステーが搭載されるようだ。以下はGALLERIA/raytrek 4Cそれぞれ、RTX 4070 Ti搭載の最安モデルである。(執筆時点)

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CPU:Core i7-13700F
GPU:GeForce RTX 4070 Ti 12GB
メモリ:16GBメモリ
ストレージ:500GB NVMe SSD
ゲームベンチ:★★★★★(18909)
参考価格(執筆時):267980円(税込)
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CPU:Core i7-13700F
GPU:GeForce RTX 4070 Ti 12GB
メモリ:16GBメモリ
ストレージ:1TB NVMe SSD
参考価格(執筆時):292980円(税込)

raytrek 4Cはメモリ着脱がしやすい

同じミドルタワー機として比較した場合、まず見てほしいのが「マザーボード上部のゆとり」だ。

GALLERIAもraytrek 4Cも簡易水冷クーラーはPC上部に設置されるが、GALLERIAはラジエター&ファンの部分がマザーボード上部やメモリ部分に被る。つまり、メモリ着脱がやりづらいということだ。

raytrek 4Cはクリアランスがあり、ラジエター&ファンを外さなくてもメモリ着脱ができる。

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GALLERIAで簡易水冷を搭載している例。メモリの上にファンがわずかに被る。

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raytrek 4Cの場合、ラジエター&ファンがマザーにかぶらないため、メモリ着脱などのメンテナンスがしやすい。

360mm水冷搭載機ならraytrek 4C

ドスパラの簡易水冷は基本的に240mmだが、raytrek 4Cはケースサイズが大きいため、360mm簡易水冷搭載機がある。

おすすめのラインナップには載っていないが、とことんCPU性能を上げたい場合の選択肢だ。

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CPU:Core i9-14900KF
GPU:GeForce RTX 4090 24GB
メモリ:32GBメモリ DDR5
ストレージ:1TB Gen4 SSD
参考価格(執筆時):559980円(税込)
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CPU:Core i9-14900KF
GPU:GeForce RTX 4080 16GB
メモリ:32GBメモリ DDR5
ストレージ:1TB Gen4 SSD
参考価格(執筆時):479980円(税込)
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CPU:Core i9-14900KF
GPU:GeForce RTX 4070 Ti 12GB
メモリ:32GBメモリ DDR5
ストレージ:1TB Gen4 SSD
参考価格(執筆時):414980円(税込)

メンテナンス関連

フィルタの外しやすさ

GALLERIAはケーストップがフィルターになっているが、取り外す場合はネジを外す必要がある。基本的には上から掃除機などで吸ってホコリを取る設計だ。

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フロント側面のフィルタはサイドパネル部についているため、サイドパネルを外せば裏からも掃除できる。最近Ver.2ケースとなって穴の系が大きくなり、エアの取り込み量が増えたそうだ。

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raytrek 4Cの場合、フィルタはマグネットで吸着させている。工具無しで簡単に外せるので、裏面まで掃除がしやすい。

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フロント部のフィルターはスリット内に隠されているが、ここもマグネット式で簡単に着脱できる。

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サイドパネルフィルターも同様にマグネット式で素手で着脱可能だ。

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まとめ

以上の観点から、GALLERIAとraytrek 4Cは名前やブランドが違うだけではなく、明らかに対象ユーザーや開発コンセプトが違うマシンだ。

GALLERIA

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  • 「ゲーミングPC」用途として必要な機能を厳選
  • LEDで光る、サイドパネルから中が見えるなど、ゲームの気分を盛り上げる演出
  • 輸送やハイエンドパーツの重量に耐える設計

GALLERIAは「ゲーミングPC」として、所有する満足感とコスパを両立させようとしている。

これまでGALLERIAは、最新のCPUやGPUを素早く取り入れつつ、高コスパであることをウリにしてきた。

近年は「ゲーミング○○」のように、LEDで光ることをゲームらしさとして主張する風潮もある。

前世代時にはGALLERIAも「光らないんですか?」という声があったそうだ。

とはいえ、量産系BTOで光るパーツ採用を多く採用すると、電装系の動作チェックもしなければならないのでそれだけコストがかかってしまう。

そこでバランスを取るべく、一番目立つフロント部に逆U字のLEDを設置したのではないだろうか。

しかし、PCで最も大事なことは"安全に動くこと"だ。

まず、大型化するグラフィックボードに対応するため、ケース備え付けの金属ステーを使ってグラボをガッチリ支えることにした。これは本当に画期的で、大手BTOでないとできない設計である。

また、サイドパネルはガラス製などではなく、一部にアクリルパネルを付ける形にした。ガラス製のサイドパネルは装飾面では見栄えが良いが、内部の熱によって割れたり、運送時に割れるなどの事故リスクが少なからずある。

不安要素を可能な限りなくしつつ、誰でも扱いやすいPCを目指したことがわかる。

こういった点から、初めてゲーミングPCを買う人の満足度も高いはずだ。

個人的に注目のモデル

GALLERIA RM5C-R46T

エントリー向けとしておすすめのミニタワーPC。ゲーム・オブ・ザ・イヤーなどにノミネートされる最新タイトルも問題なくプレイできるスペックだ。

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CPU:Core i5-13400F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti 8GB
メモリ:16GBメモリ
ストレージ:500GB (NVMe Gen4)
ゲームベンチ:★★★★★(12767)
参考価格(執筆時):169800円(税込)

 

GALLERIA XA7R-R47T 7800X3D搭載

ゲーム特化用として高い評価を受けるCPU「Ryzen 7 7800X3D」搭載モデル。RTX 4070 Tiの性能を高く引き出しつつ、省エネな動作を実現している。WQHD~4K解像度で高画質設定を維持したまま快適にゲームが可能。

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CPU:Ryzen 7 7800X3D
GPU:GeForce RTX 4070 Ti 12GB
メモリ:16GBメモリ DDR5
ストレージ:1TB NVMe SSD
ゲームベンチ:★★★★★(20571)
参考価格(執筆時):349980円(税込)

 

raytrek 4C

  • 「クリエイター」向けとして、プロが仕事でPCを使うことを考慮して開発されている
  • 高級感のある落ち着いたデザイン
  • 大きめでゆとりのある内部空間で、カスタムベースにも良い

raytrek 4Cは、GALLERIAのケース開発経験を活かし、より実用性や信頼性を高めたPCという印象を受ける。

メンテナンスのしやすさもGALLERIAよりさらに向上し、PCにあまり慣れていない人や工具を使うのが苦手な人でも簡単に掃除ができる。

また、クリエイターが使うマシンとして「拡張性」を公式にPRしているのも注目ポイント。

マザーボードはミドルクラスでもIntel H770を採用し、USBポートが多く搭載されている。

近年のパーツ大型化や水冷パーツの採用を考慮して、ケースサイズが大きめに作られ、360mm簡易水冷の搭載まで可能になっている。

もちろん、GALLERIAで好評だったGPUステーも引き継いでいる。

こういった要因もあってか、2023年にはグッドデザイン賞を受賞。

動画制作などを行うクリエイターはもちろん、ヘビーゲーマーにもおすすめしたいブランドだ。

個人的に注目のモデル

raytrek 4CXF

i7-13700F & RTX 4070を搭載する、CPU&GPUバランスの良い一台。ゲーマー向けにもおすすめだ。

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CPU:Core i7-13700F
GPU:GeForce RTX 4070 12GB
メモリ:32GBメモリ
ストレージ:1TB NVMe SSD
参考価格(執筆時):249980円(税込)

 

raytrek 4CZ49 360mm水冷 インテル(R) Core(TM) プロセッサー 14900KF搭載

ゲームでもAIでもCGでも何でもできる、CPU&GPUともに最高峰の一台。Intel Core i9-14900KFを協力に冷却できる360mm簡易水冷を搭載。RTX 4090のパワーに酔いしれよう。

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CPU:Core i9-14900KF
GPU:GeForce RTX 4090 24GB
メモリ:32GBメモリ DDR5
ストレージ:1TB Gen4 SSD
参考価格(執筆時):559980円(税込)

 

 


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