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「崩壊:スターレイル」レビュー。原神をパスした人がハマるゲーム性

      2023/05/12

――それは、原神からこぼれおちたユーザーをすくい上げる物語。

原神の強さと弱点

miHoYoの人気タイトルである原神にも弱点はあった。1つは「崩壊3rd」の流れを汲み、戦闘操作がスマホゲーとしては割と忙しかったこと。そしてもう1つは、「広大なオープンワールド」にありがちな、ゲームプレイ時間の多くを移動に割かなければならなかったことだ。もちろん、私達のように四六時中オープンワールドアクションゲームをやっているゲーマーにとっては「それほどか?」と思う話だが、日頃全くオープワールドゲームをやらないユーザーにとっては、プレイ自体が結構ヘビーだという話も聞く。特に、キャラやストーリー目的でプレイする人にとって、3Dアクションの戦闘難度はゲームプレイの可否に関わってしまう。

そこで、本作「崩壊スターレイル」は、原神で培った優れたトゥーンレンダリング、キャラクターデザイン、キャラクターボイスなどの要素はそのままに、ターン制の戦闘とエリア制の世界構築にシフトしたゲームになっている。

本作には「羽根」は必要ない

 

ターン制RPGの強み

ターン制のRPGはまだまだ人気のジャンルだ。例えば、Steamで週間売上の上位ゲームを見てみても、「ドラゴンクエストXI」、「ライザのアトリエ3」、「FINAL FANTASY X」、アトラスの「ペルソナ」シリーズなどが上位にランクインしているし、カプコンの「龍が如く7」なども、アクション系だったシリーズをターン制にしたことで新たな層を獲得したゲームだろう。

とはいえ、アクションRPGが全盛の今、ターン制RPGスタイルの良さを知らない人も少なくないかもしれない。

実は、ターン制RPGには、アクションRPGではどうやっても克服できないゲーム的なメリットがたくさんあるのだ。

まず、「戦闘中に小休止できること」だ。例えば電車の中でアクションゲームをしようとすると、好きなときに一旦やめることが難しかったりする。ターン制なら、コマンドを決定する時以外は集中していなくても良い。

次に、動作させるマシンスペックや、プレイヤーの「操作の上手さ」の影響を受けにくいこと。アクションRPGはゲームがなめらかに動く高性能端末と、そうでない端末では明らかに攻略の難しさが違ってくる。ターン制ならコマンドごとに与えられるダメージは決まっているため、PC・スマホなどの動作環境を問わず、ゲームの公平性が高いのだ。

そして、表現と強さのバランスを取りやすいこと。例えば、アクションRPGではしばしば「近接キャラ」と「遠距離キャラ」のバランスが取れない問題が発生しがちだ。その点、ターン制RPGにおいては時間と距離の概念を完全に無視できるため、刀を持っているキャラも銃を持っているキャラも等しく活躍させやすい。

最後に、戦闘中もアニメを見るようにリラックスできることだ。アクションRPGで好きなキャラクターのビジュアルを楽しみながらプレイするには、相応のテクニックが必要だが、ターン制RPGでは、テクは不要である。

画面左にキャラの攻撃順が並ぶ。敵のターンまでに何をするかが攻略のポイント。

必殺技などを専用カットでじっくり楽しめるのもターン制RPGの魅力

原神や崩壊3rdで培った「強み」が活きている

miHoYoが崩壊シリーズや原神で培った強みは、余すことなく崩壊スターレイルに引き継がれている。

まずは、主人公キャラクターを男女選べるようにしていることだ。原神の当たり要素のひとつであり、プレイヤーの性差を問わず人気を博した理由だと思っている。本作において主人公キャラはフィールド上でHP回復ができたり、物理属性の攻撃キャラとして使い勝手が良く、当面は主力メンバーになるはずだ。また、ストーリーのスタート早々に、きちんと男女の魅力的なキャラクターを出して、興味を惹かせてくるあたりも上手い。

原神でも主人公の性別選択に迷った人は多かったのでは?

弓使いの「三月なのか」と、槍使いの「丹恒」らとともにストーリーが進んでいく

イケメンキャラも多いので女性プレイヤーも楽しめるだろう

 

キャラはガチャが中心だが、ストーリー進行でも手に入る。ガチャ自体が無料でどれくらい引けるのかは、私の進行度合いでは何とも言えないが、少なくとも序盤は結構引かせてくれる。

キャラはストーリー進行やガチャ(跳躍)などで獲得。

ゲームの進行でもキャラは獲得できる

4人のキャラクターを切り替えるフィールドスタイルは原神と似ているが、飛んだりよじ登ったりというアクションは求められないので、3Dゲームに不慣れな人でも楽しめる点に強みを感じる。ゲーム操作的に一番難しい要素は、敵とのエンカウントだろうか。敵に対して攻撃を仕掛ける際に、適切な属性のキャラを選んで先制するとアドバンテージが取れるというものだ。これだけは限られた時間の中で行う必要があり、少々アクション性はある。しかし、何度かプレイすれば慣れるレベルだろう。

所有キャラの中から4人をPTとして編成して出撃する。それぞれが持つ属性や役割で戦術を考えよう。

敵との戦闘に入るタイミングはプレイヤー次第。このあたりもマイペースでゲームを進めるために重要な要素。

戦闘ではSFの世界観らしい、光り輝くスキルエフェクトが魅力。

「必殺技」の使い所が攻略のポイントとなるが、結構頻繁に使えるので爽快感も高い。

主人公は3対まで一度に殴れる攻撃を持っているので、必殺技と組み合わせると強力

脱オープンワールドがSF世界観とマッチ

オープンワールドをやめ、テレポートを多用しつつのエリア制にしたことも、スマホで遊ぶタイトルとして正解だと思う。崩壊:スターレイルでは徒歩移動とワープのバランスが良く感じられ、「ただ歩いている」というシーンはそこまで目立たない。すぐに目標物が見えてくるので、ストーリーもサクサク進行する。

オープンワールドではないが、エリアごとにしっかりと作り込まれた世界観を楽しめる。

エリアの広さ的に、移動からおよそ20秒以内には何かしらの発見があり、ゲームはテンポよくサクサク進む。

 

また、1エリアに複数箇所のワープポイントが設定されており、任意の場所に細かく移動できる。例えば、「デイリークエストをこなしてメインのクエストに戻る」といった時に、歩き時間が極力短くて済むようになっている。プレイヤーが「これが面倒」と感じる部分を積極的に改善しようという開発の想いを感じられる。

例えば、宇宙ステーション「ベルタ」と惑星「ヤローロVI」がある。これらの間はテレポートで自由に移動できる。

1マップに複数のワープポイントが設定されている親切設計が嬉しい

 

「外ではスマホで、家ではPCで」も可能

崩壊:スターレイルはプレイにアクション性が求められないため、デバイスによるプレイフィールの違いがほとんどないのも嬉しい。私はスマホとPCで試したが、感じられるプレイフィールや画質面でどちらが優れているということもなかった。当然、スマホでもPCでも同じアカウントで続きからプレイできる。今後はPlay Stationプラットフォームでも展開される予定だ。

特におすすめしたいのは、原神で「キャラは気に入ったけどプレイが難しかった」というプレイヤーや、本格的なスマホゲームを試したことがない女性プレイヤーなどだ。(女性プレイヤーがこのブログを見ているかわからないが…) 私のような中年世代にとっては懐かしく、若い人にとっては新しさがあると思う。また、普段ゴリゴリにアクションゲームをやっている人の箸休め的なプレイにもおすすめだ。私も「もうちょっとやったらレビューしよう」と思いながらプレイしていたのだが、疲れにくいので気がついたら何時間もやってしまった。そのくらいには面白いし、快適である。

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