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【黒い砂漠】アジア拠点戦参加者に聞く。何が起きていて、何が問題だったのか。

   

1次日程が急遽中止となった「アジア拠点戦チャンピオンシップ」。実際に現場ではどういった現象が起きていたのか。

大会に参加された日本代表ギルド4つのうち、3つのギルドの代表格の方に話を伺うことができた。

各方面への配慮から、匿名の形にさせていただく点はご了承いただきたい。

事前準備段階から、VPNによる接続がほぼ必須だった

まず、サーバーが海外にあることで、日本からの接続ではサーバーレスポンスに問題が発生していた。

そのため、参加者は自主的にVPN(Virtual Private Network)に契約して接続し、切断やラグの軽減をして参加することになったという。

つまり、少額とはいえ、参加者が土壇場で個人負担をする形となってしまったのである。

前日の14時頃からログインできるようになったのですが、その頃はイベントサーバーにログインすると再接続にばっかりなる人がいたり、接続はできている人でもまともにPVPができないようなコマ送り状態でしたね。
(この点に関しては、GMに連絡をし調査してもらった結果、VPNの案内が出たのだと認識しています。)

 

今回は準備段階から酷い遅延とラグがあって、前日にイベントサーバで突発的に起きたフィールド戦争では戦闘にならないほどの遅延の為、イベント公式の追記にVPNの使用が認められていたのでVPN導入して何とか遅延に関しては改善出来たのでワールド拠点戦当日までにギルドメンバー全員VPN導入して参加した

 

最終的に日本チームはほぼ全員がVPNを導入しました。そうでないとそもそも断続的に接続が切れてしまう人、切断はされないけど大規模なPVPが始まると明らかに相手にダメージが入らなくなる人が私たちのギルドでは9割以上を占めていました。
VPNでTaipeiサーバーに接続したら、ほぼ全員が快適にプレイできるようになりました。
KR開発運営からはVPNを導入してもいいという案内があったようですが、入れてくださいでは?という思いもありました。大した額ではないとはいえ有料の外部ツールですので。

参加用キャラクター等、事前準備の不足

また、イベントサーバーオープンが前日の14時からということで、準備が非常に慌ただしかった。

大会に参加するキャラクターは、参加者がイベントサーバーで自ら準備しなければならなかった。

また、キャラクターの能力を上げるアイテムなどを大量に使う必要があるなど、1キャラ準備するだけで1~2時間も要したとのことだ。

拠点戦で戦えるように準備するのに最低でも2時間はかかりそうというのが見えてきて恐ろしくなりましたねw

通信状態が不安定、準備に最低数時間要するのにサーバーオープンが前日の昼。
という状況だったので、内心、本当に大丈夫かと不安を感じましたね。

 

大会準備で気になった点としては、少し工夫されていればないはずの手間が多いという点です。準備した人はみんなわかると思うので割愛します。
最初に1キャラ準備するだけで1~2時間はかかりました。

戦闘では正常な復帰ができず、あの手この手でなんとか復帰

そして、10月22日、アジア拠点戦チャンピオンシップが実施される。

同時配信を見ていた限りでは防御側があまり機能せず、その場でキャラクターが動かないように見えた。

これは、サーバーの反応に異常があり、倒されても正しく復帰が出来ない状況だったのだ。

当日(あくまで参加したカルフェオンサーバーギュントの丘エリア)では戦闘が始まると敵が見えなかったり移動しても巻き戻されたりでまともな戦闘は出来ず、さらには死亡すると砦復帰でも村復帰でもHP0で復活し延々その場で死に続けるバグがあり、ゲーム終了も出来ないのでタスクから落として再起動しないと戦闘に復帰出来ない状態でした。

これは当ギルド日本側だけでは無く戦闘相手になった韓国ギルドも指揮所での復帰が殆ど見られなかったので同じ状況だったと思います。

動けなかったのは多分ほぼお互い様なのでまぁ仕方ないですね!

遠距離通信はVPN入れれば前日のフィールド戦争で動けていたし死亡時村復帰も出来ていたので当日の4ギルド一斉(による負荷)かな?とは思いますがあくまで素人目線なので何ともって感じです

 

開始前に撹乱目的で集結を使ったんですけど、元の場所に戻された人がいたり、開始後1分後には復活できないことがわかってパニック状態でした。

通常の拠点戦でもたまにあるんですよね、死んで復活したらもっかい死ぬということが。ただほとんどが次は復活できるんですけども。
今回はそのバグに、通信環境による不具合が重なってよりひどくなった現象だったのかなと考えてます。

 

当日の戦闘については、見ての通りデスした人間が復活できず、どうにかするためには新たにキャラクターをつくるか、別のCHに移動して復活した上でCH移動のCT5分を待って元のCHに戻るという形をとる必要がありました。

サーバーのラグについては、配信を見たり話しを聞く限り、台湾のチームだけは特にラグがなかったようです。

韓国開発・運営の準備や連絡不足。日本運営はフォローに振り回される

黒い砂漠統括プロデューサーのキム・ジェヒ氏も「無理に強行した」と発言している通り、大会主催側の準備不足や判断ミスであったこと以外にないだろう。

参加各国への伝達や、事前のプレイヤーへの連絡がそもそも不足しており、プレイヤーも各国の運営も振り回された形だ。

今回のイベントに関して基本的な事柄も伝えられておらず、日本の運営に質問してKR開発運営に伝えてもらって初めてから答えが返ってくるという形で、KR開発運営から各リージョンへの通達が軽んじられていると感じました。
また、そもそも大会サーバーに入れるのが前日の14時だったり、それでいて先述したような不便さ、ラグさ、致命的なバグの発生などがあったりと、KR開発運営の準備不足テスト不足によって各リージョン運営が被害を被っている形に見えました。

 

世界でプレイされるPvPを含むタイトルとして「国際大会をやりたい、見てみたい」という気持ちはプレイヤーにもちろんある。

Pearl Abyssはそういったイベントを「とりあえずやってみようぜ」というフットワークの軽さで実現させたかったのだろう。

しかし、今回は大規模戦におけるネットワークやサーバー周りの見通しが甘く、非常に厳しい結果となってしまった。

各プレイヤーの負担を軽減させるための事前準備もなく、多大な負担を強いてしまった。

日本運営については、韓国に連絡をして返答を貰う立場であったが、やれることをやっていたという意見も見られた。

トラブル後の日本運営に関しては、基本的に誠実に意見を本営に送ってもらっていたと思います。

日本運営のGMの人たちは頑張っていたので、元気づけてあげてください!w

 

今回は本当に残念な結果になってしまったが、VPNに土壇場加入してまでも勝ちを狙うほどの熱を持ったプレイヤーが大勢いることは、ゲームにとって本当に幸せなことだ。

しかし、次回の同様の大会では、より厳しいチェックの目が向けられることを覚悟しなければならないだろう。

Pearl Abyssにとって正念場だと思うが、他に類を見ないタイプの本格アクションMMORPGとして、ベストな大会開催の形を探し続けてほしい。

 


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