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ゲーミングPCと電気代:必要な消費電力とアンペア契約ガイド

   

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ゲーミングPCを買う時にさりげなく重要なのが「消費電力」だと思う。

電気は家庭の生命線であり、契約によって同時に使えるトータル量が決まっているためだ。

この記事ではゲーミングPCが利用する電力の目安や、ざっくりとした家庭の電気計算ツール、電力会社のおすすめの選び方などを提供する。

ゲーミングPCのスペックごとの消費電力

ゲーミングPCは、ハイスペックになるほど大きな電力を使う。

ゲーミングPCの消費電力の中で大きいのがCPUグラフィックボード(GPU)だ。

ゲーミングPCメーカーは、この組み合わせの最大電力量などから、十分な余力を持つ電源を搭載している。

このため、スペックに「1000W」の電源を搭載していても、必ずしも1000W使うわけではない。

以下は、当サイトで実際にレビューしたPCで搭載されていた電源容量と、高負荷ゲーム中(サイバーパンク2077や黒い砂漠)にて、どのくらいの消費電力だったかを簡易計測したものだ。

PC構成 搭載電源(W) ゲーム実測消費量(W)
i9-13900KF & RTX 4090 1,200 650
i9-13900KF & RTX 4080 1,000 551
i7-14700KF & RTX 4070 Ti 850 510
Ryzen 7 7800X3D & RTX 4070 Ti 1,000 359
i7-13700F & RTX 4070 Ti 750 395
i7-13700F & RTX 4070 750 325
i5-13400F & RTX 4060 Ti 650 283
i5-13400F & RTX 4060 650 260

家庭用のワットチェッカーで計測したため、精度はそこまで高くない点はご了承いただきたい。

ゲームプレイではCPUとGPUを両方最大まで使うということはあまりない。

大体、搭載されて言る電源スペックの半分ちょっとくらいを使うように設計されていることが多いようだ。

それは電源の効率が最も良くなるのが、容量の50%前後を使う時だから、ということにも由来する。

モニタの消費電力

モニタについても性能が高いものほど消費電力が高い。

目安として、1920x1080 144Hzモニタでは最大50W程度だが、4K144Hzモニタなどでは最大140Wほどになる場合もある。

RTX 4090マシンは650Wオーバーする場合も。電子レンジ級なので注意

RTX 4090を搭載するハイエンドPCは、軽いゲームだと300Wくらいで動くものの、グラフィックレベルを高めると最大で650W以上を計測する場合がある。

CPU:Core i9-14900KF
GPU:GeForce RTX 4090 24GB
メモリ:32GBメモリ DDR5
ストレージ:1TB Gen4 SSD・追加ストレージ 無し
ベンチマーク:31345
ユーザー評価:★4.75(16件)
参考価格(2024-03-08):559,980円(税込)

Ryzen 7800X3Dはゲーム時のコスパが優秀

AMDのCPU「Ryzen 7800X3D」は、3D-Vcache技術によって、8コア16スレッドながらも非常に高いゲームパフォーマンスを発揮できるモデルだ。

Intelの Core i9などに引けを取らない性能を持つが、最も差をつけるのはコアが少ないことによる実働の消費電力の低さだと思う。

RTX 4070 Ti搭載マシンでの消費電力比較

PC構成 ゲーム実測消費量(W)
i7-14700KF 510
Ryzen 7 7800X3D 359
i7-13700F 395

Ryzen 7 7800X3Dは、電気代を抑えつつ、ハイパフォーマンスなゲームプレイをしたい場合には特におすすめだ。

消費電力管理をきっちりしている。i7-14700KF並の性能を持ちながら、消費電力は13700F以下に済ませられるのでかなりエコだ。

マルチスレッド性能は一般的な8C16TCPUである点は仕方ないところだろう。CPUでマルチスレッドタスクをゴリゴリする人は14700KFや13900KF/14900KFなどがおすすめだ。

i9-13900K
24C/32T
39250
i7-14700KF
20C/28T
34806
i7-13700F
16C/24T
19661
Ryzen 7 7800X3D
8C/16T
18262
i7-12700
12C/20T
16139
i5-13400F
10C/16T
13385
i5-12400
6C/12T
11480
Ryzen 5 5600X
6C/12T
9696

 

当サイトで実際にレビューしたおすすめの7800X3D搭載PCは以下のものだ。最新ゲームの最高画質設定まで問題なくプレイでき、DLSS採用ゲームなどでは4Kでも遊べる。

CPU:Ryzen 7 7800X3D
GPU:GeForce RTX 4070 Ti 12GB
メモリ:16GBメモリ DDR5
ストレージ:1TB NVMe SSD・追加ストレージ 無し
ベンチマーク:20571
ユーザー評価:★4.5(2件)
参考価格(2024-03-08):349,980円(税込)

RTX 4060 Ti : 省エネかつコスパのよいPCの代表格

いや、とにかく省エネで最低限のゲームができれば良い!という人はRTX 4060/4060 Tiを選ぼう。

RTX 4060やRTX 4060 Tiは、グラフィックボードの消費電力が低く、CPUも65W程度の消費電力に抑える省エネモデルを採用していることから、全体的に省エネな仕上がりになっている。

PC構成 ゲーム実測消費量(W)
i5-13400F & RTX 4060 Ti 283
i5-13400F & RTX 4060 260

 

CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti 8GB
メモリ:16GBメモリ
ストレージ:500GB SSD・追加ストレージ 無し
ベンチマーク:12956
ユーザー評価:★5(17件)
参考価格(2024-03-08):165,980円(税込)

こちらは13400Fの後継、14400Fを搭載しているRTX 4060 Tiマシンだ。購入価格も電気代のランニングコストもお手頃で、経済的。

家電とPCの消費電力を併せて、必要なアンペア数を把握しよう

そして本題なのだが、良い性能のPCを買う時は、改めてご家庭の電気契約を一旦チェックして欲しい。

ゲーミングPCを安定して使うために、家庭でトータルで契約しているアンペア数は重要だ。

以下のリストは、各行をクリックするとチェックが入り、下に合計の消費電力が計算される。(アバウトですが)

例えば、電子レンジとRTX 4090を同時に使うと、最大で20A以上になる。これだけならまだ30A契約でいけるが、同時に炊飯器でご飯も炊くとなると、40Aないといけない。

同時使用 家電製品 消費電力 (ワット) アンペア数 (A)
エアコン 1000 - 1500 10 - 15
電気ストーブ 1000 - 1500 10 - 15
電子レンジ 800 - 1500 8 - 15
卓上湯沸かし 900 - 1200 9 - 12
ヘアドライヤー 1000 - 1200 10 - 12
掃除機 500 - 1500 5 - 15
ゲーミングPC(RTX 4090) 500 - 800 5 - 8
ゲーミングPC(RTX 4080) 400 - 600 4 - 6
ゲーミングPC(RTX 4070 Ti) 400 - 550 4 - 6
ゲーミングPC(RTX 4070) 300 - 500 3 - 5
ゲーミングPC(RTX 4060 Ti) 300 - 400 3 - 4
ゲーミングPC(RTX 4060 / 4060Ti) 250 - 300 3 - 3
炊飯器 300 - 1000 3 - 10
洗濯機 300 - 500 3 - 5
テレビ (大画面) 200 - 400 2 - 4
冷蔵庫 (大型) 100 - 200 1 - 2
加湿器 20 - 100 0.2 - 1

合計使用量:

消費電力: 0W

アンペア: 0A

アンペア契約をアップしつつ、電気代をなるべく抑えるには

私はRTX 4090を買った時に30Aから50A契約に切り替えた。RTX 4090を使うのに必ずしも50A契約が要るわけではないんだけど、エアコンを付けつつ料理しつつPCも全開で回しておきたい時などはそのくらいを瞬間的に使う可能性があった。

その契約変更時には当然、安い電力会社を検討したかった。

そこで利用したのが、電気料金比較サイトのエネチェンジである。

エネチェンジではこのような画面で、電気使用量の概算をチェックし、他社に乗り換えた場合にどのくらい安くなるかを見ることができる。

そして、以下の結果表示がとても親切だった。

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赤字で「市場価格と連動した燃料費」等が書かれている電力会社は、原油価格などの変更に伴って急に電気代が上がったり下がったりするリスクがあるので注意が必要だ。

 

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私は1日中PC使いまくりなので、契約しているのはミツウロコでんきの従量電灯Bだ。こちらは燃料費でガッツリ上がるような調整はないので、世界情勢が変化しても安心という観点で選んだ。今でもランク上位なので割と良い選択だったと思う。

もちろん、お住いの地域で利用できる電力会社は異なるので、とりあえずは比較サイトを利用してみるのが良いと思う。

エネチェンジで電気代を見直す

 


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