【ZONE】ゾーンに入るための条件をわかりやすく説明!
前回はゾーンの概要をお伝えしました。今回はゾーンにどうやって入るのかをよりわかりやすく説明できたらと思います。
Contents
ゾーンに入るためのセルフチェック
上図はチクセントミハイがTEDのカンファレンスにて示したゾーンへの指針を和訳したものです。この図を元に自分がどのような状況にいるのかを判断することが出来ます。
縦と横に挑戦度とスキルという軸があります。自分が今している活動が、自分にとってスキルをどれくらい用いるものであるのか、挑戦度合いがどれくらいなのであるのかを判断します。
これはその人のレベルによって動的に決められる高低であって、世間一般から見て低いか高いかではないことに注意してください。
普段している挑戦と、それに対してどの程度スキルを適用しているかで座標を求めます。
ゲームであれば、あなたが普通にプレイして、普通にゲームスキルを発揮している平均的な状態を、座標の中心に置きます。
そして、あなたが日頃している活動について、どの座標にいるかを時々判断してみましょう。
挑戦度 | 技術使用度 | 説明 | |
無関心 | 低 | 低 | まったくその活動に身が入らないほど退屈な内容である。 |
退屈 | 低 | 中 | 続けられなくもないがあまり面白くもない内容である。 |
具体的な心配 | 中 | 低 | 技術が挑戦難易度に伴っていないので不安であることを理解している。 |
漠然とした心配 | 高 | 低 | 技術が全く無いので不安の対象すら理解できず漠然と心配している。もはや運任せ。 |
リラックス | 低 | 高 | 技術をフルに使いつつ、非常に容易い行動をしているため、満足度は高い。 |
覚醒 | 高 | 中 | 挑戦したいことにあと一歩技術が及ばず苦しい状態。あと一歩。 |
コントロール | 中 | 高 | かなり完成に近く、キープしたい状態。もう少し難易度を上げることでゾーンに入る。 |
ゾーン | 高 | 高 | 覚醒しながらコントロールできる究極の状態。 |
この図を用いると様々なことに説明ができます。
例えば、初心者をカモにする行為は決して退屈ではなく、フルにスキルを使うことで「リラックス」状態に持っていくことが出来ることが分かるでしょう。
しかしそのレベルで満足するプレイヤーは、ゾーン状態に入ることは出来ません。スキルがいくらあってもチャレンジが足りないからです。
やる気はあっても技術がない状態では「この先どうなってしまうのだろう?」という「漠然とした心配」しかありません。問題点すらつかめずに失敗してしまうでしょう。
ゾーンに入るために狙うべくは「覚醒」または「コントロール」の状態です。
自分のスキルレベルが十分でない時にハードルの高いものに挑戦している状態が「覚醒」状態です。試行錯誤し続けることでスキルを身につければゾーンに入ります。
自分のスキルをフルに活かしながら、ちょうどいい難易度にいる状態が「コントロール(制御)」状態です。その人はちょっと心地よすぎるので、自分にチャレンジを課すことでゾーンに入ることができます。
まとめ:難しすぎてもダメ
前回もお話したように、自分のスキルレベルと挑戦する難易度が釣り合っていることが大切です。また、人はどんどん活動に慣れてスキルが上がっていきますから、この図の中心位置はどんどん右上に向かって移動していくことになります。そして、その都度自分の中心点を見直すことが必要です。ゾーンだと思っていた感覚が当たり前になった時、それはもうコントロールやリラックスの領域まで難易度が落ちてしまったかもしれないのです。
ゾーンに入ることによる一番の報酬、それは「幸福感」です。満ち足りた感覚が、自分の活動に意義があったことを教えてくれるのです。そして、更にその活動を探求したくなる原動力になるでしょう。
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