Ryzen 5000シリーズ搭載BTOPC、各社の違いは?
AMD製CPU「Ryzen5000シリーズ」を搭載したゲーミングPCがBTO各社から登場していますので紹介します。
Contents
Ryzen 5000シリーズのスペック
モデル | RYZEN 9 5950X |
RYZEN 9 5900X |
RYZEN 7 5800X |
RYZEN 5 5600X |
コア/スレッド数 | 16コア/32スレッド | 12コア/24スレッド | 8コア/16スレッド | 6コア/12スレッド |
ベースクロック | 3.4GHz | 3.7GHz | 3.8GHz | 3.7GHz |
ターボブースト | 4.9GHz | 4.8GHz | 4.7GHz | 4.6GHz |
TDP | 105W | 65W |
Ryzen 5000シリーズは4種類あります。
- Ryzen9 16コアの5950X / 12コアの5900X
- Ryzen7 8コアの5800X
- Ryzen5 6コアの5600X
この中でPCゲーマーとして狙い目のCPUは、5800Xや5900Xになると思います。
前世代のRyzen 3000シリーズと比べてシングルスレッド性能が19%向上し、弱点とされていたゲーミング性能を大きく改善しました。
現状ではRyzenのみがPCI-express 4.0(PCIe 4.0)に対応していることから、高速なM.2 NVMe SSDやRTX 30シリーズを購入する際の選択肢としても注目を集めています。
Ryzen 5000シリーズ搭載PCをBTOで買う場合のポイント
Ryzen 5000シリーズ搭載のPCを買う際にはいくつかのポイントが考えられます。
- 発熱に耐えるCPUクーラーが搭載されているか
- グラフィックボードの重さ対策がされているか
- 価格や保証
【5800X / 5900X】大型空冷または水冷240mm以上のクーラー
Ryzen 5000シリーズはコア数が多く発熱が多いCPUとなっているので、冷却に今まで以上に気を遣う必要があります。
特に5800Xや5900Xの性能を活かしきるためには、大型空冷クーラーまたは240mm水冷クーラーが必要になるでしょう。
もちろん、BTOPCはカスタマイズがしやすいケースを採用しているため、自分で冷却系をアップグレードすることも可能です。
自分で内部にタッチしたくない方や保証が気になる方は、最初から240mm以上の水冷クーラーを搭載したPCがおすすめです。
【RTX 3070/3080/3090】グラフィックボードのサポートがしっかりしているか
せっかくCPUが良いPCを買うなら、グラフィックボードも最新スペックで揃えたいところ。
NVIDIAのGeForce RTX 30シリーズを搭載する場合は、特にグラフィックボードに「支え」がついているかを確認しましょう。
グラフィックボード自体の自重でマザーボードのPCIeスロットに負荷をかけてしまう場合があります。
購入したPCについていない場合は、自分で汎用品を使ってアップグレードも可能です。
価格と保証
Ryzen 5000シリーズとRTX 30シリーズを搭載するPCは高額になるため、できれば延長保証に入っておいた方が安心です。
ショップによっては延長保証が無かったり、分割払いの手数料有無などでそれなりの差額が発生します。
【先にまとめ】高バランスのドスパラ、自作に近いSEVEN、価格ならフロンティア
BTO各社はそれぞれ得意分野がありますが、Ryzen 5000のラインナップだと以下の3つのショップを用途で選ぶと良さそうです。
- 選択肢は少ないけどハイスペックに必要な物が揃っている「ドスパラ」
- 妥協なきユーザーがフルカスタマイズできる「パソコンショップSEVEN」
- とにかく価格で勝負の「フロンティア」
ドスパラ
ドスパラは高性能でバランスの良い構成がウリのBTOショップです。
240mm水冷にリジッドカードサポートなど、ハイエンド要求に応えるパッケージで売ってきています。
正直240mm水冷の搭載までやると思ってなかったです。
グラボのチョイスが出来ない点はややネックですが、価格を考えれば十分かなと思います。
専用のケースはグラボを協力に支える「リジッドカードサポート」が特徴で、安心感があります。
パソコンショップSEVEN
価格に妥協せずグラボ銘柄までしっかり選びたい、ケースも拘りたい、というユーザーにはSEVENです。
あまり知名度がないショップですが、知る人ぞ知るフルカスタマイズ系ショップ。
その中でも各パーツへの解説が丁寧で、選びやすい点が特徴です。フルカスタムなのでちょっとお値段がネックかな。
フロンティア
そして価格が強いフロンティア。オプションで120mm水冷クーラーも選べます。初期投資を抑えたい場合のチョイスですね。
Frontier Ryzen 5000シリーズ搭載PCラインナップページ
【水冷になった】ドスパラ
- CPUバリエーションは執筆現在5900Xのみ
- GPUはRTX 3090/ RTX 3080のみ
- CPUクーラーは240mm簡易水冷を標準搭載
- GPUを支えるリジッドカードサポート
- 延長保証、手数料無料分割払いあり
ドスパラからはRYZEN 5000シリーズ搭載PCとして、Ryzen 9 5900Xを搭載し、グラフィックボードにはRTX 3090 / RTX 3080を搭載する2機種が登場しています。
ドスパラはコスパ重視のメーカーですが、特に「ハイパフォーマンス」に寄せている印象です。
基本的に水冷を扱っていないドスパラですが、Ryzen 5000シリーズ搭載PCには240mm水冷クーラーを搭載しています。
ドスパラのGALLERIAでは、グラフィックボードをがっちり支える「リジッドカードサポート」が搭載され、マザーボードをグラボの自重から守ります。(RTX 30シリーズのみ)
延長保証は3年まで可能であり、支払いも一定回数まで手数料無料の分割払いが利用できます。
GALLERIA UA9R-R39【5900X + RTX 3090】
- Windows 10 Home
- Ryzen 9 5900X
- GeForce RTX 3090 24GB
- 32GBメモリ 3200
- ASRock X570 Phantom Gaming4
- 429,980 円(+税)~
GALLERIA ZA9R-R38 【5900X + RTX 3080】
- Windows 10 Home
- Ryzen 9 5900X
- GeForce RTX 3080 10GB
- 16GBメモリ 3200
- ASRock X570 Phantom Gaming4
- 259,980円(+税)~
ケースなどの詳細は別機種のレビューをご覧ください。
【自作代行的】パソコンショップSEVEN
- フルカスタマイズ系ショップ
- ケースの見た目も拘れる
- PC初心者にはちょっと難しい
- GIGABYTE製グラボ選択でVGAステー(支え)がつく
- 3年延長保証あり
- 送料無料、分割払いあり
パソコンショップSEVENは自作に近い、かなり柔軟なカスタマイズが可能なショップです。
マザーボードのBIOS更新まで依頼できます。
PCのケースの見た目にもこだわりたい人や、パーツに妥協したくない人に向いています。
ZEFT R28F シリーズ
フルカスタム系なので逆にあまり語ることがないです。各パーツの知識がある人で、自作がめんどくさいな、と言う人向けです。
GIGABYTE製のRTX 30シリーズグラフィックボードを選ぶと、光るVGAステー(支え)がプレゼントされます。
PCに取り付けが可能な場合は取り付けて発送されるとのこと。
【セールがよくある】フロンティア
- とにかく安い
- 初心者でも選びやすい
- 分割払いあり
フロンティアもTSUKUMO同様に価格が魅力のショップです。
Ryzen 5000シリーズに関してはPCのラインナップページがあるので、そこから比較しながら選ぶことができます。
Frontier Ryzen 5000シリーズ搭載PCラインナップページ
価格重視の販売戦略で「今あるものを買う」と言う感じとなっています。
カスタマイズ項目はそこまで豊富ではないですが、CPUクーラーは水冷も扱っています。
製品に納得できればコストパフォーマンスが高い買い物ができると思います。
【GBシリーズ】Ryzen 9 5950X + GTX 1650
- AMD Ryzen 9 5950X (3.40GHz / 64MB)
- NVIDIA GeForce GTX 1650
- 16GB メモリ
- 280mm水冷クーラー
- [M.2 NVMe SSD] 1TB + [HDD] 2TB
- 850W電源 80PLUS GOLD【日本製コンデンサ仕様】
- フルタワーケース
- 224,800円(+税)~
【GAシリーズ】Ryzen 9 5900X + RTX 3070
- AMD Ryzen 9 5900X (3.70GHz / 64MB)
- NVIDIA GeForce RTX 3070
- 16GB メモリ
- [M.2 NVMe SSD] 1TB + [HDD] 2TB
- 850W電源 80PLUS GOLD【日本製コンデンサ仕様】
- ミドルタワーケース
- 204,800円(+税)~
【GAシリーズ】Ryzen 7 5800X + RTX 3070
- AMD Ryzen 7 5800X (3.80GHz / 32MB)
- NVIDIA GeForce RTX 3070
- 16GB メモリ
- [M.2 NVMe SSD] 1TB + [HDD] 2TB
- 850W電源 80PLUS GOLD【日本製コンデンサ仕様】
- ミドルタワーケース
- 194,800円(+税)~
【価格安い】TSUKUMO
- コスパの高いBTOPCメーカー
- 120mmサイドフロー空冷クーラー
TSUKUMOはコスパの高いBTOPCメーカーです。
5900Xでも120mmのサイドフロー空冷クーラー(Cooler Master Hyper 212X)となっており、やや冷却が弱めという印象はあります。
5600XはTDP65Wなので足りるでしょう。
RTX 30シリーズのグラフィックボードに対するサポートも、特に書かれていない点が気になります。
ページ上でCPUとGPUのバリエーションがわかりやすく表示されており、選択肢がわかりやすいです。
価格は安いので、必要があれば自分でカスタマイズする人や、初期投資を抑えたい人に向いていると思います。
G-GEAR GA9A-J204/XT【5900X + RTX 3080】
- AMD Ryzen™ 9 5900X
- NVIDIA® GeForce RTX™ 3080 / 10GB (GDDR6X)
- 16GB DDR4 SDRAM (PC4-21300、8GBx2)
- 500GB SSD (M.2規格 / NVMe接続)
- ASRock X570 Steel Legend (ATX)
- 264,800円(税込)
G-GEAR GA5A-H204/XT【5600X + RTX 3070】
- AMD Ryzen™ 5 5600X
- NVIDIA® GeForce RTX™ 3070 / 8GB (GDDR6)
- 16GB DDR4 SDRAM (PC4-21300、8GBx2)
- 500GB SSD (M.2規格 / NVMe接続)
- ASRock X570 Steel Legend (ATX)
- 189,800円(税込)
【水冷グラボ】サイコム
- 幅広いカスタマイズで好みのPCをオーダー可能
- 水冷グラボが選択可能(RTX 30シリーズは開発中)
- 価格はやや高め
- 延長保証、手数料無料分割払いあり
パソコン玄人向けのBTOメーカーとして知られるのがサイコムです。
フルカスタマイズが可能なので予算や好みに応じて幅広い選択が可能です。
パーツの型番なども明確にされているため、「最新で最強クラスのPCを作りたい」「このメーカーのパーツを使いたい」というこだわりがある方にお勧めです。
G-Master Spear X570A II
Ryzen 5000シリーズとRTX 30シリーズを選択する場合におすすめなのは、G-Master Spear X570A IIです。
スペックや価格は選択次第で変わるので省略します。
Ryzen 7 5800X以上を選択する場合、240mm水冷ユニットのCorsair H100i RGB PRO XTを選択するのが良いでしょう。
デュアル水冷 Hydroシリーズ
水冷PCが得意なショップなので、グラフィックボードまで簡易水冷化した「Hydroシリーズ」も販売しています。
RTX 30シリーズは現在開発中とのことですが、RTX 2070などを搭載したRyzen 5000シリーズは選択可能です。
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