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新しいraytrek 4Cシリーズ販売開始。洗練されたデザインに

      2023/01/18

ゲーミングPC「GALLERIA」などを手掛ける株式会社サードウェーブは、クリエイター向けPC「raytrek」の新シリーズである「raytrek 4C」を発表、販売も開始しました。

クリエイター向けと言ってもグラフィックボードを搭載するPCですので、もちろんゲーミング用途にも利用できます。

所有欲をくすぐる洗練されたデザイン

raytrek 4C

今回登場したraytrek 4Cは、「空間に馴染むフォルム」「落ち着きを求めたカラーリング」「継続する美しさ」という3点がキーワードになっているそうです。4Cは「4 Creators」の略とのこと。前面は「盾」をイメージしているそうで、5インチベイの下はヘアライン加工の金属をあしらっており、高級感と力強さを感じさせます。

raytrek LDケース(従来モデル)

なお、こちらが先代モデルです。2016年以来継続して黒いケースが採用されていました。こちらも性能・機能としては必要十分で「質実剛健」という感じはしますが、クリエイティブユーザーが扱うPCのデザインとして「カッコイイか?」というと物足りなさもあったかもしれません。

 

raytrek 4Cはシルバーとブラックのツートンカラーを採用することで、洗練された印象を与えることができていると感じました。GALLERIAの刷新の際にも「男性的な黒から抜ける」ということでガンメタやシルバーが採用していましたが、その時よりさらに上品なデザインになったように感じます。

サイズは幅216 mm × 高さ493 mm × 奥行486 mmとなっていて、先代よりわずかに幅と高さが広がり、奥行きは狭まりました。

斜めに設置された使いやすいコンソール部

GALLERIAでも採用された斜め45°のコンソールパネルは特徴のひとつ。

デスクの上でもデスクの下でも使いやすいデザインです。

電源スイッチはボタンで押す一般的なタイプではなく、指で引っ掛けて押し下げるようなタイプになっています。暗い部屋で使う際にも指先で感触がわかりそうです。

エアインテークとフィルター

前方側面にはエアインテークが用意され、高性能スポーツカーの吸気口のような美しいデザインになっています。

エアインテークの中に、素手で着脱可能なフィルターが設置されています。吸気部となるため汚れやすいのですが、このように少し隠した位置に配置することで汚れが目立ちにくいはずです。

ケースサイドのデザイン

左サイドパネルはグラフィックボードのための吸気を考慮して開口しているため、着脱可能な防塵フィルターが設置されています。右サイドパネルはシンプルな作りです。

メンテナンス(掃除)が極力簡単

旧世代のraytrekではフィルターが用意されず、ホコリが入り放題だったのでこまめな内部清掃は欠かせませんでした。PCの内部メンテナンスはPCの構造に詳しい自作ユーザーでも億劫ですし、初心者ならなおさらフタを開けるだけでも「大丈夫かな?」と不安になるものだと思います。

新世代の4Cでは各所にホコリ侵入防止のフィルターが設けられており、開腹しなくても日常的なメンテナンスができるようになりました。さらに、前面、天面、底面、サイドの各フィルターは素手で簡単に着脱可能になっています。この点では天面フィルターがネジ止めになっているGALLERIAよりも優れていると思います。日常的なメンテナンスから「苦手意識」を取り払うことにかなり力を入れている設計です。

フロント部のフィルターはエアインテーク部に手を入れれば外せる設計

トップのフィルターはマグネット式シートになっていて、そのまま乗っている形。これくらい簡素な方が使いやすそう。

底面フィルターは引き出し式。このあたりはGALLERIAでも見られたスタンダードな設計。

サイドパネルにもフィルターがあり、着脱可能です。

高性能パーツを安心して動かせるケース内部デザイン

ケース内部レイアウトはGALLERIAに近くなった

ケース内のレイアウトは現行GALLERIAにかなり近くなり、350mmを超えるようなハイエンドグラフィックボードも難なく収まる空間を確保しています。

光学ドライブ&SSD/HDD

光学ドライブに使う5インチベイは2基、SSD/HDDを搭載できる3.5インチシャドウベイは2基、 2.5インチシャドウベイは2基を搭載しています。

DVDやBlu-rayドライブなどを格納する5インチベイ。2台まで搭載できる。

電源カバー部の前方にHDDなどを搭載可能な3.5インチシャドウベイ2つが用意される。

 

従来機種より最大搭載数は減ってしまったが…

旧LDケースの3.5インチベイ

従来機種では3.5インチベイが8スロットもあったので、それに比べるとスロットが減ったことが気になるかもしれません。

ロングサイズのグラフィックボードと干渉しないエリアを確保する必要があったため、3.5インチドライブの搭載可能数を減らさざるを得なかったと考えられます。

とはいえ、近年は8TBなどの大容量HDDドライブが登場していることや、USBも高速なものが登場していますので、多くのHDDドライブがないと回らない!ということはあまりないと思います。

頑丈な「グラフィックボードの支え」を搭載

GALLERIAと同様に、RTX 3070以上のGPUを搭載する際には、GALLERIAでも採用されたケース全体で支える強固なグラフィックボードステー(グラフィックボードを支える支柱)も搭載されます。マザーボードへの負荷を軽減し、たわみなどによる故障を防ぎます。なお、ステーは別売されないとのことです。

エアフローはGALLERIAより強いかも

ファンについては前面は吸気用に14cm x2基、背面には排気に14cm x1を標準装備し、天面には最大3基のファンが搭載可能とのことです。

GALLERIAは前面ファンが14cm x1基であるのに対し、raytrek 4Cは2基。さらに4Cはサイドパネルにも通気部およびフィルターがあることなどから、エアフローに関してはおそらくraytrek 4Cの方が上になると予想されます。光るパーツに投資しなくて良い分、実用的な性能に予算を割いている印象です。好き。

水冷クーラーも搭載できる拡張性を持っているとのことで、発表会の最上位マシンではAsetek製ヘッダーを搭載した簡易水冷ユニットがチラリ。

360mmの水冷ラジエターが入るケース設計になっているとのことで、発熱が大きくなりがちな最新CPUに対して、ケース側が対応できないということは当面ないでしょう。

大型の空冷サイドフロークーラーも問題なく搭載可能です。

電源部は。最大 180mm の奥行を要する電源ユニットが設置できるスペースが確保されているとのこと。

これらのシステムによって従来のraytrekでは実現が難しかったi9-13900KやAMD Ryzen 9 7950Xなどの高発熱なCPU、カード長があり重量もあるRTX 4090といった高性能なハードウェア構成が実現可能になっています。

厳選!ゲーミングPCとして選ぶraytrek 4Cはこれ!

ゲーミングPC「GALLERIA」は「光って楽しい」という狙いも感じられるデザインですが、ゲームプレイヤーの中には「光らない方が良い」という方ももちろんいらっしゃるでしょう。その中で、デザイン性の高いケースを採用したraytrek 4Cは、光らないゲーミングPCの新たな選択肢の一つになると思います。

raytrek 4Cのラインナップについて

raytrek 4Cシリーズのラインナップ全体は以下のリンクから確認できます。

ページを下の方にスクロールすると、上図のように4Cシリーズのラインナップが確認できます。

この中で「Z」「H」「X」シリーズはグラフィックボードを搭載し、ゲーミングPCとして利用できるスペックを持っています。

以降はこの中から個人的なおすすめモデルを3つ紹介します。

ハイエンド帯の4090/4080搭載機と、一般よりちょっと良いRTX 3070搭載機です。

RTX 4090 24GB
5334
RTX 4080 16GB
4927
RTX 3090 Ti 24GB
4111
RTX 3090 24GB
3653
RTX 3080 Ti 112GB
3600
RTX 3080 10GB
3323
RTX 3070 Ti 8GB
3023
RTX 3070 8GB
2972
RTX 3060 Ti 8GB
2688
RTX 3060 12GB
2322
RTX 3050 8GB
1753
GTX 1660 SUPER 6GB
1741
GTX 1660 6GB
1584
GTX 1650 4GB
1059
GT 1030 2GB
357

【RTX 4090】raytrek 4CZZ【最高峰の一台】

主な用途 4K動画編集 / 3DCG
4Kゲーミング / 機械学習
VR / レイトレゲーム
OS Windows 11 Home 64bit
CPU Core i9-13900K
グラフィックス GeForce RTX 4090 24GB
メモリ 32GB (16GBx2, DDR5-4800) 
ストレージ 1TB Gen4 SSD
電源 1200W 80PLUS PLUTINUM
価格(税込) 619,980円

 

発表会でも紹介されていたハイエンドマシンであり、私が利用しているPCのスペックと近いです。4K(3840x2160)の最高画質でゲーム&録画をして、動画編集してYouTubeやTwitterに素早く載せられる化け物級のマシンです。VR適性も最高峰です。ここまでくるとストレージは1TB足して2TBにしてオーダーした方が良いですよ。あれもこれもと、色んなゲームを最高設定でプレイしたくなっちゃうと思うので…

もうこれは「ロマン機」ですので、夢ということで24回分割払いをご利用ください。実際に使ってみれば、その投資に後悔はなく、痛みも忘れちゃいますから(笑)

なお、GALLERIAのZA9C-R49をベースにメモリ32GB&電源1200Wカスタムにしてスペックを合わせた方がちょっとだけ安いですが、外観的な好みの差という感じでしょうか。

実機レビューしました。

【RTX 4080】raytrek 4CXG【最新4Kマシン】

主な用途 4K動画編集 / 3DCG
4Kゲーミング / 機械学習
VR / レイトレゲーム
OS Windows 11 Home 64bit
CPU Core i7-13700K
グラフィックス GeForce RTX 4080 16GB
メモリ 16GB
ストレージ 1TB SSD
価格(税込) 479,980円

 

4Kで遊べる最新ゲーミングPCとしてのセカンドチョイス。RTX 4080は先代RTX 3090 Tiを上回るスペックを持っているので、RTX4090にはちょっと手が届かないけど…という方におすすめのポジションです。まだまだ良いお値段のマシンですが、14万円安いのはデカイ。差額で4Kの良いモニタ買えちゃうので。(でも妥協したくない人は4090の方が良いです)

【RTX 3070】raytrek 4CXF【ハイスペックなスタンダード機】

主な用途 動画編集 / 3DCG
2Kゲーミング / レイトレゲーム
OS Windows 11 Home 64bit
CPU Core i7-12700
Core i7-13700K
グラフィックス GeForce RTX 3070 8GB
メモリ 16GB
ストレージ 1TB SSD
価格(税込) 259,980円 (12700搭載機)
329,980円 (13700K搭載機)

 

RTX 3070はゲーミングPCとして一般より良いグレードであり、4Kを使わずフルHD(1920x1080)やそのウルトラワイド(2560x1080)での利用に向いたスペックです。なので、2023年を見据えたゲーミングPCとしては、このクラス以上を買っておけば間違いないと思います。

12世代の12700と、13世代の13700Kのどちらを選ぶかで価格が7万円も違うのですが、CPUに高い負荷がかかるゲームの場合はこの差を感じられます。MMORPGなどで不特定多数のキャラが画面上でゴリゴリ動くとか、そういう時の限界はGPUよりCPUだったりするんですよね。また、FPSゲームでのフレームレート限界も、CPUで決まることが多いです。

なので、240Hz以上のモニタなどを使って競技性の高いゲームをやりたい人、MSFSとかCities Skylines、黒い砂漠の集団戦のようなCPUのシングルスレッド性能が求められるゲームを遊ぶ人、とにかく高いフレームレートを出したい!という人、GPU性能を限界まで引き出したい人は13700K搭載モデルを選んだ方が限界域が高まります。

 

そういったCPUにシビアなゲームをやらない人、予算的に厳しい人は12700搭載モデルで十分です。

 


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