reWASDでBattlefield 2042など一部のEAのゲームが起動不可な問題。ある意味当然?
ゲームパッドのボタンにキーボードキーなどを割り当てられる海外製のリマッピングツール「reWASD」。EAのオンラインゲームの一部では設定を無効にしていても起動時に弾かれるなど、ゲーム側で容認しない姿勢が強くなってきている。
reWASDについて
reWASDは、ゲームパッドのボタンの機能を柔軟に割り当て直したり、マクロ的な機能も付与させる事ができるツールである。
個人的にはオフゲーでよく使ってきた。reWASD自体の使い勝手や技術は素晴らしいもので、例えばパッド背面にパドルが追加された「Xbox Elite ワイヤレスコントローラー シリーズ2(Amazon)」などとの相性は抜群だ。

マグネットで着脱可能なパドルキー。このキーをつけて、そこに追加で「スクショ」「録画開始/停止」など便利な機能を割り当てられるのは、PCゲーム環境ならでは
Xbox Elite ワイヤレスコントローラー シリーズ2でも、公式のリマップツールはあるのだが、設定できるキーはあくまでもゲームパッド上のボタン類だけ。
reWASDでは、ゲームパッドのキーをキーボードキーやその同時押しに割り当てることもできるので、スクリーンショットや動画をパッド背面パドルですぐに撮影開始したり、MODで追加した機能用のキートリガーにしたりできるわけだ。
ただ、強力で柔軟なだけに、使い方によっては十分チートになり得るというリスクもある。
ハードウェアレベルでの不正防止に取り組むElectronic Arts(EA)では、reWASDがインストールされているだけ(サービスとして起動していない状態)でもBattlefield 2042などのゲームで起動時にエラーコードが発生し、ゲームができないよう対策されていることがわかり、redditでも話題になっている。
reWASDチームは「対応中」としているが…
reWASDの開発チームはEAのゲームで弾かれる問題を認識しており、redditにおいて「特定のゲームで正しく動作しないという互換性の問題」「今後のアップデートで修正をリリースする予定」と告知しているが、対応方法などは公開していない。
そもそも、本ツールのようなサードパーティツールが完全なる「ゲームとの互換性」を得るには、「禁止されるゲームで不正ができない、本来のゲームパッドの利用だけに制限する」といった内容を証明しつつ、対象となるオンラインゲームからの公認、相互理解を得る必要があると考えられる。
そうでない限り、「サードパーティの未認可ツール」という枠を出ず、ゲーム側はいつでも不正利用と位置づけることができるし、reWASD利用者もBANなどのリスクが続いてしまう。
では、reWASDが公認を取れる立場か?というとそれも相当難しい。ゲームメーカーのホワイトリストに入れられたreWASDをベースに、更にユーザーが不正改造を行ってチートへの踏み台にされる可能性も考えられる。ゲームメーカーはその隙を嫌がるだろう。
それを考えると「一律で外部ツールは禁止」としたほうがゲームメーカーにとってはリスクヘッジになる。
reWASD利用者はどうしたらいいか?
結局のところ、reWASDユーザーに与えられた現状の選択肢は、「reWASDを使うなら、インストールしたマシンでオンラインゲームをやるたびにアンインストール」というところに落ち着くだろう。
「家から外に出るときにはちゃんとパンツを履きましょう」といったことと同じだ。reWASDがとにかく明るく「安心してください、履いてますよ」と言ったところで、実際にボタン一発で脱げてはならないのである。
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