安い320Hzモニタを購入。4Kも160Hz対応でコスパ優秀すぎたね
モニタが壊れたので、4K 160Hz / FHD 320Hz切り替え可能なモニタを購入。
千葉県いすみ市に本社がある日本企業「JAPANNEXT」の製品です。
お値段は購入時点で約5万円。
リフレッシュレートも十分高いし、4Kも使えるなら安くないっすか?
全体的に70点くらいならと思って買ったんだけど、個人的にはもっと良い点をあげたい品質だったのでご紹介。
Contents
EC販売専用の安いモデルは、スタンドが簡素
今回買ったモデルは上記の「ECサイト限定モデル」。
スタンドがちゃんとしてるモデルもあるんだけど、それより6000~7000円くらい安いので、どんなもんかと思って買ってみた。
実際、スタンドはめちゃくちゃ簡素。
高さ調節はなく、上下の首振りのみ。
メーカー担当者の「コストを極限まで削りました!」という思いがひしひしと伝わってくる。
組み立ても超簡単。
モニタの後ろはツールレスでパチっとハマめるだけ。
小学生でも組み立てられる。剛性感もOK。ここはむしろ優れているポイント。
電源入れると上のようにLEDが円形に光るんだけど、ぶっちゃけ気にならない。真っ暗な部屋でも画面のほうが断然明るいので。
不要なら設定でLEDを消すこともできる。
それで問題なのは土台の部分。挿して底からネジ留めするだけなのはまあ良いんだけど…
こんな感じなのよね。モニタは27インチと割と大きめなのもあり、スタンドの細さが際立つ。
材質はスチールっぽいので、組み立てていてもこれ自体がヤワという感じはしない。
個人的に何が気になったかというと、重量バランスだ。
モニタ上部を指一本で手前に引けば倒せてしまうことを考えると、もうちょっと前足を手前に出したほうが良かったんじゃないかなって。
JAPANNEXTは2016年からやっているメーカーだし、大丈夫だと思うのだが…
まあそういうところが気になる人は、先に紹介した「ちゃんとしたスタンドの上位製品」を買えば良い。
それに、モニタアームを使うなら全くマイナスポイントではない。むしろコストを減らしてくれてありがとうという感じだ。

VESAマウント延長スペーサーが付属していた。75x75mm
というわけで、気になったのはスタンドくらい。
スタンド以外は個人的に「コスト削ってる部分だろうし、このくらいだろう」で納得できる点が多かった。
端子はDPx2、HDMIx2
映像の接続ポートは、DisplayPort 1.4a x2、HDMI 2.1 x2の4つ。10万くらいのモニタでも3つという場合もあるので、この点は5万のモニタとしては満足度高め。
スピーカー(2Wx2)がついているのもえらい。音質は申し訳程度だが、PCを2台同時に使っていると、モニタから音が出てほしい時が稀にあるので。
5つのボタンで操作
ディスプレイ操作についてはフロント右下部の5つのボタンで操作する。
電源ボタン含めて5つが同じ大きさであり、モニタフレームのマークもちょっと彫ってあるだけでどうしても見づらい。
このあたりはクリクリのスティックと押し込みで全部賄えるモニタなどと比べると、どうしても安さを感じる部分ではある。
操作は若干頭を使うが、1日ポチポチしてたら慣れた。
ボタン(左から) | OSDを開いていない時 | OSD操作してる時 |
M | OSDメニューの表示 | 決定、下の階層へ |
▼ | Hotkey1 (Game Crosshairを表示) |
↑(項目移動) |
▲ | Hotkey3 (FHD/4K解像度の切り替え) |
↓(項目移動) |
E | 入力ソースの表示 | キャンセル、上の階層へ |
電源 | 淵源のオン/オフ | 電源のオン/オフ |
▼/▲はOSD非表示の時にはHotkey1/3として、OSDから任意の機能を割り当てられる。
標準では「Game Crosshairを表示」と、「FHD/4K解像度の切り替え」になっている。
例えば「クロスヘアなんて要らね~」という人はリフレッシュレート表示など別の機能に割り当てることができる。
とりあえず自分のためにもよく使う操作のチートシートを書いておこう。
やりたいこと | 操作 |
入力ソース切り替え | E > ▲/▼で選択 > M(決定) / E(戻る) |
FHD/4K解像度の切り替え | ▲ (一度押し) |
OSDの操作 | M > ▲/▼で項目選択 > M(決定) / E(戻る) |
OSDと機能
OSDの機能はなかなか充実している印象。気に入った&気になったところをいくつか紹介する。
明るさ・コントラスト > HDR
液晶パネルの輝度は300cd/m2ではあるが、「HDRとは何か」を感じられる程度には効果を発揮していた。
サイバーパンク2077などのHDR対応ゲームで試してみると良い。
明るさ・コントラスト > DFR (Dual Frame Rate)
FHD(上限320Hz)とUHD(=4K /上限160Hz)の切り替えをOSDから行う場合はここから行う。
切り替えは数秒で終わるのだけど、ディスプレイの再接続扱いになるので、Windows側のディスプレイ設定が戻ることもある。ボタンを押した場合も同様。
明るさ・コントラスト > DCR (Dynamic Contrast Ratio)
動的なコントラスト調整機能。お好みで。
画質調整 > Adaptivesync/VRR
ゲームのフレームレートとモニタのリフレッシュレートを同期させ、ゲーム側のフレームレートの変化による「カクつき(スタッタリング)」を軽減する機能。
Adaptivesync /VRRをオンにすると有効になる。
PC側でもグラフィックボードドライバでの設定が必要。
GeForceの場合、NVIDIAコントロールパネルから設定する。
G-SYNC項目から「G-SYNC,G-SYNCとの互換性を有効化」し、「選択したディスプレイモデルの設定を有効化」にチェックを入れて適用することで、ゲームのフレームレートとモニタのリフレッシュレートが同期する。
フレームレートがアップダウンしやすいゲームで効果を感じやすいんじゃないかな。
49fps~320fpsまでを動的にカバーする。
48fps以下だと働かない。例えば30fpsのゲームプレイが滑らかになるわけではない。
画質調整 > MPRT (Moving Picture Response Time)
いわゆる黒画面挿入で、残像感を減らしたい場合にオンにする。
リフレッシュレート100Hz以上の時に使え、若干画面が暗くなる。
Adaptivesync/VRRとは一緒に使えないので注意。
使い分けの提案
- MPRT:高いフレームレートが出る競技系FPS/TPSなど
- Adaptivesync/VRR:フレームレート変化が大きなオープンワールドゲーム、4Kでのゲームなど
画質調整 > Reflesh Rade
現在のモニタのリフレッシュレートを画面の四隅のいずれかの位置に表示できる。OSDを非表示にすると表示される。
Adaptivesync/VRRが効いているかの確認に便利。これまで使ってたG-SYNCモニタはこれがついてなくてさあ…「ほんとに効いてる?」って不安になってたんだよね。
これはちゃんとゲームからフォーカスが外れたら固定値になってたし、問題なく動作してると思う。
OSD設定 > Hotkey1 Setting/ Hotkey3 Setting
Hotkey1(▼)/ Hotkey3(▲)を単推しした時になんの機能を割り当てるかの設定。
個人的おすすめ
- Hotkey1:Reflesh Rateやピクチャーモード
- Hotkey2:入力 (デフォルトのまま)
リセット > Multi Window
UHD(4K)モードの時にのみ使える機能で、複数の入力ソースの映像を同時に表示できる。
PIPモード
ピクチャ・イン・ピクチャ。画面の角にサブソースを表示できる。なにか状況を監視したいものを右上に表示しておくなどにいいかも。
PBPモード
ピクチャ・バイ・ピクチャ。画面の半分ずつで別PCなどを表示できる。
その他 > RGB Light
モニタ背面のRGBライトをオン・オフできる。
最初は消す気満々だったんだけど、暗い部屋で使っているとちょっとだけ賑やかしになり、「点いてても…いいよ///」と思えてきた。
(その後、やっぱり電気代が無駄だと思って消した)
FHD 320Hzの使用感
ゲーミングモニタ(320Hz) vs 一般モニタ(60Hz)
マウスを動かすだけで情報量が違うのがわかる。
見えなかった中間が見えるから制御しやすくなる。 pic.twitter.com/MmqVVCpRrX— おっさんゲーマー (@ossangamernet) September 20, 2025
320Hzモードと60Hzの一般モニタの比較。とりあえずマウス動かすだけでも時間あたりの情報量が多いことは感じられる。
砂漠のモニタは144Hzで十分だと思っていたが、240Hzあってもいいなあ。明らかにカメラの追従度が違う。振り向き一つ取ってもズレが少ない。ヌルヌルというより「ビタ」っと止められる感が強い。これは楽しい… pic.twitter.com/3E2gCsgvnr
— おっさんゲーマー (@ossangamernet) September 20, 2025
ここからは9800X3D + RTX 4090でのゲームプレイの感想。黒い砂漠で200~250fpsくらいでリマスターでの狩りをやってみたけど、144Hzのモニタ時よりもカメラ移動中の「見えるぞ!」感が強かった。
素早く画面を動かした時の追従性が高いので、止めるタイミングがわかるというか。まあとにかく「見える~!」という感じ。
これはFPSをやっても感じられた。BF2042をやってみたんだけど、動きながらでも敵の動きがよく見える。
(まあ、見えるのとエイムの巧さはまた別問題なんですけどね)
4K 160Hzの使用感
4Kで160Hzも表示できるなら、当面リフレッシュレートが不足して困るということはないだろう。
4Kで160fpsを出すのはハイエンドゲーミングPCでも結構きついからだ。
当方の環境で無理なく160fpsを出せるエースコンバット7を試してみたが、美しさと滑らかさの両立具合がとても良かった。こういう、ちょっと前のゲームを試すのも新しいモニタの楽しみ方だったりする。
「首都高バトル」を試したところ、4K最高設定だと100fps出るかどうかで、フレームレートの上下が激しかった。
そんな場合に助かるのが、Adaptivesync/VRRの機能。
これをオンにし、G-SYNCをオンにすることで、フレームレートとリフレッシュレートの不一致を解消し、体感の滑らかさをアップすることができるはず。
あんまりガクっとフレーム下がるとどうしてもギャップを感じるけどね。
まとめ:5万でこれなら全然アリだなあ
320Hzのハイリフレッシュレートと、4Kも行ける将来性、HDR、PIP機能やリフレッシュレート確認などもできる。
個人的には支払った分の元はもう取ったような気分になっている。
1日使ってみて考えた「奨められる人」は次の通り。
- FHDと4Kのモニタを一台に統合したい人
- 6~7万円くらいまでのモニタをよく使ってきた人
- 10万を超えるモニタを買う気はない人
あまり高すぎる期待を持たないほうが良いとは思うけど、予算が5~6万くらいだったら悪くないチョイスかと。
スタンドが気になる人は昇降スタンドがついたモデルにするか、モニタアームに固定して使うのが良いと思う。
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