RTX 3090/RTX 3080/RTX 3070搭載PCの実機比較レポート
2022/03/20
ドスパラの人気ゲーミングPC「GALLERIA」シリーズ。
RTX 3090/RTX 3080/RTX 3070でどのくらいゲーム性能が違うのでしょうか。
実機の性能比較をしていきたいと思います。
Contents
比較対象のPC
テストで用いたPCの紹介です。
ZA9C-R39:i9-10850K & RTX 3090
現行最高峰のRTX 3090を搭載と、i9-10850K(10C/20T)を搭載したPCです。
UA9C-R38:i9-10900K & RTX 3080
RTX 3080と、Intelの最強ゲーミングCPUであるi9-10900K(10C/20T)を搭載したPCです。
アルミヘアライン外装で、高級感のあるケースになっています。
クリエイターやヘビーユーザー向けに、メモリやストレージも追加されています。
ZA7R-R38:Ryzen 7 5800X & RTX 3080
RTX 3080と、AMDの最新CPU Ryzen 7 5800X(8C/16T)を搭載したPCです。
XA7C-R38:i7-10700 & RTX 3080
RTX 3080と、i7-10700(8C/16T)をCPUとして搭載したPCです。ドスパラのRTX 3080マシンではエントリーグレードに位置します。
XA7C-R37:i7-10700 & RTX 3070
RTX 3070と、i7-10700(8C/16T)をCPUとして搭載したPCです。ドスパラのRTX 3070マシンではエントリーグレードに位置します。
FF14ベンチマーク
FF14のベンチマークから始めましょう。最高設定での平均フレームレートです。
RTX 3090はすべての機種の中で最もフレームレートが出ています。しかし、RTX 3080と比べてもその差はわずかであり、ゲームプレイ中に「体感」が出来るか?というと難しそうです。
FF14のためにRTX 3080以上のPCを選ぶ理由の一つとしては、スクリーンショットや動画撮影があります。
FF14はGShadeなどのReShade系ポストエフェクトを使って、本来FF14では表現できないような大変美しいスクリーンショットや動画を撮る人も少なくありません。
4K+ReShadeはかなり重くなり、フレームレートが半分以下に下がることもありますので、「ReShadeを入れた状態で動画を撮りたい」という方は、画質や滑らかさを限界まで極めるためにもRTX 3090を選ぶ価値があるでしょう。
それ以外の通常のプレイヤーはRTX 3070~RTX 3080で十分でしょう。
モンスターハンターワールド:アイスボーン
高解像度の「ハイレゾテクスチャパック」を追加した、最高画質でのゲームプレイテストで平均フレームレートを算出しました。「深雪のダイバー」で測定しています。
4Kで平均60fpsを越えたのはRTX 3090のみでした。ハイレゾテクスチャパックの美しさを4Kで楽しみたいなら、RTX 3090を選択する意味があります。
ハイレゾテクスチャを除けば、RTX 3080でも60fpsを狙えそうです。RTX 3070は4Kは厳しく、WQHDまでの解像度に向いています。
黒い砂漠
黒い砂漠は戦闘で非常に美しいパーティクルエフェクトを実現していますが、YEBISによる光学処理がそれらにもかかるためか、スキル一発を撃つだけで瞬間的に50fpsも下落することがあります。
そのため、屋外光や他のプレイヤーに影響されにくいセレンディア神殿で、スキルも毎回定位置で同じものを発動することで平均フレームレートを求めています。
屋外戦闘などでは更に平均フレームレートが落ちますのでご了承ください。
黒い砂漠においては4Kでリマスターモードをプレイすると、かなり美しい映像が楽しめます。
しかし、YEBISの光学処理がそれだけ多くのピクセルにかかるため、負荷も激増します。
4Kを普段使いにしたいなら、RTX 3090はおすすめです。戦闘では60fpsを割ることもありますが、この画質ならいいかな、と思えるでしょう。RTX 3080も実用域です。
RTX 3070になると4Kリマスターは動くには動きますが、普段使いはちょっと厳しいかと思います。
また、VERY LOW設定でフレームレートを求める場合、Ryzen 7 5800Xはi9-10900Kに比べ、70fps以上も高いフレームレートを出しました。高fpsでガチ戦闘をしてみたい人はRyzenもアリだと思います。
とはいえ、戦闘時の瞬間的なフレームレート低下は避けられないため、プレイフィーリングはCPUの違いでそこまで変わらない気もします。
Assetto Corsa
首都高MODなどが人気のレーシングシム「Assetto Corsa(アセットコルサ)」。最高設定でベンチマークモードで平均フレームレートを算出しました。(RTX 3070搭載機は画質設定が誤っていたため今回は除外しています。すみません)
RTX 3080とRTX 3090でフレームレートの差が開いてくるのは、やはり4Kからです。ここからMODを入れてGPU負荷が更に高まった時に差がつくと思います。
首都高MODではRTX 3090搭載機で画質向上MODを入れまくっても、4Kで80fps前後出せました。
Microsoft Flight Simulator
非常に重いフライトシム「Microsoft Flight Simulator」のウルトラ設定で平均フレームレートを算出しました。
CPUの違いが大きく出るタイトルです。
i7-10700 < i9-10850K < i9-10900K < Ryzen 7 5800X という形で、まさにシングルスレッドに比例してフレームレートの限界が決まります。
4KになればRTX 3070とRTX 3080、RTX 3090の違いが出てきます。
Apex Legends
APEX LEGENDSでは画質最高設定で、トレーニングモードを最後までこなした際の平均フレームレートを算出しています。負荷が軽すぎるので、実戦よりは高く出てしまっていますがご了承ください。
フルHDではRTX 3080以上なら、上限の300fpsに届く性能を持っています。4KでAPEXをやる人がどれくらいいるかわかりませんが、4KだとやはりRTX 3080以上が選択肢になりそうです。
The Division 2
オープンワールドルートシューターの「Division 2」では、DX12のウルトラ設定でベンチマークモードを利用し、平均フレームレートを算出しました。
WQHDまではCPUバウンドな状態となり、RTX 3080/RTX 3090の違いではほとんど差がついていません。4KになるとRTX 3090の強みが発揮されます。
Red Dead Redemption 2
RDR2では、画質設定のプリセットスライダーを一番右にした状態(プリセットの最高状態)で、ベンチマークモードの平均フレームレートを記録しました。
どのPCでも解像度別に順当に差がついてきますが、RTX 3070とRTX 3080の差はなかなか大きいです。
対して、RTX 3080とRTX 3090の差はわずかです。
ウォッチドッグスレギオン
ウォッチドッグスレギオンでは、3機種です。ベンチマークモードにて平均フレームレートを測定しました。
レイトレーシング設定最大かつ最高画質にすると、4Kではほぼ実用になりません。そこで、「DLSS高性能」設定を使用しています。
FHDでもRTX 3090は伸びが良く、かなりGPU使用率が高いタイトルであることがわかります。4Kで遊ぶならRTX 3080またはRTX 3090となります。
サイバーパンク 2077
サイバーパンク 2077でも、ウォッチドッグスレギオンと同様に、レイトレーシングの最高設定にした上で、DLSSパフォーマンスを使いました。それなりに重いカブキ地区での定点観測です。
フレームレートに関しては、IntelかRyzenかで差がちょっと出ています。サイバーパンク 2077では8コア16スレッド以上のRyzenに対して、SMTをオフにした状態がデフォルトとなっているためかもしれません。
性能が今一つ活かされていない可能性があるため、SMTオフを無効化するユーザーMODなども登場しています。自己責任でそれを使ってみるのもアリだと思います。
4KになるとGPUバウンドになるため、グラボグレードごとの差異が出ています。RTX 3090でも60fpsをキープすることは難しい、非常に重いタイトルとなっています。
【RTX 3070】2022年のゲーミングPCデビューにおすすめ
RTX 3070は、先代のRTX 2080 Tiに近いプレイフィールを感じます。
フルHDからWQHDで、フレームレートが重要なゲームをプレイする場合、RTX 3070は十分な性能を発揮するでしょう。
そして、ウォッチドッグスレギオンやサイバーパンクなどの重量級タイトルもFHD~WQHDなら動かせるパワーがあります。
「これから最新のPCゲームをやっていきたい」という時に、必要十分なスペックを持ったコスパの良いゲーミングPCだと言えます。
Ryzen 7 5800X搭載機もあります。
【RTX 3080】ハイエンドとしてバランスの良い価格と性能
RTX 3070を一回り上回り、4K性能を持っているのがRTX 3080です。
おそらく今回のRTX 3090との結果で「RTX 3080でいいかな」という気持ちになった方も多いかもしれないですね。
高負荷なゲームや高い解像度では、先代のRTX 2080 Tiからでも乗り換えたくなる性能を持っています。
WQHD以下の解像度では、CPU性能によってフレームレートにやや差がつきます。CPUをゴリゴリ使うゲームをプレイするなら、CPUはi9やRyzen 7以上の性能の高いものを選ぶと良いと思います。
GPU:RTX 3080 10GB
メモリ:32GB DDR5
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD, 2TB HDD
【RTX 3090】VRAMをゴリゴリ使う人や妥協したくない人向け
GPU:RTX 3090 24GB
メモリ:32GB DDR5
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD, 2TB HDD
RTX 3090が「RTX 3080とは違う」と感じられたのは、黒い砂漠の4Kリマスター設定でのプレイです。これはRTX 3080とは明確に体感が違いました。
4KリマスターでNVIDIA Shareを使って狩りの動画を撮ったりしたのですが、RTX 3080の時よりfpsが落ちづらく、余裕を感じます。
Assetto Corsaも結構違いました。つまり、DX11系のちょい昔のタイトルでの差は感じやすいようです。
対して、DX12/レイトレな最近のタイトルになると、RTコアの関係も出て来るのか、体感できるほどの差を感じません。
価格差はやはりメモリ搭載量によるところが大きそうです。
超高速なGDDR6X SDRAMがRTX 3080 / RTX 3090に搭載されますが、RTX 3090はRTX 3080の2.4倍の量を積んでいるわけです。その分の価格差という印象です。
3DCGや動画エンコードなどに需要がありそうです。
もちろん、ゲームにおける24GBのVRAMの使い道もいくつか考えられます。
例えば、内部のレンダリング解像度を上げて遊ぶ場合です。
MSFSのウルトラ設定で、200%の解像度でレンダリングする設定にすれば、4Kの場合は16GB以上のVRAMが消費されました。(ただし15fpsなどになりますが…)
これは実質8K相当の負荷になるので、RTX 3090の「8Kゲーミング」を体現する形となるでしょう。これはRTX 3080には真似が出来ません。
また、VRAM上限をあまり意識していないような不特定多数のオブジェクトが登場するゲームやMODなどでも、このVRAM量が役立つ余地があります。VRChatなどは良い例でしょう。
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