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【PCレビュー】Ryzen 9 3900X&RTX 2080 Tiの強烈パワー!GALLERIA AXZをレビュー

   

CPUにAMD Ryzen 9 3900X、GPUにGeForce RTX 2080 Tiという最強クラスマシン「GALLERIA AXZ」をドスパラさんにお借りしましたのでレビューします。

AMD Ryzen 9 3900Xとは

Ryzen 9 PIB left facing

 

AMD社のZen2世代のCPUで、12コア24スレッドという強力なCPUです。コア数、スレッド数の多さから、動画編集などに特に優れたCPUです。

PCIe 4.0に対応しており、今までよりもさらに早いM.2 SSDが利用できるなどのメリットがあります。

GeForce RTX 2080 Tiとは

GALLERIA AXZに搭載されるGeForce RTX 2080 Tiは、RTXシリーズの中でも最高のグラフィックボードです。

AAA級ゲームの高負荷な設定で快適に遊びたい場合には、本当に「これ一択!」と言えるほど格別の性能を与えられています。

NVIDIA GeForceシリーズのリファレンス仕様

GPU RTX
2080
Ti
RTX
2080
SUPER
RTX
2080
RTX
2070
SUPER
RTX
2070
RTX
2060
SUPER
RTX
2060
GTX
1660
Ti
アーキテクチャ Turing
CUDAコア 4352 3072 2944 2560 2304 2176 1920 1536
RTX-OPS 76T 63T 57T 52T 42T 41T 37T -
Giga レイ/秒 10 8 8 7 6 6 5 -
ブーストクロック(MHz) 1545 1815 1710 1770 1620 1650 1680 1770
ベースクロック(MHz) 1350 1650 1515 1605 1410 1470 1365 1500
メモリ速度 14Gbps 15.5Gbps 14Gbps 14Gbps 14Gbps 14Gbps 14Gbps 12Gbps
標準メモリ構成 11GB
GDDR6
8GB
GDDR6
8GB
GDDR6
8GB
GDDR6
8GB
GDDR6
8GB
GDDR6
6GB
GDDR6
6GB
GDDR6
メモリインターフェイス幅 352bit 256bit 256bit 256bit 256bit 256bit 192bit 192big
メモリ帯域幅 616GB/s 496GB/s 448GB/s 448GB/s 448GB/s 448GB/s 336GB/s 288GB/s
リアルタイムレイトレーシング対応 ×
Tensorコア ×
NVIDIA G-SYNC®
NVIDIA G-SYNC® Compatible
NVIDIA® Ansel
VR Ready
最高GPU温度 89℃ 89℃ 88℃ 88℃ 89℃ 89℃ 88℃ 95℃
電力 260W 250W 215W 215W 175W 175W 160W 120W
推奨システム電力 650W 650W 650W 650W 550W 550W 500W 450W

高いfpsでゲームが可能

FHD解像度の場合、144Hzモニタを十分活用できるfpsを出すことが出来るほか、超重量級と呼ばれるゲーム/ゲーム設定でも平均60fps以上で遊ぶことのできる能力を持っています。

1920x1080でのゲームfps平均値

それぞれのゲームの挙動などについては後述します。

GALLERIA AXZ(RTX 2080 Ti搭載)のスペック

本記事でご紹介するスペックはすべて執筆時点でのものです。

GALLERIA AXZ製品ページでの記載が常に正しいものとなりますのでご了承下さい。

BTOなのでニーズに応じたカスタマイズが可能です。

パーツ等 GALLERIA AXZ おすすめカスタマイズ
OS Windows 10 Home 64bit -
CPU AMD Ryzen 9 3900X
(3.8GHz-4.6GHz/12コア/24スレッド)
-
CPUファン AMDオリジナルCPUファン Scythe 虎徹 MarkⅡ(SCKTT-2000)
CPUグリス ノーマルグリス Thermal Grizzly製グリス(TG-k-001-RS)
GPU NVIDIA GeForce RTX2080 Ti 11GB
(HDMI x1, DisplayPort x2, USB TYPE-C x1)
-
電源 SILVERSTONE 750W 静音電源
(80PLUS GOLD / SST-ET750-G)
お好みで。私なら
Seasonic 750W静音電源
(80PLUS GOLD / SSR-750FX)
メモリ 16GB DDR4 SDRAM
(PC4-25600/8GBx2/2チャネル)
クリエイティブ作業もするなら32GB以上
SSD 1TB Gen4 NVMe SSD
(PCIe Gen4x4, 読込速度 5000MB/s, 書込速度 4400MB/s)
-
HDD/SSD 2TB HDD ハードディスク(追加1)で860 EVO(1TB)など
光学ドライブ なし お好みで
カードリーダー SDカードリーダー[SD / Micro SD (SDXC対応)] -
サウンド マザーボード標準オンボードHDサウンド -
ケース ガレリア専用 KTケース(ATX)
サイドケースファン下部 なし 14cm 静音FAN
LAN ギガビットLANポートx1
(マザーボードオンボード)
-
マザーボード ASRock X570 Phantom Gaming4 (AMD X570チップセットATXマザーボード)
PCI-Ex16 x1, PCI-Ex4 x1, PCI-Ex1 x2
メモリスロット x4(最大 64GB)
SATA3 x8
M.2 x2
-
入出力ポート 前面:USB3.0 x2
背面:USB3.1Gen2 x2(Type-A) USB3.1Gen1 x6
-
キーボード キーボードなし お好みで
マウス なし お好みで
サイズ 207(幅)×520.7(奥行き)×450.2(高さ) mm -
重量 約13.9kg -
保証 1年 3年延長保証

本体サイズとケース

GALLERIA AXZはGALLERIAシリーズ共通のミドルタワーケース「KTケース」を採用しています。

本体サイズ

メーカー公称値

  • 幅:20.7cm(207mm)
  • 奥行:52cm(520.7mm)
  • 高さ:45cm(450.2mm)
  • 本体重量:約13.9kg

 

ガッチリした信頼性の高いケースが◎

KTケースはドスパラオリジナルのケースで、安定した品質が自慢です。

私はもう10台以上はGALLERIAをレビューしていますが、KTケースは剛性感がしっかりしていて各ポートの信頼性が高い点を特に評価しています。

インターフェース

前面

ケース前面にはUSB3.0ポートx2やSDカードリーダースロット、マイクやヘッドフォンの入力端子があります。

標準ではDVDなどの光学ドライブがついていませんが、オプションで付けることが出来ます。

背面

背面上部にはキーボードやマウスを接続できるPS/2ポート、各種USBポート、LANやオーディオ端子があります。

USB3.2世代に合わせた表記にしてみました。カッコ書きがこれまでの規格での同じ速度です。

最も速いポートはUSB3.1 Gen2に相当するUSB3.2 Gen2×2ポートです。10Gbpsが最高転送速度となっています。

映像(グラフィックボード)出力端子

グラフィックボードからの映像出力は、DisplayPortHDMI、USB Type-Cになっています。

USB Type-Cポートには外付けのHDDなどの機器も接続できます。

ケース内部とパーツレビュー

貸出機内のケース内部を解説しながら、必要に応じてカスタマイズ例を挙げていきます。

※購入時によって選択できるパーツ構成が変わる可能性があります。

マザーボード

https://www.asrock.com/mb/AMD/X570%20Phantom%20Gaming%204/index.jp.asp

貸出機ではASRockのX570 Phantom Gaming 4が搭載されていました。PCIe 4.0に対応し、NVMe M.2 SSDなどの速度は更に高速化しています。

USB3.1 Gen2も利用できます。

CPUCPUファン&CPUグリス

CPUはAMD Ryzen 9 3900Xを搭載しています。

12コアで24スレッドを有する、私が過去に扱ったCPUの中でも最高のマルチスレッド能力を持つCPUです。

CPUクーラーは標準ではAMD純正のWraith PRISMで、トップフロー型のクーラーです。

ケース側面から基盤側に向かって風を送るようになっているため、サイドフローに比べるとメモリなどマザーボード近辺のパーツも冷却しやすいのが特徴です。

Wraith PRISMは動作中にLEDが発光します。

CPU温度(℃)

これはMHWでのCPU温度の計測です。

RyzenはCPU温度の余裕に応じて自動でオーバークロックを行う機能(Precision Boost 2, XFR 2)がついており、温度が許容値を超えれば下がるようになっています。

CPUクロック(MHz)

同じくMHWから。動作クロックはおおむね全コア4.0GHz前後でした。ベースクロックは3.8GHzであり、そこから冷却の余力がある分自動オーバークロックが働く形になっています。

おすすめカスタマイズ

CPUファン

Scythe 虎徹 MarkⅡ(SCKTT-2000)にカスタマイズするのがおすすめです。冷却力や静音性が高くなると思います。

虎徹 MarkⅡはCPUクーラーの中でも冷却性能が高く、コストパフォーマンスに非常に優れています。

また、メンテナンス性を落とすことのないギリギリの大きさであることが使い勝手の上で非常に良いです。

これ以上大きいとメモリにかぶってしまい、メモリの着脱などでイチイチクーラー本体を外さないといけなくなってしまいます。

PC初心者の方でもメモリの交換、増設や掃除などのメンテナンスがしやすく、冷却力の高いCPUクーラーです。

CPUグリス

CPUグリスとはCPUとクーラーを繋いでしっかり冷却させるための糊みたいなものです。

私は熱伝導率の高いThermal Grizzly製グリス(TG-K-001-RS)を愛用していますが、ドスパラでも同じ商品を扱っているのでおすすめです。

CPUクーラーの性能をフルに発揮することができるでしょう。

グラフィックカード

Palit製のRTX 2080 Tiが搭載されていました。貸出機では内排気でした。

内排気のグラフィックボードのメリットは冷却力が高く、クロックを上げることが出来る点にあります。

実際どのような感じか見てみましょう。

GPUクロック

クロックはブーストで平均1780MHzくらいとなっています。

リファレンスのRTX 2080 Tiのブーストクロック、1545MHzよりも高い値をキープしていて強力であることがわかります。

GPU温度

MHWの最高画質でワンゲーム遊んだ時の温度変化です。

GPU温度は室温27℃で80℃くらいまで上がりましたが、そこで温度上昇が止まっています。

これはそれ以上温度が上がらないように性能を調整して温度が管理されているからです。いわゆるサーマルスロットリングです。

トップケースファン前部・後部

ドスパラのハイエンドCPU搭載機には前後ケースファンだけではなく、トップケースファン後部に標準でファンが追加されています。CPUの熱を外に向けて排気します。

熱は上に向かって上がっていくので、ケース上部から逃がすためのファンによって効率的に排熱することが出来ます。

こちらは必要なファンが追加されているのでこのままでもよいと思います。

エアフローと熱

高負荷時を横からFLIR ONE Proで撮影したものです。温度数値は必ずしも正確とは限らないので、場所による温度の違いを見るくらいでご覧ください。

GALLERIA AXZはPCの前と底から吸気し、上と後ろから排気する一般的な方式となっています。冷却力には問題ありません。

これを見るとトップケースファン付近がやや高めの温度となっていて、ちゃんと仕事をしていることがわかります。

電源

電源についてはSILVERSTONE製750W電源「SST-ET750-G」が標準搭載されます。80 PLUS GOLD規格製品です。

内部の電源ケーブルがすべて取り外せるフルプラグイン(フルモジュラー)タイプとなっていて、メンテナンスがしやすいです。

消費電力

ゲーム配信
350~450W
YouTube閲覧
120W
 

ワットモニターで目視チェックしたところ、ゲーム配信などCPUGPUを酷使している状態では最高で450W程度になりました。YouTubeで動画閲覧などをしている時は120W程度でした。

容量的には750Wの標準電源で十分だと思います。

おすすめカスタマイズ

電源により静音性や信頼性を高めたい方、特定のモデルにしたい方はカスタマイズすると良いでしょう。

https://www.owltech.co.jp/product/ssr-fx

アップグレードできる製品の中で優れているのはSeasonic製のSSR-750FXです。

高性能流体軸受け(FDB)ファンを搭載しており、静音性に優れているとのことです。

日本メーカー製の105℃アルミ電解コンデンサと固体コンデンサを利用しており、単品購入時は10年の保証のある製品です。

電源に拘りたい方は以下のまとめをご覧ください。

メモリ

メモリはPC4-25600(DDR4 3200)の8GBが2枚装着され、16GBとなっています。

おすすめカスタマイズ

ゲームをしながら画像編集や動画編集をする人、Chromeで調べものをしまくる人は16GBでは足りないことがあるので32GB以上がおすすめです。

私はGoogle Chromeで30タブを開きつつブログ用に画像を編集したり、黒い砂漠をプレイしつつ他のゲームをしたりするので、32GBは必須ですね。

SSD

M.2スロットはグラボのPCIeスロットの隣、M.2 アーマーの下に隠されています。アーマーはM.2 SSDに密着させ、冷却を助けるために付属しています。

PCIe Gen4x4対応のNVMe M.2  SSDが標準搭載されています。容量は1TBです。

速度はさすが最新世代、あまりにも速い!Read 5000MB/sの公称値に近い値がちゃんと出てますね。

ちなみに以下はPCIe 3.0世代のNVMe M.2 SSDの計測結果です。

ゲーマー的にはRead値が特に重要ですが、秒間1GB以上読み込み速度が上がったと考えるとすごいですよね。

おすすめカスタマイズ

ゲームやOSの起動も爆速のPCIe Gen4x4を活かしたいので、私なら標準の1TBか増量して2TBにします。

HDD

2TBのHDDは3.5インチシャドウベイに格納されています。サイドから出し入れがしやすくなっています。

内蔵HDDは一般的な速度です。2TBという大容量が魅力なので、データ置き場として活躍します。

ローディング速度を気にしないようなゲーム、ライトゲームならこちらに入れてもいいですね。

逆サイドのパネルも開けると、HDD裏のSATAケーブル、電源ケーブルが見えます。交換の際にはこれらを取り外してHDD本体を抜き出すことで、簡単に交換が出来ます。

光学ドライブ

標準では非搭載ですが、内蔵の光学ドライブを追加することもできます。

おすすめカスタマイズ

これは完全にお好みです。

DVDやBlu-rayの映像作品などを見たい場合はそれらのドライブを選択すると良いでしょう。

PCにはWindowsのDVD-ROM(DSP版)が付属します。

Windowsの再インストールに付属ディスクが使えますが、購入後に回復ドライブをUSBメモリ上に作成することによって、ディスクレスでWindows再インストールも可能です。

そのため、トラブル時も含めて必ずしも光学ドライブは必要ではありません。

動作音

騒音計で動作音をサイド50cmほどから測ってみました。

比較的安価な騒音計(測定誤差 ±1.5dB)を使っているので、数値は必ずしも正確ではない点はご了承下さい。

計測時 電源OFF時 アイドル時 ゲーム全力配信時
計測結果

約37.7dBA

約40.9dBA

約49.3dBA

感想 ほぼ無音 動作音が聞こえる 多少動作音が大きく聞こえる

静音性が高いとは言えませんが、ヘッドフォンプレイはもちろん、スピーカーでゲームをしていても個人的には不快にならないレベルだと思いました。

CPUファンがやはり一番のノイズ源だと感じたので、CPUファンはアップグレードしてもいいかもです。

ベンチマーク

ベンチマークとはPCの性能を図る専門のソフトを使って、PCの性能を客観的に数値化する作業です。

CPUベンチマークの「CINEBENCH R15」とゲーム系ベンチとしてよく使われる「3DMARK」の2つのベンチマークを使って測定してみます。

CPU性能

GALLERIA AXZに搭載されるAMD Ryzen 9 3900Xは、マルチスレッド&シングルスレッド共にゲーミングCPUとして高い性能を持っています。

CINEBENCH R15 マルチスレッド

    
Ryzen 9 3900X@3.80GHz(12C/24T)
3160 cb
i9-9900K@3.60GHz(8C/16T)
2060 cb
i9-9900KF@3.60GHz(8C/16T)
2041 cb
i7-9700K@3.60GHz(8C/8T)
1540 cb
Ryzen 5 3600@3.60GHz(6C/12T)
1489 cb
i7-8700K@3.70GHz(6C/12T)
1378 cb
i7-8700@3.20GHz(6C/12T)
1364 cb
i7-9750H@2.60GHz(6C/12T)
1305 cb
i7-8750H@2.20GHz(6C12C)
940 cb

マルチスレッド性能はぶっちぎりです。まさに新世代。

マルチスレッドが特に活かされるのは動画のエンコードなどです。

  • 動画配信
  • 録画した動画のエンコード(変換)

は圧倒的な速度を誇ります。x264での動画配信マンには間違いなくおすすめのCPUと言えます。

AviUtlでのx264エンコード比較

人気の動画編集ソフト「AviUtl」を利用し、拡張x264出力(GUI)Exを使って5分弱のゲーム動画をエンコードしてみました。(2560x1080、Slowerプリセット)

i9-9900Kに比べてRyzen 9 3900Xは処理fpsが高く、1.2倍の早さで処理が終了しました。

Ryzen 9 3900X
96.83fps
i9-9900K
80.53fps

 

CINEBENCH R15 シングルスレッド

    
i9-9900KF@3.60GHz(8C/16T)
216 cb
i9-9900K@3.60GHz(8C/16T)
213 cb
i7-9700K@3.60GHz(8C/8T))
212 cb
Ryzen 9 3900X@3.80GHz(12C/24T)
208 cb
i7-8700K@3.70GHz(6C/12T)
201 cb
i7-8700@3.20GHz(6C/12T)
201 cb
Ryzen 5 3600@3.60GHz(6C/12T)
197 cb
i7-6700K@4.5GHzOC(4C/8T)
188 cb
i7-9750H@2.60GHz(6C/12T)
187 cb
i7-8750H@2.20GHz(6C12C)
177 cb

ゲームのfpsに大きく関係するシングルスレッド性能は最高とは行かないようです。ブースト時の動作クロックはIntelのCore 9900Kや9700Kほど高くありません。

GPUを含めたゲーミング性能の比較

搭載されているGPURTX 2080 Tiを合わせた性能をチェックします。

3DMARK  TimeSpy(DX12)

CPUスコア:11133 グラフィックスコア:13765

CPUスコアによって王者GALLERIA ZZ (i9-9900KF&RTX 2080 Ti)をついに超越。

3DMARK  FireStrike(DX11)

ドスパラ発表のFireStrike(1920*1080 DX11)のスコアに、私が計測したデータを加えました。

DX11ではDX12よりも差が出ませんでした。

ゲーム系ベンチマーク

ここからはゲーム関係のベンチマークを見ていきます。

Division2

Division2ベンチマークではDX12とDX11の両方を採ってみました。

DX12
ウルトラ
145fps
181fps
207fps
210fps
DX11
ウルトラ
126fps
154fps
182fps
204fps

Division2は比較的ヘビーなタイトルですが、最高設定でDX12なら平均145fps、DX11でも平均126psとなりました。

Division2では実用性で言うとDX11の方が安定しているのでDX11の高設定辺りなら144Hzモニタの性能を活かすことが出来そうです。

FF14 紅蓮のリベレーターベンチマーク

最高品質でのテスト。

スコア19338「非常に快適」の評価を得ました。

FF14は比較的軽量なタイトルなので、最高品質で全く問題なく遊べるでしょう。

FF14 漆黒のヴィランズベンチマーク

最新の漆黒のヴィランズベンチマークでの最高品質でテスト。

スコア18535とこちらでも「非常に快適」の評価でした。全く問題ないスコアですね。

ゲームの動作

1920x1080解像度において、基本的には最高設定を利用しつつ、高fpsが重要なシューター系タイトルではfps重視の設定をサンプリングしました。

平均fpsまとめ(1920x1080)

【RDR2】Red Dead Redemption 2

RDR2では精密プリセットレベルを「画質重視」の最高と「パフォーマンス優先」の最低の2パターンで設定し、サンドニの街の一定区画をぐるっと周るテストを行いました。

以下はコースの動画です。

画質優先最高設定(ほぼウルトラ)

平均fpsは79.5fpsとなりました。

パフォーマンス優先

パフォーマンス優先設定にすると平均104.84fpsとなりました。

【BF5】Battlefield V

DXR対応タイトルであるBF5は、RTX 2080 Tiの実力をいかんなく発揮できるタイトルです。

最高品質設定(DX12,DXRオン)

DXRをオンにして最高品質でのプレイ。

平均86.15fpsとなりました。DXRの負荷が大きい設定ですが、ほぼ60fps以上を保っていますね。

DX11最高設定

安定性に優れたDX11における最高設定でのプレイです。

平均161.54fpsを記録しました。十分144Hzモニタを活かせるレベルです。

【Fortnite】フォートナイト

BF5とは対象的に、軽量のTPSとして人気のフォートナイト。2種類の設定でチェックします。

Epic設定(ソロバトルロイヤル)

最高画質であるEpicでは、平均210.18fpsとなりました。

低設定、描画距離のみEpic(ソロバトルロイヤル)

突き詰めてfpsを稼ぐ設定です。

描画距離のみ最高にし、他を低設定に落とした場合、平均393.18fpsとなりました。

240Hz(240fps)の超ハイリフレッシュレートモニタの使用も余裕ですね。

【PUBG】PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS

PUBGではトレーニングモード内を周回するテストを行いました。

ウルトラ設定

ウルトラでは平均160.27fpsとなりました。

非常に低い

画質を「非常に低い」まで落とすと、平均177.04fpsとなりました。

ウルトラにくらべてそこまで大きくは変わらないのは、ほとんど使われてないCPUスレッドがあり、シングルスレッド性能的な限界を迎えているからです。

一定以上のマルチコアが活かされない例のひとつです。

Apex Legends

Apex Legendsではコマンドラインに「-novid -high -fullscreen +m_rawinput 1 -useforcedmparms -noforcemaccel -noforcemspd +FPS_MAX Unlimited」をつけ、fps上限解除をするのがお約束です。

これをしないと144fps上限になってしまいます。

設定はラグドール=中、スポットシャドウディテール=最高、その他は最高で垂直同期はオフです。

トレーニングモードでfpsを測定してみます。

平均273.11fpsとなりました。

【Division2】ディビジョン2

Division2ではグランドワシントンホテルのミッションをプレイしました。

DX11の高設定平均138.05fpsが出ていました。

2回ほど大きくfpsが下がっているのはローディングシーン(エレベーター)で、特に引っかかるような場面もなく快適に遊べます。

【FF14】Final Fantasy XIV

FF14は軽めのタイトルです。

fps制限を解除した場合、封鎖坑道 カッパーベル銅山では最高画質設定で平均273.99fpsとなりました。

MMOとしては十分過ぎるfpsで、4K解像度やReShadeの利用も余裕でしょう。

【MHW】モンスターハンター:ワールド

比較的重い「瘴気の谷」をグラフィック最高設定でプレイ。

平均121.04fpsとなりました。60Hzモニタはもちろん、144Hzモニタでも効果を感じられるfpsでしょう。

グラボの性能的にはもうちょっと余裕があるため、CPU側がボトルネックになっています。

黒い砂漠

MMORPGの黒い砂漠では3種類の画質設定で、それぞれセレンディア神殿の内部を周回するテストを行いました。

HIGH/ Ultra

最高峰の重さを誇るウルトラモードでは平均83.35fpsとなりました。

やはりウルトラで60fpsオーバーを楽しむ場合にはRTX 2080 Ti一択です。

HIGH / Remaster

リマスターになると一気に上がって平均155.36fps。これなら戦闘も含めて常用できます。

HIGH / VERYHIGH

VeryHighでの平均は165.25fpsとなりました。リマスターと比べて伸びない辺りがCPU要因です。

GALLERIA AXZまとめ

いいところ

  • 圧倒的なマルチスレッド性能で動画配信やエンコードなどの総合力はIntelマシンより上
  • CPUの性能を最大限に活かせる「RTX 2080 Ti」搭載
  • 次世代の速度のPCIe Gen4x4対応M.2 SSDで読み書きがめちゃくちゃ早い
  • メンテナンスがしやすい
  • USB 3.1 Gen2対応
  • 信頼性の高い高剛性ケース
  • よく考えられたエアフロー

惜しいところ

  • お値段も最高
  • CPUクーラーによって性能が普通止まり
  • CPUクーラーが静音ではない(虎徹MarkIIへの交換推奨)
  • 純粋にゲームをするだけならIntelの方が強い印象

総評

GALLERIA AXZの今回の評価は

CPU :★★★★★
GPU :★★★★★
温度 :★★★★
静音性
:★★★
安定性:★★★★★
総評 :★★★★

という感じです。

ゲーム動画配信者やYouTuberなど、高画質でゲーム動画を扱う人向けの高バランスマシンですね。

グラボはRTX 2080 Tiでゲーム画質は間違いなく最上級であり、画質設定を妥協しないでプレイが可能です。

そして、24スレッドという圧倒的スレッド数のCPUで、動画配信も高画質でロスがなく滑らかに行うことが出来ます。エンコードも早かったです。

M.2 SSDの速さも次世代感があります。大容量の動画ファイルなどが、本当に「秒」でコピーできます。

ゲームプレイでは全コア4GHz動作を達成し、「クロックが低くゲームでは弱い」という過去のAMDへの印象は薄くなりました。

RTX 2080 Tiをフル稼働させつつx264などのソフトウェアエンコード配信をする、といった用途ではRyzen 9 3900Xは確かに強いです。

例えばRDR2のような最高画質レベルの超重量級タイトルの配信で

  • x264 - medium
  • 配信時エンコードでのフレーム欠落なし
  • 20000kbps(テストのため過剰盛り気味)

これを1台でこなす配信ができます。

GPUが早期にボトルネックになるようなAAA級グラフィックゲームや高解像度ゲーミング環境では9900Kなどと遜色ないfpsを得られるという点もポイントです。

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ドスパラ
CPU:AMD Ryzen 9 3900X
GPU:GeForce RTX 2080 Ti
メモリ 16GB
ストレージ:1TB Gen4 NVMe SSD, 2TB HDD

競合「Intel Core i9」のメリット

競合についても触れておきます。

ゲーマー的には同じRTX 2080 Tiを搭載するPCを検討する場合、価格的にもIntel系CPU搭載機(Core i9-9900Kや限定の9900KSなど)と迷うところだと思います。

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ドスパラ
CPU:Intel Core i9-9900KS
GPU:GeForce RTX 2080 Ti
メモリ:16GB
ストレージ:1TB NVMe SSD

当サイトでもずっとIntel機を触ってきたので「比べてみるとどうか?」と言われるとやっぱり違いは感じます。

  • 配信よりはゲーム重視
  • ゲームで高いfpsを目指したい
  • 動画配信、動画編集性能よりゲーム性能を突き詰めたい
  • コスパの高いRTX 2080 Tiマシンが欲しい

という場合は、私はGALLERIA ZZの方が良いと思います。

純粋にゲームの能力を引き出してfpsを上げる…という意味ではより高いクロックで回るIntel Core i9シリーズに分があるでしょう。

長年ゲーミングPC用のCPUシェアを持ってきたIntelのCPUは、とにかくゲームとの相性が良いです。

Ryzen 9 3900Xを搭載したGALLERIA AXZでは、RTX 2080 Tiが限界になる前にCPUが限界となり、fpsが頭打ちになるシーンを9900Kより多く感じました。

それに24ものCPUスレッドを活かせるゲームがまだまだありませんので、純粋に「ゲームだけの用途」で考えるとAXZは持て余すことが多いと思います。

また、RTX 2080 Tiに搭載されたエンコーダー「NVENC」は軽量で、配信画質も悪くないため、i9-9900Kでの配信でも必要十分ではないかと考えます。

RTX 2080 Tiマシン比較

以上の所感を独断と偏見でまとめると以下の製品評価となります。

PC GALLERIA AXZ(Ryzen 9 3900X) GLALERIA ZZ(i9-9900K)
動画編集、配信性能 90/100 80/100
CPU負荷の低いゲーム 100/100 100/100
CPU負荷の高いゲーム 85/100 100/100
DX12 100/100 100/100
DX11 80/100 100/100
SSDの速度 120/120(新規格なので) 100/100
参考価格(執筆時点) 333,333 円(+税)
キャッシュレス5%還元!
269,980 円(+税)
キャッシュレス5%還元!
最新価格はこちら 最新価格はこちら

 

5%還元で買おう

ドスパラのGALLERIAシリーズはキャッシュレスで最大5%還元の対象となっていて、この点で他のBTOメーカーと比べて大きなアドバンテージを持っている製品です。

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