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GALLERIA ZA7R-R38Tレビュー。RTX 3080 Ti搭載の最強クラスゲーミングPC

   

GeForce RTX 3080 Tiを搭載したウルトラハイエンドPC「GALLERIA ZA7R-R38T」を実機レビューします。CPUは安定のRyzen 7 5800Xを搭載しており、理想的なハイエンドゲーミング環境を実現してくれました。

Ryzen 7 5800X & RTX 3080 Tiでできること

ハイスペックなゲーミングPCで出来ることはたくさんあるので、一例を紹介しましょう。

PS5にも余裕で勝てるGPU性能

高価なゲーミングPCを買うなら最新ゲーム機に絶対勝てる性能がほしいですよね。

コンピューターの演算性能を示す単位の一つである「FLOPS(秒間浮動小数点演算回数)」で比較すると、RTX 3080 TiはPS5の3倍以上の理論値性能を持っていることがわかります。

RTX 3090
35.5TFLOPS
RTX 3080 Ti
34.1TFLOPS
RTX 3080
29.8TFLOPS
RTX 3070
20.4TFLOPS
RTX 3060 Ti
16.2TFLOPS
PS5
10.3TFLOPS
GTX 1660 SUPER
5TFLOPS
PS4 Pro
4.2TFLOPS
PS4
1.84TFLOPS

もちろんこれは実際にPS5の3倍キレイ、3倍フレームレートが出るという単純な話ではないのですが、少なくともPS5よりもかなり優れたグラフィックスを実現する性能があるわけです。

圧倒的な性能を活かして以下のようなゲーム体験が可能です。

1. ウルトラワイドモニタや4Kモニタでのゲームプレイ

21:9など、横に広い「ウルトラワイドモニタ」は、PS5やXboxでは使うことの出来ないモニタであり、PCゲームだけのアドバンテージです。

1920x1080のFHDは16:9という縦横の比率です。2560x1080など、横に長い21:9だと上記のように16:9では見えなかった部分が見えます。

人間の横長の視野に近づくので、まさに眼前がすべてモニタ!という感じになって、没入感がとても高いです。私も21:9の2560x1080モニタを愛用しているのですが、ゲームで使っていての心地よさという点では4Kよりも魅力を感じます。

2560x1080の場合、2560x1440のWQHDより負荷が低い点もポイントです。

ただ、FHDよりは描画領域が広くなるので、グラフィック負荷やVRAM(グラフィックボードのメモリ)使用量は上がります。

RTX 3080 Tiは12GBのVRAMを積んでいるため、高画質設定のままでもVRAM不足になることはほとんどなく、安心してゲームを楽しむことが出来ます。

FF14のようなライトなゲームは4Kの美しい画面でプレイできますし、最新の重いゲームはDLSSやFSRといった超解像度技術設定を使うことで快適にプレイできます。

2. 画面が超キレイな「レイトレーシング対応ゲーム」

Cyberpunk 2077(クリックで拡大)

リアルな光と影を演出する「レイトレーシング」という技術を採用したゲームをプレイできるのもハイエンドPCの強みです。

ちなみに、レイトレ対応で話題になったCyberpunk 2077は、PS5版ではCEROによって表現規制をされている部分があります。

しかし、PC版なら日本語プレイでも表現規制がありません。つまり、大人向けのリッチなグラフィックスのゲームを本来のままの表現で楽しむなら、ハイエンドゲーミングPCなのです。

3. PCゲームならではの「MOD」で自分好みのゲームに改造

PCゲームのプレイメリットに「MOD」があります。MODはゲームファイルを改造して、自分好みの世界観やバランスに変えてしまうことが出来る、ユーザーが作成したファイル群です。

もっと画質を良くしたり、サウンドをリアルにしたり、オリジナルのキャラクターと入れ替えるなど、ゲームの楽しみ方の可能性を圧倒的に広げられるのがMODの特徴で、これを一度味わってしまうと家庭用ゲーム機でゲームをする気になれないのが本音です。

MODはゲーム改造の一種であるため、公平性が重要なオンラインゲームなどでは使えない場合が多いですが、オフラインゲームなどでは容認されていることがあります。

こちらはGrand Theft Auto V。上の動画のようにレイトレーシングを活用することで実写のようなグラフィックスに改変するMODまで出てきていて、毎年美しさが更新されています。そして、こういったMOD動画作成者のマシンスペックを見ると、まず間違いなくハイエンド級のグラフィックボードが使われているのです。

MODを活用する場合、ゲームの公式な推奨PCスペックでは全く足りないことも多いです。MODを視野に入れるなら、なるべく良いPCを買っておいたほうが楽しみ方を増やせます。

4. VRなどの様々なデバイスを使える

FPSではキーボードとマウスを使うことが出来ますし、コントローラーもPS4やXboxのものなど、家庭用ゲーム機のものを使えたりします。

Oculus Quest 2

最近は、Oculus Quest 2などのVRシステムが流行っています。単体でVRを楽しめる点が特徴ですが、PCに繋いでPC用のVRゲームも楽しめるというお得なデバイスです。

通常のモニタだと上下左右という2次元的情報しかないのですが、VRだと「奥行きを感じる」という点で驚くはずです。

そして、Oculus Quest 2をゲーミングPCに繋いでVRゲームをすると、Quest 2内蔵性能では表現できないような、圧倒的にリアルな世界を楽しむことが出来ます。

ドライビングゲーム

「Assetto Corsa」は、車好きにはたまらないシミュレーション系のレースタイトルです。首都高MODなどが人気を博しています。Quest 2に画面を映し出して、VRドライビングを楽しむことが出来ます。

ヘッドセットを装着してプレイしていると立体感が生まれ、臨場感が本当にヤバイです。雨もきちんと前から降ってくることがわかります。

こういったレースゲームでは、各社からリリースされているハンドル型コントローラなどを組み合わせれば、更に本格的な環境でゲームプレイが可能です。

フライトシューティング

エースコンバットシリーズに強い影響を受けているProject Wingmanは、全編をVR環境でもプレイできるフライトシューティングゲームです。これもまさに「乗ってる感」が味わえるゲームです。ドッグファイトやロックオンが格段にやりやすく、空の広さも感じられます。

ジョイスティックなど「HOTAS」周辺機器を使用することが出来るのも、PCゲーム環境の優れている点ですね。

5. 高性能なコンピューター(Windowsマシン)である

ゲーミングPCは高性能なWindowsマシンです。動画編集ソフトを使って録画したゲーム映像をカッコよく編集して、YouTubeにアップロードすることも出来ます。

VTuberのように、アバターを表示させながらゲームプレイを実況配信することができるのも、高性能なPCならではです。

動画編集にはCPU&GPU両方のパワーが活用できる

撮影したゲームプレイを動画にしてTwitterやYouTubeなどにアップする場合、何かしらの編集ソフトが必要です。

例えば無料で利用できる高性能な動画編集ソフトとして、Blackmagicdesignが提供する「DaVinci Resolve」というソフトがあります。

無料版でも有料版の95%以上の機能が開放されていることもあり、「Adobeはまだ早いかな…」と思うようなユーザーにもおすすめです。

そして、DaVinci Resolveでmp4動画(H.265)をエンコードする際には、RTX 3080 TiのNVENCエンコーダが活用されるので、スピーディーにエンコードが可能です。

GALLERIA ZA7R-R38Tでは、2560x1440解像度の20分のゲームプレイビデオを、7分9秒で書き出すことが出来ました。これはかなり早いです。しかもCPU使用率は余裕があるので、処理中に他の作業をすることもできます。

ゲームごとの平均フレームレート

GALLERIA ZA7R-R38Tで人気ゲームの動作をチェックしてみました。ベンチマーク機能を利用するなど、なるべく再現性があるようにデータを取っていますが、オンラインゲームの実プレイなどはその時の状況によるので目安程度で御覧ください。

レイトレーシング

最初にレイトレーシングを使用した激重タイトルである、Watch Dogs LegionとCyberpunk 2077から見ていきましょう。DLSS高性能、DLSSパフォーマンスなどを使うことで、4Kモニタでも最高品質のレイトレを楽しめるスペックとなっています。60fps前後というフレームレートは、60Hzモニタを使うにせよG-SYNCなどの可変リフレッシュレートモニタ機能を使うにせよ、滑らかさの違いを感じやすいフレームレート帯です。

Watch Dogs Legion

激重のオープンワールドタイトルであり、これが動けば何でも動くと言えるゲームです。ベンチマークでは、DLSS高性能設定&レイトレ最高設定で4K60fpsを達成しました。

Cyberpunk 2077

こちらも非常に重いオープンワールドです。こちらもDLSSパフォーマンスを使用することで、レイトレ最高設定の4Kで60fps付近を出せる結果となりました。

FPS

FPSでは、激重で話題のBattlefield 2042と、人気のApex Legends、ガチタイトルのVALORANTでテストをしました。FPSではFHDはもちろん、WQHDでプレイしたい人にもおすすめできるパワーを持っています。

APEXやVALOは最高設定で取りましたが、240Hzモニタなどを使って240fpsを維持する場合は、設定を下げる必要があると感じました。

BF2042

128人のコンクエストを画質設定を低でどれだけのフレームレートが出るかを実戦で試しました。FHDで120fpsは、このゲームでは十分上位環境です。また、GPU的にはWQHDくらいまで余力があるので、WQHDの144Hzモニタやウルトラワイドモニタで遊ぶのにも適しています。

Apex Legends

射撃訓練場でエフェクトが重いテルミットグレネードを投げまくるテストを行いました。こちらは最高設定でWQHDやウルトラワイドの144Hzモニタを活かせそうな性能です。もちろん画質設定を下げればより高いフレームレートを望めるでしょう。

VALORANT

屋外射撃場を通しでプレイ。最高設定でも240Hzモニタ、360Hzモニタなどを活かせる性能を持っています。ただ、重い部分ではいずれの解像度も190fps前後に落ち込みます。画質最低にすれば重い部分も240fpsほどに上がりました。

アクションゲーム

続いてはアクションゲーム。モンスターハンターシリーズとオープンワールドのRed Dead Redemption 2でテストしました。いずれのタイトルも4Kで十分プレイできる性能を持っています。

モンスターハンターライズ

RTX 3080 Tiなら最高画質設定でも4Kで平均144Hzをオーバーします。高リフレッシュレートの4Kモニタを試すのにうってつけのタイトルです。

モンスターハンターワールド:アイスボーン

ハイレゾテクスチャパックを利用することで非常に美しいゲーム画面を楽しめるモンハンです。RTX 3080 Tiなら、DLSSを使用しなくても4Kで平均59fpsと実用レベルの結果を出しています。

Red Dead Redemtion 2

オープンワールドの名作も4Kで十分60fps級の滑らかさを楽しめます。

レーシング・フライトゲーム

レーシングゲームとフライトゲームも、広い領域を描くために負荷が高いタイトルが増えてきています。

Assetto Corsa

4Kで120fps以上出ているので、首都高MODを入れてVRで十分に遊べるスペックがあると言えるでしょう。

Forza Horizon 5

エクストリーム設定ではVRAMを8GB以上使い、4Kでは9GBに至るので、RTX 3080以上が求められます。マルチモニタで別の作業をしたり、裏で別のゲームを動かしながらプレイする際には、VRAM12GBのRTX 3080 Tiの方が安心できます。

Microsoft Flight Simulator

アップデートでCPUよりGPU性能が重要になってからは、GPU性能でフレームレートが決まります。RTX 3080 Tiなら、WQHDまで平均60fpsオーバーで東京上空のフライトを楽しむことが出来ます。4Kはさすがに重いですが平均30fps以上のラインは超えているので十分快適に遊べます。

MMORPG

MMORPGでは人気のFinal Fantasy XIVと黒い砂漠をテストしました。

Final Fantasy XIV

暁のフィナーレベンチマークの動作をテストしています。軽量なタイトルなのでウルトラワイドや4Kでも十分に滑らかな映像が楽しめます。

黒い砂漠

RTX 3080 Tiなら4Kリマスターを常用しても良いかなと思える使用感でした。また、FSRを使う場合はFHDやWQHDでもウルトラモードが快適に利用できます。

テストの平均フレームレート

最後に今回のテストプレイの平均フレームレートです。FHDなら144Hz、4Kなら60Hzのモニタにピッタリ、と言う感じですね。VALORANTは軽すぎて底上げしてしまうので除外しました。

各タイトルのデータ取得方法
すべてSMTオン(8コア16スレッド)で取得

MSFS 2020:12:00 羽田空港を離陸後、東京スカイツリーを通過時点までの平均fps
BF2042:ALL-OUT-WARFARE 最大128人コンクエストで、1ゲーム中の平均fps(マップは色々です)
Apex Legends:射撃訓練場でテルミットグレネードを10発投げて全エフェクトが消えるまでの平均fps
VALORANT:屋外射撃場でオーディンを利用してのスキルテストとスパイク解除までの平均fps
FF14暁のフィナーレベンチマーク:ベンチマーク開始から終了までの平均fps
黒い砂漠:セレンディア神殿内部を戦闘しつつ一周した間の平均fps。FSRはUltra Quality設定
Watch Dogs Legion:内蔵ベンチマークモードの終了時に表示される平均fps
Assetto Corsa:内蔵ベンチマークモードの終了時に表示される平均fps
Cyberpunk 2077:カブキ地域で取得した平均fps
Forza Horizon 5:内蔵ベンチマークモードの終了時に表示される「達成済み」fps
モンスターハンターライズ:デモ版でオサイズチ討伐の平均fps
モンスターハンターワールド:アイスボーン:DX12での最高設定でハイレゾテクスチャパック使用。「深雪のダイバー」での平均fps
Red Dead Redemption  2:精密プリセットレベルを「画質重視」の最高側にスライダー設定し、ベンチマークモードで表示される平均fps

GALLERIA ZA7R-R38Tの特徴

つづいては、GALLERIA ZA7R-R38Tのハードウェア的な特徴を紹介していきます。

スペック

パーツ等 標準構成 おすすめカスタマイズ
OS Windows 10 Home 64ビット
CPU AMD Ryzen 7 5800X
(3.8GHz-4.7GHz/8コア/16スレッド)
CPUグリス ノーマルグリス ナノダイヤモンドグリス OC7
グラフィック NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti 12GB GDDR6X
(HDMI x1,DisplayPort x3)
電源 850W 静音電源
(80PLUS GOLD)
メモリ 16GB DDR4 SDRAM
(PC4-25600/8GBx2/2チャネル)
32GB DDR4 SDRAM
(PC4-25600/16GBx2/2チャネル)
SSD 1TB NVMe SSD
ハードディスク/SSD なし 1TB SSD
光学ドライブ なし お好みで
サウンド マザーボード 標準 オンボードHDサウンド
ケース ガレリア専用 SKケース (ATX) スタンダード
(ガンメタリック)
フロントケースファン 14cm 静音FAN
リアケースファン 14cm 静音FAN
トップケースファン後部 14cm 静音FAN (約900rpm)
LAN 1Gb 対応LANポート×1(オンボード)
マザーボード AMD X570チップセットATXマザーボード
PCI-Ex16 x1, PCI-Ex4 x1, PCI-Ex1 x2
メモリスロット x4(最大 128GB)
SATA3 x8 / M.2 x2
入出力ポート 前面:USB 3.2 Gen1 Type-A x4
背面:USB3.1Gen2 x2(Type-A)
USB3.1Gen1 x6
キーボード なし お好みで
マウス なし お好みで
サイズ 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm
保証 持込1年 3年延長保証

※執筆時点のスペックです。最新情報はGALLERIA ZA7R-R38T製品ページをご覧ください

ケース外観

ケースはGALLERIAシリーズオリジナルのSKケース(ATX)です。カーデザイナーがデザインを手掛けたとのことで、シンプルながら特徴的な造形になっていると思います。

最も頻繁にアクセスするコンソール部分。左端のスイッチの他、USB3.0が4ポート、マイクとヘッドホンジャックがあります。斜めに配置していることで、卓上設置でも床上設置でもアクセスがしやすいです。

右側のアクリルパネルからは中が見えるようになっています。ガラスではないので、内部温度上昇で割れるなどの心配はありません。

逆サイド。電源オフ状態です。

ホコリの侵入を防ぐフィルター

PCでは内部を冷却するために空気が出入りするようになっていますが、中にホコリが入ると掃除が面倒です。そこで、GALLERIAには防塵フィルターが各所に設置されています。

こういったところに気を配っているかどうかが、BTOPCの品質の一つでもあります。

こちらは天面のフィルター。PCの上に物を置きやすいようにフルフラットになっていますが、そこから少し凹んだ部分にフィルターが設置されています。分解して洗うことも出来ます。

サイドのパネルのフィルター。サイドパネルも左右外せるので掃除が簡単です。

底面の電源ファン部にあるフィルター。こちらも取り外して掃除が可能になっています。

背面のコネクタ

こちらは後ろ側です。

USB3.1Gen2x2(Type-A)ポートが2つ、USB3.1Gen1ポートが6つあるので、キーボード、マウス、外付けSSD/HDD、VR機器などを繋ぐのに十分です。

グラフィックボード(RTX 3080 Ti)のケーブル接続部は左からHDMI x1、DisplayPort x3です。

ケース内部

ケース内部はこんな感じです。(クリックで拡大)

裏面です。(クリックで拡大)

動いてるところ。(クリックで拡大)

マザーボードは、貸出機ではASRockのX570 Phantom Gaming 4が搭載されていました。

CPUクーラー

CPUクーラーは簡易水冷で、DeepCool製のGAMMAXX L240 V2+です。

フロントの方に240mmラジエーターを縦に取り付ける設置になっています。

トップとリアの140mmファンは排気なので、エアフロー的には全排気になると思われます。

前面にラジエターを置くレイアウトは、熱源であるCPUやグラフィックボードの熱の干渉をラジエターが受けにくく、効率的に排熱できるという利点があるようです。

CPU温度はサイバーパンクを4K+レイトレ+DLSSでぶん回したところ、最高で70℃ほどで、クロックも4650MHzを維持していました。(室温26℃時)

グラフィックボード

グラフィックボードは、Palit製の3連ファンモデルが搭載されていました。

グラボ温度はサイバーパンクを4K+レイトレ+DLSSでぶん回したところ、最高でも76℃ほどで安定していました。ブーストクロックは最低1755MHzと、高負荷時もリファレンスの1710MHz以上は出ていました。(室温26℃時)

GALLERIAの特徴「リジッドカードサポート」

リジッドカードサポートはGALLERIAのケースで特に評価されているポイントだと思います。

RTX 30シリーズのグラフィックボードはPCIeスロットをほぼ3スロットを専有し、重量があるのですが、「リジッドカードサポート」という金属ステーで重いグラボを上下からガッチリ挟んで固定されています。

これによって、輸送中の脱落や故障を防ぎます。そして、グラボの重さでPCIeスロットへの負荷をかけずにPCを使用できます。内部清掃などメンテナンスでPCを動かす時も安心ですね。

メモリ

メモリはDDR4-3200 8GB x2の16GB。ゲームだけのプレイなら枯渇することはないですが、ブラウザで攻略サイトや動画を見つつゲームをしたり、配信のためにソフトを動かすような使い方だと、32GBにアップグレード注文がおすすめです。

3.5インチ HDDスロット

HDDは標準搭載されませんが、3.5インチドライブトレイが2スロットあります。HDDを追加注文するとこちらに搭載されます。

2.5インチ SSDスロット

SATA SSDなど2.5インチドライブのスロットは背面側に2つあります。

電源

※執筆現在ではさらに余裕のある850Wの電源が搭載されます。

電源は貸出機ではAcbel製の80 PLUS GOLDの750W電源が搭載されていました。当機種は以前は750W電源搭載機だったので、貸出機ではその頃のパーツが使われていたと思われます。ちなみに750Wでもゲームが落ちるなどはありませんでした。

 

以上の中で、型番で明記されていないパーツは仕入れ状況などによって同等の別パーツに変わることがあります。

PCの外観やパーツなどの特徴は以上です。

ベンチマークやデータ関連

PCの性能を計測するベンチマークテストやデータサンプルの結果です。すべて当サイトでGALLERIA製品から取得した結果です。

PC全体の性能(PCMARK 10 Extended)

表計算からゲームまでをテストするベンチマークソフトのスコアで、PC全体のざっくりとした性能評価です。GALLERIA ZA7R-R38TプレミアムゲーミングPCとして認められただけでなく、当サイトのテストで執筆時点で最高のスコアを記録しました。

GALLERIA ZA7R-R38T
Ryzen 7 5800X & RTX 3080 Ti
11256
GALLERIA ZA9R-68XT
Ryzen 9 5900X & Radeon RX 6800 XT
11252
GALLERIA ZA9R-R38(5900X)
Ryzen 7 5900X & RTX 3080
11051
GALLERIA ZA7R-R38
Ryzen 7 5800X & RTX 3080
10571
GALLERIA UA9C-R38
i9-10900K & RTX 3080
10434
GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
10354
プレミアムゲーミングPC
10311
GALLERIA XA7C-R38
i7-10700 & RTX 3080
9887
GALLERIA XA7C-R37(11700)
i7-11700 & RTX 3070
9623
ハイエンドゲーミングPC
9466
GALLERIA XA7C-R37
i7-10700 & RTX 3070
9337
GALLERIA RM5C-R36T(11400)
i5-11400 & RTX 3060 Ti
8807
ゲーミングPC
8753
GALLERIA UL7C-R37
i7-11800H & RTX 3070
8671
GALLERIA XA7R-R36
Ryzen 7 3700X RTX 3060
8105
GALLERIA XL7C-R36
i7-10875H & RTX 3060
6934
ゲーミングノートPC
5773
オフィス用ノートPC
3916

M.2 NVMe SSD (CrystalDiskMark)

M.2 NVMe SSDは、Windowsやゲームなどすべてがインストールされるドライブで、ZA7R-R38Tでは1TBの高速なM.2 NVMe SSDが標準搭載されます。

読み込みのスピードはWindowsの起動時間やゲームの読み込み速度などに影響します。SATA接続の2.5インチSSDに比べると、圧倒的な速さが魅力です。

シーケンシャルリード

テスト機搭載M.2 NVMe SSD
3462MB/s
SATA SSD
500MB/s

 

ただ、執筆時点の注文画面ではM.2 NVMe SSDに関するスペックが書かれておらず、容量1TBという記載のみなのは若干気になります。

ゲームを沢山プレイする人は、快適度と容量をさらに上げるために、シーケンシャルリード5000MB/sの「2TB Gen4 NVMe SSD」にアップグレードするのもアリだと思います。

CPUマルチスレッド性能 (Cinebench r15)

Ryzen 7 5800Xのマルチスレッド性能は、8コア16スレッドとしては個人的には文句なしです。

Ryzen 9 5900X
12C/24T
3605
Ryzen 9 3900X
12C/24T
3160
Ryzen 9 5900X
12C/12T
2846
i9-10900K
10C/20T
2627
Ryzen 7 5800X
8C/16T
2615
i9-10850K
10C/20T
2588
i7-11700
8C/16T(TDP制限解除)
2222
Ryzen 7 3700X
8C/16T
2105
i9-9900K
8C/16T
2060
i7-10700
8C/16T
1990
i7-11800H
8C/16T
1962
i7-9700K
8C/8T
1540
i5-11400
6C/12T
1520
Ryzen 5 3600
6C/12T
1489
i7-8700K
6C/12T
1378
i7-9750H
6C/12T
1305
Ryzen 5 3500
6C/6T
1036
i7-8750H
6C/12T
940
i7-6700K
4C/8T
901

CPUシングルスレッド性能(Cinebench r15)

1コアあたりの性能は非常に高く、RTX 3080 Tiのようなハイエンドグラボを使う際に性能を引き出してくれます。

Ryzen 7 5800X
8C/16T
266
Ryzen 9 5900X
12C/24T
265
i7-11700
8C/16T
243
i9-10900K
10C/20T
228
i9-10850K
10C/20T
227
i5-11400
6C/12T
227
i9-9900K
8C/16T
213
i7-9700K
8C/8T
212
i7-10700
8C/16T
211
i7-9700K
8C/8T
210
Ryzen 9 3900X
12C/24T
208
Ryzen 7 3700X
6C/12T
207
i7-8700K
6C/12T
201
Ryzen 5 3500
6C/6C
186

DirectX12 (3DMARK TimeSpy)

DX12使用ゲームを想定したテストです。RTX 3080より性能が高く、RTX 3090よりやや低い、と言う感じですね。

GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
17355
GALLERIA ZA7R-R38T
Ryzen 7 5800X & RTX 3080 Ti
16858
GALLERIA ZA9R-68XT
Ryzen 9 5900X & Radeon RX 6800 XT
16599
GALLERIA UA9C-R38
i9-10900K & RTX 3080
16070
GALLERIA ZA7R-R38
Ryzen 7 5800X & RTX 3080
15258
GALLERIA ZA9R-R38(5900X)
Ryzen 9 5900X & RTX 3080
15068
GALLERIA XA7C-R38
i7-10700 & RTX 3080
14841
GALLERIA ZA9C-R80T
i9-10900K & RTX 2080 Ti
13060
GALLERIA XA7C-R37(11700)
i7-11700 & RTX 3070
12036
GALLERIA RM5C-R36T(11400)
i5-11400 & RTX 3060 Ti
10414
GALLERIA ZG
i7-9700K & RTX 2080
9986
GALLERIA XA7C-R70S
i7-10700 & RTX 2070 SUPER
9855
GALLERIA UL7C-R37
i7-11800H & RTX 3070
9660
GALLERIA XF
i7-9700K & RTX 2070 SUPER
9568
GALLERIA AXV
Ryzen 7 3700X & RTX 2060 SUPER
8746
GALLERIA XA7R-R36
Ryzen 7 3700X & RTX 3060
8650
GALLERIA XV
i7-8700 & RTX 2060 SUPER搭載時
7330
GALLERIA GCR2070RGF-E
i7-9750H & RTX 2070 MAX-Q
6424
GALLERIA XA7C-G60S
i7-10700 & GTX 1660 SUPER
6364
GALLERIA RT5
Ryzen 5 3500 & GTX 1660 SUPER
5871

DirectX11 (3DMARK Firestrike)

DX11使用ゲームを想定したテストです。非常に高い性能を持っていることがわかります。

GALLERIA ZA9R-68XT
Ryzen 9 5900X & Radeon RX 6800 XT
36818
GALLERIA ZA7R-R38T
Ryzen 7 5800X & RTX 3080 Ti
36057
GALLERIA ZA7R-R38
Ryzen 7 5800X & RTX 3080
33583
GALLERIA ZA9R-R38(5900X)
Ryzen 9 5900X & RTX 3080
32566
GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
30630
GALLERIA UA9C-R38
i9-10900K & RTX 3080
29579
GALLERIA XA7C-R38
i7-10700 & RTX 3080
27076
GALLERIA XA7C-R37(11700)
i7-11700 & RTX 3070
23187
GALLERIA RM5C-R36T(11400)
i5-11400 & RTX 3060 Ti
22631
GALLERIA XF
i7-9700K & RTX 2070 SUPER
21565
GALLERIA UL7C-R37
i7-11800H & RTX 3070
21543
GALLERIA XA7C-R70S
i7-10700 & RTX 2070 SUPER
21148
GALLERIA AXV
Ryzen 7 3700X & RTX 2060 SUPER
19906
GALLERIA XA7R-R36
Ryzen 7 3700X & RTX 3060
19598
GALLERIA GCR2070RGF-E
i7-9750H & RTX 2070 MAX-Q
15252
GALLERIA XA7C-G60S
i7-10700 & GTX 1660 SUPER
14727
GALLERIA RT5
Ryzen 5 3500 & GTX 1660 SUPER
13590

レイトレ (3DMARK Port Royal)

レイトレーシングの処理性能テストです。素晴らしい結果を示しています。

GALLERIA ZA7R-R38T
Ryzen 7 5800X & RTX 3080 Ti
12455
GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
12341
GALLERIA ZA9R-R38(5900X)
Ryzen 9 5900X & RTX 3080
10963
GALLERIA ZA9R-68XT
Ryzen 9 5900X & Radeon RX 6800 XT
9097
GALLERIA XA7C-R37(11700)
i7-11700 & RTX 3070
7757
GALLERIA RM5C-R36T(11400)
i5-11400 & RTX 3060 Ti
6618
GALLERIA UL7C-R37
i7-11800H & RTX 3070
5865
GALLERIA XA7R-R36
Ryzen 7 3700X & RTX 3060
4934

重量級VR (VRMARK Blue Room)

PC用の重めのVRゲームを想定したパフォーマンステストです。VRMARKが推奨する109fpsを超える、130.18fpsを記録しました。重いVRも合格ラインです。RTX 3090搭載機にも劣らないですね。

GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
131.09fps
GALLERIA ZA7R-R38T
Ryzen 7 5800X & RTX 3080 Ti
130.18fps
GALLERIA ZA9R-68XT
Ryzen 9 5900X & Radeon RX 6800 XT
118.67fps
GALLERIA ZA9R-R38(5900X)
Ryzen 7 5900X & RTX 3080
115.38fps
VRMark推奨fps
109fps
GALLERIA XA7C-R37(11700)
i7-11700 & RTX 3070
85.18fps
Oculus Rift最低必要fps
81fps
GALLERIA RM5C-R36T(11400)
i5-11400 & RTX 3060 Ti
72.67fps
GALLERIA XA7R-R36
Ryzen 7 3700X & RTX 3060
54.93fps
GALLERIA XL7C-R36
i7-10875H & RTX 3060
54.37fps
GALLERIA UL7C-R37
i7-11800H & RTX 3070
65.65fps

FF14 (紅蓮のリベレーターベンチマーク)

FF14のベンチマークソフトとしては、私は紅蓮のリベレーターを比較用に使っています。これまで当サイトで実機テストしたPCの中で最も高いスコアを出しました。

GALLERIA ZA7R-R38T
Ryzen 7 5800X & RTX 3080 Ti
28048
GALLERIA ZA9R-R38(5900X)
Ryzen 9 5900X & RTX 3080
26142
GALLERIA ZA9R-68XT
Ryzen 9 5900X & Radeon RX 6800 XT
25835
GALLERIA ZA7R-R38
Ryzen 7 5800X & RTX 3080
25809
GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
24146
GALLERIA UA9C-R38
i9-10900K & RTX 3080
23242
GALLERIA ZA9C-R80T
i9-10900K & RTX 2080 Ti
22556
GALLERIA XA7C-R37(11700)
i7-11700 & RTX 3070
21750
GALLERIA XA7C-R38
i7-10700 & RTX 3080
21693
GALLERIA XA7C-R37
i7-10700 & RTX 3070
20767
GALLERIA RM5C-R36T(11400)
i5-11400 & RTX 3060 Ti
19479
GALLERIA XA7C-R70S
i7-10700 & RTX 2070 SUPER
18738
GALLERIA UL7C-R37
i7-11800H & RTX 3070
18120
GALLERIA XF
i7-9700F & RTX 2070 SUPER
17721
GALLERIA XA7R-R36
Ryzen 7 3700X & RTX 3060
17080
GALLERIA XL7C-R36
i7-10875H & RTX 3060
15263
GALLERIA XA7C-G60S
i7-10700 & GTX 1660 SUPER
14897
GALLERIA RT5
Ryzen 5 3500 & GTX 1660 SUPER
12985

騒音値

ケース横50cmにてデジタル騒音計で動作音を測定しました。

ゲーム時の動作音は「ザ・普通」という感じです。それなりの動作音になりますが、スピーカーでのゲームプレイでも特に問題ありません。ヘッドホンをしていれば動作音は全く気にならないでしょう。

電源オフ
37.4dbA
アイドル
38.7dbA
ゲーム中
44.1dbA

電力使用量

PC全体の電力使用量をワットメーターで測定しました。ゲーミング時の使用量からしても、電源はデフォルトの850Wで十分です。Ryzenはアイドル時の電力マネジメントはIntel機に劣ると思いますが、高負荷時のワットあたりのパフォーマンスは良いと思います。

アイドル
178W
ゲーム中(CP2077)
522W

GALLERIA ZA7R-R38Tまとめ

CPU:Ryzen 7 5800X
GPU:RTX 3080 Ti
メモリ:16GB
ストレージ:1TB NVMe SSD

おっさんゲーマー評価

CPU性能
95
グラボ性能
99
静音性
77
拡張性
70
コスパ
78

とにかくゲーム性能のことだけを重視する場合は最強候補でしょう。RTX 3090にも迫る性能は、ほとんどの人が満足できると思います。

  • DX11 / DX12 / レイトレ / VR問わず高いプレイ水準を誇る
  • ウルトラハイエンドクラスのRTX 3080 Tiの性能をしっかり引き出せるCPU
  • リジッドカードサポートによるグラボサポートの信頼性
  • CPUのワットパフォーマンスの良さ
  • VRAM 12GBの安心感
  • PCIe 4.0対応で速度や拡張性もある(Gen4のM.2 NVMe SSDに換装など)
  • USB Type-Cポートがない点は惜しい(必要な人は自前でPCIeスロットに増設は可能と思われる)

これだけ性能が高いので価格も相応にハイクラスとなってきます。(ドスパラはそれでもBTOで安い方ですが)

RTX 3080 Tiは高画質を突き詰めたい人に特におすすめ

今回レビューしたGALLERIA ZA7R-R38Tを特に奨めたいのは、以下の3パターンのユーザーさんです。

  1. レイトレなどを使う最新ハイエンドゲームをプレイする方
  2. PC用の重量級VRゲームをプレイする方
  3. MODでゲームの画質向上をしたい方

なお、2021年にはVRAM8GBでは足りないゲームが出てきているので、搭載VRAMが多い点もメリットとなります。

例えばForza Horizon 5ではエクストリーム設定だと、FHDで8GBオーバー、4Kだと9GBオーバーのVRAMを利用します。

もちろん、画質設定を下げて対応できますし、RTX 3080の10GBなら最高画質でギリギリ4Kも遊べるのですが、気持ち的にももう少し余裕を持っておきたい場合は12GBのRTX 3080 Tiはおすすめです。

CPU:Ryzen 7 5800X
GPU:RTX 3080 Ti
メモリ:16GB
ストレージ:1TB NVMe SSD

PCを買うときのポイント

延長保証をつける

良質なものでもヘビーに使えば寿命は早く来ます。私のように24時間PCを稼働させる人などは特に延長保証をつけたほうが良いです。ドスパラでは注文画面の「サービス」項目で、2~5年の間で好みの保証をつけて注文することができます。

何年保証をつけるかは人によって変わると思いますが、私なら2~3年くらいはつけますね。

手数料無料の分割払いも可能

ドスパラではクレジットカード不要の分割支払いサービスであるJACCSショッピングクレジットと提携しており、48回まで分割払いの手数料が無料です。(18歳以上の方向け。審査があります)

「今すぐハイエンドなパソコンが欲しい!」という場合でも、なかなか一括払いだとキツイと思うので、分割払いも検討してみてください。

注文画面の中で、分割払いシミュレーションが行なえます。

 


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