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GALLERIA ZA7C-R47T 14700KF搭載機レビュー。RTX 4070 Tiの性能を高レベルで引き出す

   

Pasted-185GALLERIA ZA7C-R47T 14700KF搭載機」を株式会社サードウェーブよりお借りしてレビューする。一言で言えば「何でもできるマシン」だ。

「GALLERIA Zシリーズ」はCPUが強化されたラインナップで、当機は14世代Intel Coreプロセッサの中でも強力な「i7-14700KF」を搭載する。

前世代の13700KFと比べるとコアが4つ増えて動作クロックも上がり、ゲーム性能もマルチスレッド性能も高くなっている。

グラフィックボードはGeForce RTX 4070 Ti 12GBを搭載している。ゲームや設定によっては4Kゲーミングも十分視野に入ってくるスペックだ。

「PCではゲームだけしかやらん!」という人なら以前レビューした7800X3D搭載機が良いが、動画編集などのマルチスレッド処理も日常的に行うよ、という人にはこちらがおすすめである。

CPU:i7-14700KF
GPU:RTX 4070 Ti 12GB
メモリ:32GB DDR5
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD

GALLERIA ZA7C-R47T 14700KF搭載のスぺック

OS Windows 11 Home 64ビット (ディスク付属)
Steam Steamクライアントのインストール
CPU インテル Core i7-14700KF
(3.40 GHz-5.50 GHz/20コア/28スレッド)
CPUファン (水冷式) DEEPCOOL GAMMAXX L240 V2
(RGBライティング対応)
グラフィック NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti 12GB GDDR6X
(HDMI x1,DisplayPort x3)
電源 850W 電源 (80PLUS GOLD)
メモリ 32GB (16GBx2) (DDR5-4800)
SSD 1TB SSD (NVMe Gen4)
ケース ガレリア専用 SKケース (ATX)
スタンダード(ガンメタリック)Ver.2
LAN 2.5Gb 対応LANポート×1(オンボード)
マザーボード インテル Z790 チップセット ATXマザーボード
拡張スロット:PCIe 5.0 x16 ×1 /PCIe 4.0 x16 ×3/ PCIe 3.0 x1 ×1
メモリ:DDR5対応メモリスロット ×4(最大128GB)
ストレージ:SATA 6GB ×4 / M.2 slot ×3
(PCIe 4.0 x4 ×2 、PCIe 4.0 x4 & SATA modes ×1)
入出力ポート 前面:USB 3.2 Gen1 Type-A ×4
背面:USB 2.0 ×4 、USB 3.2 Gen1 ×2 、
USB 3.2 Gen2 Type-A ×1 、USB 3.2 Gen2x2 Type-C ×1
映像出力:HDMI ×1 、DisplayPort ×1
※グラフィックボードを搭載しているモデルは、こちらの端子は使用しません。
サイズ 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm
重量 約14kg
持込修理保証 保証期間1年

本レビューではメーカーサンプルとしてお借りした機種でのレビューとなる。価格や構成などの最新情報は製品ページでご確認いただきたい。

 

GALLERIA ZA7C-R47T 14700KF搭載の外観

GALERIA ZA7C-R47Tは、ミドルタワーサイズのゲーミングPCだ。

電源を入れるとフロントがゲート状に光るのが特徴。

ゲーミングPCらしい演出で気分を盛り上げてくれる。

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GALLERIA Zシリーズは簡易水冷クーラーを採用している。サイドパネルの窓から光る簡易水冷ヘッドやファンを見ることができてカッコいい。

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メンテナンスしやすいフィルター

PCはファンを回して空気を取り込み、内部を冷却する必要がある。

しかし、内部がホコリで汚れると十分に放熱できずに性能が低下したり、異常が発生しやすくなる。

そのため、GALLERIAでは各所に防塵フィルターが設置されている。

フィルターにホコリが目立ってきたら、外からフィルター部に掃除機をかけてやればOKだ。

なお、GALLERIAのSKケースはマイナーチェンジで「Ver2」となり、フィルターの穴のサイズが大きくなった。

これによって空気の取り込み量を増やしている。

サイドパネルフィルター

ケースの両サイドパネルの前方にブルーのフィルターが設置されている。

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トップフィルター

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PCの上は自然とホコリが積もりやすい部分だ。

物が置きやすいようにフルフラットな形状を維持しつつ、くぼんだ位置にフィルターが設置されている。

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ボトムフィルター

ケース底面の後方には、電源内へホコリを吸わないためのフィルターが設置されている。

こちらは引き出し式で、ケース後方から引き抜くことができる。PCを倒さなくても、立てたままで着脱できる。

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どこに置いても押しやすいコンソール部

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電源スイッチやUSBポートなどのコンソール部は斜めにレイアウトされていて押しやすい。

PCをデスクの上に置いても下に置いても使いやすいデザインになっている。

コンソール部分の端子は以下のとおり。

  • USB 3.0 Type-A x4
  • ステレオミニジャック(IN / OUT)

背面端子

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マザーボード端子類

GALLERIA ZA7C-R47Tではインテル Z790 チップセット搭載のATXマザーボードが搭載される。

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背面端子は以下のとおり。

  • USB 2.0 ×4
  • USB 3.2 Gen1 ×2
  • USB 3.2 Gen2 Type-A ×1
  • USB 3.2 Gen2x2 Type-C ×1
  • HDMI ×2 (使用不可シール済)
  • 2.5Gb 対応LANポート×1
  • オーディオ端子

同じUSB Type-C端子と言えどさまざまな規格がある。

当機に搭載される「USB 3.2 Gen2x2」のType-C端子は、理論値20Gbpsとかなり高速な通信が可能だ。

用途としては外付けM.2 NVMe SSDケース(M.2 NVMe SSDエンクロージャー)などが考えられる。

グラフィックボード端子類

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グラフィックボードの出力ポートの標準構成は以下のとおり。こちらとモニタを接続する。

  • DisplayPort x3
  • HDMI x1

内部構造・パーツチェック

クリックで拡大

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マザーボード

マザーボードはIntel Z790チップセット搭載のマザーボードが搭載される。

貸出機ではASUS Prime Z790-Pが搭載されていた。

CPUクーラー

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DEEPCOOL製の240mm簡易水冷クーラー「GAMMAXX L240 V2」が標準搭載される。動作時の美しいRGBライティングが特徴だ。

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グラフィックボード

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グラフィックボードはGeForce RTX 4070 Ti 12GBが搭載される。貸出機ではPalit製モデルが搭載されていた。搭載されるグラフィックボードのメーカー・モデルはPCの販売時期によって異なる場合がある。

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RTX 4070 Tiは重量があるので、GALLERIA自慢のオリジナル金属ステー「リジッドカードサポート」で支えられている。

グラフィックボードを上下から挟み込んでしっかり固定し、手で揺すってもびくともしない安定感だ。

たとえ輸送時にPCの上下の向きを変えられたとしても、外れてしまうような心配はないだろう。

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M.2 NVMe SSD

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貸出機に搭載されていたM.2 NVMe SSDはMicron製で、Gen4の1TB(=約1000GB)となっている。

位置的にはグラボとCPUの間にあり、冷却性を上げるために金属製のM.2 ARMORでカバーされている。

M.2 NVMe SSDのベンチマーク結果

速度的にはGen4として満足できる速度だ。

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M.2スロットはマザーボード右下にもうひとつある。

そちらにゲームインストール用などを自分で増設するのはそこまで難しくない。

ただ、増設後の動作は自己責任となるのでご注意を。

2.5インチ SSD & 3.5インチ HDD

3.5インチマウントはマザーボード側、2.5インチマウントは背面側に設置される。

標準では利用されないが、SSDやHDDなどのストレージを追加注文するとこれらの場所に設置される。

2つの3.5インチトレイ。マザーボードの下、電源シュラウドの上に搭載。

2つの2.5インチベイ。マザーボード背面側にある。

メモリ

メモリはDDR5-4800(PC5-38400)の32GB(16GBx2)が搭載される。

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メモリ上部は簡易水冷のラジエーター&ファンにやや被っており、メモリ着脱の際はそちらを外す必要がありそう。

5インチベイ(光学ドライブ用)

オプションとなるが、Blu-rayやDVDなどのドライブも搭載できる。その場合、フロント部の切り欠き部分が外されて、そこからディスクを出し入れする形になる。

光学ドライブを搭載する場合、GALLERIAロゴの上部にドライブが付く

電源

電源は80PLUS GOLDの850W電源が搭載される。貸出機ではEnhance製電源が搭載されていた。

電源ケーブルはプラグインタイプで、SATA電源ケーブルなど、接続に使用していないものは干渉しないように前方にまとめられていた。

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ゲーミングPCとしての性能

搭載されるGeForce RTX 4070 Tiで、遊べないゲームはまずない。

2560x1440くらいまでの解像度なら、最新ゲームを高画質に描くことができる。

また、非常に重いタイトルでない限り、4Kでの利用も視野に入る。

基本的にDLSS対応ゲームでは問題なく4Kで遊べると思っていい。

ドスパラによるGPU評価

RTX 4070 Tiは、執筆現在GeForce RTXシリーズにおいて3位のグラフィックボードだ。

サイバーパンク2077の「RT:オーバードライブ」設定のように、RTX 4070 Ti以上を設定基準とするゲームもあるので、このグレードを買っておくと色々出来て後悔がないだろう。

RTX 4090 24GB
5350
RTX 4080 16GB
4779
RTX 4070 Ti 12GB
4311
RTX 4070 12GB
3666
RTX 4060 Ti 8GB
3091
RTX 4060 8GB
2703
GTX 1660 SUPER 6GB
1741

出典:ドスパラ

ゲームの平均フレームレート(fps)

1秒間に何コマ表示するかを「秒間フレームレート」と呼び、単位は「fps」で表す。

fpsが高いほど動きがなめらかに見え、内部処理速度も上がり、操作から画面表示までのラグが少ない。

アクションゲームでは最低でも30fpsないと操作が難しく、60fpsあればまあまあで、FPSなどをプレイする場合は100fps以上は欲しい。

以下ではゲームの平均フレームレートを当機で計測したものをチェックしていく。

DLSS3(フレーム生成)対応タイトル

DLSS3(フレーム生成、FG)が利用できることがRTX40シリーズの最大のウリである

フレーム生成機能(Frame Generation = FG)は、「グラボのAIが中間コマを描くような機能」だ。

対応しているタイトルであれば、CPUやGPUの限界を超えてフレームレートを上乗せできる。

それでは実際のゲームの動作を見ていこう。

 

次世代ゲームエンジン「Unreal Engine 5」でリメイクされたARK: Survival Ascended。

「最高」プリセットにて、DLSSパフォーマンスとフレーム生成をオンにしてテストした。

最新タイトルということもあり、最高画質は非常に重い。

WQHD以下なら、最高プリセットとフレーム生成のフルセットのままで問題なくプレイできる。

4Kは60fpsに届かなったが、画質を調整することでフレームを稼げるだろう。

 

サイバーパンク2077では、レイトレーシング設定の「RT:ウルトラ」および、パストレーシングを使用する「RT:オーバードライブ」にて、フレーム生成をオンにしてのベンチマークを行った。

また、RT:オーバードライブではDLSS3.5のRay Reconstructionもオンにしている。

サイバーパンク2077の必要動作環境は「仮初めの自由」に合わせて刷新されている。

RT:ウルトラではRTX 3080、RT:オーバードライブにおいてはRTX 4080という非常に高い要求スペックとなる。

RTX 4070 TiはDLSS3のフレーム生成をオンにすることで、パストレーシングを利用する「RT:オーバードライブ」でも4Kで平均60fpsを上回ることができた。

パストレーシングおよびRay Reconstructionの効果については以下の記事を参考にしてもらいたい。RTX 40シリーズでのみ体験できると言って良い機能である。

 

StarfieldはDLSS3への対応が行われたBeta版でテストを行った。

DLSS3の効果はてきめんで、FSR2を大きく上回るフレームレートを出している。4Kでも快適にプレイが可能だ。

 

Diablo IVは俯瞰視点のハクスラだが、「高解像度テクスチャ」のオプションも用意されており、過去作品とは一線を画すビジュアルを楽しめる。

高解像度テクスチャを利用してテストを行ったが、4Kはややスタッター(カクツキ)が見られた。

 

Microsoft FlightSimulator(MSFS2020)では、重い東京上空でオートフライトでテストした。

DLSS3とフレーム生成の効果が非常に高いタイトルで、4K解像度でもウルトラ設定で非常に快適なフライトができる。

 

DLSS2対応タイトル

次にDLSS2タイトルを見てみよう。

2023年12月には日本語版もリリースされるバルダーズ・ゲート3。DLSSを使っても使わなくても4Kでのプレイは余裕だ。

 

XboxとPCでプレイできるレーシングゲーム「Forza Motorsport」シリーズの最新作。ナンバリングが外れたが、実質「8」にあたる。

最適化が済んでいないのか、レイトレが重い。全部盛りの最高設定だと非常に重いが、ベンチマークの「達成済み」の値は60fpsは超えていた。

 

Call of Duty : Modern Warfare IIでは、最高画質の「極限」設定にプラスして、DLSSパフォーマンスを設定してベンチマークテストを行った。

FHDでは平均241fpsとなり、画質を楽しみながら撃ち合いができる滑らかさとなっていた。

2023年もなおSteam Top100に入り続けるRead Dead Redemption 2。

DLSSパフォーマンス設定でのテストでは4Kまで余裕のフレームレートとなっている。

DLSSなしタイトル

以降はDLSSに対応しないタイトルで、グラボの基本性能が試される。

人気の街づくりゲームの続編「Cities: Skylines II」。

人口13万人の都市を作成し、シミュレーション速度(時間経過の速度)を最高に上げるという、CPU負荷がかなり高いテストを行った。

1.0.12f1 hotfixを適用した状態でも非常に重いが、i7-14700KFのおかげで実用的なスコアになっている。

 

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(AC6)は120fpsまで出せるタイトル。21:9や32:9などのウルトラワイドモニタも対応するタイトルとなっているのが特徴だ。執筆時点ではDLSSやFSRに対応していない。

ベンチマーク機能がないため、ほどよく描画負荷のある序盤のミッション「移設型砲台破壊」にて一定の動作を手動テストした。

WQHDまでは平均でも120fps近くを出すことができるが、4Kになるとさすがに3桁は出なかった。とはいえ、4Kでも平均60fpsを越え、最高画質のまま十分遊べる滑らかさとなっている。

 

GTA5はストリーマー専用サーバーなどが盛り上がり、2023年に人気を盛り返しているゲームだ。

最高設定でベンチマーク機能から平均フレームレートを算出した。

DLSSやFSR等がないが、4K最高設定でも平均103fpsを記録しており、快適なプレイを楽しめる。

 

ブループロトコルのベンチマークソフトを最高設定で実行した。

こちらもDLSSやFSRといった超解像度技術が実装されていないため、高解像度では意外と重いタイトルとなる。

最高設定でも4Kまで「極めて快適」の評価を得ることができたので、妥協しない画質でゲームを楽しめるだろう。

©2019 Bandai Namco Online Inc. ©2019 Bandai Namco Studios Inc.

 

 

Apex Legendsでは、グラフィックスはデフォルトの高設定で、射撃訓練場で「テルミットグレネード」を10発投げるテストを行った。

かなり描画負荷が高いテストだが、FHDで平均267fpsを記録。

画質設定を下げなくとも240Hzモニタで快適なプレイが可能なことを示した。

 

 

VALORANTは屋外射撃場を移動するテストを行った。

最高設定でも十分軽く、FHDやWQHDでは平均582fpsを記録した。

 

レーシングシミュレータ「Assetto Corsa」はシミュレーション系なのでCPUでボトルネックになりやすいタイトルだ。

バニラ状態での最高設定でのベンチマークテストでは、FHDで平均278fpsに到達。

4Kも120fpsを超える快適さを見せた。

 

FF14は暁のフィナーレベンチマークを利用して、平均フレームレートを計測した。4Kでも平均110fpsを出し、全テストで「非常に快適」の評価を得た。

なお、2024年夏に行われるグラフィックアップデートの推奨スペックも余裕で上回っているのでご安心を。

© 2010 - 2023 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

 

 

黒い砂漠では、ウルトラモードとリマスターモードを使い、エルビアサウニールで戦闘テストを行った。

VRAM消費量は少なめだがグラフィックのポストプロセスによる重さがあるゲームで、GPUの素の力がはっきり出るゲームだ。

リマスターでは戦闘の実用性だとWQHDくらいまでは余裕。4Kも平均75fps出ていたので悪くない。

ウルトラはWQHDくらいまでが実用域だろう。

ゲームテストの感想

i7-14700KFは最新のCPUヘビーなゲームでもしっかり動かしてくれる。

RTX 4070 Tiも、WQHDまでは全く問題ないパフォーマンスを持っていると言えるだろう。

4Kでの利用は、ゲームがDLSSを利用できる場合や、ある程度軽量なタイトルならいける感じだ。

ゲームデータの測定方法

すべてSMTオン(8コア16スレッド)で取得
Diablo IV:キヨヴァシャドの街を、ポータルを中心に右回りで一周した際の平均fps
MSFS 2020:8月の12:00 羽田空港を離陸後、東京スカイツリーを通過時点までの平均fps
Apex Legends:射撃訓練場でテルミットグレネードを10発投げて全エフェクトが消えるまでの平均fps
VALORANT:屋外射撃場を一定の移動をした際の平均fps
FF14暁のフィナーレベンチマーク:ベンチマーク開始から終了までの平均fps
黒い砂漠:昼間のエルビアサウニールでの一定の戦闘での平均fps
Assetto Corsa:内蔵ベンチマークモードの終了時に表示される平均fps
Cyberpunk 2077:内蔵ベンチマークモードの終了時に表示される平均fps
Forza Horizon 5:内蔵ベンチマークモードの終了時に表示される「達成済み」fps
Red Dead Redemption 2:精密プリセットレベルを「画質重視」の最高側にスライダー設定し、ベンチマークモードで表示される平均fps
COD:MW2:各設定での内蔵ベンチマークモードの終了時に表示される平均fps
BLUE PROTOCOL:ベンチマークソフトでレポートに出力される平均fps
Grand Theft Auto V:ベンチマークモードで出力された”Frames Per Second”のAvg pass0~4の平均値
ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(AC6):ミッション「移設型砲台破壊」序盤で戦闘を含むテストの平均fps
Starfield:ゲームスタート後、ベクテラでの最初の戦闘後の平均fps
バルダーズ・ゲート3:Blighted Villageにワープ後の平均fps
ARK: Survival Ascended:The Islandでソロゲームスタート時の平均fps
Cities: Skylines II:13万人都市を作成し、最速シミュレート(3キー)時の平均fps。FHD以外はFSR2、内部解像度50%
Starfield:ゲームスタート後、ベクテラでの最初の戦闘後の平均fps
FORZA Motorsport:High Resolution Track Texturesを使用し、ウルトラ全反射、RTAOを入れたウルトラ設定。ベンチマークモードで表示される達成済みfps。

【CPU】Intel Core i7-14700KFの特徴と性能

Intel Core i7-14700KFは、2023年秋に登場したIntelの14世代CPUだ。

パワーを発揮するPコアと、省エネで効率性を重視したEコアという、2種類のコアが内包されるCPUになっている。

Pコアが8コア16スレッド、Eコアが12コア12スレッドとなり、合計で20コア/28スレッドとなる。

先代の13700KFからEコアが4コア増量されており、トータルでのマルチスレッド性能が上がった形だ。

型番の「K」はオーバークロックが可能なモデルであることを示し、「F」は映像出力がないことを示している。

TDPはベースパワー(PL1)が125Wだが、最大ターボパワー (PL2)は253Wとなっており、高い消費電力を許容しつつ高性能を発揮するモデルになっている。

【CPUシングルスレッド】Cinebench r23

CPUの1コア(Pコア)のシングルスレッド性能を計測するテストだ。

13900K/KFには及ばないものの、高い水準のスコアを記録した。

i9-13900K
24C/32T
2263
i9-13900KF
24C/32T
2234
i7-14700KF(ZA7C-R47T)
20C/28T
2196
i7-13700F
16C/24T
2030
i9-12900K
16C/24T
2000
i7-12700K
12C/20T
1952
i7-12700
12C/20T
1907
Ryzen 7 7800X3D
8C/16T
1814
i5-13400F
10C/16T
1722
i5-12400
6C/12T
1718
i7-11700
8C/16T
1569
Ryzen 5 5600X
6C/12T
1497

【CPUマルチスレッド】Cinebench r23

全てのコアを動かすマルチスレッド性能は、CPUクーラーと電力設定次第なところがある。

標準搭載されるGAMMAXX L240 V2はエントリーグレードで、正直そこまで冷却性能が高くない。

とはいえ、65Wで動く13700Fなどと比べれば雲泥の差。ASETEK製の240mm簡易水冷クーラー搭載のi9-13900Kにもここまで迫る。

i9-13900K
24C/32T
39250
i7-14700KF(ZA7C-R47T)
20C/28T
34806
i7-13700F
16C/24T
19661
Ryzen 7 7800X3D
8C/16T
18262
i7-12700
12C/20T
16139
i5-13400F
10C/16T(65W)
13385
i5-12400
6C/12T
11480
Ryzen 5 5600X
6C/12T
9696

 

【動画書き出し】Adobe Premiere Pro CC 2023

YouTuberなどにも多く使われる動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro CC 2023(v23.0)」を使い、ゲーム動画編集後の書き出し時間をテストした。

  • ソースは約10分の3840x2160(4K) 60fps映像
  • テロップとディゾルブ、Lumetriカラーを適用
  • NVENCによるGPUエンコード支援あり
  • 「H.264 YouTube 2160p 4K Ultra HD」プリセットで書き出し

CPUとGPUが併用される設定で、基本的にGPU性能に比例する。

しかし、同じRTX 4070 Ti搭載機の中でも最も早く書き出しが終わっており、CPU性能による差を感じさせてくれる。

書き出し時間(短いほうが良い)

raytrek 4CZZ
i9-13900KF & RTX 4090
232
GALLERIA ZA9C-R48(13900KF)
i9-13900KF & RTX 4080
242
GALLERIA ZA7C-R47T(14700KF)
i7-14700KF & RTX 4070 Ti
249
GALLERIA ZA7C-R37T(12700K)
i7-12700K & RTX 3070 Ti
286
GALLERIA UA9C-R38(12900K)
i9-12900K & RTX 3080
295
GALLERIA XA7R-R47T(7800X3D)
Ryzen 7 7800X3D & RTX 4070 Ti
308
GALLERIA XA7C-R37(12700)
i7-12700 & RTX 3070
329
raytrek XF
i7-12700 & RTX 3070
338
GALLERIA XA7C-R47T(13700F)
i7-13700F & RTX 4070 Ti
342
raytrek 4CXF(13700F)
i7-13700F & RTX 4070
354
raytrek MV(13700F)
i7-13700F & RTX 3060 12GB
373
GALLERIA XA7C-R36T(12700)
i7-12700 & RTX 3060 Ti
385
GALLERIA RM5C-R46T(13400F)
i5-13400F & RTX 4060 Ti
405
GALLERIA RM5C-G60S
i5-12400 & GTX 1660 SUPER
414
GALLERIA RM5C-R46(13400F)
i5-13400F & RTX 4060
417
GALLERIA RM5C-R35(12400)
i5-12400 & RTX 3050
423

【画像AI】Stable Diffusion

画像生成AIのStable Diffusion Web UIは、制限なしに様々な画像を生成できるツールだ。

PCスペックではまず、グラフィックボードのVRAM容量が重要になる。

GALLERIA ZA7C-R47Tに搭載されるRTX 4070 Tiは12GBの容量を持ち、基本的な利用は全く問題ない。

サンプルとして、プロンプト「beautiful forest」で10枚を出力した画像の生成時間を比較してみよう。

Stable Diffusionは後継のSDXLが出た現在も、LoRAなどの使いやすさから512x512ベースの1.5系が人気だ。

このため、512x512の単純出力と、Hires. fixを使用して1024x1024にアップスケール出力する場合で、所要時間を比較した。

Pasted-164

512x512なら1枚1.8秒くらいで画像が出せるので、生成AI初心者の練習もストレスなく行えるだろう。

Hires. Fixを使用して、1024x1024の解像度で出力する場合、VRAMは9.7GB必要だった。

これもRTX 4070 Tiの12GBのVRAMで問題なく出力できた。

出力設定等

Prompt:beautiful forest
Sampling method:DPM++ 2M Karras
Samplig steps:20
Width:512
Height:512
Batch count:10
Batch size:1
CFG Scale:7
Seed:-1 (Random)

Hires.fix(1024×1024):Upscaler SwinIR 4x、Denoising strength 0.7、upscale by 2設定を使用

Stable Diffusion Web UI:v1.6.0
python:3.10.6
torch:2.0.1+cu118
xformers使用なし
checkpoint:v1-5-pruned-emaonly.safetensors

PC全体性能

PASSMARK RATING

世界のPCとの性能比較ができるPASSMARK RATINGでは、13655ポイントを記録した。

取得時点ではワールドスコア上位1%の成績とかなり優秀。

Pasted-166

温度チェック

続いてはパーツごとの温度チェックだ。室温26℃で測定している。

CPU温度(Cinebench r23 10分テスト)

Pasted-165

水冷CPUクーラーの安定度を見てみよう。CPUに意図的に100%の使用率をかける、Cinebench r23の10分間テストを行った。

青い線がCPUの動作クロックだ。全コアに負荷がかかるとおよそ4.85GHz動作していた。

黄色線のCPU温度は最大で84℃、平均80℃ほどだった。負荷として十分なCPUクーラーが標準搭載されていると言える。

GPU温度

Pasted-165-1

GPUのストレステストとして、黒い砂漠を4K解像度のリマスターモードで動作させてみた。

動作温度は70度に至らず安定し、GPUクロックはほぼ2790MHz前後と安定。品質的に問題はなさそうだ。

動作音

電源オフ
37.4dbA
アイドル
38.2dbA
ゲーム中
47.1dbA
CPUベンチ
49.3dbA

動作音について、ケースサイド50cmにてデジタル騒音計を使って測定した。

最もノイジーになるのはCPU負荷が非常に高い時だ。

CPUファン(簡易水冷クーラー)が2基全力で回り、ラジエターファンがケース上方にあることから、風切音やモーター音が聞こえやすい。

ゲームはCPU&GPUともに使用率が高いサイバーパンク2077で試したが、やはりCPUの発熱が大きいこともあって、全力動作時は静かとは言えない。

消費電力

ワットチェッカーを用いて消費電力を測定した。

マシン全体の消費電力目安

アイドル
66W
Cinebench r23(瞬間最高値)
392W
ゲーム中(CP2077)
510W

消費電力についても動作音と同様、CPUの影響が大きそうだ。

ゲームは同じくサイバーパンク2077のゲーム中に取得したが、システム全体で500W超えとなった。

GALLERIA ZA7C-R47T 14700KF搭載まとめ

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CPU&GPUともに高いパフォーマンスを発揮し、あらゆるゲームを快適に動かせるマシンだ。

RTX 4070 Tiの能力的に最高設定の4Kが厳しいタイトルもあるものの、DLSS対応タイトルなら4K60Hzモニタは実用域だと思う。

それよりやや負荷の低い、WQHDベースのウルトラワイド(3440x1440)あたりはかなり相性が良さそうだ。

CPUも強力。20コア28スレッドの14700KFが、RTX 4070 Tiの性能をしっかり引き出している。

Zシリーズということでマザーボードも妥協がないだけに、やや惜しく感じるのがCPUクーラーだった。

ここまで来ると「コスパ」という概念を捨ててもう少しクオリティを上げたくなる。

おすすめカスタマイズ

標準CPUクーラーのDEEPCOOL GAMMAXX L240 V2は、LEDの美しさには定評があるが、冷却力はそこそこ。

14700KFがTDP(PL2)253Wで全開で動く場合、冷やし切るにはちょっぴり厳しい印象はある。

サイバーパンク2077やCities: Skylines IIなど、CPU負担の大きいゲームも増えてきているので、そういったゲームをプレイする際には、冷却力が高いCPUクーラーのほうが安心感はある。

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その点では、CPUファンオプションで選べる「DEEPCOOL LS520」がおすすめ。DEEPCOOLの最上位シリーズで評価も高い製品だ。

GALLERIAのロゴプレート入りのカスタマイズもあるので好みで選ぶといいと思う。

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こんな人におすすめ

CPU:i7-14700KF
GPU:RTX 4070 Ti 12GB
メモリ:32GB DDR5
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD
  • 新作ゲームのリリース後、スペックを気にせず遊べる高性能PCが欲しい
  • 撃ち合いで負けないフレームレートが欲しい
  • 20コア28スレッドの高性能なCPUで、動画書き出しなどを高速化したい
  • Intel製CPUに安心感を覚える

 


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