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続編でも別ゲーでもない「紅の砂漠」と「黒い砂漠」の共通キャラ・世界観を3分類で読み解く

   

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紅の砂漠は黒い砂漠の続編ではない。

しかし実際にプレイしてみると、見覚えのある名前、顔、概念が随所に登場することに気づく。

では、この二つの世界はどういう関係にあるのか。

その問いに答えるひとつの手がかりが、タイトルそのものに隠されている。

黒い砂漠において「赤い砂漠」と「黒い砂漠」は同一の大砂漠を指す。カルフェオンは黒い石が埋蔵されることから「黒い砂漠」と呼び、バレンシアは赤い血で染まった戦場として「赤い砂漠」と呼んだ。紅の砂漠はその「赤い砂漠(Red Desert)」にちなんでいるように見えるが、英語タイトルは「紅の砂漠(Crimson Desert)」であって赤(Red)ではない。

というわけで、本記事では、紅の砂漠と黒い砂漠に共通して登場する要素を「黒い砂漠からの継承の度合い」によって分類し整理してみようと思った。

分類が見えてくると、Pearl Abyssが何をそのまま持ち込み、何を意図的に書き換えたかが浮かび上がってくる。

分類の基準について

紅の砂漠と黒い砂漠の共通要素を、以下の3つに分類した。

分類 概要
A:ほぼそのまま引き継いだ要素 名前・役割・外見が両作品でほぼ一致する カランダ、オーガ
B:名前は同じだが役割を大きく変えた要素 名前は共通するが、立場・性格・意味が別物になっている バリ、ブラックスター
C:概念だけ引き継ぎ、別物になった要素 直接の同名ではないが、機能・構造・物語上の役割が対応している アーティファクト/ブラックストーン
白カラス/イレズラ

A:ほぼそのまま引き継いだ要素

両作品において名前・見た目・役割のいずれも大きく変わらない要素群。キャラクターやモンスターのデザインアセットや設定を再利用するかたちで紅の砂漠に移植されたと考えられる。

カランダ

人の頭部と鳥の翼・爪・尾を持つハーピーの女王。黒い砂漠ではカランダ尾根に、紅の砂漠では銀狼山に生息している。黒い砂漠えは「ハーピーの最も強いメスがカランダとなり、カランダのみがハーピーの卵を産む」という設定がある。

オーガ

最低限の知能を持つ巨大な人型の怪物。黒い砂漠ではカルフェオンの森、紅の砂漠では砂漠地帯に封印されている。いずれも「オーガの指輪(リング)」をドロップする。

マスカン

格闘系の強力なボスキャラクター。黒い砂漠でも紅の砂漠でも同様の戦闘型の敵として登場する。

カブト族

鉄兜をかぶった戦闘的な部族。黒い砂漠ではメディア地方の野蛮種族として、紅の砂漠では砂漠地帯において高度な戦闘兵器まで使用する敵として登場する。

チャッピチャップ、ハネイタチ、ハーピー

生物の名称と外見が両作品で共通している。チャッピチャップは黒い砂漠ではペットアイテム、紅の砂漠ではアビス内の生物として登場するなど、文脈に差はあるが生物として似たような形だ。

トラナン、ルルピー、シャカトゥ

個性的な名脇役たち。トラナンは豪快な鍛冶屋、ルルピーは好奇心旺盛なシャイ、シャカトゥは野心的なゴブリンの商人という基本的な人物像が両作品で共通している。

立ち位置の細部は異なるが、キャラクターの本質は近い印象だ。

パトリジオ

黒い砂漠ではカラス商団のボス、紅の砂漠では高名な行商人と、立場に差はあるが「特別な商人」という点は一致する。両作品に共通して「海へ冒険に出た娘」というエピソードがあり、黒い砂漠ではクラス「コルセア」が彼の娘として設定されている。

マルニ

科学・工学によって世界に介入する存在という役割は両作品で共通している。Pearl Abyssが新コンテンツを実装する際のゲーム内の「理由付け役」ともいえる。黒い砂漠では時空をつなぐ装置を開発するマッドサイエンティストとして世を忍んでいる一方、紅の砂漠では亡命貴族の天才工学者として崇められている。

B:名前は同じだが役割を大きく変えた要素

名前は共通しているものの、立場・性格・物語上の意味が別物になっている要素群。Pearl Abyssが意図的に変えたもの、あるいは名前を当てはめたものと考えられる。

バリ

黒い砂漠では人に呪いをかけた巫堂霊という否定的な存在だが、紅の砂漠では「善の魔女」として登場する。最も対照的な反転例のひとつ。

ブラックスター

黒い砂漠では古代にカーマスリビアへ落下した巨大な隕石であり、「不浄の現身」という怪物を生み出した元凶。その爪から作られた武器が「ブラックスター武器」と呼ばれる。一方、紅の砂漠では空と「その向こう側にある世界」の境界を行き来する竜として描かれる。悪の根源から神秘的な存在へ、役割が根本的に変わっている。

アルスティン

黒い砂漠では序盤のベリア村で出会う錬金術師という現実的な人物。紅の砂漠では「不思議な力を持つ古代の存在」として、世界の均衡を保つためにクリフへ助けを求める超越的な存在へと昇格している。ただし、黒い砂漠は今後も物語が続くため、彼が今後Aに分類される可能性はゼロではない。

クトゥム、アトル

いずれも両作品に登場する古代生物だが、黒い砂漠では埋め込まれた「心臓」や「破片」によって動く機械的な存在として描かれる。紅の砂漠では、クトゥムはアビスの技術による造物、アトルは闇の宗教「アントゥンブラ」の指導者と、より人格・組織的な役割が与えられている。

ヘッサ・マリー

黒い砂漠では幼い頃に人々に捕らえられ火刑にされそうになったという悲劇的な背景を持ち、ヘッセ聖域に関わる存在。紅の砂漠ではタリブ村近くを悪夢の地に変えた邪悪な魔女として、より脅威的な役割を担っている。

メグ、ウサ

黒い砂漠では韓国風地域「朝の国」に関連する「道士」クラスのプレイアブルキャラクターで、姉妹の仲が悪いという設定を持つ。紅の砂漠では「東の大陸から来た東方の魔女」として協力関係にある双子の姉妹となっており、性格的な関係性が反転しているほか、魔女としてかなり格上の存在になっている。

タリブ村(黒い砂漠では「タリフ村」)

黒い砂漠では女性だけが住むソーサレスの村。大ソーサレス「カルティアン」によって興された。紅の砂漠では男女問わず黒いローブのソーサラーたちと黒猫が住む村となっており、女性限定という設定が取り払われている。

C:概念だけ引き継ぎ、別物になった要素

名称の直接的な一致はないが、物語・世界観・システム上の機能として対応関係にある要素群。これらは両作品に通底する「原型的なモチーフ」として捉えられる。

アーティファクト(紅)/ブラックストーン(黒)

両作品において装備の強化に関わる特別な物質。ブラックストーンは太古に隕石と共に降り注ぎ、闇の精霊を生み出し、戦争の火種となった。アーティファクトはアビスから溢れ出した純粋な力とされ、古代の存在を蘇らせることもある。最も重要な共通点は「人の精神に作用し、飲み込まれると狂わせてしまう」という性質であり、これが両作品のストーリーの核のひとつになっている。

白カラス(紅)/イレズラ(黒)

紅の砂漠の「白カラス」はアビスの均衡を保つ四存在のうちの一人で、白い魔女のような姿をした超越的存在。黒い砂漠には「白カラス」という名のキャラクターは存在しないが、「白き魔女」イレズラが物語の中核に位置している。両者に直接の設定上のつながりはないが、「白い女性の姿をした謎めいた超越者が世界の運命に関与する」という構造は共通している。

シルヴィア(紅)/シルビア(黒)

紅の砂漠ではエルナンドの見習い魔女。黒い砂漠ではカーマスリビアを創造した女神。見習いと神という立場の差は大きいが、魔法・創造に関わる女性という原型は共通している。

総括:Pearl Abyssが「書き換えた」ものの正体

分類を俯瞰すると、一定のパターンが見えてくる。

「A:ほぼそのまま引き継いだ要素」の多くはモンスター・生物・脇役NPCである。Pearl Abyssらしい世界観や視覚的な記憶を呼び起こすための素材として、既存のデザインアセットが再利用されている形だ。

「B:役割を大きく変えた要素」の多くは、メインNPCや主要な地名・組織である。黒い砂漠で悪役・脅威だったものが善の存在に転じるケース(バリ)、脇役が超越的存在へ昇格するケース(アルスティン)が目立つ。Pearl Abyssは既存のキャラクターを借りながら、物語における価値を意図的に反転、増幅させるなど変化している。

「C:概念を引き継いだ要素」には、両作品の世界観を根底で支える「精神を侵食する異質な力」「謎めいた白い女性の超越者」「科学で世界に介入する工学者」という原型的なモチーフが含まれている。これらは黒い砂漠で生まれ、紅の砂漠で再構築された「Pearl Abyssの物語的DNA」と言えるかもしれない。

総括すると「名前だけ借りた別物」とも言えないし、かといって「黒い砂漠と共通の世界観」とも言えない、部分借用のような世界になっている。紅の砂漠は長期間の開発中断と方針転換を経ているので、黒い砂漠のアセットや設定を「参照しながら都合よく使う」という実用的な判断が積み重なった結果かもしれない。

黒い砂漠をプレイした冒険者的な観点では「知っているようで知らない世界」という独特の引力になっていて、それ自体がひとつの魅力になっていると言えるだろう。

 


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