PCレビュワー的ゲーミングPCのおすすめ【2022】
2022/12/02
2018年より、当サイトではeスポーツなどでも実績のあるゲーミングPC「GALLERIA」をはじめ、PCの実機レビューを50台以上させていただいています。
レビュー経験などを元に、2022年末に本当におすすめできるゲーミングPCを紹介していきたいと思います。
※2022/12/2 最新情報に更新
Contents
ゲーミングPC選びは「グラフィックボード選び」
ゲーミングPCにおいてはグラフィックボード(GPU)性能が最も重要です。ゲーム向けとして主流なのはNVIDIA GeForceのRTX / GTXシリーズです。
グラフィックボードは価格的にも性能的にもピンキリでして、予算との戦いになります。
グラフィックボード性能と用途の目安
※性能値はドスパラより。各ボードのリンクは当サイトでのレビュー記事リストへ飛びます。
RTX 4090 24GB |
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RTX 4080 16GB |
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RTX 3090 Ti 24GB |
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RTX 3090 24GB |
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RTX 3080 Ti 12GB |
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RTX 3080 10GB |
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RTX 3070 Ti 8GB |
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RTX 3070 8GB |
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RTX 3060 Ti 8GB |
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RTX 3060 12GB |
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RTX 3050 8GB |
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GTX 1660 SUPER 6GB |
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GTX 1660 6GB |
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GTX 1650 4GB |
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色々なPCゲームを楽しみたい方はRTXシリーズがおすすめです。
GTXシリーズはエントリーグレードであり、軽いゲーム向けであるため、PCゲームを遊びつくしたい人には物足りないかもしれません。
また、最近は無料で使える画像AI「Stable Diffusion」などが一般ユーザーでも気軽に使えるようになりました。これにもGeForceグラフィックボードが役立ちますので、ゲーミングPCを購入するとAIを利用しやすい環境になります。
Stable Diffusionの場合、GPU性能が高いほど画像出力や機械学習が早く、VRAM容量が大きいほど高解像度な画像が生成できます。VRAMについては4GBでも生成できますが8GB以上がおすすめです。
CPUもフレームレートに関わる
グラフィックボードと同様に重要になってくるのがCPU性能です。CPUが司令塔であり、さまざまなことを計算します。ゲームだけでなく、バックグラウンドで動くアプリなどすべてを動かしています。
「シングルスレッド性能」が特に重要
CPUの性能は大きく分けて2つの指標があります。
多くの仕事を並行して行う速さである「マルチスレッド性能」と、ひとつの仕事の速さである「シングルスレッド性能」です。
ゲームにおいてはシングルスレッド性能の高さがフレームレートに直結しやすく、マルチスレッド性能はそこそこで良い場合が多いです。
しかし、マルチスレッド性能に優れたハイエンドCPUになるほど、シングルスレッド性能も高められているのも事実です。そのため、最上位のCPUを買って、あえてマルチスレッドのためのシステムを切って使う「HTTオフ」「SMTオフ」といった使い方が一番フレームレートを出せることもあります。
最新CPUやGPUが登場!どう選ぶ?
2022年の秋、CPUはIntelは13世代Coreシリーズが、AMDはRyzen 7000シリーズが発売に。
Core i9-13900KFとRTX 4090を触ってみた感触からすると「熱狂的なゲーマーにとっては高いけど良い物」だと言えます。Ryzenは様々なレビューからしてもIntelに対するアドバンテージはマルチスレッド性能くらいかもしれません。
Intel13世代CPUは「勝敗」や「フレームレート」に敏感な人向け
「とにかくCPUのボトルネックを減らしたい」という場合は13世代Intelを選ぶ意味があると思いますが、「ある程度ゲームが遊べて安い方がいい」という場合には、好バランスにまとまった12世代Intelが相変わらずおすすめです。
CPUはi9-13900K/13900KFが最強格だと思いますが、ゲーマーとしてはEコアの恩恵をあまり受けない事が多いと考えられるため、Eコアが少ない13700Kあたりはコスパ的に狙い目ではないかと思います。ただしマルチメディアをゴリゴリに扱う方はマルチスレッド性能を重視して13900K/KFが良いでしょう。
Ryzen 5900XではRTX 4090が遊びがちだったゲームも、13900KFではRTX 4090の使用率を100%に張り付かせるほどの性能を持っていました。特に、PコアのみかつHTTオフという、8コア8スレッド環境はマルチスレッド化が上手くできていないゲームに最適です。
13世代は強力とはいえ、メモリがDDR5搭載になったり、最新のZ790マザーボードなどと組み合わせる関係で、CPUが違うだけでかなり値上がりしてしまっている感は否めません。
「そこまでガチじゃないなあ…」という方でコスパを重視される場合、12世代Intel(i9-12900Kなど)やRyzen 5000番台でも十分です。
予算別のおすすめPC
20~25万円:RTX 3060 Ti~RTX 3070搭載PC
RTX 3060 Tiは、2022年のエントリークラスとしたい、個人的にイチオシのグラフィックボードです。
RTX 3050や3060ではやや不安がある画質の良いAAA級タイトルでも安心して動かせる性能があります。
3050と比べると価格は上がりますが、出来るゲームやグラフィック設定の幅が広がります。
おすすめの解像度
グラフィックボード種類 | 3840x2160 | 2560x1440 | 1920x1080 |
RTX 3060 Ti | △ | ○ | ◎ |
RTX 3070 | △ | ○ | ◎ |
軽量タイトルだと2560x1440はもちろん、3840x2160の解像度で遊べる場合があります。ただ、基本的には1920x1080用として考えておくと良いでしょう。
おすすめPC
GALLERIA RM5C-R36T
GPU:RTX 3060 Ti 8GB
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:500GB NVMe SSD
価格的にも安めで、エントリーとしておすすめの一台です。
12世代Intel Core i5-12400を搭載し、RTX 3060 Tiの性能を高く引き出してくれるでしょう。VALORANTなど競技性の高いタイトルで高いフレームレートを出したい場合、CPUの性能で明らかに限界が違ってきますので、シングルスレッド性能が高い12世代Intelを選ぶ価値があります。
「Micro-ATX」マザーボードを搭載した少し小型のPCです。設置しやすいので大きなゲーミングPCを置きたくない人にもおすすめです。価格が安い分ストレージがちょっと少ないかなと思うので、1TB NVMe SSD以上にカスタムがおすすめです。
raytrek XF
GALLERIAを製造しているサードウェーブの「クリエイター向け」のラインナップがraytrekです。クリエイター向けだからといってゲームが出来ないわけではなく、むしろケース的にはこちらのほうが冷えやすいです。ゲーミングPCとしてしっかり使える性能があります。
raytrek 4CXF
最新世代のraytrekで、ケースデザインが洗練され、防塵フィルターなども搭載されました。ちょっとだけ高くなりますがケースデザインにこだわりたい方におすすめです。
25万円:RTX 3070 Ti 搭載PC
RTX 3070 Tiは個人的にもおすすめ度が高く、最新ゲームでもゲーミングPCらしい高画質を実現できるため、満足度が高いと思います。
おすすめの解像度
グラフィックボード種類 | 3840x2160 | 2560x1440 | 1920x1080 |
RTX 3070 Ti | △ | 〇 | ◎ |
画質設定を落とせば、最新ゲームでも4K(3840x2160)でプレイできる性能を持っています。
おすすめPC
GALLERIA XA7C-R37T
GPU:RTX 3070 Ti 8GB
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:1TB NVMe SSD
GALLERIA XA7C-R37Tは、RTX 3070 Tiを搭載しています。私もRTX 3070 Tiを使っていますが、このグレードは2560x1080のウルトラワイドモニタなどを高画質で使いこなせる性能があります。
2022年の最新スペックでは12世代のi7-12700(Pコア8+Eコア4)を搭載しています。「K」つきではないi7-12700ですが、CPU性能はかなり高く、Ryzen 9 5900Xより上のベンチマークスコアを出すことも。
raytrek 4CXFi
raytrek 4Cの12700 & RTX 3070 Tiモデルです。
30~40万円:RTX 3080搭載PC
RTX 3080はハイエンドクラスの入り口です。RTX 3070 Tiと迷う場合、1920x1080モニタでの用途なら3070 Tiでいいかもしれないのですが、それ以上の場合はRTX 3080をおすすめします。
おすすめ解像度
グラフィックボード種類 | 3840x2160 | 2560x1440 | 1920x1080 |
RTX 3080 | 〇 | ◎ | ◎ |
2560x1440までの解像度で144Hzモニタを活用することが出来たり、4Kを常用したりといった用途に応える性能があります。
おすすめPC
GALLERIA XA7R-R38 (5700X搭載)
GPU:RTX 3080 10GB
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:1TB NVMe SSD
Ryzen 7 5700Xを搭載した、RTX 3080機の安いモデルです。執筆時点では税込30万円切ってるのでコスパ的にはかなり高くおすすめです。
GALLERIA ZA9C-R38
GPU:RTX 3080 10GB
メモリ:32GB DDR5
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD
最新のi9-13900Kを搭載し、RTX 3080の能力を限界まで引き出します。PvPで闘う人向け。
50万円以上:RTX 4080 / RTX 4090搭載PC
2022年10月に登場したRTX 4090は、とにかく現行の最高グラフィックスを体験したいコアユーザー向けの次世代フラッグシップです。RTX 3080 TiやRTX 3090など、RTX 30世代のハイエンドでは持て余し気味だった4K144Hzモニタが適任となり、最高画質のゲームを楽しむことができます。11月に登場したRTX 4080は、RTX 3090 Tiより高いパフォーマンスを持ちつつ、RTX 3080程度の消費電力ということで、4Kを安心して使えるハイエンドグラフィックボードです。
おすすめ解像度
グラフィックボード種類 | 3840x2160 | 2560x1440 | 1920x1080 |
RTX 4090 | ◎ | ◎ | ◎ |
RTX 4080 | ◎ | ◎ | ◎ |
いずれも「4Kゲーミングのためのグレード」と言っても差し支えありません。WQHD以下ではCPU性能が良くないとRTX 3080などとあまり差が出ない場合もあります。とにかくその時最高のCPUを使うことが重要です。
私も実際RTX 4090を利用していますが、RTX 30シリーズに比べて何をやらせても強いです。活用のためにモニタなどの周辺機器も買い揃えることになると思うので予算が大変だと思いますが、ようやく「4K」をフルHDと置き換えることができるスペックだと思います。
おすすめPC
GALLERIA UA9C-R49
GPU:RTX 4090 24GB
メモリ:32GB DDR5
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD, 2TB HDD
GALLERIAシリーズの「王」です。最も高い性能を持つグレードとなっています。U Seriesはアルミ製の特別なケースとなっていて、高級感もあります。CPUはi9-13900Kを搭載し、メモリもDDR5規格の32GBを搭載しています。
私は映像オミット版のi9-13900KFをテストしましたが、そのパワーは現行のCPUの中で最もゲーム向きだと感じています。RTX 4090ほどの最高峰GPUを選ぶならi9-13900KくらいないとGPUを持て余します。
raytrek 4CZZ
最強格の光らないPC。スペック的にはGALLERIA UA9C-R49と同じく最高ですが、安めです。
GALLERIA ZA7C-R48
GPU:RTX 4080 16GB
メモリ:16GB DDR5
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD
RTX 4080は、RTX 4090よりグッと価格を抑えられる点がメリットです。CPUについてはゲーミング性能で言えばi7-13700KはPコア数が13900Kと変わらずに十分に高いので、RTX 4080の性能をガッツリ引き出してくれると思います。
raytrek 4CXG
光らないRTX 4080ならこちらがおすすめ。
もう少し詳しく
ゲーミングPCのグラボを選ぶための2つの要素
グラフィックボードごとに性能がだいぶ違いますが、一体どうやって自分に合ったモデルを選べばよいでしょうか?
指標の1つは予算です。予算以上は出せないですからね。価格で決めてしまうというのもアリ。
でも、ちょっと頑張れば1段階上が狙えそう!という時もあると思います。そんな時は以下の要素で検討してみてください。
- やりたいゲームの重さ
- 使いたいモニタの解像度
まず、ゲームの重さです。ゲームの重さはタイトルによって違うので、公式サイトなどで「必要動作環境」が書かれています。ただ、全部とは言わないものの、「これじゃ快適には動かないよね」というレベルで本当にギリギリのスペックが書いてあるものも少なくないです。
そのため、パソコンショップがゲームの推奨モデルとして出しているPCは、推奨動作環境よりワンランク上のPCになっていることが多いです。ただ、買いやすいようにギリギリラインの商品を売っていることもあります。例えば、推奨PCに3種類あったら、一番いい奴か、その次くらいのスペックのモデルを選ぶとハズレがないと思います。
もう少し突っ込んだ話をすると、以下の条件を満たすほどグラフィックボードパワーが必要な重いゲームになりやすいです。
- 実写のような画面のリアルタイムレイトレーシング対応ゲーム(ガラスや金属の反射、写り込み、光源と影の計算量が多い)
- ローディングなしでどこまでも移動できるオープンワールドゲーム
- 沢山の人が一カ所に集まれるMMOゲーム
- 背景などがめちゃくちゃ遠くまできれいに見える、表示できるゲーム
直感的に「うわっこれはすごくきれいなゲームだな~!」と思ったらグラフィックボードのパワーが必要なゲームってことですね。
グラフィックボードとモニタ解像度
次にモニタ解像度。ゲームを映すモニタの解像度が、グラフィックボード負荷と大きく関係しています。
FHD(1920x1080) < UWFHD(2560x1080) < WQHD(2560x1440) < UWQHD(3440x1440) < 4K(3840x2160) と解像度が上がっていくほど美しくなりますが、その分負荷が高くなり、グラフィックボードのパワーが足りないとゲーム画面がカクカクしてしまいます。
ゲームやグラフィック設定によっても大きく異なるのですが、このグラボならこのくらいのモニタ解像度が使える、という目安を示します。
グラフィックボード種類 | 3840x2160 | 2560x1440 | 1920x1080 |
RTX 4090 RTX 4080 RTX 3090 Ti RTX 3090 RTX 3080 Ti |
◎ | ◎ | ◎ |
RTX 3080 | 〇 | ◎ | ◎ |
RTX 3070 Ti | 〇 | 〇 | ◎ |
RTX 3070 | △ | 〇 | ◎ |
RTX 3060 Ti | △ | 〇 | ◎ |
RTX 3060 | × | △ | 〇 |
RTX 3050 | × | ▲ | ○ |
GTX 1660 Super | × | × | 〇 |
◎:快適に遊べるタイトルが多い / 〇:問題なく遊べるタイトルが多い / △:画質設定をそれなりに落とすことが必須 / ×:能力不足
個人的に2022年でバランスが取れたモニタ解像度は、1920x1080、2560x1080(21:9ウルトラワイド)、2560x1440だと思います。
各グラボはどういったゲームに向いているか
こちらもざっくりとした指標ですが、どんな特徴があるゲームで快適に遊べるかの目安です。
RT:リアルな反射などを実現するレイトレーシング(DirectX Raytracing)を使用するゲームのプレイ
VR:PC用VRゲームのプレイ
FPS:最新のシュータータイトルでのゲームプレイ
OW:オープンワールドゲーム
MMO:黒い砂漠やFF14など、人気のMMORPGのゲームプレイ
グラフィックボード種類 | RT | VR | FPS | OW | MMO |
RTX 4090 RTX 4080 RTX 3090 Ti RTX 3090 RTX 3080 Ti |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
RTX 3080 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
RTX 3070 Ti | ◎ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ |
RTX 3070 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ |
RTX 3060 Ti | 〇 | △ | 〇 | 〇 | ◎ |
RTX 3060 | △ | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
RTX 3050 | ▲ | ▲ | ○ | ○ | ○ |
GTX 1660 Super | × | × | △ | △ | △ |
◎:快適に遊べるタイトルが多い / 〇:問題なく遊べるタイトルが多い / △:画質設定をそれなりに落とすことが必須 / ×:能力不足
まず、レイトレーシングやVRはGPU負荷がかなり高く、とにかく高性能なグラフィックボードが求められます。ただ、VR専用に設計されたゲーム(Oculus Questなどで配信されているゲーム)は軽くできています。VRもデバイスごとに解像度が違い、良い製品ほど必要なスペックが高くなります。VRを本格的にプレイしたい方は、◎の製品を選ぶと良いです。
FPSは画質を下げ、FHDで高いフレームレートを狙うことが多いと思います。その際にはミドルスペック(〇印)あたりでも十分ですね。
オープンワールドゲームは広範囲のデータを扱うためにVRAMの使用量も高い傾向にあります。
MMORPGは大人数で集まるなどのイベントで楽しむ場合にそなえて、ミドルスペック以上をおすすめします。特に、黒い砂漠など3Dのタイトルで美しいスクリーンショットを撮るためには、◎のグラフィックボードがおすすめです。
「何fps出る」は目安でしかないので注意
PCの性能の目安として、当サイトを含めレビューサイトではゲームの平均フレームレート(fps)などを提示することがあります。
フレームレートについては様々な要因で瞬間的に上下しまくるものであり、測定する条件によってかなり異なってきます。
Windows自体のアップデートやゲームのアップデートなどによって、ゲームパフォーマンスが多少異なることもあります。そのため、「目安」として判断材料にすることをおすすめします。
BTOパソコンのメリットとデメリット
自作PCの方が安く済む?
組む人件費がかからないから確かに少し安い。しかし、すべての責任が自分にかかってくる点に注意してください。
ゲームを遊ぶ上でプログラミングを理解している必要がないように、ゲーミングPCを使う上で自作をする経験がないと困るわけではありません。私は勉強のために自作をしていますが、半日~1日つぶれるのでいつもめんどくせえなと思いながらやっています。PCをいじる時間があったらゲームをしていたいです。
自分で組むのが大変
PCパーツを選ぶにしても、何を買えばいいかや、取付けにもノウハウが必要です。十万円を超えるパーツも少なくない中、壊しても勉強だ、と思うくらいじゃないとやらないほうが良いです。
自分で組んで動作しなかった時が大変
組んだ後に万一動作しない場合、パーツ単位の不具合なのか、自分が壊したのか、相性によるものなのかなどを判別する必要があります。
またバラして、梱包して送り返して、代替品を送ってもらう。その間そのPCは完成しません。そういった時間を無駄だと思う人や予備のPCを持っていない人には向きません。
BTOは「PC」としての保証がある
そして何よりの違いは、BTOショップでPCを買った場合、「PCの調子がおかしい」というだけで保証対象になることです。つまり、「画面が映らない」という時にはグラフィックボード、マザーボード、電源など多岐にわたる原因がありますが、PCが原因だという切り分けができていれば「PCの異常」として修理に出してしまえば良いのです。
BTOパソコンショップの特徴
ショップによって強みとなる部分や顧客層が違います。
サードウェーブ「GALLERIA」「raytrek」は一般的なゲーマーのニーズを満たす
サードウェーブが開発するGALLERIAは圧倒的な知名度とユーザーの多さ、CMなどの露出の多さもあって、国内のゲーミングPCのシェアが高いブランドです。
近年では所有感を満たす製品づくりに取り組んでいて、LED装飾などのゲーミングPCらしさと実用性のバランスを取った製品づくりをしていると思います。
性能評価としては5段階で言えば4くらいでしょうか。性能重視かつ、コストを削れるところは削っていると思います。
レンタル部門を持っていることから当サイトのようなレビューサイトへの貸出なども行っているため、買う前から詳細な情報が入りやすいのも特徴です。
GALLERIAやraytrek 4Cの強み「リジッドカードサポート」
ゲーミングPC「GALLERIA」最大の特徴は「リジッドカードサポート」というグラフィックボードの強力な支えです。これは名前こそ違うもののraytrek 4Cシリーズでも搭載されます。
ゲーミングPCのグラフィックボードは年々巨大化しているにも関わらず、通常はケースブラケット部のネジ止めと、マザーボードのPCIeスロットの差込口の3点でしか固定されていないのが普通です。
そのままだとグラボ自体の重さがブラケットやマザーボードのPCIeスロットへの負荷となりますし、重量があることから輸送時や設置時などにグラボがぐらつき、故障の原因にもなりえます。
そこで、金属製のステーで強固にグラボを固定して、パーツ負担をかけないように工夫しています。届けてもらう時だけではなく、メンテナンスで送り返したりする際にも安心ですね。
※小型のグラボ搭載機種では固定が不要なため搭載されません
パーツの傾向
メモリはOCメモリなどは使用せず、安定感のある定格以下のクロックのメモリを搭載していることが多いです。CPUの違いに比べてメモリの違いによる性能は僅少であることから、コストパフォーマンスを考慮して選ばれていると思います。それでも、普及価格帯のBTOの中では性能重視で選択されている印象があります。
電源は標準では直出し固定ケーブルの場合が多く、後から増設などをする際にちょっと大変に思うかもしれません。このあたりもコストの関係だと思います。自分でカスタマイズなどをしたい人はフルプラグインタイプの方が使い勝手が良いので、その場合はカスタマイズ画面で高級電源を選びましょう。
グラフィックボードは定格以上の性能を持つものが採択されていますが、メーカー・型番・冷却の方式(内排気・外排気)の選択はできません。このため各サイトのレビュー時と購入品で搭載されるグラフィックボードのメーカーやスペックのディテール、動作温度などが異なる場合があります。いずれにせよRTX 3060搭載PCを購入したら、何かしらのRTX 3060グラフィックボードが搭載され、RTX 3060としての最低限の性能が保証されるということです。
GALLERIAのシリーズごとの違い
GALLERIAにはR、X、Z、Uという4つのシリーズ(グレード)があります。
これらの違いについてまとめた記事も作りましたので、もし上位グレードにするか迷った場合に御覧ください。
CPUクーラーはXシリーズまでは空冷で、サイドフロー120mmクーラーを搭載。Zシリーズからは240mm簡易水冷(AIO)クーラーを積んでいることが多いです。
基本的に性能が低めのPCは下位のRやXシリーズで十分で、上位のRTX 3080以上になってきてパフォーマンスを突き詰めたい場合にZやUシリーズを選ぶと良いと思います。
「パソコンショップSEVEN」はコアなPCファン向けのフルカスタマイズショップ
「コスパは置いといてすべてを最高品質で揃えたい」という人にはパソコンショップSEVENをおすすめします。
何故おすすめPCに入れていないのか?というと、セールでおすすめ品が変わるからというのもありますが、このショップを選ぶ人は基本的に「自分で選べる人」だからです。
フルカスタマイズ系のショップは「自作代行」に近いものがあり、OEMではなく一般に販売されているPCパーツを利用していることから価格はスペックに対して高価になりがちですが、パーツそれぞれの意味がわかっていて最高品質の製品を求めるエンスージアストに人気があります。
記事の内容は執筆、更新日時時点の情報であり、現在は異なっている場合があります。 記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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