GALLERIAの中身を比べてみよう。グレードによる違いを徹底解説!
ゲーミングPC「GALLERIA」は、同じグラフィックボードを搭載しているモデルでもRシリーズ、Xシリーズ、Zシリーズ、Uシリーズという4つのバリエーションがあります。
これらの「何が違うのか」を、これまで50台近いGALLERIAを実機でレビューしてきた筆者が解説してみようという記事です。
また、各シリーズのおすすめマシンも紹介。「安めラインはコスパ重視」「ハイエンドラインは本物のハイエンド」という形でピックアップしました。
Contents
GALLERIAはグラフィックボードとCPUの2軸で製品グレードを展開している
GALLERIAの製品ページで最初に目に飛び込んでくるこのマトリックス。CPUとグラフィックで製品を分けていますよね。
ここで早速疑問があると思います。
グラフィックとCPUって何?
そう、仮に「グラフィック」ってのがなんとなく「画面の美しさだな」とわかったとして、横軸の「CPU」が何を示しているのか、とくにPC初心者の方にはわかりづらいものです。
しかも「CPU」だけじゃなくてシリーズごとに色々と違いがあるのです。そのあたりをじっくりじわっと紹介したいと思います。
シリーズの違い(簡易まとめ)
2022年4月の執筆現在では、多くの製品で以下のようになっています。
デスクトップ機の場合
【シリーズ】 ↓に行くほど上位 |
【CPU】 計算能力 数字がデカいと強い XとかKがついていると ついてないより強い |
【CPUファン】 CPU冷やすパーツ 水冷は光ってカッコイイ |
【メモリ】 たくさんあると ゲームしつつ 他のことをしやすい |
【ストレージ容量】 入れ物の大きさ 大きいとゲームがいっぱい入る M.2 NVMe SSD(速い) Gen (世代。デカいと更に速い) HDD(大容量物置き) |
Rシリーズ (小型ケース) |
Core i5-12400 Ryzen 5 3500 |
空冷 | 16GB DDR4 | M.2 NVMe SSD:500GB (Gen3) |
Xシリーズ (普通のケース) |
Core i7-12700 Ryzen 5 5600X Ryzen 7 5700G |
空冷 | 16GB DDR4 | M.2 NVMe SSD:1TB (Gen3) |
Zシリーズ (普通のケース) |
Core i7-12700K Core i9-12900K Ryzen 7 5800X Ryzen 9 5900X |
簡易水冷 | 16GB DDR4 | M.2 NVMe SSD:1TB (Gen3) |
Uシリーズ (アルミケース) |
Core i9-12900K Ryzen 9 5900X |
Intel:ブランド簡易水冷 Ryzen:簡易水冷 |
Intel:32GB DDR5 AMD:32GB DDR4 |
M.2 NVMe SSD:1TB (Gen4) HDD:2TB |
CPUが違うのはもちろん、CPUファン(CPUクーラー)が空冷か簡易水冷か、メモリの搭載量や規格、ストレージの容量や世代、ケースまで違う。
もう色々違うわけですね。
良いものになるほど高額になるので、グレードを複数に分けているわけです。
とりあえずCPU以外にも色々と違いがあるんだね
そうなんです。これらの違いと「グラフィック性能」を合わせてちょうどいいPCを選んでね、というわけなのです。悩んじゃいますよね。
というわけで、各シリーズの特徴やおすすめのPCを見ていきましょう!
【Rシリーズ】小型でエントリー向けのグレード
洗練(Refine)のRシリーズ。型番が「RM」から始まります。
基本的にはエントリーグレードのCPUとグラフィックボードを搭載するラインナップになっていて、一番安いGALLERIAになっています。
値段が洗練されているということなの?
そうなの。それでいて、最新世代のゲームに強いIntel CPUを使っているわけなのよ。それに比べてRyzen機の方はCPUの世代がちょっと古いのよね…
ケースはミドルタワーの他のGALLERIAと比べると一回り小さいです。ミドルタワーより軽く、箱から取り出しての設置も楽です。また、机の上にも置きやすいサイズです。
こんな人におすすめ
- 安くてもしっかり使えるゲーミングPCが欲しい
- なるべく小型のPCがいい
- 1920x1080のモニタを利用している
- PCIeスロットに増設などをしない
中身を詳細解説
高さと奥行きが縮められたケースなので、密度はちょっと高め。このため、発熱量があまり大きくないCPUやグラフィックボードを搭載するモデルになっています。
それでもケース内はスッキリしている方。エアフローはこのサイズのマシンでは良い方でしょう。フロントケースファン、リアケースファンの2つで吸排気を行います。
グラフィックボード
GeForceではGTX 16シリーズやRTX 3050/3060/3060 Tiまでのエントリーグレードのグラフィックボードを搭載します。
RTX 3060 Ti |
69.6%
|
---|---|
RTX 3060 |
54.7%
|
GTX 1660 SUPER |
37.9%
|
これくらい性能差があるので、よほどのレトロゲー愛好家でない限りGTXはおすすめしないです。
CPU
CPUはIntelモデルならi5-12400が搭載され、CPUファンは空冷です。Scythe 虎徹MarkⅡリビジョンBにもアップグレード可能になっています。
AMDモデルは以前Ryzen 5 3500に付属のトップフロークーラーが搭載されていました。
メモリ
小さいながらもメモリは16GB DDR4を搭載し、基本的なゲームプレイには問題ないでしょう。32GBに増設もアリです。
SSD
M.2 NVMe SSDは500GB。エントリークラスとしてまあまあですが、1タイトルで100GB以上のゲームもあります。
可能であれば1TB以上のモデルにアップグレードすればたくさんのゲームを一気に入れられます。
拡張性
3.5インチドライブ(HDDなど) x2、2.5インチドライブ(SSDなど) x2、5インチドライブ(Blu-rayなど) x1が取り付けられます。
Micro-ATX機のため、PCIeスロットの増設はあまり余裕はありません。
Rシリーズ実機レビュー記事
ケース内部などの参考になると思います。
【Rシリーズ】1920x1080@144Hzモニタで高画質プレイ「RTX 3060 Ti」(TimeSpy:10639点)
GPU:RTX 3060 Ti 8GB
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:500GB NVMe SSD
1920x1080のゲーミングモニタで使うのに十分な性能です。RTX 3060と1万円程度しか値段が変わらなくなってきたし、性能の高いこちらがおすすめ!
参考価格:199,980円(税込)
一番安いし、初めてのゲーミングPCに良さそうだね
そうなのです。特にRTX 3060 Tiのモデルの実力は1920x1080なら十分満足できるレベルですよ!
【Xシリーズ】ミドル帯CPUを搭載したコスパ重視モデル
伸展(eXtend)のXシリーズ。「XA」から型番が始まるモデルです。
Rシリーズよりもコア数の多いCPUと、拡張性のある一般的なATX仕様のミドルタワーケースが特徴です。
最低限よりはもうちょっと余裕がある、コスパ重視のPCが欲しい人に向いています。
こんな人におすすめ
- コスパの良いゲーミングPCが欲しい
- 「普通よりちょっといい」を選びたい
- ゆくゆくはパーツ交換などをやってみたい
- ウルトラワイドモニタなどを使いたい
- 空冷クーラーがいい
- PCIeスロットに増設をしたい
中身を詳細解説
Rシリーズよりもケースが大きく、ATXの一般的なマザーボードサイズになるため、PCIeスロットに拡張ボードを挿せる数が増えます。また、M.2スロットもMicro-ATXより多く、M.2 NVMe SSDを複数枚差すことも可能です。
中もご覧の通り非常にスッキリしていて、ゆくゆくは自分でカスタマイズなどをしてみたい場合にも取り組みやすい構造になっています。
フロントに吸気ファン、リアとケーストップに排気ファンがついています。CPUの発熱をRシリーズより逃がせる作りです。空間が広いので熱気がこもりにくいのもメリットです。
グラフィックボード
選べるグラフィックボードはRTX 3060/3060 Ti および3070/3070 Tiとなります。
RTX 3070 Ti |
81.5%
|
---|---|
RTX 3070 |
76.3%
|
RTX 3060 Ti |
69.6%
|
RTX 3060 |
54.7%
|
RTX 3060 TiまでならRシリーズで良いでしょう。
Xシリーズを選ぶならRシリーズで選べないRTX 3070かRTX 3070 Tiを狙おうぜって感じです。
CPU
CPUは、Intel機の場合はCore i7-12700が搭載されます。TDP65Wでの運用に見合った空冷クーラーが搭載されています。
冷却に不足はありませんが、CPUの持つポテンシャルの限界まで引き出すことは考えられていないと言えます。あくまでもTDP65Wでの運用前提。
それに合わせてマザーボードはミドル帯となる「H670シリーズ」のチップセットが搭載され、CPUのオーバークロックはできません。
よくわかんないけど、CPU性能は「最高ではない」ってこと?
そういうこと。最高ではないけど、ゲームをやるのに必要な性能は十分あります。だってIntel最新世代のi7ですからね。
マルチスレッド性能が高く、ゲームしつつウェブを見たり配信するのにも十分な性能を持っています。ゲームのフレームレートに直結する高いシングルスレッド性能も魅力です。
Cinebench r15 マルチスレッドテスト(当サイト測定値)
Ryzen 9 5950X |
|
---|---|
i9-12900K |
|
Ryzen 9 5900X |
|
i7-12700 |
|
i9-10900K |
|
Ryzen 7 5800X |
|
i7-11700 |
|
Ryzen 5 5600X |
|
i5-11400 |
|
Ryzen 5 3500 |
|
Cinebench r15 シングルスレッドテスト(当サイト測定値)
i9-12900K |
|
---|---|
i7-12700 |
|
Ryzen 7 5800X |
|
Ryzen 9 5950X |
|
Ryzen 9 5900X |
|
Ryzen 5 5600X |
|
i7-11700 |
|
i9-10900K |
|
i9-10850K |
|
i5-11400 |
|
Ryzen 5 3500 |
|
Xシリーズでも5600XのRyzen搭載機がありますが、そちらを選ぶメリットはi7-12700と比べるとまずない状況です。
Ryzenモデルの場合は、Ryzen 7 5700GやRyzen 5 5600Xに、虎徹 Mark IIなどの空冷CPUクーラーを搭載されている場合が多いです。そしてマザーボードは「ASRock B550 TW」となります。
メモリ
メモリは16GB DDR4で、ゲーム用としては問題ありません。
SSD
M.2 NVMe SSDは1TB。たくさんのゲームを一気に入れられます。
拡張性
3.5インチドライブ(HDDなど) x2、2.5インチドライブ(SSDなど) x2、5インチドライブ(Blu-rayなど) x1が取り付けられます。M.2 NVMe SSDスロットも複数あります。詳しくは製品ごとの仕様表を確認してください。最近のモデルでは最大3枚のM.2 NVMe SSDスロットがあります。
マザーボードがH670なので、CPUオーバークロックは出来ません。
Xシリーズ実機レビュー記事
ケース内部など参考になると思います。
【Xシリーズ】2560x1080@144Hzモニタで高画質プレイ「RTX 3070 Ti」(TimeSpy: 13868点)
GPU:RTX 3070 Ti 8GB
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:1TB NVMe SSD
i7-12700とRTX 3070 Tiのパワーは、ウルトラワイドなどのゲーミングモニタ使用時にピッタリです。
参考価格:274,980円(税込)
素人だからこのシリーズで良いかなって気がしてきた。だってここから先もっと高いんでしょ?
そうなのだ。しかし、「水冷」という文字に憧れるならこの先に進むしかない!
【Zシリーズ】CPU/GPUをより強力にした簡易水冷クーラー搭載モデル
熱狂(Zealot)のZシリーズは「ZA」から型番が始まるモデルです。
Xシリーズとの主な違いは3つあります。
1つめはCPUがより強力になり、マザーボードも上位モデルになっていること。
2つめはより上位のグラフィックボードを搭載したモデルがあること。
そして3つめは「簡易水冷で中が光ってかっこいい」ということです。
こんな人におすすめ
- 性能重視のゲーミングPCが欲しい
- CPU性能が関係しやすいゲームをプレイしたい
- 中身が光るPCが欲しい
- PCIeスロットに増設をしたい
- 4Kゲーミングを試したい
中身の詳細解説
なんとなくお気づきでしょうか。全体的に「黒」という締まった印象を受けますよね。それは「電源がこれまでのシリーズと比べてちょっと良いから」です。
電源がいいと何か良いの?
「割かし静か」というところかな。以前からZシリーズではSilverstone電源を積んでいるサンプル機を何度も触ってますが、全体的に静かです。(製品に積まれる可能性は100%ではないけども)
グラフィックボード
Zシリーズでは、選べるグラフィックボードはRTX 3070番台以上となり、上限のRTX 3090まで解放されます。ヒャッハー!ハイエンド帯だぜ。
ここでも言えるのは、3070 TiまではXシリーズで選べるということ。せっかくなのでZシリーズはRTX 3080以上がおすすめです。
RTX 3090 |
|
---|---|
RTX 3080 Ti |
|
RTX 3080 |
|
RTX 3070 Ti |
|
RTX 3070 |
|
CPU
ZシリーズではCPUは最上位のi9-12900Kも選択できます。i7-12700KはまだGALLERIAの実機でサンプリングできていませんが、12700と12900Kの間くらいになるでしょう。Zシリーズならそちらでも十分かもしれません。
Cinebench r15 マルチスレッドテスト(当サイト測定値)
Ryzen 9 5950X |
|
---|---|
i9-12900K |
|
Ryzen 9 5900X |
|
i7-12700 |
|
i9-10900K |
|
Ryzen 7 5800X |
|
i7-11700 |
|
Ryzen 5 5600X |
|
i5-11400 |
|
Ryzen 5 3500 |
|
Cinebench r15 シングルスレッドテスト(当サイト測定値)
i9-12900K |
|
---|---|
i7-12700 |
|
Ryzen 7 5800X |
|
Ryzen 9 5950X |
|
Ryzen 9 5900X |
|
Ryzen 5 5600X |
|
i7-11700 |
|
i9-10900K |
|
i5-11400 |
|
Ryzen 5 3500 |
|
CPUクーラーは、Deepcool製の240mm簡易水冷クーラーが採用される場合が多いようです。
光ってる!僕の思い描いていたゲーミングPCじゃん!
そうなの。実際、先代までのGALLERIAには「GALLERIAはいつ光るんです?」という要望があったそうです。
先代GALLERIAさん:「バーロー!GALLERIAってのはそういうんじゃねえんだよ!武骨で…黒くて…マッシブで…そういうのがよ!」
現行GALLERIAさん:「あれ、僕なにかやっちゃいました?(キラキラーン)」
そういう感じで、顧客ニーズによって簡易水冷のヘッド部分やラジエターのファンがLEDで光るようになりました。
もちろん光ること自体は性能には一切関係しません。だけどね、輝きのある人生って素晴らしいと思うの。
ゲーミングPCらしさがアップするので、見た目の華やかさ、高級感が感じられるのは事実です。
Intelモデルの場合はマザーボードはCPUオーバークロックに対応する「Z690シリーズ」のチップセットが搭載されたモデルとなります。
Ryzenモデルの場合はRyzen 7 5800XあるいはRyzen 9 5900X、マザーボードに「ASRock X570 Phantom Gaming4」が搭載されたモデルになります。
メモリ
メモリは16GB DDR4で、ゲーム用としては問題ありません。CPU/GPUともに強力なので、色々なことを同時にやる場合は32GBにアップグレードしても良いですね。
SSD
M.2 NVMe SSDは1TB。たくさんのゲームを一気に入れられます。
拡張性
3.5インチドライブ(HDDなど) x2、2.5インチドライブ(SSDなど) x2、5インチドライブ(Blu-rayなど) x1が取り付けられます。M.2 NVMe SSDスロットも複数あります。詳しくは製品ごとの仕様表を確認してください。最近のモデルでは最大3枚のM.2 NVMe SSDスロットがあります。
Zシリーズレビュー記事
ケース内部などの参考になると思います。
【Zシリーズ】2560x1440~4Kモニタで高画質プレイ「RTX 3080」(TimeSpy: 16402点)
GPU:RTX 3080 10GB
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:1TB NVMe SSD
RTX 3080搭載機は何台もレビューしていますが、毎回「やっぱり強いなあ」という結論に至りますね。
参考価格:319,980円(税込)
例えば黒い砂漠は4Kでこれくらいの美しさ、なめらかさで動きます。
【Uシリーズ】光り輝くGALLERIAの最上位モデル
究極(Ultimate)のUシリーズは「UA」から型番が始まるモデルです。
外見的な特徴としては、ケースがアルミ製のパーツになっていることです。
ヘアライン加工
アルミ部分はヘアライン加工が施されています。
ヘアラインってなんで入れてあるの?
これ、高級時計などにも使われる装飾テクなのですが、使用上の小傷を目立たなくする工夫でもあるんです。
例えば、金属質でキラキラしてるのにひっかき傷ができちゃったら凄く目立つじゃないですか。なので「あらかじめ傷っぽい装飾つけておこ」というIQ200の発想がヘアライン加工なんだとか。
実際、私が触ったマシンはサードウェーブさんのレンタル機なので、以前に何人も使っているはずですが、小傷などは目立ちにくかったです。
PCの中身としてはZシリーズをベースに更に洗練させたものとなっています。
こんな人におすすめ
- 何でもできる高性能PCが欲しい
- 継続的な高いCPU負荷作業をしたい
- グラフィックボードの限界をCPUによって押し上げたい
- PCIeスロットに増設をしたい
- オーバークロックなどに興味がある
- 人に自慢できるスペックのPCが欲しい
- 今知ったヘアライン加工のうんちくを語りたい
詳細解説
選べるグラフィックボードはRTX 3070以上となり、Zシリーズと同様です。
RTX 3090 |
|
---|---|
RTX 3080 Ti |
|
RTX 3080 |
|
RTX 3070 Ti |
|
RTX 3070 |
|
CPU
CPUもIntelモデルの場合はi9-12900Kと、Zシリーズでも選べた最高レベルのCPUです。
Uシリーズではより性能を引き出せるように240mmの簡易水冷クーラーの中でも信頼性の高いメーカー品が採用されているのが特徴です。
私がレビューした際にはAsetek 670LSでした。執筆現在はROG STRIX LC II 240 ARGBが搭載されているようです。
いずれも水冷で評価の高いAsetek製のパーツを利用している簡易水冷クーラーです。
もちろん「キラキラーン」です。
簡易水冷の良い奴って何が良いの?
よく冷えるように、なるべく静かなように気を配られているそうです。
実際静かに感じるかというと、ゲーム中の負荷レベルなら静かな方と言って問題ないでしょう。Cinebenchなど、CPUに高負荷をかける場合には空冷よりノイズがします。
また、うるさくなるにしても高い性能が引き出せるようになっています。全コア100%負荷でも高クロックを維持できるだけの冷却力は持つグレードです。
CPUを長時間全開にして使う用途がある方や、こっそりオーバークロックを試したい方などはUシリーズを選ぶ意味があると思います。
ただし、Ryzen 9モデルに関してはZシリーズと同じくDeepCool製モデルが続投されているようですので仕様表を要確認。
マザーボードに関してはIntel/Ryzenとも、Zシリーズと特に変わりないようです。
メモリ
メモリはIntel機は標準で最新のDDR5規格の32GBを搭載しています。ここもZシリーズとの差別化ポイントみたいです。
Ryzen機はZシリーズと同じくDDR4の32GBを搭載しています。
SSD
M.2 NVMe SSDに関しては、UシリーズのみGen4対応品を採用しており、読み込み速度がGen3のM.2 NVMe SSDよりも2倍ほど速い場合があります。
実機からサンプルした値です。必ずこのくらいの速度のモデルが積まれるわけではないと思うので、そこは注文画面などで確認してください。
M.2 NVMe SSD(Gen3) |
|
---|---|
M.2 NVMe SSD(Gen4) |
|
HDD
また、標準でHDDが1台搭載されます。
拡張性
3.5インチドライブ(HDDなど) x2、2.5インチドライブ(SSDなど) x2、5インチドライブ(Blu-rayなど) x1が取り付けられます。M.2 NVMe SSDスロットも複数あります。詳しくは製品ごとの仕様表を確認してください。最近のモデルでは最大3枚のM.2 NVMe SSDスロットがあります。
見た目もパーツも一番力が入ってるんだね
そうです。だからこそ本当に差別化されているIntel機を選ぶのが良いでしょう。
Uシリーズレビュー記事
アルミケースや内部などの参考になると思います。
【Uシリーズ】4Kモニタで高画質プレイ「RTX 3090」(TimeSpy: 19218点)
GPU:RTX 3090 24GB
メモリ:32GB DDR5
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD, 2TB HDD
とりあえず「最高のヤツはコレ」ということで。
参考価格:569,980円(税込)
黒い砂漠クラスのリマスターグラフィックスでは、4KになるとRTX 3090とRTX 3080では10fps以上は差がつき、戦闘の快適さが少し上がるので「意味」はありますが「コスパ」は全くよろしくないです。
壊れず届くためのGALLERIAの工夫
最後にちょっと「信頼性」の話を。
最近のGALLERIAはこのように、ロゴ入りの厚手のカバー(袋)に入れられ、4点の緩衝材に守られて届けられます。
このカバーは高級感があるし、取り出す時に滑りにくいこともあってレビュワーとしては気に入ってます。PCを使わない時にホコリ避けとして被せておきたい時にも役立ちます。
輸送中に外箱に傷がついてしまうことは稀にありますが、これなら中の製品はダメージを受けにくいでしょう。
【X/Z/Uシリーズ】リジッドカードサポートでグラボの脱落を防ぐ
ゲーミングPC内部で特に重たいパーツが「グラフィックボード」です。特にRTX 3070以上のグラフィックボードは熱を発散させるためにクーラーが大きく、厚みもあって重いです。
そこで、RTX 3070以上のグラフィックボードが搭載される機種の場合、「リジッドカードサポート」という金属製のステーでグラフィックボードが固定されます。
ケースとグラフィックボードをステーで支えることよって、輸送時の破損を防いだり、長期使用時のマザーボードへの荷重負荷を抑えることができます。
グラフィックボードを挟み込む部分はクッションがついており、グラフィックボードを傷つけることはありません。
安心して使えるように工夫されているんだね
この点はガチでそうです。RTX 30シリーズになって、ハイスペックグラボは馬鹿デカイサイズになりました。
それ以降にリリースされたマザボのPCIeスロット自体も補強されてはいますが「グラボをリアのネジだけで留めるな組合」を設立したいほどの重さなので、リジッドカードサポートは自作する人からも高評価されていたりします。
各シリーズのおすすめPCまとめ
【Rシリーズ】1920x1080@144Hzモニタで高画質プレイ「RTX 3060 Ti」(TimeSpy:10639点)
GPU:RTX 3060 Ti 8GB
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:500GB NVMe SSD
1920x1080のゲーミングモニタで使うのに十分なスペックで安めです。多くの人が満足できるはず。
参考価格:199,980円(税込)
【Xシリーズ】2560x1080@144Hzモニタで高画質プレイ「RTX 3070 Ti」(TimeSpy: 13868点)
GPU:RTX 3070 Ti 8GB
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:1TB NVMe SSD
i7-12700とRTX 3070 Tiのパワーは、ウルトラワイドなどのゲーミングモニタ使用時にピッタリです。
参考価格:274,980円(税込)
【Zシリーズ】2560x1440~4Kモニタで高画質プレイ「RTX 3080」(TimeSpy: 16402点)
GPU:RTX 3080 10GB
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:1TB NVMe SSD
RTX 3080搭載機は何台もレビューしていますが、毎回「やっぱりつよい」と感じるグラボです。
参考価格:319,980円(税込)
【Uシリーズ】4Kモニタで高画質プレイ「RTX 3090」(TimeSpy: 19218点))
GPU:RTX 3090 24GB
メモリ:32GB DDR5
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD, 2TB HDD
GALLERIAシリーズの頂点オブ頂点なので一応紹介。ロマンがありますね。
参考価格:569,980円(税込)
記事の内容は執筆、更新日時時点の情報であり、現在は異なっている場合があります。 記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
【今日のおすすめ】
【auひかり】最大10Gbpsの超高速通信!最大126,000円還元キャンペーンキャッシュバックで初期工事費も実質無料!