RTX 4080搭載のGALLERIA、4機種登場。目的別の選び方がある!
2022/11/18
下位機種と上位機種では約20万円の差。
ゲーミングPCブランド「GALLERIA(ガレリア)」から4機種のRTX 4080搭載機種がリリース。
お値段的にも超高級機となりますが、上位機種と下位機種で何が違うのでしょうか。
GALLERIAをレビューし続けているおっさんゲーマーが解説させていただきます。
Contents
ラインナップ一覧
フラッグシップとなるUシリーズが1機種、ハイグレードのZシリーズはi9/i7搭載のバリエーションで2機種、ミドルグレードとなるXシリーズがi7搭載で1機種という4機種の展開です。
機種名・価格・リンク | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 電源 |
GALLERIA UA9C-R48 639,980円(税込) |
i9-13900K | RTX 4080 16GB | 32GB DDR5 | 1TB SSD(Gen4) 2TB HDD |
1000W |
GALLERIA ZA9C-R48 529,980円(税込) |
i9-13900K | RTX 4080 16GB | 16GB DDR5 | 1TB SSD(Gen4) | 1000W |
GALLERIA ZA7C-R48 489,980円(税込) |
i7-13700K | RTX 4080 16GB | 16GB DDR5 | 1TB SSD(Gen4) | 1000W |
GALLERIA XA7C-R48 449,980円(税込) |
i7-12700 | RTX 4080 16GB | 16GB DDR4 | 1TB SSD(Gen3) | 850W |
RTX 40シリーズ一覧ページをご覧になりたい場合はこちら。
RTX 4080の機能やスペックについて
DLSS3に対応する点が見逃せない
NVIDIAの最新の超解像度技術「DLSS3」にハードとして対応する点も注目ポイントです。最新のハイエンドグラフィックボードを利用してもゲーム動作が厳しい場合、DLSSを使うと描画解像度よりも低い解像度でレンダリングし、GeForce RTXグラフィックボードに搭載されたAIの力でアップスケーリングを行って描画します。
DLSS3では、CPU/GPUを利用するメインパイプラインの力を借りることなく、GPU内部でフレーム生成をすることができるようになったことが大きなニュースです。
例えば、CPUやGPU処理の限界で、普通に処理すると60fpsだとしても、AIがフレームを補完することで120fpsで描画することができる…といったイメージです。
3DMARK 「NVIDIA DLSS feature test」
以下はRTX 4090で実施したものですが、最新のDLSS3はフレーム生成などの技術を利用し、DLSSオフ時の3倍以上の性能を誇る結果となりました。
DLSSオフ |
58.32fps
|
---|---|
DLSS1 |
106.41fps
|
DLSS2 |
141.26fps
|
DLSS3 |
176.06fps
|
詳細はこちらの記事で。
スペック比較
DLSS3が素晴らしいとはいえ、DLSS3に対応していないゲームの方が圧倒的に多いわけです。そうなるとやはり気になるのは基本性能。
特にRTX 4080搭載PCを検討される方が気になっているのは、上位機種であるRTX 4090や、前世代のRTX 3090などとの比較だと思います。
モデル | RTX 4090 | RTX 4080 | RTX 3090 | RTX 3080 Ti |
アーキテクチャ | Ada Lovelace | Ampere | ||
レイトレーシング | 第3世代 RT コア Opacity Micromapエンジン Micro-Meshエンジン |
第2世代RTコア | ||
Deep Learning | 第4世代Tensorコア DLSS 3 FP8 Transformerエンジン オプティカルフローアクセラレータ |
第3世代Tensorコア | ||
CUDA Core | 16384 | 9728 | 10496 | 10240 |
ブーストクロック | 2.52GHz | 2.51GHz | 1.7GHz | 1.67GHz |
ベースクロック | 2.23GHz | 2.21GHz | 1.4GHz | 1.37GHz |
VRAM | 24GB GDDR6X |
16GB GDDR6X |
24GB GDDR6X |
12GB GDDR6X |
メモリバス幅 | 384-bit | 256-bit | 384-bit | |
メモリスピード | 21Gbps | 23Gbps | 19.5Gbps | 19Gbps |
メモリ帯域幅 | 1008GB/s | 736GB/s | 936GB/s | 912GB/s |
スロット | 3スロット | 3スロット | ||
最高温度 | 90℃ | 93℃ | ||
GPU消費電力 | 450W | 320W | 350W | |
最小システム電力構成 | 850W | 750W | 850W | 750W |
接続 | 3x or 4x PCIe 8-pin または 450Wor 600Wの PCIe 5 電源ケーブル(12VHPWR) |
2x PCIe 8-pin | ||
価格(執筆時点) | 298,000円~ | 219,800円~ | 229,800円~ | 179,800円~ |
発売日 | 2022/10/12 | 2022/11/16 | 2020/9 | 2021/6 |
RTX 4080はスペック的に、RTX 3090や、RTX 3080 Tiと比べて削減されたメモリ帯域幅にやや不安があると私は思っていました。
しかし、RTX 4090がRTX 3090の性能を圧倒的に凌駕したように、Ada Lovelaceアーキテクチャの優れた効率で実際のゲームプレイではRTX 4080はRTX 3090を大きく引き離す結果を出しているようです。
4GamerのRTX 4080レビュー記事によれば、RTX 3090の性能を下回っているテストは一切なく、Cyberpunk 2077などのDLSS3環境でのゲームプレイが圧倒的なのはもちろん、最新FPSのCOD MW2では1920x1080であってもRTX 3090に対して130%を超えるフレームレートを出しています。RTX 4090に対してはGPU限界となるような使い方では70~80%ほどの性能を発揮しているようで、多くの人が新型グラフィックボードとして満足できる性能だと思われます。さらに、消費電力も320Wと低いため、「RTX 4090の最大450Wはちょっとなあ…」と思っていた方も、前世代上位機であるRTX 3080と同等の消費電力で利用できる点も納得感があるのではないでしょうか。
GALLERIA RTX 4080搭載4機種の違いと選び方
【GALLERIA UA9C-R48】カスタムなしで理想的な最強環境
機種名 | GALLERIA UA9C-R48 |
CPU | i9-13900K Pコア: 8C16T Eコア:16C16T |
GPU | RTX 4080 16GB |
メモリ | 32GB DDR5 |
ストレージ | 1TB SSD(Gen4) 2TB HDD |
電源 | 1000W |
価格(執筆時点) | 639,980円(税込) |
まずは最上位機種から。GALLERIA UA9C-R48は、RTX 4080の性能を引き出すために最適な、最新最強CPU Intel Core i9-13900Kを搭載しています。
私は13900Kの画像出力機能がないバージョンである13900KFを利用していますが、効率コアのEコアが16と多いので、ゲーム以外のマルチスレッド処理も強いです。このため、動画編集をよくされる方などは恩恵を感じるCPUです。メモリも32GB(16GBx2)で、最新のハイエンドゲームやマルチメディアに十分な性能を持っています。
ストレージとしても4機種の中で唯一2TB HDDを標準搭載しています。4Kでのゲームプレイ動画などを録画すると、1本があっという間に数百GB単位になるので、SSDとは別にHDDがあるのは理想的ですね。
電源は1000Wです。RTX4090でもゲームなどの全開プレイで1000Wを使うことはまずなかったので、それよりも130WもTDPが低いRTX 4080ならば1000W電源は十分な容量でしょう。
最上位Uシリーズのケースはケースも特別です。アルミ製の外装となっており、ヘアライン加工が施されていて高級感があります。カーデザイナーによるケースデザインと相まって、高級車のような装いです。
ゲーミングPCとしても高い知名度を誇るGALLERIAブランドですが、その中でも最高の製品が欲しい!という場合には、Uシリーズがおすすめです。
「カスタムとかよくわかんないから一番いい奴を頼む」という方向けにも出来上がっているセットです。
【GALLERIA ZA9C-R48】コスパ重視のハイエンド
機種名 | GALLERIA ZA9C-R48 |
CPU | i9-13900K Pコア: 8C16T Eコア:16C16T |
GPU | RTX 4080 16GB |
メモリ | 16GB DDR5 |
ストレージ | 1TB SSD(Gen4) |
電源 | 1000W |
価格(執筆時点) | 529,980円(税込) |
Uシリーズで60万を超えてしまうとRTX 4090搭載機が見えてしまう!というわけで、もうちょっと安い一般ラインの上位機種がZシリーズです。
GALLERIA ZA9C-R48は、Uシリーズの内部構成をベースに、メモリは16GB、HDDなしに抑えたモデルです。
CPUはUシリーズと同じくi9-13900Kを搭載しています。個人的にはこのクラスを使うならメモリだけ32GBにカスタムがおすすめです。
【GALLERIA ZA7C-R48】イチオシのバランス型マシン
機種名 | GALLERIA ZA7C-R48 |
CPU | i7-13700K Pコア: 8C16T Eコア:8C8T |
GPU | RTX 4080 16GB |
メモリ | 16GB DDR5 |
ストレージ | 1TB SSD(Gen4) |
電源 | 1000W |
価格(執筆時点) | 489,980円(税込) |
ZシリーズでCPUグレードを一つ下げたモデルです。i7-13700Kはi9-13900Kと比べて、Eコアが少ないです。Eコアはゲームプレイに関しては使われない場合も多く、ゲームプレイにそこまで大きく影響しない場合が多いです。ゲームなどでは特定のスレッドに処理が集中することも多いため、i9-13900KでもPコアのハイパースレッディングをオフにして、Eコアも不要なら切って運用した方がフレームレートが出ます。
13900Kの方がフレームレートは「多少出る」ものの、コスパを考えた時にはi7-13700Kで十分満足できるプレイフィールを得られるでしょう。
こちらもメモリは32GBにカスタムがおすすめです。
【GALLERIA XA7C-R48】画質重視プレイヤー向け
機種名 | GALLERIA XA7C-R48 |
CPU | i7-12700 Pコア:8C16T Eコア:4C4T |
GPU |
RTX 4080 16GB
|
メモリ | 16GB DDR4 |
ストレージ |
1TB SSD(Gen3)
|
電源 | 850W |
価格(執筆時点) | 449,980円(税込) |
ミドルグレードとなるXシリーズでは、CPUはi7-12700と、他機種とくらべて1世代前のミドルハイクラスのCPUになります。
i7-12700だとi9-13900K/i7-13700Kと比べて早期にCPU限界が訪れ、フレームレートが思ったより伸びなくなるため、特にFPSなどで高画質高フレームレートを狙いたいプレイヤーにはちょっとおすすめしにくいです。4万円プラスしてGALLERIA ZA7C-R48にした方が高い次元でバランスが取れるので無難です。
私はRTX 4090環境において、当初はRyzen 5900Xを使っていたのですが、CPU性能ボトルネックが出まくり、4090の限界を全力は味わえませんでした。
そういう思いはして欲しくないので、RTX 4080/4090に関してはZシリーズ以上をおすすめしたいところです。CPUが良いと多用途で長く使えますしね。
ただ、GPU性能が先に限界になりやすい4K環境で、競技性がない画質重視のゲームプレイや、機械学習などの用途が中心ならばi7-12700を候補にするのはアリだと思います。
また、4機種の中で唯一の空冷CPUファンであり、比較的静かなゲーム環境が期待できます。
Intel搭載PCを買ってCall of Duty Modern Warfare IIをもらおう
IntelのキャンペーンでCall of Dty Modern Warfare II(COD MW2)が先着1000名にもらえるキャンペーンが行われており、GALLERIAのRTX 40シリーズ搭載PCも対象です。
2022/10から第一期の400本配布が行われているので、そちらはもしかしたらもう終わっているかもしれないのですが、第二期の応募が2022/12/16から300本、第三期が2023/2/1から300本が新たに開始する予定なので、今PCを買ってコードをもらっておけばもらえると思います。
実は私もこのキャンペーンでMW2をもらったんですが、初心者からベテランまで色々なモードあって楽しめるFPSだと思います。RTX 4080なら最高画質でヌルヌル遊べますのでぜひぜひ。
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