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i9-10900K&RTX 2080 Tiで最強ゲーミング環境を手に入れろ!

   

fpsフリークのみなさん、こんにちは。さては第10世代のIntel Coreプロセッサ「i9-10900K」が気になっていますね?私もです。

そこで今回はi9-10900K & RTX 2080 Ti 搭載のGALLERIA ZZのデータを出していきたいと思います。CPUマザーボード以外は通常のGALLERIA ZZなので、うちでドスパラのGALLERIAシリーズのレビューを見てくださっている方は筐体などはなんとなく察しがつくでしょう。

取り急ぎ実機を触らないとわからない「違い」を簡単にまとめました。

10900K搭載機は執筆現在一人一台までの販売となっているので、キャッシュレス5%オフが使える6月のうちに安く手に入れて欲しいと思います。

ドスパラ
CPU:Intel Core i9-10900K
GPU:GeForce RTX 2080 Ti
メモリ:16GB
ストレージ:1TB NVMe SSD

スペック

今回のスペックで主に比較対象となるのはi9-9900KからCPU映像出力をオミットした9900KFを搭載していた時期のGALLERIA ZZです。

グラフィックボードはPalit GeForce RTX™ 2080 Ti GamingProシリーズで、CPUクーラーはScythe 虎徹 Mark Ⅱを搭載しています。

GALLERIA ZZ 10900K GALLERIA ZZ(9900KF搭載時)
CPU Intel Core i9-10900K
(3.70GHz-5.20GHz/10コア/20スレッド)
Intel Core i9-9900KF
(3.60GHz-5.00GHz/8コア/16スレッド)
CPUクーラー 静音パックまんぞくコース
GPU NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti 11GB
メモリ 16GB DDR4 SDRAM(PC4-21300/8GBx2/2チャネル)
SSD 1TB NVMe SSD (M.2 2280, 読込速度 3200MB/s, 書込速度 3000MB/s)
M/B インテル Z490 チップセット ATXマザーボード インテル Z390 チップセット ATXマザーボード

 

ゲーミング性能で見る9900K/KF vs 10900K

これまでのゲーミング最強CPUであった9900Kと比べてどれくらい違うのか見てみましょう。あとはデータがある範囲でRyzen 9 3900Xも。

3DMark TimeSpy(DX12)

GALLERIA ZZ 10900K
i9-10900K & RTX 2080 Ti
13797
GALLERIA AXZ
Ryzen 9 3900X & RTX 2080 TI搭載時
13293
GALLERIA ZZ
i9-9900KF & RTX 2080 Ti
12899
GALLERIA ZG
i9-9900KF & RTX 2080 SUPER
11284
GALLERIA XF
i7-9700F & RTX 2070 SUPER
9529

最新のゲームで使われているDX12の性能では、9900KFに比べて1000pt近くアップしています。12コア24スレッドのRyzen 9 3900Xも上回りました。

3DMARK Firestrike(DX11)

GALLERIA ZZ 10900K
i9-10900K & RTX 2080 Ti
26774
GALLERIA ZZ
i9-9900KF & RTX 2080 Ti
26696
GALLERIA AXZ
Ryzen 9 3900X & RTX 2080 TI搭載時
26578
GALLERIA ZG
i9-9900KF & RTX 2080 SUPER
24464
GALLERIA XF
i7-9700F & RTX 2070 SUPER
20934

続いてDX11の方です。こちらも今までトップだった9900KFを抜いて、10900Kが最高スコアを出しました。

Firestrikeではそこまで差がついていませんが、実際のゲームになるとCPUで結構違ってくるんで、ベンチだけの結果では語れないんです。

黒い砂漠(リマスターモード,1920x1080,DX11)平均fps

GALLERIA ZZ 10900K
i9-10900K & RTX 2080 Ti
167.64fps
GALLERIA ZZ
i9-9900KF & RTX 2080 Ti
150.08fps

わかりやすい例が黒い砂漠。黒い砂漠では他のプレイヤーがほぼいない環境を選び、リマスターモードでセレンディア神殿を周回戦闘するテストを行っています。

10900Kは9900KFに比べて17fpsも平均フレームレートが上がりました。

リマスターモードは2080Tiをほぼ使い切ると思っていましたが、CPUのゲーミング性能が強力になれば、まだfpsが上がる余地があることがわかります。

Red Dead Redemption 2(画質優先ほぼウルトラ,1920x1080,Vulkan)平均fps

GALLERIA ZZ 10900K
i9-10900K & RTX 2080 Ti
96.8fps
GALLERIA ZZ
i9-9900KF & RTX 2080 Ti
89.9fps
GALLERIA AXZ
Ryzen 9 3900X & RTX 2080 TI搭載時
79.5fps

スーパー激重タイトルであるRed Dead Redemption 2でも、CPUによってRTX 2080 Tiをどれだけ活かせるかが変わります。

こちらはDirectXではなくVulkan APIを利用時ですが、10900Kは圧倒的です。

サンドニの街中を一周するテストですが、RTX 2080 Tiの能力をさらに引き出し、9900KFに対して6fps、Ryzen 9 3900Xに対しては17fpsも差をつけました。

個人的には60fps~100fpsのあたりは変化を感じやすいフレームレート帯だと思うので、重いゲームで少しでもfpsを上げたい人は10900Kをおすすめ出来ます。

ハイパースレッディングオフでも能力が高いということ

10900Kはシングルスレッド性能が高い

Cinebench r15(シングルスレッド)

i9-10900K
10C/20T(ZZ)
231
i9-9900KF
8C/16T(ZZ)
217
i9-9900K
8C/16T(ZZ)
213
i7-9700K
8C/8T(ZG)
212
i7-9700K
8C/8T(XF)
210
Ryzen 9 3900X
12C/24T(AXZ)
208
Ryzen 7 3700X
6C/12T(AXV)
204
i7-9700F
8C/8T(XF)
202

1コアでどれくらい仕事できるのよ?という話では、もう10900Kはダントツです。この性能差がほとんどゲームfpsの差ですから、シングルスレッド性能は大正義。

ハイパースレッディングをオフにするとゲームのfpsは更に高くなる

黒い砂漠(リマスターモード,1920x1080,DX11)

GALLERIA ZZ 10900K
HTTオフ
178.84fps
GALLERIA ZZ 10900K
HTTオン(デフォルト)
167.64fps

多くのゲーム(特にDX11)ではUEFI(起動時F2やDel)画面からハイパースレッディング(HTT)をオフにして1コアが1つの仕事に特化することで、更にゲーミング性能を高めることが出来ます。

標準で10コア20スレッドの10900Kは、ハイパースレッディングをオフにした10スレッド動作で、通常時に比べて11fpsも上がりました。

ハイパースレッディングをオフにしても9900KFと同じ程度のマルチスレッド性能を誇る

これが今回テストしての一番の収穫。

ハイパースレッディングは1コアに2スレッドぶんの仕事をさせ、マルチスレッドの効率を上げる技術です。逆に言えばオフにすると1コアは1つの仕事に集中できるのですが、マルチスレッド性能がどうしても下がります。

ゲームならシングルスレッドだけを取ってハイパースレッディングオフで良いのですが、マルチスレッド性能は動画のエンコードや配信などに関わるので、今まではバランスのHTTオンか、ゲーム特化のHTTオフか…というジレンマがあったわけです。

その点i9-10900Kはハイパースレッディングオフ(10C/10T)状態でも、9900Kや9900KFのハイパースレッディングオン(8C/16T)状態と同等か、やや上回るマルチスレッド性能を持っています。

Cinebench r15(マルチスレッド)

Ryzen 9 3900X
12C/24T(AXZ)
3160
i9-10900K
10C/20T(ZZ)
2623
Ryzen 7 3700X
8C/16T(AXV)
2126
i9-10900K
10C/10T(ZZ)
2077
i9-9900K
8C/16T(ZZ)
2060
i9-9900KF
8C/16T(ZZ)
2024
i7-9700K
8C/8T(ZG)
1540

 

というわけで、ゲーム特化のためにハイパースレッディングオフにしても、9900Kと同等に映像処理などが行えちゃう!これは強いですよ。

10900Kは10コアのCPUであることも強みですので、8コアをゲームに割り当てて、残り2コアを別のプロセスに割り当てるなどの切り分けを行うこともできますね。

動作温度はゲーム的に全く問題なし

10900K搭載のGALLERIA ZZはCPUクーラーにScythe 虎徹 Mark IIを搭載しています。

Division2 Warlords of Newyork(1920x1080,ウルトラ)

CPU負荷が高いゲームと言えばオープンワールド系ゲームです。オープンワールドシューターのDivision2は、結構ハードにCPUを使って温度が上がりやすいのでチェックしました。

10900Kの動作温度(室温26℃)

Division2のDLC、Warlords of Newyorkのミッション「墓所」で計測したところ、最大76℃でした。

このくらいの温度は最近のCPUでは全然問題ない範疇で、安全に使えます。(温度が一瞬下がっているのはローディングシーン)

また、76℃でも全コア4.9GHzで安定して動作していました。

冷却はある程度妥協が必要なポイントと言えるでしょう。

ゲームプレイに必要十分な性能を与えた冷却設定になっていると思います。

消費電力

アイドル時
55W
Division2(ウルトラ)
470W

 

電力消費はDivision2をウルトラ画質で遊んだ時には470Wほどの消費となりました。GALLERIA ZZには750W電源が標準でついてくるので問題ありません。

また、システムのアイドル時は55W程度。ゲームをやっていない時はしっかり省エネしてくれます。

まとめ

ドスパラ
CPU:Intel Core i9-10900K
GPU:GeForce RTX 2080 Ti
メモリ:16GB
ストレージ:1TB NVMe SSD

その他の特徴としては、Z490マザーボード搭載(テスト機ではASUS PRIME Z490-P)、USB3.2 Gen2対応、読込速度 3200MB/sの超高速M.2 NVMe SSD搭載など隙のないスペックです。10900KとRTX 2080 Tiを搭載したマシンを購入する場合、ドスパラはコスパの高さでは他の追随を許さないBTOブランドと言えるでしょう。

i9-10900Kはハイパースレッディングをオフにして最高のゲーミング性能を発揮しつつ、9900K並のマルチスレッド性能を維持したい人には特に意味のあるCPUだと思いました。

この後はその他のゲームでの動作テストを行いつつ、詳細記事を仕上げていく予定です。軽くいくつかのテストをしただけでもポテンシャルの高さを感じているので、ハイエンドゲームPCへの買い替えとしても絶好の一台だと思いますよ!

 


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