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RTX 4090レポート。パワーも効率も夢もある超弩級グラフィックボード

      2022/10/20

RTX 4090買っちった。なんていうか"夢"を買ったんだと思う。パワーもすごいのですが、電力効率に優れていることにも驚いたグラフィックボードでした。

ZOTACのRTX 4090を買いました

ZOTAC GAMING GeForce RTX 4090 AMP Extreme AIRO

ZOTACのRTX 4090を買いました。右はサービスでついてきたと思われるサポートスタンド。

ケースに入るか注意

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カード長はRTX 4090の製品によると思うけど、私が買ったモデルでは35.5cmもあったので、そのまま入らないというなんとなく予測していた事態に。

3.5インチベイを組み替えて事なきを得ましたが、カード単体で買う方は気をつけてください。

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メーカー問わず3スロットブラケットの製品が多いと思いますが、4スロット分の空きは確保しておいたほうが良いでしょう。

重さがあるので支えは必須

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ケースに対してこの大きさであり、重量もRTX 30シリーズに比べると明らかに増しているので、絶対に何かで支えないとマザーボードに負担がかかります。

そこで何かしらの「支え棒」を挟んで、支えてやるわけですな。

ZOTAC謹製スタンドとどちらを使うか迷ったけど、私はRTX 30でも利用してきた長尾製作所のVGAサポートステイを続投です。

長尾製作所のステイは足の部分がマグネットではなく粘着式なので、ケースの種類を選ばないのもポイントですね。

電源の接続を確認

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電源に関しては「12VHPWR」という新しい規格のコネクタになっており、対応する12VHPWR電源ケーブルでの接続か、PCIe電源ケーブルを4つ接続する必要がありました。グラボ単品で450Wの消費電力を持っているのでそりゃこうなるよなという感じ。

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私はPCIe x4を繋いで動かしましたが、見栄えも良くないですし、ケースが手狭になってちょっとイヤンな感じ。

新たに電源を用意する方は、ThermaltakeのTOUGHPOWER GF3シリーズなど、12VHPWRケーブルが付属し、一本で接続できる1000W以上の電源が良いと思います。

消費電力を抑えても溢れるパワー!

RTX 4090のベンチマークの細かい話はもうよそで散々やってるので、実際使ってどうだったか?という話を中心にしますね。

性能自体はすごく高くて、ケース内でも温度は70℃台前半だし、部屋が温かいのはRTX 30の頃から変わらないので文句ないです。

とはいえRTX4090は450WというTDPのグラボなんで「電力盛って速くてもなあ」と思うのは本音としてあるわけじゃないですか。どんだけ電気食うんだよと。

パワーリミットを使って省エネで美味しいゾーンを探せ!

そこで、電力を絞っても性能を出せるのか?という点をチェックしてみました。

MSI Afterburnerなどのグラフィックボードの調整ツールでは、パワーリミットといって、グラフィックボードが使う電力を制限する機能があります。

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今回のRTX 4090の場合、これが100%だと最大450W使いますよ、ということなんですね。これを落としてどのくらい性能が下がるのか見てみようというわけです。

ComputerBaseによると、Core i9-12900K+RTX 4090の環境で、GPUのパワーリミットを300Wにしても性能は平均9%しか落ちないというニュースがありました。

結論からすると、RDR2をテストしてみても「そんな感じかも」という結果になりました。

Red Dead Redemption 2 (4K最高設定DLSSなし)平均フレームレート

DLSSなしでどのくらい動くのか?をRDR2のベンチマーク機能でチェック。CPUはRyzen 9 5900X、クーラーはASSASSIN IIIです。

カッコ書きはグラボの消費電力の目安です。(Afterburner読み)

PL100%(410W程度)
113fps
PL90%(380W程度)
114fps
PL80%(360W程度)
112fps
PL70%(320W程度)
109fps
PL50%(240W程度)
92fps
PL25%(145W程度)
49fps

 

パワーリミットなし(=PL100%)から下げていってあまり変わらない間は、使用しているCPU(Ryzen 9 5900X)とクーラーの性能的な限界だと思います。

なので、最新のRyzen 7000シリーズやIntel 12/13世代(と良いクーラー)を使うと、PL100%などではおそらくもうちょっとフレームレートが上がると思います。

少なくとも、Ryzen 9 5900Xを搭載した私の環境では、PL100-80%では有意な差は見られなかったので、RDR2に関してはPL70%くらいで運用しても良さそうです。というか109fpsと114fpsの差が視認できると思えない。

また、PL70%で実測320W程度となれば、RTX 3080のTDPと同じくらいでしょう。

当サイトでテストした限り、12900K & RTX 3080でのRDR2(4K)は70fps弱程度しかでていませんでした。RTX 4090の電力コスパがRTX 3080に比べてもかなり高いことがわかります。一気にリミットを下げて240W程度で動かしても平均92fpsで動きます。

あまりの値に忘れそうになるのですが、これは4K解像度の最高設定プリセットです。もし、もうちょっと低い解像度、例えば3440x1440のウルトラワイドとか、2560x1440のWQHDなどで使おうと考えている方は、もちろんもっと良いfpsが出ます。

つまり、RTX 4090は電力バカ食いだというのは限界性能を求める場合の話で、これまでのRTX 30シリーズ並の消費電力(マシントータル600W以下の)で使おうとすれば十分使えるし、それでいてネイティブ4K100fpsオーバーが実用になるレベルで動作するというわけです。

もちろんゲームによると思いますけどね。

VRやMODなど、ハイエンドなPCゲーミングに強い

Assetto Corsaは一度VRで遊ぶともう普通のモニタではやりたくないタイプのゲームですが、これがもう色々MOD入れてVRでしっかり動くのでめちゃくちゃ良かった。

PCゲームプレイヤーならMODを入れて画質向上したり、新しい遊び方を体験したいところ。そういう用途だとRTX4090の溢れるパワーと大容量VRAMは頼りになりますね。

Stable Diffusionの計算が早い

画像AI「Stable Diffusion」も、私が高性能なRTX 4090を買おうと思った要因のひとつです。

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以前、「Stable Diffusion」において、電力食いのRTX 3080 12GBとプロ用で省エネのRTX A4000で所要時間や効率がどう違うかテストをしたのですが、結局「CUDA性能が高いほうが早く終わって快適」という話で、GeForceの方がいいなという感想でした。

Stable Diffusionによる512x512 32枚出力にかかった時間

それで、今回はRTX 4090でテストをしてみたのですが、やはりRTX 3080 12GBに比べて圧倒的に早かったです。

AI画像やさんをやろうと思ってる人には価値の高いグラボになるはずです。

RTX 4090@PL70%(5900X)
268.54
RTX 3080 12GB(12700K)
478.09
RTX A4000(12700K)
764.55

 

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RTX 4090はGPU性能が高いのはもちろん、24GBのVRAMを使えるので、Stable Diffusion WebUI (Automatic1111版)ではBatch size(並行処理)を増やせるのも大きいと思います。

Stable Diffusionによる高解像度出力

VRAM24GBを活かして、Stable Diffusionで高解像度の出力ができるのも魅力です。

アップスケールなどを使うことなく、1920x1088pxの画像が出せました。

所要時間は220秒くらいでした。

RTX 4080と迷っている人へ

RTX4090の発表では、革ジャン氏が「DLSS3の時代だ」とかそういうアピールばかりだったので、GPU本体(CUDA処理)のパワーは大丈夫かな?と思ってたんですが、実際はめちゃくちゃパワフルで安心しました。正当進化。よくやった。優勝。

これでようやく、4K144Hzモニタをメインにしてもいいかなって思えました。もうこんなの触ったら色んなゲームを4Kで遊びたくなっちゃうよ。

でも、個人的には16:9より21:9ウルトラワイドモニタがめちゃくちゃ使い勝手いいので、2560x1080のメインモニタを3440x1440にスペックアップする方が満足度が高いかもしれない。

最近は3440x1440でも安い製品がでてきていますしね。ついにFHDに別れを告げる時が来たか。

 

この進化っぷりだと11月登場の4080の16GBも期待できそうだけど、あちらはメモリバス幅削ってるのがやや心配ではあります。なので今回は全く迷わなかったです。

ゲーム以外にも、CUDAをゴリゴリ使う用途、例えば3DCGとかAI関連とか、色々な使い方をしてみたいですしね。そうするとVRAM量も妥協したくないところでした。

そのあたりで迷ってる人なら4090にしたほうが後悔ないと思います。逆にその辺を聞いてピンとこない人は、とりあえず4080を待ってもいいと思いますね。円安心配だけど。

RTX 4090搭載PC

RTX 20シリーズ以前のグラボからの乗り換えなら性能差にびっくりしちゃうと思いますが、その世代のグラボを使ってる方はPCまるっと買い替えの時期かもしれません。

高額な製品ですからBTOなどで延長保証を組みつつ、最新スペックのCPUやM/Bと併せるのが無難だと思います。何でもやれる環境はきっと知的好奇心を満たしてくれますよ。

【最新13世代Core i9搭載】GALLERIA UA9C-R49

ゲーマーにも人気のGALLERIAシリーズに新たなフラッグシップモデルが登場です。最新のCore i9-13900Kを240mmの簡易水冷クーラーと共に搭載し、電源は余力を持った1200Wモデルを搭載しています。

写真はRTX 30シリーズのGPUです

2kg以上と非常に大型となるRTX 4090ですが、ケース備え付けの金属ステー「リジッドカードサポート」でガッチリ支える点が強みだと思います。

輸送中はどうしても揺れるわけですが、ネジ止めされた強固なステーによってマザーボード接続部などにかかる負荷を限りなく減らすことができるはずです。

もちろん、グラフィックボードとの接点はクッション素材になっているので、傷つける心配はありません。

CPU Intel Core i9-13900K
CPUクーラー 240mm 水冷CPUクーラー
GPU NVIDIA GeForce RTX 4090
メモリ 32GB DDR5 SDRAM(16GBx2)
SSD 1TB Gen4 NVMe SSD
HDD 2TB HDD
M/B インテル Z790 チップセットATXマザーボード
電源 Enhance製1200W(80PLUS PLATINUM)
ケース  ガレリア専用 SKケース (ATX) プレミアム(アルミヘアライン外装)
(ミドルタワー)
価格 699,980円(税込)
サイト GALLERIA UA9C-R49製品ページ

 

 

 


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