おっさんゲーマーどっとねっと

「黒い砂漠」をはじめ、PCゲームやゲーマー向けの情報をお届けするブログです。記事には商品やサービスのPRを含みます。

RTX 4090は結局何ができるの?ゲームやAIで活かす実例を紹介

      2023/12/01

Pasted-19

RTX 3070 Tiからの乗り換え先として選んだRTX 4090が、私のゲームプレイやPC活動へどのような影響を与えたかについて書いていく。

ハイエンド所有欲の高まり

簡単に自己紹介させていただくと、私はGALLERIAやraytrekなど、グラフィックボード搭載のPCを2018年から定期的にレビューさせていただいているPCゲーマーだ。

RTX 4090にするまで、個人的に使っていたのはRTX 3070 Tiであった。かつてローエンドを買った直後にSKYRIMが出て痛い目に遭ったので、その後はだいたい80番台近くのGeForceを選ぶユーザーとして慎ましく暮らしていた。

 

しかしある日、事件が起きる。

 

RTX 3090機をテストすることになったのだ。80番台以上の"味"を知ってしまい、4Kが実用的に動作するグラフィックスパワーにメロメロになってしまった。

 

そして2022年の秋にRTX 4090が発売される。RTX 3090を軽く凌駕する圧倒的なパフォーマンスに世界が驚愕した。発売開始になると、各店即売り切れになっていった。

私も急いで買った。

ケースに入らなかったので、ケースごと買い換えてもう一台組むことに…

 

そして、発売から半年以上が過ぎ、価格も少し下がってきたのは嬉しいことだ。例えばGainwardのRTX 4090などは27万円くらいで購入可能。そこで再度RTX 4090について語ってみようというわけである。

参考:gifbanner?sid=3300769&pid=889226925GeForce RTX 4090 (ark)

かつて重かった名作ゲームを4Kモニタで快適にプレイ

RTX 4090は一言で言えば、どんなゲームでも4Kで快適にプレイできる能力を持っていた。

まず「2020年くらいまでにリリースされた重いゲーム」を4Kで一通り動かす遊びをした。Battlefield V、The Division 2、Grand Theft Auto V、モンスターハンターワールド:アイスボーン、黒い砂漠などだ。これらのゲームをネイティブ4K最高画質でプレイしたい場合に、RTX 4090はその力をいかんなくを発揮する。4Kの魅力をざっくり述べれば、1920x1080では見えづらかった遠くの敵がしっかり描画されたり、風景が明らかにキレイになったりする。これらはちょっとした「リマスター版」のような感動を覚えることができるほどだった。VALORANTなどの競技系のFPSではフレームレートを最優先すべきだが、Division2のような雰囲気重視のルートシューターだと、正直画面がキレイな方が臨場感が出て楽しい。GTA5付属のGTAOnlineも、Steamではいまだにアクティブプレイヤー数のTop10に入ってくるタイトルだが、これも4Kでのプレイによって2015年のタイトルとは思えないほど魅力的に映る。そして、これらのタイトルにはDLSSやFSRといった超解像度措置がないので、4Kで遊ぶには純粋にGPUパワーが求められるわけだ。

RTX 4090は、4K120Hzや144Hzのモニタを活かせるグラフィックボードだが、60Hzモニタしか持っていない場合でも、GPUパワーをギリギリまで発揮させることができる。例えば、5K、8Kといった超解像度で描き出してからダウンサンプリングする使い方だ。具体的にはNVIDIAコントロールパネル内のDSRを使う。アンチエイリアスを使わずとも、ジャギのない高精細なエッジや、遠景の精彩さを感じられるようになる。DLSSを組み合わせた「DLDSR」は特におすすめで、4Kモニタで「5K」の強みを感じることもできる。以下の比較は、黒い砂漠における1920x1080と、DLDSRを使った5760x3240の精細さの違いを表したものだ。

高画質MODでゲームをより美しく

PCゲームと言えばMODである。公式にMODに対応しているSkyrimは元々2011年のゲームだが、PCのスペックが上がるごとに、MODユーザーがPCパワーの限界に挑み続けるゲームでもある。

 

少し前にレイトレーシングMODが人気になった。RTGIというReShadeプラグインで簡易的にレイトレーシング対応をする方法があり、それを活かすことで影や反射などがよりリアルに表現できるようになった。こういった、「とにかく画質を追求する」という遊びをしてみたい層には、RTX 4090のようなパワフルなグラフィックボードがうってつけだ。24GBのVRAMは、ハイレゾテクスチャを入れまくっても余裕がある容量である。

 

Skyrim同様にMODに対応しているFallout 4では、200以上のMODやハイレゾテクスチャなどを導入し、実銃ベースのサバイバルRPG環境を作って楽しんだ。

ENBやレイトレなど、重くなる処理をフルにつぎ込んで高画質化しても、ぎりぎり4Kで動作できるのはパワフルなRTX 4090ならではの体験だ。

最終的にはハイフレームレートの操作性を重視し、少し解像度を落として利用している。

DLSS3対応ゲームでは、超画質でも滑らか

もちろん、最新のハイエンドゲームの対応も注目したい所。特に注目すべきはDLSS3だ。

DLSS3はRTX 40シリーズでのみ提供される機能で、対応するゲームの設定からオンにすることで、グラフィックボードが「コマとコマの中間の画像」を生成する。

つまり、アニメーションの"中割り"のようなことを、RTX 40シリーズグラボに搭載されたAIがやってくれるというわけだ。これによってより滑らかなゲームプレイが可能となる。

2023年3月時点では50種類のゲームにDLSS3が対応を表明している。

 

Cyberpunk 2077はDLSS3によってフレームレートを底上げできることを利用し、既存のレイトレより更に処理が重い「パストレーシング」を試験的に実装した。「ヘッドライトの光」のような明確な光源だけでなく、環境光まで考慮しているため、オブジェクトの明るさや影の出方などがより現実的になっている。パストレーシングを楽しめるのはRTX 40シリーズの強みだが、4K解像度で楽しめるのはRTX 4090ならではだろう。

 

AV1による高画質エンコード

これはまだ近い未来の話となるが、ゲームの実況配信において、RTX 40シリーズはさらなる画質の向上を実現するはずだ。RTX 40シリーズに搭載されたNVENCエンコーダでは、これまで主流であったH.264だけではなく、AV1という新しい形式にも対応する。これによって、エンコード効率を40%改善し、同じビットレートでもより美しい高品質なゲーム配信が可能となる。YouTubeではAV1配信のβテストも行われていたようで、正式な対応に期待が集まっている。

最先端の「ローカルAI」に触れる

2022年から2023年は、AIの発展も目覚ましい年となった。

RTX 4090については24GBのVRAMと高速なGPU処理速度を活かして、ローカル環境で動くAIに触れることができるのも良い点だ。

例えば、ローカルで出力できる画像AIのStable Diffusionは、実在しない人物や風景なども容易に作ることができるようになった。

Stable Diffusionにて召喚したアーマーコスプレおじさん。よく見ると首のあたりがおかしいが。

存在しない夏の記憶作りがち

 

Stable DiffusionのようなローカルAIの良い所は、自分でデータを管理できることだ。ネット上のAIサービスは、バージョンアップなどで出力結果が変わってしまうなど、サービス元にすべてを依存している。例えば、画像AIを使って「バーチャル女性タレント」を作った会社もあるが、もしこれがサーバー提供の画像出力サービスを使っていたら、維持が難しい可能性がある。

Stable Diffusionでは512x512の画像をベースとしているが、当然「実用」を考えるとその解像度では足りない。つまり、アップスケール的な処理が必要になってくる。

世界で最も利用されていると思われるStable Diffusion Web UI(導入記事)では、512x512のベース画像を出力しつつ、潜在空間上でアップスケールを施し、より高精細な画像に素早く描きなおす「Hires.fix」という機能を利用できる。それだけならRTX 3060 12GBなどでもできるが、RTX 4090は24GBのVRAM容量によって数枚ずつ並行で処理できるため、生産効率が非常に高いのだ。結局、Stable Diffusionはどこまで行っても「ガチャ」であり、自分の思った画像をドンピシャで生成することは難しい。プロンプトを学ぶ上でも、10秒に1枚出せるのか、60秒に1枚出せるのかで利用者の学習効率も雲泥の差となる。また、RTX 4090は、前世代RTX 30シリーズよりも格段にエネルギー効率が改善されているので、消費電力を抑えながら高効率で動作させることも可能である。

 

画像AIには十分な力を発揮する一方で、ChatGPTのような大規模言語モデル(LLM)には、RTX 4090でもまだVRAM量が足りない懸念はある。これらはやはり、プロフェッショナル向けGPUであるA100などの出番となるのだろう。とはいえ、以下のLLM Worksheetによれば、24GB以下のメモリで動作するものもあるようだ。

 

また、国産ゲームでも、言語モデルを搭載したローカルAIについての研究が進められている。SQUARE ENIXは1983年の名作ADV「ポートピア連続殺人事件」をAIが入力サポートする仕様にして「SQUARE ENIX AI Tech Preview: THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE」をリリースし、ローカルAIの可能性を示した。このデモゲームにおいては「音声入力 > 自然言語処理」という流れに対応しており、それを高いクオリティで実現するにはRTX 4080以上が推奨されていた。もちろん、RTX 4090であれば問題なく処理が可能だった。こういった先進的、実験的なタイトルをすぐに試すことができるのも、RTX 4090のアドバンテージである。

 

RTX 4090搭載おすすめPC

PR
CPU:i9-14900KF
GPU:RTX 4090 24GB
メモリ:32GB DDR5
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD

 

PR
CPU:i9-14900KF
GPU:RTX 4090 24GB
メモリ:32GB DDR5
ストレージ:1TB(Gen4) NVMe SSD

 


記事の内容は執筆、更新日時時点の情報であり、現在は異なっている場合があります。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。

【今日のおすすめ】

エネチェンジで電気代を比較!激安電気会社が見つかる!

【auひかり】最大10Gbpsの超高速通信!最大126,000円還元キャンペーンキャッシュバックで初期工事費も実質無料!

ひきこもりニートでも稼いでゲームに課金出来る時代

 - GeForce・グラフィック関連 ,