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FF14黄金のレガシーベンチマークが登場。基本的な使い方とチェックポイントを紹介。

      2024/04/16

MMORPG「FinalFantasy XIV(以下FF14)」のベンチマークに、最新版の「黄金のレガシー」のベンチマークが登場した。基本的な使い方や設定のポイントなどを紹介する。

前提:黄金のレガシーからFF14に必要なスペックが上がる

2024年7月2日発売の「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」以降は、動作環境が以下の通り変更される予定だ。それに伴って、本ベンチマークを利用することで「十分動くのか?」を検証することができる。とはいえ、動作を「保証」するものではないとのことだ。

暁月のフィナーレまで 黄金のレガシー以降(予定)
OS Windows® 10 64 bit, Windows® 11 64 bit
CPU Intel® Core™i7 3GHz 以上 Intel® Core™i7-9700 以上
メモリ 8GB以上 16GB 以上
グラフィックカード NVIDIA® Geforce® GTX970 以上
AMD Radeon™ RX 480 以上
NVIDIA® Geforce® RTX2060 (6GB) 以上
AMD Radeon™ RX 5600 XT 以上
画面解像度 1920x1080
ストレージ HDD/SSD:80GB以上 SSD:140GB 以上
DirectX DirectX 11

ファイナルファンタジーXIV: 動作環境 (finalfantasyxiv.com)

ベンチマークの設定

黄金のレガシーベンチマークを起動したら「設定変更」を押して、各項目をチェックしていく。

ざっくりいうと、次の手順でテストをしていくといいだろう。

  1. ディスプレイ設定で希望の解像度にする
  2. グラフィック設定1で「最高品質」のプリセットを選ぶ。
    4Kなどの高解像度では、グラフィック設定2から「アンチエイリアス」を「適用しない」にしてもいいかも
  3. ベンチマーク実行
  4. 終了後に「レポート出力」し、平均フレームレート、最近フレームレートの確認
  5. 60fpsを下回るようならグラフィック設定や解像度を下げる

「ディスプレイ設定」タブから、スクリーンモードや解像度のを行う

最初に画面解像度の設定だ。

スクリーンモードは好みだが、性能重視なら「フルスクリーン」が良い。

解像度設定では、使っているモニタの最高解像度を選ぶ。

例えば、4Kモニタを使っているなら3840x2160、フルHDモニタを使っているなら1920x1080などを選ぶことになる。

もしそれでちょっと重かったら解像度を下げる、という形も良いかもしれない。例えば、3840x2160で重い場合、1920x1080を使うこともできる。

「グラフィック設定1」タブから「グラフィック設定プリセット」を選ぶ

次に、「グラフィック設定1」タブを開き、プリセットを設定する。

最新のPCであれば、最高品質から。長年使っているPCなら標準品質(ノートPC)から順に試していくといいだろう。

最高品質で、使用したいモニタで「非常に快適」が出れば、ベンチマークはもう不要だ。

4Kなどではアンチエイリアスを切ってしまうのも手

アンチエイリアスは、3Dの斜めの線のギザギザをぼかす機能。高解像度になるほど処理負荷が高くなるが、4Kほどの精細さになると、ぶっちゃけオフでも美しさはそれほど変わらない。

オフにするだけで処理が減り、スコアが結構上がる。RTX 4070 Ti SUPERの場合、オフにするだけで4Kで20fpsほど上がった。あるいはFXAAなど、ややボケるけど軽量なアンチエイリアスを使うのも良い。

こちらのショットから一部に注目してみよう

最高品質プリセットのTSCMAA

アンチエイリアスなし。スクショだと輪郭の違いがわかるが、ゲーム中は気づきにくい

 

【解像度設定】DLSSとFSRについて

黄金のレガシーベンチマークではアップスケール機能の「DLSS 2.0」と「FSR 1.0」が選べるようになった。簡単に言うと「負荷軽減機能」だ。

DLSSもFSRもやることはざっくり、「小さな解像度からのナチュラルな拡大」だ。性能としてはDLSSの方が上だが、DLSSはNVIDIA GeForce RTXシリーズでしか利用できない。

しかしながら、FSR1もDLSS2もなかなかに古い技術だ。FSR 1の利用では劣化を強く感じ、DLSSはボケた感じになってしまう。このため、「どちらも使わない」のが一番きれいである。

【最高画質設定】最も美しくなる設定 = アップスケールを使用しない

とりあえずはこれから試してみて、重かったらアップスケールを利用するとよいだろう。

FSRの場合

  • アップスケールタイプ:AMD FSR
  • 3Dグラフィックス解像度スケール:100
  • ダイナミックレゾリューション(動的解像度)を有効にする:チェックしない

アンチエイリアスはTSCMAA

 

DLSSの場合(GeForce RTXシリーズのみで有効)

DLSS利用設定で、ダイナミックレゾリューションをなるべく効かせないように30fps以下の時のみ適用させる設定。FSRとほぼ遜色ないクオリティになり、フレームレートが出るので、これが一番コスパがよさそう。

  • アップスケールタイプ:NVIDIA DLSS
  • 3Dグラフィックス解像度スケール:設定不要
  • ダイナミックレゾリューション(動的解像度)を有効にする:設定不要
  • 適用するフレームレートのしきい値:30fpsを下回った時に適用

アンチエイリアスは自動適用される

 

【4Kなどで重い時】DLSSやFSRを利用する

4Kなどの高解像度利用時はどうしても重くなる。プリセットを下げて対応したくない場合は、DLSSやFSRを利用する。動いているとあまり劣化は気にならないが、静止画にすると違いがわかる。

DLSSの場合(GeForce RTXシリーズのみで有効)

  • アップスケールタイプ:NVIDIA DLSS
  • 3Dグラフィックス解像度スケール:設定不要
  • ダイナミックレゾリューション(動的解像度)を有効にする:設定不要
  • 適用するフレームレートのしきい値:常に適用

DLSSを選択した場合、解像度スケール、ダイナミックレゾリューション、そして「アンチエイリアス」も連動して設定される。

動いているとあまり目立たないのだが、キャラの顔がブレた感じになるなど、全体的にボヤっとした感じになる。

 

AMD FSR (どのグラボでも利用可能)

  • アップスケールタイプ:AMD FSR
  • 3Dグラフィックス解像度スケール:お好みで。50, 75, 100で重さと画質を比べてみると良い。
  • ダイナミックレゾリューション(動的解像度)を有効にする:チェック不要
  • 適用するフレームレートのしきい値:↑がチェックオフで「常に適用」される

3Dグラフィックス解像度スケール:50 設定時(一番粗い状態)

DLSSに比べてFSRの設定はちょっとややこしい。

前述のとおり、3Dグラフィックス解像度スケールが100の場合は「何も起きない」。FSRで負荷を減らしたい場合、スケールを100より下げることが必要だ。

例えば、58fpsしか出ないので、ちょっとだけ上がれば良い…というときは、90(%)くらいで試してみるといいだろうし、4Kモニタを使ってみるためにガッツリ負荷を減らしたい場合、最低値の50(%)にする。

そして、ダイナミックレゾリューションは、「どのタイミングでFSRを有効化させるのか」になるわけだが、これはチェックしないと「常に適用」と同じで、常にスケーリングされる。

動的解像度「60fpsを下回った時に適用」を使うべきか?

60fpsや30fpsを下回った時のみにFSRやDLSSを効かせるという方式を選べるが、これは結構悩みどころだ。(DLSSの場合は強制だけど)

というのも、60fps前後のフレームレートでプレイする環境では、画質がチラチラと変わって気になる可能性があるからだ。

それを適用するくらいなら、全体的な画質設定を下げて60fps以上を保てるようにするか、あるいはDLSSを「常に適用」して画質感を常に統一するほうが違和感が減る。

ベンチマークの実施

ベンチマークを開始すると約6分間にわたって映像が流れる。操作は一切不要、何もせずに放っておけば良い。途中で中断したい時はEscを押す。また、最後の結果画面もEscで終了できる。

スコアを上げるためにはベンチマークソフト以外のアプリを終了させた方が良いが、「配信や録画しながらベンチ実行」「ブラウザを見ながらベンチ実行」など、ゲームを実際に行う環境のままベンチを行ってテストするのもおすすめだ。

ベンチマーク終了後には「レポート出力」をしよう

ベンチマークが終わると「非常に快適」「やや快適」のような評価が出るわけだが、そこで重要なのは「レポート出力」ボタンだ。これを押すとテスト結果のテキストファイルが「score●●.txt」がベンチマークプログラムのフォルダ内に保存される。

レポートの内容で特に注目したいのは、平均フレームレート最低フレームレートだ。

黄金のレガシーベンチマークはかなり負荷のアップダウンが激しい。

i9-13900KF & RTX 4090搭載PCでは、「最高画質」の3840x2160で平均180.9134fps、最低フレームレートは65fps「非常に快適」となった。CPUクロックを5.3GHzに絞っている環境なのでやや低めだが、フレームレートの高さはさすがRTX 4090だ。

i7-14700F & RTX 4070 Ti SUPER搭載PCでは、「最高画質」の3840x2160で平均87.5fps、最低フレームレート53fps、「とても快適」となった。

画質比較は「自動スクリーンショット機能」で

Pasted-32

ベンチマーク中には、自動でスクリーンショットを6枚撮ってくれる機能があり、ベンチマークプログラムのフォルダの中の「screenshots」フォルダに記録される。

  1. 最初のキャラクターの顔のアップ
  2. チョコボに乗っているシーン1
  3. チョコボに乗っているシーン2
  4. 集団でマウントで飛んでいるシーン
  5. 最後の戦闘の「キメ」シーン
  6. ベンチマーク結果の画面

撮影タイミングはほぼ同じなので、設定を変えた時にどのくらい画質が変わるのかなどの比較や、スコア画面の証明ができるだろう。

「今後も画質向上する」

黄金のレガシーベンチマークで「非常に快適」だったから安心できるかというと、そうでもない。

というのもFF14は今後「段階的に」グラフィックを強化していくことを宣言しているので、黄金のレガシーベンチマークでギリギリ実用ラインだったPCが、今後追加されるグラフィックス設定で不十分…という話も、もしかしたらあるかもしれないのだ。

第1次グラフィックスアップデートでは、以下のコンセプトによる画質の向上を目指し、今後も段階的に効果の適用が予定されています。

1.画面の美しさ
2.テクスチャや影の解像度
3.質感の向上
4.今までのイメージを大切にする

ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク (finalfantasyxiv.com)

本ベンチマークソフト公開後も、ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシーのリリースに向けて継続して画質向上作業が行われていく予定です。

ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク (finalfantasyxiv.com)

とはいえ、現行で販売されているグラフィックボードは限られているし、公式の推奨スペックとしては2024年3月時点でRTX 2060だ。おそらくベンチマークから大幅に重くなるような実装にはならないのではないだろうか。

© SQUARE ENIX

 


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