VRAM
2020/04/27
グラフィックボード(グラボ)に搭載されているメモリ。グラフィックスメモリまたはビデオメモリなどと呼ぶこともある。3Dゲームにおいては大量に消費する傾向があり、近年ではゲーミング用のグラフィックボードではVRAM6GB以上のものが主流。FHD を超える解像度を扱う場合、8GB以上は欲しい。
VRAMの重要性
VRAMがないと画面に映像を出力できない。画面を描画するために必要なVRAMの量は、以下の計算式で求められる。
VRAMの容量=1画面のドット数×1ドット当たりに必要なビット数
例えば FHD 解像度で32bit(TrueColor)を1枚表示する場合、利用されるVRAMは
1920✕1080✕32 = 66,355,200 bit
= 8,294,400 byte
=7.91MB
となる。
しかし、3Dゲームの場合は テクスチャ などをモデルに大量に貼り付けて表示する必要があるため、とてもこの容量では収まらないのである。
VRAMが不足するとどうなる?
VRAMが不足した場合、PCのメインメモリがその役割を代行する。しかし、メインメモリの処理速度はVRAMに比べて遅い。
搭載CPUや製品にもよりますが、メインメモリで使われるDDR4という規格では50GB/秒程度の転送速度なのに対し、VRAMで一般的なGDDR5という規格は200GB/秒もの速度でデータを送り出すことが出来ます。
このため処理速度が低下し、結果fpsが低下するというわけだ。
もちろん、メインメモリも不足した場合は最悪PCがフリーズするなどのおそれもある。
つまり、遊ぶゲームに対してVRAMが不足するということはあってはならないのである。
PCゲームに必要なVRAM量
PCゲームにおいてはまず、3次元的に作り込まれた3Dゲームか、2次元的な作りの2Dゲームかで大幅に使用VRAM量が違う。
3Dゲームは大量に使用する傾向があるが、ゲーム内設定で利用する テクスチャ の解像度を変更することができるものが多い。これによって精細さとトレードオフにVRAM使用量を下げることができる。
2019年現在では、FHDでもオブジェクト数の多さ= テクスチャの多さ からVRAM5GB以上使う3Dゲームも増えてきている。
VRAM搭載量はグラボ性能に比例する
また、VRAM搭載量は扱うグラフィックスデータ量の上限でもあるので、グラフィックボードの性能が見合っていないと意味がない。
つまり、VRAMの量はある程度そのカードの性能を表しているとも言える。
例えば、荷物を運ぶトラックがグラフィックボードには積載量が決まっているが、その積載量がVRAMであると考えれば良い。
VRAMを4GB利用している(積載している)状態で、60 fps という速度で走るためのパワーと、8GBの状態で 60 fps で走るパワーは違う、ということが想像できるだろう。
つまり、4GBのVRAMのカードは4GB使うのが一杯であり、8GBのグラフィックボードなら、8GB使えるだけの性能がなければならない。
最近のNVIDIA GeForce系のグラフィックボードはグラフィックボードの能力と搭載VRAM量のバランスが比較的取れている。
2019年現在のオススメグラフィックボード
ライトゲーム系 - オンボードグラフィックスから試してみる
例えば2DのMMORPGや麻雀ゲームなどをする場合はオンボードグラフィックスでも十分だったりする。
3Dゲームでも、本当に最低限の動作ならIntel HD GraphicsやAMD Ryzenのグラフィックス機能である「Radeon RX Vega」など、CPUに内蔵されるオンボードグラフィックス機能でも足りることがある
もしそれでも足りない場合は次のグラフィックボードを検討しよう。
3Dゲーム入門(FHD&60fps目安)
GeForce GTX 1660 Tiは、大半の3Dゲームを FHD 解像度で動かすことができる。重めのゲームでも設定を下げれば60fps程度で遊べる。
逆に言えば、FHD以上の解像度で遊びたかったり、画面の美しさや快適性に妥協できない人には物足りないかもしれない。
→ Amazonで「GeForce GTX 1660 Ti 6GB」を見てみる
GTX 1660 Ti搭載PCでおすすめなのはGALLERIA RT5。
重めのゲーム、FHD以上の解像度
ここからは価格次第である。
とにかく最高なものを選ぶなら、2019年現在ではGeForce RTX 2080 Tiであり、他の追従を許さない「別格クラス」である。
私が使っているのはPalitのモデルだが、価格に見合った性能を得ることが出来ている。
DSRなどの機能を用いて、FHDモニタでも4K、5K相当の美しさを得ることができるが、その場合はVRAM使用量が8GBを超えることがあり、その場合はRTX 2080 Tiでしか実現できない映像美を得られる。
もちろん4Kモニタなどでゲーミングをする場合も有用だ。
基本的な処理能力も高いので、高画質設定でも高いfpsを得られやすい。
RTX 2080 Tiを搭載したPCは以下で実機をレビューしている。
記事の内容は執筆、更新日時時点の情報であり、現在は異なっている場合があります。 記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
【今日のおすすめ】
【auひかり】最大10Gbpsの超高速通信!最大126,000円還元キャンペーンキャッシュバックで初期工事費も実質無料!