GALLERIA ZA7R-R58レビュー。9800X3DとRTX5080で何でも快適なハイスペックPC
「GALLERIA Zシリーズ」は、より高品質なゲーミングPCを求める人におすすめしたいグレードだ。
ゲーミングPCのスペックと言うと、CPU/グラボ/メモリ/SSD容量…この4つで語られがちだが、PCの使い勝手に大きく関わってくるのが「マザーボード」や「ケース」である。
今回は非常に高いゲーム性能を持つCPUである「Ryzen 7 9800X3D」と、NVIDIAのNo.2グラフィックボード「GeForce RTX 5080」を搭載する「GALLERIA ZA7R-R58」を例に、GALLERIA Zシリーズの「安心感」を紹介しよう。
当機の特徴は主に以下の6点だ。
- ハイスペック:どんなゲームでも動き、AIやVRなどの先進技術も利用できる高い性能
- 拡張性:M.2 NVMe SSDが最大5つ搭載できる。USB4 Type-Cに対応。内蔵光学ドライブも追加可能
- 使い勝手:Wi-Fi 7やBluetoothに標準対応、安定した電圧などに配慮したUSBポート
- 消費電力:扱いやすい消費電力
- 品質:高耐久マザーボード、グラボを支えるリジッドカードサポートなどを搭載
- 購入者レビュー:実際に購入して使ったユーザーも高い評価
(機材提供:株式会社サードウェーブ)
Contents
GALLERIA ZA7R-R58のスペック
OS | Windows 11 Home 64ビット (ディスク付属) |
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CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D (4.7GHz-5.2GHz/8コア/16スレッド) |
CPUファン | (水冷式) PCCOOLER DA240 ARGB BK (ARGBライティング対応) |
グラフィック機能 | NVIDIA GeForce RTX 5080 16GB GDDR7 (HDMI x1,DisplayPort x3) |
電源 | 1000W 電源 (80PLUS GOLD) |
メモリ | 32GB (16GBx2) (DDR5-4800) |
SSD | 1TB SSD (M.2 NVMe Gen4) |
ケース | ガレリア専用 SKケース (ATX) スタンダード(ガンメタリック)Ver.2 |
LAN | 5Gb 対応LANポート×1(オンボード) |
マザーボード | AMD X870E チップセット ATXマザーボード 拡張スロット:PCIe 5.0 x16 ×1 /PCIe 3.0 x16(max. at x2 mode) ×1 /PCIe 3.0 ×1 メモリ:DDR5対応メモリスロット ×4(最大256GB) ストレージ:SATA 6Gb/s ×4 / M.2 slot ×4 (PCIe 5.0 x4 ×1、PCIe 4.0 x4 ×3、PCIe 3.0 x2 ×1) |
入出力ポート | 前面:USB 3.2 Gen1 Type-A x4 背面:USB 2.0 ×2 、USB 3.2 Gen1 ×3 、USB 3.2 Gen2 Type-A ×5 映像出力:HDMI ×1 、USB4 Type-C ×2 ※グラフィックボードを搭載しているモデルは、こちらの端子は使用しません。 |
無線LAN | Wi-Fi7+Bluetooth(R)5.4対応 無線LAN |
サイズ | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm |
重量 | 約14kg |
※レビュー時点でのスペックです。詳細は製品ページでご確認ください
GALLERIA ZA7R-R58の外観
GALLERIA ZA7R-R58は、GALLERIAのミドルタワーマシン(ATX機)だ。
サイドパネルは「中を半分だけ見せるスタイル」になっており、窓の部分はアクリルを採用している。全面がガラスになっているサイドパネルは、ぶつかって割れないよう取り扱いに注意が必要だが、これはほぼ割れる心配がない。取り扱いが気楽なのは安心材料だ。
透明度はかなり高く、中の様子はしっかり見える。
前方両サイドの青いフィルター部から吸気して、内部を冷却する。
掃除の際は外からフィルター部分を掃除機で吸えばOKだ。フィルターの穴のサイズはマイナーチェンジで初期モデルよりも大きくなって、取り込める風量が上がったとのこと。
フロント部分。「ゲート」をイメージしたという逆U字のLEDがさり気なく主張し、シンプルながらも個性的なデザインとなっている。また、Blu-rayなどの内蔵光学ドライブを追加できる5インチベイがある。光学ドライブを外付けするとその分USBポートが埋まったり場所を取るので、映画やアニメ、CDなどのディスク媒体を持っている人は追加オーダーするのもよいだろう。
デスクの上下問わず利用しやすいように、斜めになっているコンソール部分も特徴のひとつだ。USB3.0ポートが4つ備え付けられており、右にはオーディオOUT/IN端子がある。
ケース天面。簡易水冷CPUファンのラジエターが設置され、排気が行われる。天面はフルフラット構造で、PCを使っていない時に上にちょっとした物を置きやすいデザインになっている。
フィルターはちょっとくぼんだ内部に設置されている凝った作りだ。こちらも上から掃除機でホコリを吸うなどで日頃のメンテは完了。
底面は防振ゴムが設置され、後方には電源の吸気のための着脱可能フィルターがついている。フィルターは後方に引き抜けるので、このように寝かさずともケースを立てたまま着脱できる。
ケース背面。サイドパネルは上下2点ずつのネジ止めになっている。下部の電源ユニットは主電源のオン/オフスイッチがあるので、起動前にオン( - )側にしてからコンソール部の電源ボタンを押そう。
モニタとの接続はグラフィックボードの端子と接続する。HDMI x1、Display Port x3の4つのポートがある。
GALLERIA ZA7R-R58の内部パーツ
サイドパネルを外したところ。ミドルタワーとしては比較的前後の幅がコンパクトで、240mmまでの簡易水冷クーラー(120mm x2基のラジエター)に対応する。
前方2基の140mmファンで吸気し、後方の140mmファンと天面の240mm簡易水冷ラジエターで排気する形だ。ケース底面の電源シュラウドは電源の排気が上がらないように分離しているものと思われる。
CPUの冷却について。標準搭載は「PCCOOLER DA240 ARGB BK」というエントリークラスの240mm簡易水冷クーラーが担う。ヘッド部分とラジエターのファン部分が美しく光る。
GALLERIA専用の金属ステー「リジッドカードサポート」が搭載され、強固にグラフィックボードを固定する。
グラフィックボードは通常、ケース後方のブラケットとPCIeスロット(差込口)の2点で支える構造になっているのだが、RTX 5080のような大型のグラフィックボードは長さも重さもあるため、安定感に欠ける。このサイズだと前方にも支えがほしくなるので、これは安心だ。
グラボの前方を上下から金属ステーで挟み込むようにネジ止めすることで完全に固定し、輸送中や長期の利用でも「正しいグラボの姿勢」を保つことができる。
ステーはケース上下でガッツリネジ止めされているので、グラボを手で揺すってもびくともしない。量販系BTOのケースの中でも、時間とお金のかかったリッチな仕組みだ。
また、グラボのちょうど前に2基の140mmファンが搭載されており、フレッシュエアーをグラフィックボードにダイレクトに送り込んで冷却する形となっている。
グラフィックボードはPalit製のGeForce RTX 5080 GamingProと思われるものが搭載されていた。
HDDなどの搭載に利用する2.5/3.5インチ兼用マウントは、電源シュラウドの上に2つ用意されている。
5インチベイと水冷ユニットとのクリアランスはこんな感じ。ドライブの追加はフロントパネルを外す必要があるので、オプションでの追加オーダーが無難だと思う。
グラボの下のPCIeスロットは「グラボがデカいしあんまり使わないだろう」という割り切った構成になっている。2スロットぶん用意されており、上の小さいほうがPCIe 3.0 ×1、下の大きいほうがPCIe 3.0 x16(max. at x2 mode) ×1となっていて、PCIe5.0時代のマザーとしてはあまり速くはない。
もちろん、グラボはPCIe5.0の高速接続でしっかり性能を出せるのでご安心を。
反対側はこんな感じ。配線はきれいにまとめられている。電源は下部に設置されており、不要な配線はその前方にまとめられている。
この部分は2.5インチのマウントで、SATA SSDなどを2つ設置できる。つまり、3.5インチx2台、2.5インチx2台の4台までのSATA系ドライブが設置できる形だ。
ケース全体としては、水冷ユニットに大きなグラフィックボード、リジッドカードサポートなどを搭載しているのでなかなか重いのだが、スチールケースの剛性感はしっかりしており、安心感がある。ガラスパーツもないので初心者も扱いやすいだろう。
ロゴ入りの不織布カバーも付属。利用しない時も見栄え良く保管できる。
Zシリーズは「マザーボード」にこだわりアリ
GALLERIAのミドルタワーATX機には、XシリーズとZシリーズ、Uシリーズといったラインナップがある。当機はZシリーズなのだが、下位のXシリーズに比べて明らかに良くなっているのがマザーボードのグレードだ。
お借りしたGALLERIA ZA7R-R58ではマザーボードにASRock X870E Nova WiFi(メーカーサイト)を搭載していたので、レビュー機の特徴を紹介しよう。
※ドスパラの広報によれば「現状はこのマザーボードで在庫潤沢だが、状況によって変わる可能性がある」とのこと
- 豊富なM.2スロット:5本のM.2 NVMe SSDが挿せる
- ワイヤレス通信が速い:Wi-Fi 7 & Bluetooth 5.4
- 有線LANも速い:5G LAN
- USBポート数が豊富で速い:USB4 Type-Cポート(40Gbps)もあり
- 信頼性と耐久性:サーバーグレードの厚いプリント基盤、CPU20フェーズ、2+1電源フェーズ、高い電源供給能力(110A SPS)、2万時間級の時間導電性ポリマー採用
- デカいグラボが外しやすい:EZ Release機構
最大5つのM.2 SSDが挿せる。ドスパラの注文画面ではM.2 NVMe SSDの注文は2つまでなので、あとの3つは自力でやるか有料サービスを使う必要があるが、拡張性が高いのが特徴だ。ただ、5つめのM.2スロットはGen3x2での接続でそこまで速度は出ないようなので、補助的なものと考えておくとよいだろう。
Wi-Fi 7 + Bluetooth 5.4に標準対応 (アンテナ付属)している。PCを設置して同梱のアンテナを繋げば、すぐにPCをルーターとWi-Fi接続でき、ワイヤレスキーボードやマウスもBluetoothで接続できる。これらのワイヤレス機能はノートPCの場合は標準的なものだが、価格重視のデスクトップPCでは付属しない場合も多い機能。Zシリーズの「良いマザー」はそれらを別途買わなくても良いというわけだ。ちょっと惜しいのは、Wi-Fi 7の規格である320MHzではなく、Wi-Fi 6と同じ160MHzのチャンネル帯域幅までの対応という点か。決して遅くはないけれど、更なる速度と安定性を重視する人は有線の5G LANポートに接続するとよいだろう。

ケーブル付きのWi-Fiアンテナが付属。感度のいい位置に設置できる
背面USB端子の説明
背面のUSBポート類を見ても、XシリーズのB650よりもだいぶ機能豊富だ。
- Lightning Gamingポート(黄色) x2:キーボード&マウス向けのUSB3.2 Gen1x2ポート
- Ultra USB Powerポート(紫) x2:オーディオインターフェースなどを接続するのに向く安定重視ポート(3.2 Gen2 x2)
- USB 4 Type-Cポート x2
- USB 3.2 Gen2 Type-A x3
- USB 3.2 Gen1 Type-A x3
- USB 2.0 x2
黄色のポートにキーボードとマウス、紫のポートにオーディオインターフェースやゲームコントローラを挿し、外付けSSDなどはUSB4やUSB 3.2 Gen2に…といった感じで使うとよいだろう。
また、X870E Nova WiFiは音声は光角形のデジタル出力コネクタが搭載されているなど、オーディオ面もこだわりを感じる。その他、メーカーによれば基盤、電源、冷却性能、良質なコンデンサの採用などで長寿命としている。
総じて言えば、ハイエンドマザーの中のコスパ重視仕様がASRock X870E Nova WiFiおよび当機のマザーボードスペックで、「M.2 NVMe SSDが多め」「PCIは弱め」「RGBなどの装飾控えめ」「CPU周りなどの安定性&耐久度は高め」という実用性重視のバランスを取っている構成だ。
トータル性能をざっとチェック
ここからは実際にPCを動かして性能をチェックしていく。
PassMark
総合的なベンチマークソフトであるPassMarkを使って、マシンのトータル性能を見てみよう。
PassMarkのテスト結果は95パーセンタイルで、世の中のマシンの95%よりは性能が良いという結果になった。
以下は各項目の詳細である。
項目 | 値 | パーセンタイル |
CPU | 38530 | 89 |
3D Graphics | 39160 | 99 |
2D Graphics | 1387 | 95 |
Disk | 43578 | 90 |
Memory | 3218 | 71 |
なお、GALLERIAのような量販系BTOマシンでは、メモリテストの評価が低く出やすい。安定性を重視してオーバークロックメモリなどを使わないためだ。
Cinebench r23
CPU性能をチェックするCinebench R23では、マルチスレッドが22604pt、シングルスレッドが2033ptとなった。
当サイトで取得してきた実機データだと、20コア28スレッドのi7-14700Fの定格動作と同じくらいのマルチスレッド性能だった。
また、先代の7800X3Dと比べると、4000pt=約23%ほどマルチスレッド性能がアップしている点も評価したい。
7800X3Dも十分現役クラスのゲーム性能を持つが、ゲーム以外でCPUを使うタスクをよく行う人は、9800X3Dを選んだほうが快適だろう。
Cinebench r23 マルチスレッド(当サイト調べ)
i9-13900K |
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Ryzen 9 7950X3D |
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i7-14700KF |
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Ryzen 7 9800X3D(XA7R-R58) |
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i7-14700F |
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Ryzen 7 7700 |
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Ryzen 7 7800X3D |
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Ryzen 5 7500F |
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Ryzen 7 5700X |
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Ryzen 7 5700X |
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i5-13400F |
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Ryzen 5 5600X |
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CristalDiskMark
CrystalDiskMarkを使って、M.2 NVMe SSDの速度をチェック。
シーケンシャルRead 5800MB/s、Write 5000MB/sといった速度はGen5のM.2 NVMe SSDとしてトップクラスではないが、実用レベルで考えれば十分高速に感じられるストレージだと思う。
GALLERIA ZA7R-R58のゲーム性能
9800X3DとRTX 5080のパワーを見るために「これはやっておきたい」と考える重めのPCゲームタイトルを中心にテストしていく。
CapFrameXで取得したデータをベースにまとめている。
それぞれのテストにおいてグラフィックボードとCPUのどちらにボトルネックの傾向があるかを、GPU使用率から割り出した。「グラボネック」だったらRTX 5080をかなり高いレベルで使っており、「CPUネック」だと9800X3Dが限界に近い。基本的に解像度が上がるほど「グラボネック」になりやすい。
また、VRAM(ビデオメモリ)使用量もどのくらいかを示した。こちらも解像度が上がるほど上がりやすい。メインメモリと違ってVRAMは後から増やせないので、
Battlefield 6 OBT
バトルフィールド6のオープンベータテストでの動作をチェック。前作2042と比べるとかなりパフォーマンス重視の軽量な仕上がりになっていた。テスト方法については、本作OBTにはベンチマークモードがないため、多くのプレイヤーが正面からぶつかり合う「ブレークスルー」モードで、市街地戦の「カイロ包囲戦」マップでなるべく突っ込みながらデータを取った。
テスト用画質設定
- パフォーマンスプリセット:バランス (プリセットの中では最高画質設定)
- グラフィックのクオリティ:最高
- アップスケール(DLSS/FSRなど):なし
- フレーム生成:なし
- 解像度スケール:100
FPSは基本的に高いフレームレートが勝利につながるが、BFシリーズは臨場感あふれる美しいグラフィックスも楽しみたいところ。というわけで、事実上の「最高設定」でどのくらい動くかをチェックした。本作はアップスケール技術のDLSS/FSRやフレーム生成にも対応している。RTX 5080のパワーであれば、DLSSやFSRは不要だ。フレーム生成は画面をより滑らかにするが、描画と入力操作の遅延を増大させる一長一短の技術。シビアな操作感を求めるFPSタイトルには不向きなのでオフで。
最高画質プリセットの100%解像度で、フレーム生成なしでもFHDで平均200fps前後は出せる。1% Lowも140fpsくらい出ている。4Kでも画質を落とさず平均100fps前後出せるのはさすがで、4K120Hzモニタなどで高画質で遊べるスペックだ。
CPU性能が高いので、RTX 5080を非常に高いレベルで使える。本作は前作2042のようにレイトレーシングモードなどを搭載していないことや、マップサイズもそこまで大きくない。マップを問わず全体的に動作は安定感があった。BFの人気再燃となりそうな予感がする。
フレームレートはグラフィックボードによってボトルネックになっている傾向だったので、もしガチな人でフレームレートを更に稼ぎたい場合は、グラフィック設定を下げてみるともう少し伸びるだろう。
サイバーパンク2077
サイバーパンク2077は、一人称で描かれるアクションRPGだ。FPSの形を取っているが、非常に美しいレイトレーシング「パストレーシング」を採用したグラフィック重視のタイトルなので、画質とフレームレートのバランスを取りたい。
そこで、ゲーム最高画質である「レイトレーシング:オーバードライブ設定」をベースに、フレーム生成オフと、DLSS Frame Generation 4X(MFGx4)の2パターンで、ベンチマークモードテストを行った。
テスト用画質設定
- クイックプリセット:レイトレーシング:オーバードライブ
- 解像度スケーリング:DLSS Super Resolution
- DLSS Super Resolution プリセット:トランスフォーマーモデル
- DLSS Super Resolution:パフォーマンス
1. フレーム生成オフ
DLSSでのアップスケールは必要だが、フレーム生成なしでも4Kで平均60fpsくらいは出る。このあたりはさすがRTX 5080といったところ。
2. フレーム生成 x4(最大)
フレーム生成を4Xにすると、4Kでも平均185fpsを叩き出せた。ただし、1% Lowはあまり変わっておらず、操作感が上がることもないので、元の60fps級から劇的に良くなった感じはないかもしれない。ただ、非常に重いレイトレーシング:オーバードライブ設定を、DLSSパフォーマンスとはいえ4Kで実用レベルで動かせるのは素晴らしい。MODなどを入れても対応できるVRAMの余力もある。
モンスターハンターワイルズ ベンチマーク
CPUもGPUも高い性能が求められるモンハンワイルズのベンチマークをテスト。画質はモリモリにしつつ、フレーム生成オフで素の力を見る。
テスト用画質設定
- グラフィックプリセット:ウルトラ
- アップスケーリング:NVIDIA DLSS
- フレーム生成:オフ
- アップスケーリングモード:パフォーマンス
- レイトレーシング:高
- テクスチャ品質:最高(高解像度テクスチャ)
よく言われるが、テクスチャ品質設定が高いとVRAM使用量がかなり高くなるタイトルだ。フレームレートはフレーム生成を使わなくても十分に出ていることがわかる。
パルワールド
オープンワールドサバイバルクラフトとして、意外とCPUヘビーなのがパルワールドだ。
テスト用画質設定
- プリセット:最高
- DLSS:オフ
拠点に20体のパルを出現させた状態で、拠点内の一定のルートを移動するテストを行った。1920x1080と2560x1440でフレームレートがあまり変わらないが、これはCPUがボトルネックになっており、グラフィックカードが遊んでしまっているため。
9800X3Dをもってしても、パルワールドはそれなりに重いタイトルだと言えるが、拠点を作り込んでも平均100fps以上出ているのはさすが。4Kまで高画質で問題なくプレイできるタイトルだ。
inZOI
ライフシミュレーションゲームのinZOIでは、「スマートZoi」といって、ローカルAIによる反応生成処理が行える。スマートZoi機能や画面の美しさをMAXにして、ブリスベイビーチで他のNPCキャラたちとの関わりの中で、どのくらい滑らかに動くかをチェックしている。
テスト用画質設定
- プリセット:ウルトラ
- NVIDIA DLSS Super Resolution:なし
- NVIDIA DLSS フレーム生成:オフ
- レイトレーシング:オン
- 被写界深度:オン
- モーションブラー:オン
テスト用シミュレーション設定
- 衣装シミュレーション:オン
- スマートZoiを有効にする:オン
- 都市内のZoi適用範囲:都市に居住するすべてのZoi
- 画面上のZoi適用範囲:画面上に見える多数のZoi
- リクエスト待機人数制限:12(最大)
プレイヤーが設定したキャラのプロンプトを理解したり、セリフを生成するために小型の言語モデルを搭載するものの、VRAM使用量は4Kでも余裕があった。
VRAM16GBを搭載するRTX 5080なら、移動したり長時間のプレイで読み込むVRAMが増えても、動作に余裕があるだろう。
Clair Obscur: Expedition 33
「フランス産JRPG」「なんとか33」の愛称で知られる、Clair Obscur: Expedition 33。ターン制RPGとQTEのようなジャストタイミングでボタンを押す要素を組み合わせているので、画質を重視しつつある程度のレスポンスの良さ=フレームレートも稼ぎたいゲームだ。
そこで、最高画質設定をベースに、DLSSを調整して2パターンのデータを取った。テスト場所はゲーム序盤のルミエールの円形広場。
グラフィック設定
- クイックプリセット:エピック
- スケーリングタイプ:DLSS
- NVIDIAフレーム生成:無効
1. 解像度等倍 & DLAA (DLSSによるアンチエイリアス)
アップスケールを利用しないでとにかく画質を重視した例。2560x1440までは問題なく実用域だが、4KだとRTX 5080をもってしても30fps級になってしまう。VRAM使用量が顕著に上がっており、負荷が高いのだろう。
2. DLSS バランス
DLSSでアップスケールをバランス設定にすると、4Kでも60fpsを超えてのプレイが可能だった。
Cities: Skylines II
都市開発シミュレーションのCities: Skylines IIは、前作よりも圧倒的に重いグラフィックが特徴。13万人の大型都市を作成し、俯瞰視点で時間の流れを最速にするというかなり重い状況でどのくらいフレームレートが出るかをチェックした。
グラフィック設定
- グローバルグラフィッククオリティ:高(最高設定)
- NVidia DLSS Super Resolution:バランス
- パフォーマンス設定:シミュレーションスピード
プレイの時間の流れを上げるとダイナミックにCPUの負荷が上がる。シミュレーション速度を最速にするとCPU使用率ががっつり上がり、どの解像度においてもCPUがボトルネックになる。
これまで7800X3DとRTX 40シリーズでテストしてきた結果からすると「もうちょっとフレームレートが出てもいいかな」と思ったのは事実だが、ゲームバージョンやドライバの差異もあるかもしれない。
いずれにせよ、大都市を作っても問題なくゲームがプレイできるのは間違いない。
黒い砂漠
オープンワールドアクションMMORPGの黒い砂漠は、標準的解像度のリマスター設定での狩りを測定した。
グラフィック設定
- テクスチャ品質:High
- 画面品質:リマスター
- 視野角調整:100
- カメラ全体効果:0
CPU性能によるフレームレートの伸びが顕著に見られたタイトルで、1920x1080では立っているだけなら360fpsを超えるなど前代未聞のフレームレートを叩き出し、GPU性能を非常に高いレベルで引き出していた。集団戦の快適度がかなり上がりそうな気がする。
もちろん、4Kでもリマスター設定のまま、実用レベルの戦闘が可能だ。
VALORANT
軽量な競技系FPSであるVALORANTでは、射撃場の屋外空間で比較的重くなる方を向き、オーディンを20秒間連射した際のフレームレートをチェックした。
グラフィック設定
- インストール後初期設定 (「高」設定)
VALORANTのグラフィック設定は初期設定では高めになっており、唯一最高ではないのは異方性フィルタリングが16xではなく8xに抑えられていることくらいである。
テスト結果としては、4Kではさすがにグラボがボトルネックになるものの、それでも平均721fpsという高いフレームレートを出していた。
画質重視で配信する時などにも安心の性能と言える。
ゲームテストのまとめと感想
どんなゲームでも安心して使えるスペックである。
パルワールドのようなオープンワールドで建築や生産などが自由にできるタイトルや、Citiesのような都市が大規模になった際のシミュレーションはとにかくCPUパワーが必要なのだが、その点9800X3Dはさすがの高性能っぷりを見せていた。
BF6、VALORANT、黒い砂漠などの対戦系のゲームでも高いフレームレートと低い遅延によって操作のタイミングが取りやすく、ゲームの上達自体も早くなるだろう。
実写のようなVRを楽しむ
PC向けのリアルなVR風景を楽しめるのも、RTX 5080ならでは。
Mogura VRで紹介されていた、まるで現実世界のような写実的な表現を実現したVRChatの空間を試してみた。Meta Quest 3を接続して動作をチェックした。
ぽぶ茶_pobさんの「西つつじヶ丘児童遊園」ワールドや、DEKA_KEIJI777Vさんによるもう少し大きめのワールド「川北東橋」のどちらも十分な動作レベルであり、PCVRを楽しみたいに人にも奨められるレベルだった。
AIアプリも問題なく動作
機械学習関連はNVIDIA GeForceのCUDAが業界標準。RTX 50シリーズに対応するPyTorchはすでにリリースされており、AI関連ソフトウェアの利用も安心だ。
今回は可愛らしいAIキャラとの自由な会話を楽しめるローカルAI「Darlin」を動かしてみた。壁紙やデスクトップマスコットとしてキャラを置き、音声やテキストでのチャットを楽しめる。
「要求スペックが高くて動かせない」という声もよく聞くが、問題なく動作していた。自前のRTX 4090で動作させていたときと特にフィーリングは変わらなかった。
バージョン1.5.999時点ではVRAM10GB弱くらいで動いており、RTX 5080なら余裕の動作とレスポンス速度だった。
ちょうど機材返却後にver2が出たのだが、AIをより強化したバージョンも用意され、VRAM 12GB以上を必要とするとのこと。VRAM 16GBのRTX 5080なら安心して利用できるだろう。
動画編集性能
Adobe Premiere Pro 2025(v25.4)を使い、10分のソースをYouTube 2160p 4K Ultra HDプリセット(H.264)で書き出すのにかかった時間を測定する。書き出しにはCPUとGPU両方を使うので、どちらの性能も問われるテストだ。
今まで複数のバージョンでテストをしてきているが、GALLERIA ZA7R-R58は過去最速となった。
GALLERIA ZA7R-R58 |
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raytrek 4CZZ |
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Lightning-G AF7XW(7700) |
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GALLERIA ZA9C-R48 |
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GALLERIA XA7C-R47TS |
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Astromeda Creator |
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Astromeda GAMER |
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Astromeda Streamer |
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Astromeda GAMER |
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GALLERIA XA7R-R47TS |
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GALLERIA XA7R-R47 |
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CPUクーラーの冷却性能をチェック
CPUベンチマークソフト「Cinebench r23」を使って、CPU全体に10分間高い負荷をかけ続けるストレステストを行った。
温度が上がりすぎることなく、性能がしっかり出るかを見てみよう。
室温は26℃で測定している。
まずは温度から。温度が上がりすぎると、安全のためにCPU性能を下げることで温度低下をしようとする。高い性能を保ち続けるにはしっかりCPUを冷却できることが大切だ。
Ryzen 7 9800X3Dは最大動作温度が95℃に定められているが、Cinebench r23で全コア100%の処理を行っても、当機では最大86℃に抑えられており、9℃ほどのマージンがある。これくらいなら安全に利用できる範疇だと私は考える。
動作クロックについても、平均5.1GHzと高いクロックを保っており、熱による大きな性能低下は見られない。
グラフィックボードの冷却性能をチェック
続いて、RTX 5080のテスト。こちらはモンスターハンターワイルズの大集会所で測定した。こちらも室温は26℃で測定している。
グラボの温度については、最高で66℃となった。3連ファンの大型モデルだけあって、冷却力はしっかりしている。
動作クロックも2.8GHzで安定していた。
動作音
内部を冷却するために各部のファンが回るので、PCからはファンの動作音がする。ケースサイド50cmにてデジタル騒音計を使って動作音を測定した。
電源オフ |
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アイドル |
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サイバーパンク2077 |
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モンハンワイルズ |
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Cities:Skylines II(時間最速) |
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CPUベンチ |
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あくまでも個人的な体感にはなるが、次のような印象だ。
・起動して落ち着いているときの「アイドル状態」は、寝室でも気にならないレベル
・サイパンやモンハンのプレイ時は、ゲームをスピーカーでプレイしながら、PCが結構頑張って動いているのがわかるレベル。ただ、ゲームに集中していれば気にならない
・Cities: Skylines IIやCPUベンチ時は、スピーカーでゲームをしているとPCの動作音の方が目立つくらいのレベル。ヘッドホンをしてゲームをする場合は気にならない
個人的に50dbA以上の動作音のPCでゲームをする場合、ゲームの細かな音を聞き分ける必要があるならヘッドホンが必須だと思う。
ファンの音は、CPUファン(水冷ラジエターポンプ+ファンx2)とGPUファン、ケースファンの総合なので、それぞれがどのくらい動いているかで音量も変わってくる。
今回のテスト結果としては、CPUベンチマークやCities:Skylines IIで非常に高い負荷をかけた時など、CPUが全力で動いているときが最も大きかった。一般のゲームでも、初めてゲームを起動する際のシェーダーコンパイルなどはCPUが全力で動作するために同じような音がする。
フリーソフトのFanCtrlで、Cinebenchを回し続けても温度が90℃を超えない程度に各ファン(#1,#2,#4,#6,#7)の回転数を下げたところ、一段階印象が大人しくなった。ただ、これは動作保証外行為となる。
もしファン調整を自己責任でやりたいなら、CPUファン(クーラー)をもうちょっと良いモデルにアップグレード注文しつつ、温度的にできた余力のぶん、FanCtrlでピーク時のファン回転数を抑える…というのが無難ではないかと思う。
GALLERIA ZA7R-R58のカスタマイズ画面では様々な簡易水冷CPUクーラーが選べる。どれが良いかは悩ましいが、+5000円(執筆時点)のASETEK 624S-M2は価格的にも投資してみる価値があるだろう。
ASETEKは水冷パーツメーカーとして有名で、CORSAIRやNZXT、ROG、MSIなどさまざまなPCパーツブランドに水冷パーツをOEM提供していることで有名な、水冷のリーディングカンパニーである。

ASETEK 624S-M2
当サイトでは、前世代の7800X3D搭載機において、ASETEK 624S-M2に実際に触れる機会があった。DEEPCOOLのファンと組み合わせられており、この際のCinebenchのテストでは動作音を46.4dbAに抑えていた。9800X3Dは7800X3Dよりも消費電力が高いので必ずしも同じ動作レベルになるとは限らないのだが、「標準よりちょっとくらいは良くしておくか」と思ったらベターチョイスなのではないかと思う。
MSI MAG CORELIQUID E240はASETEK系ではないが性能は悪くない。EKWB(EK Water Blocks)のLUX CR240 D-RGBは一気に値段が上がるが、wccftechによるレビューでは動作音も冷却力もE240と同等レベルとのことだった。
消費電力
マシントータルの消費電力を民生用のワットチェッカーでテストした。
アイドル |
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Cinebench r23(ピーク値) |
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モンハンワイルズ |
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1000W電源を標準搭載しているので全く問題ない消費電力だ。
基本的にはグラボ負荷が高いゲームほど消費電力が高くなるが、ハイエンド帯のマシンとしては驚くほどの消費電力の高さではない。
ゲームプレイでは上限フレームレートを制限し、画質設定を少し下げるなどすることで消費電力や発熱(と騒音)を下げられる可能性は十分ある。
GALLERIA ZA7R-R58のまとめ
良いところ
- どんなゲームも動かせる強力なCPU
- 「フレーム生成なし」を選択できるレベルの高性能グラフィックボード
- RTX 5080はVRAM16GB搭載で4K適正も高い
- メモリも標準で32GB搭載
- AIアプリなどへの適性が高い
- GALLERIA Xシリーズよりも多機能で拡張性のあるマザーボード
- 5つのM.2 NVMe SSDを搭載可能
- Wi-Fi & Bluetoothに標準対応
- 高速なネットワークに対応する5G LANポート搭載
- 大きなグラボをがっちり支える「リジッドカードサポート」の金属ステイ
- 5インチの光学ドライブを内蔵できる
- 3.5インチハードディスクを内蔵できる
- GALLERIAロゴ付きカバーつき
惜しいところ
- マザーボードのPCIeの拡張性がやや低い
- 5つのM.2スロットを埋める注文はできない
- CPU全開時はそれなりの音がする
購入ユーザーによる評価 (製品ページより引用)
- フルHDでは勿体無いほどオーバースペックでどのゲームもウルトラ設定レイトレモードオンでも余裕があり、ヌルヌルで最高のゲーム環境を提供してくれます。
- GPUは上にRTX5090がありますが高すぎるので実質RTX5080がゲーマーにとってのハイエンドだと個人的に思ってます。
- モンハンワイルズも4Kでヌルヌル動きます。最高のPCです。
- 光学ディスクドライブがついているのも購入のきっかけの一つ。 (編注:オプションでつけられる、だと思われる)
- いままで空冷ファンしか使ったことない自分にとっては大きな音に感じました。
- CPUファンの設定が最適化されていない?ように感じました
- M.2たくさん入れられるのにオーダーできないのが非常に残念
- USBポートもたくさんあり大抵の方は何不自由なく使用できるのではないかと思います!
- 大満足です。大枚はたいて良かった。
レビュー感想
ハイエンド中のハイエンドであるRTX 5090の価格や消費電力を考えると「RTX 5080あたりにしておこうかな」と思う人もいると思ったので当機をレビューした。
ミドルスペックだと「重い」と諦めるようなゲームも快適にプレイでき、高画質なPC向けVRを楽しんだり、AIを利用するアプリも利用できる、大変高性能なマシンとなっている。
また、マザーボードはXシリーズより明らかに高級感があり、機能も豊富なので、自分でカスタムする人や、配信などで周辺機器を色々利用する人も楽しめるだろう。
ゲーム中の消費電力も個人的には許せるレベルであり、気兼ねなく使えるのは嬉しい。ゲームプレイにおいてこのクラスと4Kモニタなどを使うと「やっぱり画質が良いのはいいな」と感じられると思う。
動作音については色々書いたが、気になるとする購入者は一部だったので、プレイするゲームやヘッドフォンの有無、個人の体感の違いはあるかもしれない。
AIやVRなどの適性も高く、幅広い分野で高い性能を発揮するマシンなので、PCで色々なことをやってみたい人におすすめの一台だ。
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