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コラム:イメージでわかる「パクリ」と、オリジナルの超え方

   

いつの時代も世間を賑わせるのが「パクリ」問題です。「何がオリジナルで、何が模倣なのか」という線引は非常に難しい!そこで、今回は「イメージでわかる」と題して、パクリやジャンル、そして新たなスタンダードがどう生まれるのか?について持論を展開していきたいと思います。

パクリとは何か

そもそも、パクリとは何か?何故パクリは許されないとされているのか?そこまで立ち戻ってみたいと思います。

パクリとは要するに「アイディアの模倣」、犯罪級になれば「知財の盗用」となるでしょう。

他の人が考えて生み出したものを、その人の許可なく自分のものにする。これが感情的に「パクリ」とされることがあるでしょう。

もちろん法律的にジャッジする際にはもっと厳密なルールがあります。「パクリ」に該当するには一定の同一性が必要であり、場合によっては「そもそも権利なし」でパクリOKとされるものもあります。

※本記事では特に犯罪性や有効性に関係なく、他の要素の模倣をあえて「パクリ」と表現することにします。

「事実」はパクれない

一つ興味深い事実があります。それは「事実」は法的にも誰のものでもないということです。

例えば、なんらかの調査結果があったとして、その結果は誰もが自由に語ることが出来ます。

それは、「事実は誰かが著作したものではないから」です。

例えば「新作のゲームが出る」ということは事実であり、誰もが自由に発表することが出来ます。

同様にゲームの攻略情報も「事実」であれば、それは発表した瞬間に誰のものでもなくなるのです。

だからこそ、ニュースメディアは一斉に同一の内容の記事を出せるわけですね。

 

音楽のパクリ基準が面白い

パクリを考える場合にわかりやすいのが「音楽」です。

音楽には「公式素材」みたいなものがそもそもあるって知ってました?

それが「コード」です。

コードは音の集まり。つまり和音のことで、音楽で雰囲気を司る一要素となる重要な要素です。

音楽理論ではこの「コード」には明確に種類と数が決まっているため、自分で作り出せるパターンに限りがあります。

このため、「コードは権利なしにしよう!」というのが通例であり、コード展開がほとんど一緒っていう曲が世の中には山のようにあり、「人気のあるコード」というのはこっそり皆使っているのです。

なので、作曲を始めてみたい、というような方で、どこから始めたらいいのか分からない、という場合は、このような有名なコード進行をそのまま使ってこれに新たなメロディーを書いてしまえば、もう立派なあなたの作品ということになります。もちろん、その曲を友達や兄弟などに聞かせてみると「なんかカノンっぽいね」という鋭い突っ込みを受ける可能性は否定できませんが、いわゆる「盗作」にはカウントされません。あくまでこれも理論上の話ですが。

引用元:https://www.businessinsider.jp/post-987

このため、ネット上ではよく「鋭い突っ込み」で同じコード展開の曲をまとめている人がいて「○○と○○は似ている」みたいなリストを作ったりしていますよね。

音楽のルールをよく知らない人はそれを「パクリ」だと言いますが、音楽に関して言えば、コード展開はパブリックなものだということになっているということを知っておかなければなりません。

  • 音楽は歌詞とメロディなどが一致すればパクリになる
  • コードの一致はコードパターンがそもそも少ないので権利外
  • タイトルも基本は権利外(例えば誰でも「Love」というタイトルを付けていい)

つまり、パクリを制限するにも自由にするにも「限度」があり、社会文化と個人利益のバランスの取れるところで折り合いをつけて行われているのです。

「それはそもそもパブリックなものだからパクリじゃないよ」とする後押しも文化的にあるということですな。

「ジャンル」はパクリがないと生まれない

音楽と言えば「ジャンル」ですが、音楽に限らず「ジャンル」「○○系」については模倣から生まれたということが出来ます。

ジャンルは臆さず言えばパクリの正当化です。ジャンルは和訳すると「類型」になります。類とは「似たようなもの」の意味です。

オリジナルに人気が出ると必ずこういう「ほぼ一緒作品」が出て、問題となりますよね。

オリジナルやそのファンが、類似品を批判します。

しかし、ファンを含め多くの人が「オリジナルが権利独占するよりも、ジャンル化されるほうがユーザーに利益がある!(他者にも競争に参加して欲しい)」と考えたり、またはその流れを止められなかったりして、しぶしぶジャンルになっていくのではないかな、と思います。

なのでこんな感じ。オリジナルの中でも、「良い」「心地よい」と思う部分は全てではなく、大体要素として存在するため、そこを真似したフォロワーがたくさん出ます。

例えばハクスラの「Diablo」シリーズはハクスラの原点とも言える作品です。しかし、BGMやグラフィックなどのすべてが優れているわけではなく、「ハクスラ」のベースとなるゲームシステムが素晴らしかった。そのため、ハクスラジャンルのゲームはDiabloっぽいUIのゲームになっていることがパクリどころか「前提」になったのです。

オリジナルからジャンル化される対象として、音楽の場合は法的に大丈夫なコードやリズム、音色、テンポなどの魅力的な部分、歌詞の季節感といったものなどがあり、ゲームの場合であれば「市販車でレース」のような題材、「モンスターと戦って素材を集めて武器を作る」のようなシステムだったりします。

そしてそのいいところに「ダブステップ」とか「レースゲーム」などと名前がついたら「ジャンル」というわけです。

スタンダードは「ジャンル」で特に認められたもの

では「ジャンル」になることは「オリジナル」第一人者にとって悪いことなのか?

確かに、市場の独占は失われますが、必ずしもデメリットばかりとは限りません。

まず、オリジナルはジャンルに拡大されて飲み込まれますが、その中の「スタンダード」となります。

スタンダードとは「コイツ無くしてジャンルを語れない!」というものであって、ジャンルのコアというべき存在です。これによってジャンルが拡大すればスタンダードもまた注目される、という縮図があります。

例えば「都市開発シム」ジャンルのスタンダードは「シムシティ」で、「バトルロイヤルゲー」と言えば「PUBG」です。しかしそれは次の強力なスタンダードが出て来れば、変わってしまう脆さもあります。

「王道」はオリジナルへの対抗手段

では、新たなスタンダードはどう生まれるのか。それはモロパクリで、パクリの中でも特異に認められる例で「王道」というやつです。

オリジナルの魅力のすべてをそのまま母体としつつ、更に魅力を拡張していく形です。オリジナルを超えているからこそ許される、パクリの力技です。これで成功したものは、新たなスタンダードとなりえます。(もちろん法的な問題点をクリアしていることが必須です)

おっさんが最近買ってハマっている「Cities:Skylines」という都市開発シムは、まさに「シムシティフォロワー」としてシムシティを模倣した作品で、公式にもシムシティのファンであることを明かしています。シムシティが凋落したことにより、多くのファンを獲得しています。

PUBGのパクリに間違いない「荒野行動」は、スマホという誰もが持っているデバイスで無料でプレイできる、という点がめちゃくちゃ強く、ゲームPCを持っていないプレイヤーに爆発的な人気を博しています。

このように「明らかなパクリ」も、本家を超える魅力を持つと、本家の力に関係なくスタンダードの座に就いてしまう可能性があるのです。

(この2作品がスタンダードになるとは言ってないですよ?)

最後に

雑多な記事になってしまいましたが、「パクリ(模倣)は文化発展の基本」であるとおっさんは思っています。

冒頭にも書きましたが、パクリと批判されることを恐れると何も作れなくなってしまいます。

もちろん犯罪行為に至ってはいけませんが、それでもそのラインを攻めるくらいの積極的、意識的な「パクリ」が本家を凌駕し、新たなスタンダードを生むことはよくあるのです。

オリジナルを尊重することは大事ですが、それを超えるために「王道」な飲み込み方をしたり、ジャンル化から攻めたり、「似たようなより良いもの」を作るための色々なやり方があると思います。

ブログ、イラスト、動画制作、生放送、そしてTwitterのようなSNS。個人でも色々な創作活動をする人が増えてきました。

パクリという評価は通過点でもあるのです。「真似出来ている」ということの証だからです。

書道でも絵でも上達の基本は模写です。どんどんパクって、いずれはパクリを通過して欲しいと思います。

 


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