【黒い砂漠】「世界共通サーバー」が難しい5つの理由
黒い砂漠に関するファミ通のインタビューで、キム・ジェヒPが世界共通サーバー構想について「夢のような話ではありますが、『黒い砂漠』の最終目標でもあります」と回答していました。私もこれは「かなり遠い目標や構想」だと思っていて、そう簡単に実現されることはないと思っています。
Contents
1.実装スピード=ゲーム攻略度が各国で異なる
https://www.pearlabyss.com/games/BD
黒い砂漠は2014年に韓国でOBTが開始し、日本のサービスは韓国の次に2015年に始まりました。その後もEU/NAサーバー、ロシアサーバー、SEAサーバーなど順々に世界展開していきます。
そしてそれぞれのサーバーのコンテンツ実装状況は当然のことながら異なっています。ローカライズによる要因のほかに商業的な理由によるものも考えられます。
中でも日本サーバーは特殊で、他のギルドへの戦争が「承認制」となっており、ギルドマスターがOKをしなければ戦争が起きないという「配慮」がされています。また、プレイヤー間のアイテムトレードシステムもリージョンによって若干の差異があります。
2.課金周りのギャップ
Pearl Abyssの直轄運営であるゲームサーバーではWeb上から取引所利用が可能なシステムが導入されており、日本や北米/EUは運営サイトのシステムが異なるために実装されていませんでした。
各リージョン(サーバー)における課金コンテンツにも違いがあります。例えば海外ではプレミアムパッケージにメルブのパレット機能が統合されていますが、日本では別の商品として扱われています。
共通サーバーを用意する場合は価格帯を含め、ギャップを埋めて同一商品にしていく必要があります。
3.サーバーレスポンスの問題
プレイヤーとサーバーの物理的距離によってゲームレスポンスは大きく変わります。PvPでは有利不利が生まれやすくなります。
PvP以外でも、サーバーからのデータを受け取ってからキャラクターなどのオブジェクトを表示するはずですので、表示が常時ラグるおそれもあります。
レスポンスが悪い状態を許容してしまうと黒い砂漠のアクション性というアイデンティティが失われることになります。
メガサーバーシステムを拡張するような形で他国にあるサーバーに行ける…くらいのシステムでない限り、ゲームフィールが落ちることは避けられないと思います。
4.文化と言語の違い
特に日本は戦争抑止などによって、独自の黒い砂漠文化を築き上げてきたと言えます。海外ではあまり多くない農民ギルドや、キャラメイクを主にプレイする人たちなどが多いことを感じます。
全世界共通サーバーになって、海外基準のルールに引き直されることによるユーザの離脱は間違いないと思いますし、母国語以外の言語圏のユーザーが入ってくることは、日本だけではなく各国のユーザーに戸惑いを与えるでしょう。
5.PCとPS4のクロスプレイはありえない
共通サーバーということでPCとPS4の話も出ていました。
キム・ジェヒPも明確に「今は計画にない」と言っていたのがPC版とPS4版などのCS機サーバーのクロスプレイです。
PCとPS4ではプレイフィールやUIも異なるために公平なプレイを行うこと自体が不可能であり、同一サーバーにすることは特にPS4版ユーザーにとっては非常にストレスになるはずです。
まとめ:何はなくとも全ライブサーバーが直営になってから検討されるべき話
ロシアに続いて日本サーバーもPearl Abyss運営へ移管が行われることになりましたが、Kakao Gamesが運営する北米/EU/オセアニアサーバー、Red Fox Games運営の南米はまだ直営ではありません。
これらのサーバーに動きがあってから初めて、全世界共通サーバーの話が現実味を帯びてくるのではないかと思いますし、コンテンツはともかく技術的運営的なギャップを埋める作業は簡単ではないでしょう。
なんにせよ今は話題にする段階ですらないと私は思いましたが、皆さんはどう思いますか?
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