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【光るグラボ】Palit GeForce RTX 3070 Ti GameRock OCレビュー

   

Palit GeForce RTX 3070 Ti GameRock OCがレビュー用に届きましたのでご紹介します。

キラキラのLEDが特徴の最上位モデル「GameRock OC」

Palitはコスパに優れるグラフィックボードを提供し続けているメーカーで、ドスパラのGALLERIAシリーズでメインで採用されるグラフィックボードを製造しています。

GameRockシリーズは、Palitのグラフィックボードの中でも最上位のモデルとなり、LEDによる装飾や冷却性能、品質を重視しています。

「The Dazzling Angel」(まばゆい天使)の別名にふさわしく、キラキラとした外装が特徴です。

冷却力に優れる「ダブルU字型ヒートパイプ」内蔵

Palit GeForce RTX 3070 Ti GameRock OCは、GameRockをベースにブーストクロックを1845 MHzに高めたオーバークロックモデルとなっています。

GPU温度を下げるダブルU字型ヒートパイプがGPUクーラーに内蔵されており、動作性能の限界を更に高めています。

裏面です。Triple Aダイキャストプレートキットは、基盤の高温部に直接取り付けられており、冷却性能を高めています。

本体を持った瞬間にひんやりと冷たさを感じます。剛性感も高く頑丈な印象です。

モニタとの接続は、DisplayPort 1.4a x3、HDMI 2.1 x1となっています。

付属品は簡単な取説とカレンダー、PCIe電源ケーブルの分岐ケーブル、LED制御用のARGBストリップケーブルがついていました。

【Angel ARGB】グラフィックボードのLEDカラーをコントロール

こちらはPCのスタートアップ時の動画です。

GameRockシリーズの最も魅力となるポイントは、LEDのド派手な輝きでしょう。

マザーボードのアドレサブルRGB(ARGB)ヘッダー(5V)と接続することによって、カラフルなLEDライティング効果を得ることが出来ます。

Palit製 ThunderMasterソフトウェアでの色設定

Thunder Masterソフトウェアによって、LEDのカラーを変更できます。

グラフィックボードのLEDカラーを動作中に見て楽しむには、サイドクリアパネルのPCケースや、ライザーケーブルを使った縦置きなどがおすすめになります。

GPU温度によってLEDカラーを変える事ができる機能は、実用面を重視したいユーザーにも役立つでしょう。

PCをちらっと見るだけでグラフィックボードの健康状態がわかるというわけです。

マザーボードのARGB機能を使う場合

Thunder Masterソフトウェアで「ARGB Sync」に設定すると、マザーボードの付属ソフトなどで制御ができます。

例えば、私の場合はASUSのマザーボードを利用しているため、Armoury CrateのAURA SyncでLED制御しています。

マザーボードとグラボを付属のARGBストリップケーブルで接続すれば、Armoury Crateの「Addressable LED Strip」としてグラフィックボードのLEDを制御できます。

これによって、マザーボード自体に搭載されたLEDと、グラフィックボードのLEDカラーを同期させることが可能です。RGB LEDストリップなどを追加した場合はそれらも同期できます。

 

グラフィックボードの設置の流れ

グラフィックボードサイズは304 x 136 x 60 mmとなっています。長さ30cmを少し超えるので、ケースに余裕があるか確認しましょう。

グラフィックボードをPCのPCIe x16スロットに取り付けているところです。PCIe 4.0のグラフィックボードですが、PCIe 3.0でも動作します。

約60mmの厚さがあります。

2.7スロットという公称値ですが、ほぼ3スロットが埋まりますので、直下のPCIe x16に何かを挿すのはちょっと難しいです。

スロットにカチっとハマったら、ブラケットのネジを締めます。

ARGBストリップケーブルの小さいコネクタ側をグラフィックボードに差します。表裏はありませんので向きはどちらでも大丈夫です。

もう片方は3-pinのARGBシグナルコネクタです。こんな感じで3つの接続口があります。

マザーボードのARGBヘッダー(5V)に差します。搭載されているかについてはお手持ちのPCのマザーボードの仕様をご確認ください。

マザーボードへ繋ぐとARGBヘッダー(5V)が埋まってしまうので、ケーブルには分岐がついています。

q?_encoding=UTF8&ASIN=B07PDPHC93&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=mlos01-22&language=ja_JP例えばこういったアドレサブルRGB LEDストリップを追加して装飾したい場合などに利用できます。

あとは、PCIe 8pin電源コネクタを2つ挿せば

設置完了です!配線がきれいじゃなくてごめんなさい。なお、リアファンはこの時掃除中で外していました。

また、カードの端にはDual BIOSとして、Performance ModeとSilent Modeの切り替えスイッチがあります。

ゲームでとにかく性能を出したい場合はP(Performance)に、あまり負荷をかけない場合はS(Silent)に切り替えることが出来ます。出荷時はPerformanceに設定されていました。

今回の記事ではすべてPerformanceで測定しています。

RTX 3070 Ti vs RTX 2080 Tiをテスト

さて、動作のチェックをしていきましょう。

今回は手持ちのRTX 2080 Tiと比較してみます。一世代前のハイエンドとどこまで渡り合えるでしょうか?

下はRTX 2080 Ti GamingPro OC

 

それぞれの性能は以下の通りです。

モデル GeForce
RTX 3070 Ti
GameRock OC
GeForce
RTX 2080 Ti
GamingPro OC
VRAM 8GB 11GB
メモリインターフェイス幅 256bit 352bit
メモリ種類 GDDR6X GDDR6
クロック 1575MHz 1350MHz
ブーストクロック 1845MHz 1650MHz
メモリ速度 19Gbps 14Gbps
CUDAコア 6144 4352
メモリ帯域幅 608GB/s 616GB/s
バスタイプ PCI-E 4.0x16 PCI-E 3.0x16
カード電力 330W 260W

 

テスト環境は以下の通りで、実際の使用時に即してPCケースに入れた状態のテストになります。

BIOSから、RTX 3070 TiではPCIe4.0モード、RTX 2080 TiではPCIe3.0モードに設定しています。

テスト環境
OS Windows 10 Home 64bit
CPU AMD Ryzen 9 5900X
クーラー Scythe 虎徹 Mark II
メモリ CORSAIR VENGEANCE LPX
CMK32GX4M2B3200C16
DDR4-3200MHz
32GB(16x2)
SSD Samsung 970 EVO Plus 500GB (OS)
Samsung 960 EVO 512GB (Game/APP)
M/B ASUS ROG Strix X570-F Gaming
ケース Fractal Design Define R5
GPU Driver 466.27

 

【メジャーベンチマーク】3DMark / VRMark 

まずはULの3DMarkとVRMarkのスコアをチェックしました。

Palit GeForce RTX 3070 Ti GameRock OCは、全テストでPalit GeForce RTX 2080 Ti GamingProを上回りました。

ただし、重量級VRテストであるVRMark Blueroomでは差はほとんどありませんでした。

このあたりでなんとなく「軽いゲームは速く、重いゲームはやや苦手」という傾向が見て取れます。

【ゲーム系ベンチ】FF14 / PSO2NGS

FF14 漆黒のヴィランズベンチマークとPHANTASY STAR ONLINE 2 NEWGENESISベンチマークの結果です。解像度は1920x1080です。

どちらももちろん最高設定で遊べるスコアとなっており、やはりPalit GeForce RTX 3070 Ti GameRock OCがPalit GeForce RTX 2080 Ti GamingProを上回りました。

【重量級レイトレゲームベンチ】Watch Dogs Legion

重量級レイトレタイトルとして、Watch Dogs Legionをレイトレ最高設定かつDLSS高性能の1920x1080でテストしました。

この場合、平均フレームレートは全く変わりませんでした。

テストではVRAMが不足する旨が表示されますが、実際は8GB以内で収まっています。

【PC用VRゲームベンチ】Assetto Corsa (Oculus Quest 2使用時)

Assetto Corsaでは普段私がVRでプレイする際の設定にて、Oculus Quest 2を使用時にどのくらい動くかをテストしました。

ここではPalit GeForce RTX 3070 Ti GameRock OCはRTX 2080 Tiに比べると、スコアが伸びませんでした。

VRは4K以上の負荷になるので、メモリバス幅やメモリインターフェイス幅が下回っている点が理由だと思います。

高負荷ゲーム時のGPU温度

ゲームプレイ時のグラフィックボードの最高温度は、Palit GeForce RTX 3070 Ti GameRock OCの方が10℃近く低かったです。

このため、温度上昇による性能抑制(サーマルスロットリング)が発生することがなく、高負荷時でも安定した性能を発揮し続けます。

Port Royal 20周のストレステストでも温度と動作も安定

Palit GeForce RTX 3070 Ti GameRock OCの性能をもう少し詳しく見るため、3DMarkのPort Royalのストレステストを行い、20周させました。

青線がGPU温度ですが、ピタッと70℃前後で抑えています。

GPUクロック(ピンク線)も長時間安定しており、1980MHzからわずかに下がって1965MHzになるのみでした。品質の高いグラフィックボードと言えるでしょう。

消費電力

黒い砂漠のリマスターモードで、GPU99%まで利用させた際のPC全体の消費電力です。

RTX 3070 Tiはカード全体で330Wの電力を消費するため、RTX 2080 Tiに比べると全体の消費電力が大きくなります。

推奨される電源容量は750Wとなっていますが、850Wあってもいいと思います。

フレームレートがそこまで必要ないゲームの場合は、フレームレート制限をしたり、グラフィックボードのパワー制限を行って消費電力を下げることも可能です。

ファンノイズ

ドライバのデフォルト状態で、ファンノイズはどこまで発生するかを騒音計で測定しました。

Palit GeForce RTX 3070 Ti GameRock OCは、Performance Modeの場合は100%近い高負荷状態を続けると70%くらいまで回転数が上がり、ケースから50cmの距離で50dbA近くになりました。

例えが難しいですが、個人的にはスピーカーでゲームをしていてもファンノイズがちょっと気になるレベルです。

ファン回転数50%固定がバランス良し

冷却力は十分にあるので、ファンの回転数を騒音が許容できるレベルまで下げると、性能と騒音レベルのバランスが取れるように感じました。

50%のファン回転数を維持するように調整をすると、一般的なグラフィックボードと同じくらいの騒音レベルになりました。

個人的にはこれくらいならスピーカーでゲームをしていてもほとんど気にならないレベルです。

ファン回転数を50%に回転を落とすと温度が若干上昇するため、動作クロックはわずかに下がりましたが、ゲーム性能にほとんど影響がないレベルだと言えるでしょう。

ゲームプレイの感想

黒い砂漠を始め、様々なゲームを2560x1080のウルトラワイドモニタ@166Hzでプレイしてみましたが、このくらいの解像度だと多くのゲームで不満がないです。

DX11系はFirestrikeのベンチスコア通り強いので、黒い砂漠、FF14、PSO2NGSなどは十分遊べます。FF14は4Kも行ける。

少なくとも、これまで使っていたRTX 2080 Tiに戻したいとは思わないですね。

総評

RTX 3070 Tiは、RTX 3070とRTX 3080の中間的な性能を持っています。

2021年の最新ゲームをフルHD~WQHDくらいまでで高画質に快適に遊べると感じました。

RTX 2080 Tiと比べても、2560x1080くらいまでの解像度ではフレームレートが向上しました。

RTX 3070ではメモリがGDDR6でしたが、RTX 3070 Tiではメモリが高速なGDDR6Xになったことや、CUDAコアなどが増量され、最新のミドルハイに相応しい性能が備わったと思います。

ただし、メモリインターフェイス幅がしっかりミドルクラスに抑えられているので、4Kやレイトレでは力不足を感じるところがあるかもしれません。

レイトレーシング使用タイトルだと1920x1080くらいがターゲット、DLSSを入れてWQHDくらいまでなので、あくまでもミドルハイという位置づけはRTX 3070と同様に感じました。また、RTX 3080と同等の消費電力という観点では、RTX 3080やRTX 3070よりもワットパフォーマンスはちょっと劣るかなと言う印象です。

RTX 3070 Ti GameRock OCは、温度的に余裕があると動作クロックは2000MHzを超えるなど、冷却力の高さも感じさせるグラフィックボードです。

高負荷なゲームプレイをしている最中も冷却力は抜群であり、Palitの最上位グラフィックボードとしての実力を確かに感じられました。

全速の「ループ」設定。

そして、やはりLEDです。一番派手に光らせてみました。あまり光るPCに興味がない人でも思わず笑顔になってしまいます。光らせて気分転換したい時に楽しいグラフィックボードです。

実用性としては、普段は消灯しておいて、想定より高温状態の時だけ光らせるなど、異常の早期発見を知らせるために使うことも出来ます。

ドスパラで売れ筋1位のグラフィックボード

Palitはドスパラが代理店となっています。執筆時点(6/20)では、Palit GeForce RTX 3070 Ti GameRock OCは売れ筋ランキング1位となっていました。2位のPalit GeForce RTX 3070 Ti GamingProはコスパ重視のグレードのRTX 3070 Tiとなっていて、こちらも人気が高いです。GamingProシリーズは、ドスパラのGALLERIAに搭載されることが多いモデルでもあります。

 

RTX 3070 Ti搭載のゲーミングPC

ドスパラではRTX 3070 Ti搭載のGALLERIAシリーズも発売開始しています。

今回のテスト環境に最も近いのは、Ryzen 9 5900X & RTX 3070 TiのGALLERIA UA9R-R37Tです。

価格とRTX 3070 Tiの性能バランスなどを考えると、個人的におすすめなのはRyzen 7 5800X搭載のGALLERIA ZA7R-R37Tになります。

Intel Core CPU搭載機

モデル名 シリーズ CPU GPU メモリ M.2 NVMe SSD HDD
GALLERIA UA9C-R37T
359,980円(税込)
U i9-11900K RTX 3070 Ti 16GB 1TB(Gen4 NVMe) 2TB
GALLERIA ZA9C-R37T
329,980円(税込)
Z i9-11900K RTX 3070 Ti 16GB
1TB(Gen4 NVMe)
GALLERIA XA7C-R37T
269,980円(税込)
X i7-11700 RTX 3070 Ti 16GB
1TB(Gen4 NVMe)

※価格は執筆時点のものです。販売ページの価格をご確認ください。

AMD Ryzen CPU搭載機

モデル名 シリーズ CPU GPU メモリ M.2 NVMe SSD HDD
GALLERIA UA9R-R37T
355,980円(税込)
U Ryzen 9 5900X RTX 3070 Ti 16GB 1TB(Gen4 NVMe) 2TB
GALLERIA ZA7R-R37T
299,979円(税込)
Z Ryzen 7 5800X RTX 3070 Ti 16GB
1TB(Gen4 NVMe)
GALLERIA XA7R-R37T
259,980円(税込)
X Ryzen 7 3700X RTX 3070 Ti 16GB
1TB(Gen4 NVMe)

※価格は執筆時点のものです。販売ページの価格をご確認ください。

 

 


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