REALFORCE R2(R2-JP4-BK)レビュー | 2万円の「Logicool Craft」と比べて
REALFORCEという国産キーボード。高額な部類ですが非常に高い評価を受けているので買ってみました。
今回購入したのはもっとも基本的なモデル「R2-JP4-BK」です。
なぜ買おうと思ったのか?というと、Logicool Craftが寿命を迎えたからです。
Craftを買う時に実は最後まで「REALFORCEにしようかなあ」と迷っていたので、今回買い換えで選んでみたというわけ。
Contents
REALFORCEの良かったところ
シンプルに「頑丈そう」
堅牢な感じがタイピングしていても伝わってきて、国内生産の品質の高いキーボードだと言うことは一発で伝わってきます。
キーの素材はPBTというプラスチック樹脂なのですが、耐久性耐熱性にも優れているとのこと。
静電容量無接点方式を採用しており、スイッチをオンオフするような接点が無いのが特徴です。
つまりテレビなどのリモコンやゲームパッドみたいに、長く使ってると接触が悪くなってくるということがないんです。
5000万回のキー入力耐久試験をクリアしているということもあり、製品の質はかなり期待しています。
キー入力の気持ち良さ
スイッチ的な接触がないので、打鍵感も何も引っ掛かりがありません。REALFORCEはキーを底までしっかり入力しなくても入力できます。
わざわざ押下途中で止めることもないと思うけど、意識的にしっかり押さなくても入力される点は他のキーボードにないメリットです。
メンブレンのようなフニフニでもなければ、メカニカルほどカチカチではなく、スッと抵抗感もなく打てるキーボードです。
同時押しが全て入力される「Nキーロールオーバー」に対応
キーの同時入力は同時押しが全て入力される「Nキーロールオーバー」です。
タイピングが速くてもしっかり入りますし、音ゲーなどの複数キー同時押しシーンでもパーフェクトに対応します。
スッキリしたキートップの印字
多くの人がローマ字入力であるため、日本語の刻印が不要だと思います。英字だけで構成されたキートップはスッキリと見やすいです。
REALFORCEの賛否が分かれそうなところ
キーの高さ
昔ながらの山型のキートップで、キー自体に高さがあります。
これまで私が使っていたパンタグラフのLogicool Craftと比べるとこの差があります。REALFORCEはSpaceバーの位置基準で2cmくらい高くなります。
この2cmの高さの違いは、手首の負担を考えると無視できないもので、少なくともリストレストを設置する必要があります。
キーレイアウトとサイズ
既存キーボードのベーシックなレイアウトを踏襲しており、レイアウト的な不満を持つ人は少ないでしょう。Craftなんて、PrintScreenがテンキーの上にありましたので慣れるのに時間がかかりました。
ただそれだけ、サイズは大きく感じます。
それは今まで使っていたCraftが平面的なアイソレーションキーボードで「キーの高さ」という概念がなかったためだと思います。
REALFORCEはキーボードにそれぞれ最適な高さがつけられているため、一段上に指を滑らせるように移動させると引っかかります。そのため、一旦指を持ち上げてから上段へ移動させる必要があります。
このタイプのキーボードを使っている人ならそれが自然な打ち方として見についていると思うのですが、Mac純正キーボードやLogicool Craftなどの凹凸の少ないパンタグラフキーボードを使っている人は、キーボード上で指を滑らせるように移動させる人も少なくないと思いますので、その点が最初ストレスになるかもしれません。
キーストローク
REALFORCEのキーストロークはいずれのモデルも4mmです。「打ったなあ」というくらいには深いです。
底まで打たなくても入力されるとはいえ、割と深いので好みが分かれますね。
なお、ロジクールの高級モデルG913が2.7mmとなっていて、それよりはかなり深いと言えます。
REALFORCEの場合、APC機能を搭載した上位機種であれば、スイッチ位置を1.5mm、2.2mm、3mmと切り替えることが出来、2mmと3mmのキースペーサーを挟んでキーストロークを浅くできます。
打鍵音
少し派手目に打鍵音を鳴らしてみました。押し込んだ時は低めの音がして、リリース時には高い音がします。
メカニカルのようなノイズはしませんが、音はしますね。
非常に静かなパンタグラフキーボードLogicool Craftのノイズはこんな感じです。
パンタグラフから乗り換える場合はそれなりに音が増すと思った方が良いです。
REALFORCEには静音モデルもあります。打鍵感が若干損なわれるようですが、静音性を重視したい方は静音モデルを選択することが出来ます。
キーの重さ(キー荷重)
45gのキー荷重でも、比較的軽めで楽に入力できると思います。
キーの高さがある関係で、リストレストを使うかどうかで体感する重さが変わってきました。
リストレストがないと指先が上がるため、指を曲げて押し込む形となってやや重く感じます。
リストレストを使うと指の自重を使えるのでかなり軽く感じられます。
USB接続
1.6mのUSBケーブルによる有線接続です。ワイヤレスではありません。
REALFORCEは堅牢なキーボードとしてのブランドを確立していますし、接続面で不安要素のある製品は出さないのかもしれません。
デザイン
一番の欠点かもしれないのがキーボード自体のデザイン。
今回はダサいながらもギリギリ使えるかなというブラックモデルを買いましたが、アイボリーはまさに業務用という感じ。
逆にこれが良いという人もいますけどね。
1年保証
いやいや、5000万回のキー入力耐久を保証しながら1年保証は短すぎない!?と思いました。
旧製品は10年以上使っているユーザーもいるので、実際はもつのでしょうが…
REALFORCE Software
REALFORCE Softwareは東プレのWebサイトで製品登録後に利用出来るソフトウェアです。
機種ごとに利用できる機能が違い、最もシンプルなR2-JP4-BKでは特定キーのロック機能とキーボード右上のインジケーターLEDの色変更の設定が出来ます。
シビアなゲーミングではWindowsキーや半角全角キーの切り替えをオフにできます。
REALFORCEのゲーミングモデルでは機能が増えたが、評判はイマイチみたい
RGBのLEDバックライトを搭載したゲーミング向けモデルのREALFORCE RGBでは、マルチメディアの再生、送り、停止などの機能を搭載して利便性が上がりました。
ただゲーミングモデルは「REALFORCEならではの打鍵感が損なわれている」「打鍵音が通常モデルよりうるさい」と言ったレビューが多かったので私は買いませんでした。
純然たるREALFORCEを使って評価したかったのもあります。
まとめ:ゲーマーというよりは文章打つ人向けの「本物」
REALFORCEは高級キーボードとしてしっかりした作りで満足度は高いです。
打鍵感も「今まで触ったことがないような打ち心地」であり、底までしっかり入力しなくてもいいので楽ではあります。
あとは速度ですね。今回タイピングの限界が、Logicool Craftを使っていた時よりは上がりました。
とにかく文章打つ人向けですね。高速で文章を打つためのキーボード。キーボードが俺についてこれねえ!という段階になってから必要とされるキーボードです。
実際、毎日新聞社が主催する「毎日パソコン入力コンクール」では、REALFORCEが全国大会公認キーボードとして指定されているほどです。もうこれを使えばミスなどをキーボードのせいに出来なくなるでしょう。
そんなわけで打鍵感は最高ですが、ゲームではやはりストロークが深いのでAPCモデルがおすすめ…
となるはずだけど、キーボードにLEDはついてないわ、キーの昇華印刷の文字が黒で読みづらいわで、超上級者向けって感じがする。キーの刻印が絶対消えないのは良いけど、どことなくソレジャナイ感を感じる。
まあそうすると「キータッチは最高ではないが色々ついてるLogicoolっていいよね」となってしまうわけですな。薄型もトレンドだし、東プレさんには新製品を頑張っていただきたいものです。
ロジはどうしても先進性に気をとられて信頼性がビミョーな商品をたまに出してくるから博打感あるんすよね。
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