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オープンワールドゲームとは何か

   

オープンワールドゲームが人気ですが、オープンワールドってそもそも何を指しているのでしょうか?

システム的なオープンワールドの特徴と、オープンワールドで面白いと思える要素について語りたいと思います。

オープンワールドゲームの定義は結構あいまい

オープンワールドゲームについて、明確な定義はありません。「MMO」と同じくらいあいまいです。

ただ、オープンワールドと呼ばれる作品に共通するのは「世界が広く、ロードがなく繋がっていること」だと思います。

「世界が広くて繋がっている」とはどういうことか

オープンワールドゲームの対義語は「エリア制ゲーム」と言えるでしょう。

エリア制のゲーム

例えば、街からフィールドに移動する際にローディングが発生する。フィールド同士もローディングが発生する。

これがエリアごとに作られたゲームです。

オープンワールド

オープンワールドゲームの場合は、一つの広大なエリアがあり、その中に街やフィールド、ダンジョンなどがあります。

つまり、街とフィールドの間、フィールドとダンジョンの間、街とダンジョンの間など、今まで背景としてしか描かれていなかった場所もまた、通行可能エリアとなります。

黒い砂漠やサイバーパンク2077などはこのスタイルを取っています。

とはいえ、このような「真のオープンワールド」と言えるタイトルはなかなか少ないです。

部分的オープンワールド

大きな街やダンジョンは別エリアとして作られている例があります。SKYRIMやFallout4はこんな感じでしたね。

ダンジョンだけは別インスタンスというタイプもあります。例えばGTA5などの「特定のミッションの時だけ入れる建物」などです。

Division2など、DLCで追加されたエリアは読み込みが別、というパターンもあります。

これらはいずれも完全なるオープンワールドではないと思いますが「デカいエリア」がベースになっているので「オープンワールド」に属していると言えるでしょう。

「移動が無駄」にならないように配慮されている

オープンワールドゲームでよく論争になるのが「移動時間が無駄」という点です。

エリア制のゲームでは、目的地まではローディングで一瞬で移動することができます。時間に無駄がありません。

オープンワールドゲームの場合、すべてが繋がっているため、移動に時間がかかります。移動時間が無駄では?というわけです。

これに対応して、エリア制ゲームのように一定エリア間の瞬間移動を追加するゲームが増えました。これを「ファストトラベル」と呼びます。

しかし、ファストトラベルしか使わないのであれば、やはり間を移動する意味がありません。

そこで、それぞれの導線の間に無数のクエストや収集アイテムを置いてある。これが近年のオープンワールドゲームというわけです。

基本的にはフィールドA,Bをこなしてダンジョンに行く、という一本筋のような内容だったとしても、周辺のサイドクエストは好きな順番で遊べるというわけです。

移動自体がコンテンツなオープンワールドゲーム

オープンワールドを活かすなら、移動そのものが目的やコンテンツであると理想的です。

デカい箱を作り、その中を途切れることなく移動することこそが、オープンワールドの最大の魅力だからです。

Test Drive Unlimited

ドライブゲームは「道を移動すること」自体が目的なので、オープンワールドとの親和性が非常に高いジャンルです。

特に、オープンワールドドライブゲームとして人気を博したのは「Test Drive Unlimited」シリーズでしょう。

ハワイのオアフ島を丸ごと再現し、スーパーカーを買ってハイウェイ、街中、峠道などを問わず走り回ることが出来ました。家や洋服を買うなどの生活的要素もありました。

そして、最後には1時間弱かけて島を一周するという大規模なレースもありました。

このように「道路一つがコンテンツ」ともなるため、レースゲームはオープンワールドと非常に相性が良いです。

なお、新作の「Test Drive Unlimited Solar Crown」が発表されており、個人的にとても楽しみにしています。(20年7月から音沙汰がないけど)

現状で近いものとしては、The Crewシリーズですね。Forza Horizonシリーズもそれなりに広いです。

Microsoft Flight Simulator

飛行機ゲームにもオープンワールドなタイトルとエリア型のタイトルがあります。

オープンワールドタイトルと言えばMicrosoft Flight Simulatorです。地球上のどこからどこまでも自由に飛んでいけます。エンジン始動から離陸、飛行、着陸までの全ての流れをリアルスケールに楽しむことが出来ます。

こちらもドライブゲーム同様に、移動すること自体が目的のゲームなので、オープンワールドとの親和性は最高です。

ゴーストリコン ワイルドランズ

FPS/TPSなどもオープンワールドになるとリアリティが増します。三次元的な自由度が高いので、攻め方に自由度が出ますよね。

特に屋外の広さが強調される印象があります。

APEX LEGENDSやフォートナイトなどのバトロワ系も、広いエリアの中を中央に向かって散策していくという意味では、オープンワールドに近いシューティングゲームだと言えるでしょう。

theHunter : Call of the Wild

theHunter : Call of the Wildのような、ガチガチのハンティングシミュレーションゲームでは、まずは森などの猟場に入り、獲物の位置を探すところからゲームがスタートになります。

この時にオープンワールドであることによって、獲物を追い込んだり、移動の苦労を疑似体験することが出来ます。

Grand Theft Auto V

街の繋がりがどこかで切れていたら作り物感が出てしまいますが、オープンワールドであることによって生きている街であるという説得力が出ます。

Just Cause 4

「グラップリングフック」によって、空を飛んだり乗り物につかまったり、とにかくハチャメチャなアクションが出来ます。これぞオープンワールド。

黒い砂漠

オープンワールドを採用しているMMORPG「黒い砂漠」は、自宅から狩場まで、一切のロードなく移動が可能です。遠景がただの背景ではなく、見える所ほぼすべてをキャラクターが踏破することができ、没入感も高いです。

最近は広い地形を活かし、馬を走らせるレースコンテンツもあります。もしこれがエリア制だったら、街中と外を繋いで駆け抜けるようなコースは出来なかったことでしょう。オープンワールド設計を活かしたコンテンツです。

基本無料なので是非遊んでみてください。広大な土地がアップデートでどんどん広がっています。

 


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