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【黒い砂漠】黒い砂漠のBGM評価が低いのは当然?その理由について

   

黒い砂漠の音楽は現在Pearl Abyssの「リュフィマン(류휘만)」監督の元でオーケストラを利用した楽曲に再編(リマスタリング)されています。今回はリマスタリングの最新ニュースを見ていきながら、(ゲーム)音楽とはなんなのか?みたいなところについて。また、作編曲についても語っていきたいと思います。

黒い砂漠の音楽評価は「退屈」

韓国invenのリュフィマン監督への取材によれば、「全体的に音楽が退屈だという意見があった」とのことで、黒い砂漠のBGMに対して良い評価を受けていなかったことがリマスターのきっかけになったことが述べられています。

「音楽の形式、色が合わなかったし、アクション性がなかった。その2つだけを解決するのではなく、すべてを直さなければならないと考えた」

これによって210個の曲をリマスターすることになったようです。

音楽の「退屈さ」とは何か?

RPGのBGM対比として、国産RPGで高評価を受けている「FINAL FANTASY」シリーズの楽曲を考えてみたいと思います。

おっさんはFF13の浜渦正志氏の楽曲が好きです。既にスクエニを退社、独立されましたが、それこそ、音楽で食べていけるほどの力量を持った人ということを表しています。

 

音楽の三要素

浜渦氏の音楽がなぜ聴衆をワクワクさせるのか。黒い砂漠は何故退屈に感じるのか。

それは、音楽の基本の三要素を考えると見えてきます。

音楽は3つの要素で成り立っています。

  1. メロディ
  2. リズム
  3. ハーモニー(コード、和声)

この3つの変化が豊富であれば、楽曲は躍動感があって忙しなく感じ、少なければ穏やかで、退屈に感じます。

浜渦氏の作る音楽は複雑なコード展開とリズム、キャッチーなメロディなどが組み合わさっていることが特徴で、この点ではスクエニの他のゲーム音楽とも一線を画する物があったと思います。

なお、FF15でもFF13のBGMをゲーム中にBGMとして聞くことができます。(おかげでFF15のBGMが霞みます)

黒い砂漠の音楽が退屈であった理由はまさに、これの逆であるからです。

変化のない単調なリズム、単純なコード構成とメロディ。

テーマ音楽で流れるコードは一定の繰り返しで、変化に乏しく、盛り上がりに欠けています。

「Croove」初めてのオーケストレーション

さて、黒い砂漠の音楽監督である「リュフィマン」氏は、かつて「Croove」としてDJMAXなどの音ゲーに楽曲を提供していた人物です。

そんな彼にどういう経緯で仕事が行ったのかわかりませんが、ダンスミュージックなどを作っていた人が初めて「中世系MMORPGでオーケストラサウンドお願いします!」と言われたら、まあこうなるよね…というのがおっさんの素直な感想です。

オーケストラサウンドを作るのと打ち込み音楽を作るのでは、全く労力が違います。生楽器特有の音域制限があり、管弦楽法による和声の組み方を学ぶ必要があります。そこを逸脱すると一気に嘘くさくなってしまうという難しさがあります。

つまり黒い砂漠の楽曲が退屈であったのは、「打ち込みだったから」と言うよりは、黒い砂漠の楽曲コンセプトとオーケストレーションスキルに起因するものだろうと思います。

果たしてどうなる!?生収録

そして現在、生のオーケストラとMIDI(打ち込み)を融合させる形でリマスタリングが行われているようです。

──「黒い砂漠」のアイデンティティを説明してくれることができる音楽を作る

このコンセプトは確かに受け継がなければなりません。何にせよ一度リリースした音楽が「黒い砂漠」の世界を表しているからです。(ミュートにしている人が大勢いるとしても)

テーマシード(テーマの種)

そこで今回の黒い砂漠の音楽リマスターでは「テーマシード(テーマの種)」と銘打った作曲展開を行うことが明らかにされています。

「セレンディアのテーマシード」を見る限り、ハイデルで流れるメロディラインが引き継がれるのでしょう。そして、それ以外の部分で変化をつけていくようなコンセプトとなるように予想されます。

他のゲームでも「バトル時にメインテーマをアレンジしたリミックスがかかる」みたいなの、ありますよね。

作曲家の成長とコスト

作曲家を含む芸術家は誰しもが得意ジャンル、好きなジャンルを持っていて、それから離れたものを作る時には一旦学習期間に入り、そのアウトプットレベルは後退します。

Crooveとして音ゲー界隈で名を馳せた監督も、オーケストレーションについては「チャレンジ一年生」であることから、かなり大変だろうなあと予想されます。

そして、彼自信にも打ち込み音楽ではなく、「生音への憧れ」と「各楽器のよくわかんねえ部分」があったことは予想に難くありません。

これこそが、予算のかかるオーケストラ収録を選んだ理由の一つだと思います。これはおっさんも打ち込み音楽をやっていたことがあるのですごく共感できる点です。

しかし、打ち込みオーケストラが嘘くさいのはMIDI音源のせいだけではなく、DAW(制作環境)を操る人の技能と知識量でもあります。

これらを勉強するコストとプロの演奏家に任せることのコスト、どちらが安く、早いか?という天秤にかけた結果、プロにやらせたほうが合理的、という判断でもあるでしょう。

今回のリマスターに失敗すると監督は「Croove」に戻るという道が出てきてしまうので人生かかってます。

それでもチャレンジしなければならなかった。音楽家としての幅を広げるために。そのチャレンジをおっさんは応援したいと思っています。

出典:

 

 


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