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「サイバーパンク2077」立て直しの3つの転機を語りたい

      2023/10/11

サイバーパンク2077はPCゲームとして、どんどん重くなっていきながら、しっかりと人気を集めて最終的に成功したと言える。

このような形はなかなか珍しいと思う。

多くのゲームが大衆に迎合し、「最適化」という名のもとに妥協の道を選ぶからだ。

そこで今回、サイバーパンク2077の歩んだ道を辿ってみようと思ったわけ。

苦難のはじまり:2020年は激重ゲームの年だった

2020年はゲーム業界にとって大きく変革の年だった。

次世代ゲーム機としてPS5やXbox Series X|Sが発売されたからである。

これに合わせて、次世代グラフィックス競争が加速した。

その中でもかなり注目を集めていたのがサイバーパンク2077だった。

PS5の産声を待つかのように、もう3度も延期していたからである。

そして満を持して発売するも、思い出すのは苦い記憶が多い。

日本ではPS5の転売が横行し、正規の値段で買えない期間が長く続いた。

PS4ではどうかというと、スペック的にまともに動かず、アメリカでは訴訟にまでなった。

PCはハイエンド帯なら基本的にはまともに動いたが、バグもあり、一部のミッションが進まなかったりもした。

この時点で、「画質だけは良いんだけどね」と語られる運命がチラついたものだ。

ウィッチャーシリーズを一旦終え、サイバーパンク2077は長期を見越したプロジェクトだった。

CD PROJEKT REDがやれることはただ一つ。ひたすら直すことだった。

アニメ「サイバーパンク:エッジランナーズ」

バグを取ってリリースを繰り返す間、進めていた別のプロジェクトが花開いた。

TRIGGERやNetflixと創ったアニメ「サイバーパンク: エッジランナーズ」である。

これが驚くほどの大絶賛であった。

ゲームに触れなかった人たちに、アニメーションの形で世界観を広く伝えることができた。

ゲームを全く知らないNetflixユーザーにも広く届き、感嘆して「聖地巡礼」としてゲームをプレイする人も出てきた。

サイバーパンク2077は1人称で進むゲームシステムである。

アニメなら、ゲームでは描き切れないところまで表現することができる。

ユーザー任せだったサイバネティクスの心的風景を、アニメ主人公を通して明確に体験させることができる。

そこで人によっては「そうだったのか!」となるわけだ。

だから、コアなファンほど、同アニメーションが世界をどう描くかに興味を持ったはずだ。

ゲーム内にもアニメの要素を加えるアップデートを追加され、相互の関係もよりリンクされた。

DLSS3を活かした「オーバードライブ」を実現

小型のPCゲーム端末である「Steam Deck」の登場。

これに合わせてローエンド環境向けの最適化も進めるなど、遊びやすさの改善も進んでいった。

しかし、CD PROJEKT REDがこだわったのは最高画質のゲームであり続けることだった。

まず、RTX40シリーズで利用できる「DLSS3」に対応した。

これはAIによるフレーム生成機能で、負荷低減のために効果的だった。

負荷軽減を逆手にとって、「軽く出来るならもっと重い事も出来る」と考えた。

そしてパッチ1.62では「レイトレーシング:オーバードライブモード」が実装された。

つまり、パストレーシングである。

これまではやや中途半端であった光源効果を、よりリアルなものへと置き換える技術だ。

ふわっとした間接光の影響も、正しく表現することができるようになった。

そしてこれは、事実上RTX 40シリーズでのみプレイできるグラフィックモードであり、RTX 4070 Ti以上が推奨となる。

本作はRTX 40シリーズへ乗り換える「目に見える価値」となった。

NVIDIAにとっても、DLSS3の効果を示す題材として相性が良かったはずだ。

サイバーパンク2077ほど複雑なイルミネーションを表現する作品がそもそも少ない。

PCゲームのフラッグシップ・グラフィックスの座は、今もサイバーパンクが辛うじて守っている。

最初で最後の拡張コンテンツ「仮初めの自由」

しかし、世代交代は着実にやってきている。Unreal Engine 5の登場だ。

緻密なグラフィックスを実現する「Nanite」は、まさに次世代を感じさせるリアルなグラフィックスを実現する。

これに対応するため、拡張コンテンツ「仮初めの自由」が、同社のREDengine最後の作品になる。

仮初めの自由に先駆け、2023年秋には根幹システムを大きく変更した「アップデート2.0」を配信。

今まで行き届かなかったシステムの深くまで改修され、ちょっとした別ゲーを味わえるようになった。

そのため、既存プレイヤーも新規データでプレイしてみるのがおすすめだ。

 

そして、最初で最後の拡張コンテンツ「仮初めの自由」が満を持して登場。

新たな地域で繰り広げられる最後のドラマを是非見届けて欲しい。警察がちょっとバギーだけど早く直ると良いな。

 

仮初めの自由はPS5かXbox Series X|S、またはPCで提供される。PS4は残念だが対応外だ。

個人的には是非RTX 4070 Ti以上のPCで「レイトレーシング:オーバードライブ」を体験して欲しいと思う。

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CPU:i7-13700F
GPU:RTX 4070 Ti 12GB
メモリ:16GB DDR4
ストレージ:1TB(Gen3) NVMe SSD

 

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