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RTX 3090搭載GALLERIA ZA9C-R39実機レビュー。「買える価格」のハイエンド

      2021/09/16

最強グラフィックボード「GeForce RTX 3090」を搭載したゲーミングPC「GALLERIA ZA9C-R39」をドスパラからお借りしたので実機レビューします。

※i9-10850Kからi9-11900Kにマイナーチェンジされました。新機種は以下になります。

CPU:i9-11900K
GPU:RTX 3090
メモリ:16GB
ストレージ:1TB(Gen4 NVMe) NVMe SSD

Contents

GALLERIA ZA9C-R39実機レビューで伝えたいこと

GALLERIA ZA9C-R39のテストをしてわかったことを先に述べます。

  • 現行最強グレードのグラフィックボード「GeForce RTX 3090」搭載
  • 最新のレイトレゲームを高画質な4Kで遊べる性能がある
  • 画質や滑らかさでPS5を圧倒できるスペック
  • RTX 3090搭載ハイエンドの中では価格が安め
  • 重いRTX 3090を「リジッドカードサポート」でガッチリ支える安心感

RTX 3090の性能

FLOPS(浮動小数点数演算能力)の理論値

RTX 3090
35.5TFLOPS
RTX 3080
29.8TFLOPS
RTX 3070
20.4TFLOPS
RTX 3060 Ti
16.2TFLOPS
PS5
10.3TFLOPS
GTX 1660 SUPER
5TFLOPS
PS4 Pro
4.2TFLOPS

GALLERIA ZA9C-R39に搭載されているGeForce RTX 3090は、2021年現在最高のグラフィックボードです。

VRAMも24GBという圧倒的な量を搭載しており、RTX 3080と明確な差別化が図られています。

RTX 3080と比べても一回り上の性能を持っていますが、概ねこの「1割程度の差」をゲームでも感じることが出来ました。

GALLERIA ZA9C-R39のスペック、外観

GALLERIA ZA9C-R39のスペック詳細です。注文時にカスタマイズが可能です。

パーツ等 標準構成 おすすめカスタマイズ
OS Windows 10 Home 64ビット
CPU インテル Core i9-10850K
(3.60GHz-5.20GHz/10コア/20スレッド)
CPUファン Scythe 無限五 リビジョンB (SCMG-5100)
CPUグリス ノーマルグリス ナノダイヤモンドグリス OC7
など
グラフィック NVIDIA GeForce RTX 3090 24GB GDDR6X
(HDMI x1,DisplayPort x3)
電源 850W 静音電源
(80PLUS GOLD)
メモリ 16GB DDR4 SDRAM
(PC4-23400/8GBx2/2チャネル)
SSD 1TB NVMe SSD
(M.2,読込速度 2400MB/s,書込速度 1950MB/s)
1TB NVMe SSD
ハードディスク/SSD なし 1TB SSD,8TB HDDなど
光学ドライブ なし お好みで
サウンド マザーボード 標準 オンボードHDサウンド
ケース ガレリア専用 SKケース (ATX) スタンダード(ガンメタリック)
LAN ギガビットLANポート x1 (マザーボードオンボード)
マザーボード インテル Z490 チップセット ATXマザーボード
PCI-E x16 x2, PCI-E x1 x4 /
メモリスロット x4(最大128GB) /
SATA3 x4 / M.2 x2
※M.2_2 ソケットとSATA6G_2 ポートは排他利用となり、
同時に使用はできません。
入出力ポート 前面:USB 3.2 Gen1 Type-A x4
背面:USB2.0 x2 USB3.2 Gen2 x2 (Type A x2)
USB3.2 Gen1 x2 (Type A x2)
キーボード なし お好みで
マウス なし お好みで
保証 持ち込み1年保証 3年延長保証

※上記は執筆現在の構成となります。最新の内容はGALLERIA ZA9C-R39商品ページでご確認ください。

ケース外観

GALLERIA ZA9C-R39は、GALLERIAシリーズ共通のミドルタワーケース「SKケース (ATX) スタンダード(ガンメタリック)」を採用しています。

本体サイズ

メーカー公称値

  • 幅:22cm(220mm)
  • 奥行:44cm(440mm)
  • 高さ:48cm(480mm)
  • 本体重量:約14kg

前面

ケース前面はプラスチック製のフロントパネルで覆われています。標準ではDVDなどの光学ドライブがついていませんが、オプションで付けることが出来ます。

電源を入れるとフロントの逆U字のLEDが光ります。UEFIからオンオフなどが出来ます。

コンソール部分には電源スイッチやリセットボタン、USB3.2(Gen1)ポートx4とマイクやヘッドフォンのオーディオ入出力端子があります。

ストレージインジケーターはSATA SSD / HDDが搭載されている場合、アクセスがあると点滅します。M.2 NVMe SSDでは点滅しません。

ケーストップ部は完全にフラットになっていて、ちょっとした物が置けるスペースになっています。

サイド

フロントサイドから吸気され、天面と背面から排熱する構造です。

左側面のサイドパネルはアクリルパネルとなり、中が見えるようになっています。

サイドの吸気部にはブルーのフィルターが中から貼ってあり、ホコリが入らないように配慮されています。

14cmのフロントケースファンを採用し、風量が確保されています。

右側面です。こちらからも吸気します。

天面カバーは外して掃除可能

背面の2つのネジを外せば、清掃などのためにトップカバーを外すことが出来ます。

内部にゴミが落ちないようにフィルターが挟まれています。取り外して清掃できます。

フィルタの裏面です。ケースにぴったりフィットするように、マグネットが四辺に取り付けられています。

底面

ケース底面は電源の吸気が行われます。電源ユニットへのホコリ侵入を防ぐ為、着脱可能なフィルターがついています。

床との接地面はインシュレーターがついており、振動を吸収するように工夫されています。

背面

背面はオーソドックスなレイアウトになっています。電源位置は底面です。

背面上部にはキーボードやマウスを接続できるPS/2ポート、各種USBポート、LANやオーディオ端子があります。

高速なUSB3.2 Gen2端子がついているので、Gen2対応の外付けSSDなども活かせます。

USB3.2 Gen1
5Gbps
USB3.2 Gen2
10Gbps

映像出力端子(グラフィックボード)

グラフィックボードからの映像出力は、HDMI x1, DisplayPort x3となっています。

GALLERIA ZA9C-R39のベンチマーク

ベンチマークは、マシンに負荷をかけてどのくらいの能力があるかを測定するテストです。

専用のベンチマークソフトを使って行います。ある程度、マシンの動作レベルがわかります。

※各ベンチマークの値は、私がドスパラより実機をお借りした時点でのものです。OSやソフトアップデート、ドライバ、構成や個体差などで結果が異なる可能性があります。

Cinebench R15 (CPUベンチマーク)

Cinebench R15はCPUの純粋な性能を比較できる代表的なベンチマークソフトです。

最近のオープンワールドゲームなどはCPUによる複雑な演算を必要とするため、CPUが良くないと性能を引き出しきれないことがあるために性能をチェックします。

CPU(マルチスレッド)

複数のスレッドを並行的に処理する「マルチスレッド性能」のテストです。

マルチスレッドの能力が発揮されるのは以下のようなシチュエーションです。

  • マルチスレッドに対応したゲームのプレイ時
  • ゲームの実況配信
  • 映像編集ソフトでの編集時
  • 複数タスクを同時に行う時(ゲームを複数同時に実行など)

Intel Core i9-10850Kは、10コアで20のスレッドを効率的に動かすことが出来ます。

2021年のゲーミング向けCPUとしては、平均より良いマルチスレッド性能を持っています。

Ryzen 9 3900X
12C/24T
3160
i9-10900K
10C/20T
2627
Ryzen 7 5800X
8C/16T
2615
i9-10850K
10C/20T
2588
Ryzen 7 3700X
8C/16T
2126
i9-9900K
8C/16T
2060
i7-10700
8C/16T
1990
i7-9700K
8C/8T
1540
Ryzen 5 3600
6C/12T
1489
i7-9700K
8C/8T
1409
i7-8700K
6C/12T
1378
Ryzen 5 3500
6C/6T
1036

※当サイト調べ

CPU(シングルスレッド)

シングルスレッドテストは、1つのコアの1スレッドだけを使う場合のシンプルな性能指標です。

ゲームでは複数のスレッドに上手く処理を配分できない部分もあるため、シングルスレッドは非常に重要な性能となります。

i9-10850Kはシングルスレッド性能も平均より良い性能を持っています。

Ryzen 7 5800X
8C/16T
266
i9-10900K
10C/20T
228
i9-10850K
10C/20T
227
i9-9900K
8C/16T
213
i7-9700K
8C/8T
212
i7-10700
8C/16T
211
i7-9700K
8C/8T
210
Ryzen 9 3900X
12C/24T
208
Ryzen 7 3700X
6C/12T
204
i7-8700K
6C/12T
201
Ryzen 5 3500
6C/6C
186

※当サイト調べ

3DMARK TimeSpy(DirectX12テスト)

定番のベンチマークソフト、3DMARKのテストです。

ゲーム画面のようなリアルタイムレンダリングのカットシーンを表示するテストです。

DirectX12で動作させるTime SpyではCPUでのスコアも算出するため、CPUの能力でも点差が大きく開きます。

DX12テストでは、最上位グラフィックボードとして最高得点を出しました。

GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
17355
GALLERIA UA9C-R38
i9-10900K & RTX 3080
16070
GALLERIA ZA7R-R38
Ryzen 7 5800X & RTX 3080
15258
GALLERIA XA7C-R38
i7-10700 & RTX 3080
14841
GALLERIA ZZ 10900K
i9-10900K & RTX 2080 Ti
13797
GALLERIA ZA9C-R80T
i9-10900K & RTX 2080 Ti
13060
GALLERIA ZZ
i9-9900KF & RTX 2080 Ti
12899
GALLERIA ZZ
i9-9900KF & RTX 2080 Ti
12899
GALLERIA XA7C-R37
i7-10700 & RTX 3070
12689
GALLERIA ZG
i9-9900KF & RTX 2080 SUPER
11284
GALLERIA ZG
i7-9700K & RTX 2080搭載時
9986
GALLERIA XA7C-R70S
i7-10700 & RTX 2070 SUPER
9855
GALLERIA XF
i7-9700K & RTX 2070 SUPER
9568
GALLERIA XF
i7-9700F & RTX 2070 SUPER
9529
GALLERIA AXV
Ryzen 7 3700X & RTX 2060 SUPER
8746
GALLERIA XV
i7-8700 & RTX 2060 SUPER搭載時
7330
GALLERIA GCR2070RGF-E
i7-9750H & RTX 2070 MAX-Q
6424
GALLERIA XA7C-G60S
i7-10700 & GTX 1660 SUPER
6364
GALLERIA RT5
Ryzen 5 3500 & GTX 1660 SUPER
5871

※当サイト調べ

3DMARK Fire Strike(DX11テスト)

DirectX11テストのFire Strikeです。

こちらは、CPU性能に影響されるところが大きいようです。

GALLERIA ZA7R-R38
Ryzen 7 5800X & RTX 3080
33583
GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
30630
GALLERIA UA9C-R38
i9-10900K & RTX 3080
29579
GALLERIA XA7C-R38
i7-10700 & RTX 3080
27076
GALLERIA ZZ 10900K
i9-10900K & RTX 2080 Ti
26774
GALLERIA ZZ
i9-9900KF & RTX 2080 Ti
26696
GALLERIA AXZ
Ryzen 9 3900X & RTX 2080 Ti
26578
GALLERIA ZA9C-R80T
i9-10900K & RTX 2080 Ti
26262
GALLERIA XA7C-R37
i7-10700 & RTX 3070
25964
GALLERIA ZG
i9-9900KF & RTX 2080 SUPER
24464
GALLERIA ZG
i9-9700K & RTX 2080
22387
GALLERIA XF
i7-9700K & RTX 2070 SUPER
21565
GALLERIA XA7C-R70S
i7-10700 & RTX 2070 SUPER
21148
GALLERIA XF
i7-9700F & RTX 2070 SUPER
20934
GALLERIA AXV
Ryzen 7 3700X & RTX 2060 SUPER
19906
GALLERIA XV
i7-8700 & RTX 2060 SUPER
18832
GALLERIA GCR2070RGF-E
i7-9750H & RTX 2070 MAX-Q
15252
GALLERIA XA7C-G60S
i7-10700 & GTX 1660 SUPER
14727
GALLERIA RT5
Ryzen 5 3500 & GTX 1660 SUPER
13590

※当サイト調べ

FF14ベンチ(紅蓮のリベレーター)

FF14のエンジン(DX11)を使ったベンチマークソフトです。24146点で「非常に快適」のスコアを出しました。

GALLERIA ZA7R-R38
Ryzen 7 5800X & RTX 3080
25809
GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
24146
GALLERIA UA9C-R38
i9-10900K & RTX 3080
23242
GALLERIA ZA9C-R80T
i9-10900K & RTX 2080 Ti
22556
GALLERIA XA7C-R38
i7-10700 & RTX 3080
21693
GALLERIA XA7C-R37
i7-10700 & RTX 3070
20767
GALLERIA ZZ
i9-9900KF & RTX 2080 Ti
20153
GALLERIA XA7C-R70S
i7-10700 & RTX 2070 SUPER
18738
GALLERIA XA7C-G60S
i7-10700 & GTX 1660 SUPER
14897

※当サイト調べ

FF14ベンチ(漆黒のヴィランズ)

FF14の漆黒のヴィランズベンチマークではFHDだけでなく、WQHDと4K解像度でもテストを行ってみました。いずれも「非常に快適」の評価です。

FHD
23154
WQHD
20346
4K
15732

VRMark Orange Room

VR環境での快適性を示すVRMark Orange Roomのテストです。Oculus Riftの最低要件はもちろん、VRMarkの推奨fpsを余裕でクリアしています。

GALLERIA ZA7R-R38
Ryzen 7 5800X & RTX 3080
368.51fps
GALLERIA UA9C-R38
i9-10900K & RTX 3080
318.65fps
GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
318.38fps
GALLERIA XA7C-R37
i7-10700 & RTX 3070
288.18fps
GALLERIA XA7C-R38
i7-10700 & RTX 3080
283.12fps
VRMark推奨fps
109fps
Oculus Rift最低必要fps
81fps

※当サイト調べ

VRMARK Blue Room

重量級のVR環境をテストするBlue Roomでは、2020年のプレミアムゲーミングPCを上回るスコアを出しました。さすがのグラフィック性能です。

GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
131.09fps
VRMark推奨fps
109fps
Oculus Rift最低必要fps
81fps

※当サイト調べ

PCMARK 10 EXTENDED

PC MARK 10 EXTENDEDでは、ウェブブラウズや写真編集、ビデオチャット、Excelなどのスプレッドシート、デジタルコンテンツ制作、そしてゲーミングまでの総合的な評価を算出してくれます。

総合的な得点としても2021年のゲーミングPCとしてハイエンド級の能力を持っていることがわかります。

GALLERIA ZA7R-R38
Ryzen 7 5800X & RTX 3080
10571
GALLERIA UA9C-R38
i9-10900K & RTX 3080
10434
GALLERIA ZA9C-R39
i9-10850K & RTX 3090
10354
プレミアムゲーミングPC(2020)
10311
GALLERIA XA7C-R38
i7-10700 & RTX 3080
9887
ハイエンドゲーミングPC(2020)
9466
GALLERIA XA7C-R37
i7-10700 & RTX 3070
9337
ゲーミングPC(2020)
8753
ゲーミングノートPC(2020)
5773
オフィス用ノートPC(2020)
3916

GALLERIA ZA9C-R39でのゲームの平均fpsまとめ

GALLERIA ZA9C-R39でゲームでどれくらいfpsが出るかを試してまとめました。

ゲーム14タイトルの平均fps

FHD
173.1
WQHD
149.1
4K
107.1

比較的動作が重いAAA級タイトルや、高いフレームレートが求められるFPS/TPSなどのゲームタイトルを中心に計測したものの平均値です。

計測タイトル

  • Red Dead Redemption 2 ベンチマーク(Vulkan)
  • Microsoft Flight Simulator 2020 東京上空(DX11)
  • Battlefield V シングルプレイ(DXR)
  • VALORANT 射撃場ソロテスト(DX11)
  • フォートナイト ソロバトルロイヤル(DX12)
  • Apex Legends トレーニングモード(DX11)
  • Final Fantasy XIV 漆黒のヴィランズベンチマーク(DX11)
  • モンスターハンターワールド:アイスボーン 「深雪のダイバー」ゲームプレイ(DX12)
  • Division 2 ベンチマーク(DX12)
  • 黒い砂漠 リマスターモードゲームプレイ(DX11)
  • デス・ストランディング ゲームプレイ(DX12)
  • Watch Dogs Legion ベンチマーク(DXR)
  • Assetto Corsa ベンチマーク(DX11)
  • Cyberpunk 2077 ゲームプレイ(DXR)

それぞれ1920x1080(FHD)、2560x1440(WQHD)、3820x2160(4K)の解像度でテストしました。

2560x1080のウルトラワイドをお使いの方はFHDとWQHDの間くらいになります。

3820x1440のウルトラワイドをお使いならWQHDと4Kの間くらいだと見ればOKです。

【RDR2】Red Dead Redemption 2

Read Dead Redemption 2(RDR2)はRDR2では精密プリセットレベルを「画質重視」の最高側にスライダー設定し、ベンチマークモードの値を取得しています。APIはVULKANです。

FHD
123fps
WQHD
105fps
4K
73fps

4Kでも60fpsを越えて来ました。いずれの解像度でもRTX 3090を95%以上のGPU使用率で、RTX 3090を活かしきれるタイトルと言えます。

【MSFS2020】Microsoft Flight Simulator

Microsoft Flight Simulatorでは、シーナリーの美しさを楽しめるウルトラ設定でテストしています。

東京上空

生成オブジェクトが多くて重い東京上空でテスト。羽田空港を離陸し、東京スカイツリーまで移動した際の平均fpsを測定します。

FHD
38fps
WQHD
39fps
4K
39fps

MSFSは昔から非常に重いタイトルで、30fps出れば合格と言われます。東京上空では38fps程度です。

RTX 3090の能力を活かしきる前に、CPUが限界になっています。

富士山周辺

御殿場から富士山へ。建築物が少ない場所に行けば、50fps近くを得ることが出来ます。

FHD
51fps
WQHD
51fps
4K
47fps

 

【BF5】Battlefield V

DXR対応タイトルであるBF5は、RTXシリーズで鏡面反射などの真価を発揮するDXR設定と、DXRを使わないDX12設定をテストしました。200fpsがゲームの上限となっています。

シングルプレイ(大戦の書「ティライユール」>「平等」序盤)のfps(1920×1080)を測定します。樹木やフォグが多くて重いマップです。

DX12最高設定+DXR(レイトレーシングあり)

FHD
136fps
WQHD
109fps
4K
63fps

最高品質設定でレイトレをオンにして最高品質でのプレイでは、4Kでも60fpsを上回りました。

DX12最高設定

FHD
199fps
WQHD
189fps
4K
117fps

DXRをオフにしたDX12設定では、4Kでも100fpsを越えて来ます。

VALORANT

RIOT GamesのFPS「VALORANT」では、トレーニング用の射撃場を使って最高設定でのテストを行いました。

フレームレートが比較的落ちやすい「オーディン」を使ってスキルテストからスパイク解除シナリオまでを通してプレイしました。

FHD
432fps
WQHD
436fps
4K
445fps

今回のテストではFHDからWQHDまでで差がついていません。CPUの限界が先に訪れているためです。

ソロでのテストなので、実プレイでのfpsはこれより落ちると思いますが、十分高い水準にあると思います。

【Fortnite】フォートナイト

フォートナイトではバトルロイヤルのソロモードをプレイし、リプレイを利用して同一シーンを検証しました。

DX12最高設定

FHD
218fps
WQHD
177fps
4K
93fps

DX12の最高設定では、FHDでは平均218fpsとなりました。

4Kは平均90fpsを越えました。

DX12最高設定+DXR(レイトレーシング)最高設定

FHD
49fps
WQHD
30fps
4K
14fps

レイトレーシングの最高設定にするとFHDでも平均49fpsですが、これまでで最高のスコアとなっています。

DX12 描画距離最高、解像度100%、それ以外は最低設定

FHD
313fps
WQHD
304fps
4K
286fps

描画設定を落とした実践的な設定の場合、4Kでも240fps以上が期待できます。

Apex Legends

Apex Legendsでは画質を最高設定にして変化の少ないトレーニングモードを進めた場合の平均fpsを測定しました。

Apexは300fpsが上限のゲームです。FHDだと上限に張り付いている時間がほとんどでした。

ソロテストなので負荷は低めです。実プレイ時にはもっとfpsが落ちると思いますが、十分なフレームレートが出ていると思います。

FHD
299fps
WQHD
270fps
4K
170fps

 

【FF14】Final Fantasy XIV

FHD
223fps
WQHD
171fps
4K
115fps

FF14では漆黒のヴィランズベンチマークの平均フレームレートを取得しました。

MMOとしては4Kでも全く問題のない性能を発揮しました。

4KでGShadeなどを利用して画質盛りのスクショなどを撮ったり、動画撮る場合に力を発揮します。

【MHW:IB】モンスターハンターワールド:アイスボーン

FHD
140fps
WQHD
112fps
4K
62fps

MHW:IBのテストでは重いマップである「渡りの凍て地」で動作を見ています。今回は「深雪のダイバー」でチェックしました。DX12で雪品質も最高設定でプレイしました。HDRはなしです。ハイレゾテクスチャパックを使用しています。

ダイナミックレンジもよほど良いHDRディスプレイでなければ効果が感じられないので32bitとしています。

なんと、FHDでもGPUを限界まで使い切ります。ハイレゾテクスチャありの140fpsは過去最高値。

4Kでも平均60fps以上となり、どの解像度でもRTX 3080より滑らかにプレイ出来ました。

【Division 2】ディビジョン 2 ウォーロードオブニューヨーク

FHD
165fps
WQHD
128fps
4K
79fps

オープンワールドシューターDivision2では、ベンチマークモードでテストを行いました。

DX12で取得しています。画質設定はウルトラです。

4Kでも平均80fpsに迫ります。ちょっと設定を下げてやると4Kでも100fpsを簡単に超えるので、4K120Hzや144Hzモニタを使ったらさらに楽しめそうだと思いました。

黒い砂漠

黒い砂漠はMMORPGとして高画質かつ、アクションも激しいゲームです。

スキルを一発撃つだけで瞬間的に50fpsなど落ちることなどもあり、厳密なフレームレート測定は難しいタイトルです。

そこで、当サイトのテストでは、クザカが湧くセレンディア神殿内を一周しての平均fpsとしています。

戦闘については周回上で攻撃を行うポイントと使用スキルを決め、なるべく各テストで差がないようにしています。

屋外の実戦的なフレームレートよりは高めに出ますがご了承ください。

全画面モードかつHTTオフの8コア8スレッド設定でテストしています。

HIGH / ウルトラ

FHD
128fps
WQHD
87fps
4K
30fps

最高画質のウルトラでは、FHDで平均128fpsを記録しました。

4Kでも30fpsを出したのは凄いです。

HIGH / リマスター

FHD
212fps
WQHD
176fps
4K
97fps

リマスターでは4Kで平均97fpsと、実用的な値になりました。4Kの狩りではスキル発動時に60fpsを割りますが、画質重視でのPvEを楽しむことができる水準だと思います。

また、WQHD以下だとGPU使用率に余裕が出来、戦闘時の瞬間的なGPU使用率アップに対しても余裕があります。

RTX 3080搭載機を含めたこれまでのPCで、最もリマスターでの狩りが快適に出来るマシンでした。

HIGH / VERY HIGH

FHD
218fps
WQHD
222fps
4K
171fps

VERY HIGHまで落とすと4Kでも平均171fpsと、4K144Hzモニタを使う意味が出てきます。

HIGH / VERY LOW

FHD
238fps
WQHD
243fps
4K
238fps

VERY LOWまで落とすと、CPUのボトルネックとなって、解像度が上がってもあまりフレームレートが変わらなくなります。

デス・ストランディング

小島秀夫監督作品「デス・ストランディング」は、CPUの全スレッドをほぼ使い切るほどの最適化がされており、グラフィックレベルも高い重量級のオープンワールド作品です。

「レイク・ノットシティ[K4]」から「K4南配送センター」までの国道をバイクで走る形でテストしました。

テストはもちろん最高設定で、DLSSなどは使っていない「TRUE 4K」なテストです。

FHD
115fps
WQHD
115fps
4K
110fps

CPUがボトルネックとなるため、フルHDから4Kまで比較的差がつきにくいです。

4KではDLSSを使用しなくても平均110fps以上でプレイすることが出来ました。

Watch Dogs Legion

2020/10末にリリースされたWatch Dogsシリーズ最新タイトルです。

ベンチマークモードでレイトレーシング(DXR)の有り無しで取ってみました。DX12です。

グラフィック品質は「最大」。HD Texture Packも利用しています。

実ゲームでは、最高画質4Kならレイトレ有無を問わずにDLSSを入れないとVRAM10GBを突破します。FHDでも9GBを突破します。

レイトレ最大、最高設定、DLSS高性能

FHD
84fps
WQHD
80fps
4K
60fps

レイトレ最大の最高設定をベースに、DLSSを「高性能」にした場合です。

FHDで平均84fps。WQHDでも80fps付近、4Kも60fpsとなりました。

WQHD以上では今までレビューしたRTX 3080機と明確に差がついていると感じます。

レイトレ最大、最高設定、DLSSなし

FHD
69fps
WQHD
52fps
4K
33fps

RTX 3080ではとても実用とは言えない4KDLSSなしのレイトレも、RTX 3090なら平均30fpsを越えて来ます。

レイトレなし、最高設定、DLSSなし

FHD
102fps
WQHD
83fps
4K
54fps

レイトレなし、DLSSなしの4Kも、平均54fpsと実用域に入っています。

Assetto Corsa

MODなどを入れられるレーシングシミュレータ「Assetto Corsa」のベンチマークモードの結果です。インストール直後での最高設定です。

FHD
253fps
WQHD
198fps
4K
120fps

これは圧倒的。4Kでプレイできますね。VRヘッドセット利用時などでも安定したゲームプレイが可能なスペックだと思います。

重い首都高MODもSolなどのMODを入れても4Kの60fps以上で快適に遊べるレベルです。

サイバーパンク2077

サイバーパンク2077では、レイトレーシング:ウルトラ設定と、ウルトラ設定(レイトレオフ)で、DLSSパフォーマンスを設定してテストします。

比較的重かったワトソンのカブキ地域、銃砲店付近で18:00~19:00の間のフレームレートを計測しました。

実用域としてはフルHDからWQHDまでで、レイトレを使う場合はDLSSが必須です。

おすすめ設定と解像度は「レイトレーシング:高設定」で「2560x1440(WQHD)」から「3840x2160(4K)」ですね。

レイトレウルトラでDLSSを使っても、4Kでも60fpsは維持できない、大変重いゲームでした。

レイトレーシング:ウルトラ、DLSSパフォーマンス

FHD
76fps
WQHD
75fps
4K
52fps

レイトレーシング:中、DLSSパフォーマンス

FHD
76fps
WQHD
77fps
4K
62fps

ウルトラ、DLSSパフォーマンス

FHD
102fps
WQHD
102fps
4K
87fps

レイトレーシング:ウルトラ、DLSSなし

FHD
59fps
WQHD
41fps
4K
21fps

 

ウルトラ、DLSSなし

FHD
105fps
WQHD
80fps
4K
45fps

 

ケース内部とパーツレビュー

貸出機内のケース内部を解説しながらカスタマイズ例を挙げていきます。

※パーツ構成は変わる可能性があります。

マザーボード

https://www.asus.com/jp/Motherboards/PRIME-Z490-P/

貸出機ではASUS PRIME Z490-Pが搭載されていました。USB3.2 Gen2に対応しており、外付けSSDなどで転送速度のアドバンテージがあります。

CPU&CPUクーラー

CPUは10コア20スレッド搭載の、Intel Core i9-10850Kが搭載されます。

CPUクーラーについては、貸出機ではサイドフロータイプのScythe 無限五 リビジョンB (SCMG-5100)が搭載されていました。

トップとリアに排熱用の14cmケースファンが標準搭載されています。

CPU温度(室温26℃)

「サイバーパンク 2077」で試したところ、最高温度は最大で92℃でした。

全コア4.8GHzで動作しており、ゲームプレイはまったく問題ありません。

おすすめカスタマイズ

価格やラインナップは異なる場合があります

CPUは10900Kにアップグレードが可能です。

CPUクーラーは、240mm簡易水冷CPUクーラーも選択が可能です。水冷はかなり冷えるので、温度を気にされる方は検討してみてください。ただし静音性の面では劣ります。

 

おすすめ:ナノダイヤモンドグリス OC7

CPUグリスはCPUとクーラーを密着させて熱を逃がしやすくするための糊のようなものです。

標準ではノーマルグリスですが、上位品にカスタマイズすることでCPUクーラーへの熱伝導率をアップさせ、冷やしやすくします。

グラフィックボードと「リジッドカードサポート」

グラフィックボードは貸出機ではPalit製のGeForce RTX 3090が搭載されていました。2.7スロットを占有します。

RTX 3090は3連ファンとなっており、大型で重量があります。そのまま取り付けるとマザーボードのPCIeスロットを傷めてしまうおそれがあります。

そこでGALLERIAでは、リジッドカードサポートというケース備え付けの金属製グラフィックボードサポートを搭載しています。

グラボの上下方向からねじ止めでしっかりとグラフィックボードを固定し、マザーボードへ負荷がかからないように工夫されています。

宅配便で送られてくる時も、普段の運用時も安心です。

GPU温度(室温26℃)

サイバーパンク 2077プレイ時のデータから。GPU使用率98~99%ですが、最高温度は76℃で抑えています。

ファン回転数については58%で一定でした。騒音性については後述します。

コアクロックは最大1905MHzで動作していました。

電源

電源は850Wの80 PLUS GOLD規格の製品が搭載されます。貸出機ではSilverstone製のSST-ST85F-GSが搭載されていました。

おすすめカスタマイズ

おすすめ:Seasonic PRIME-PX-1000

CPUもグラボも使うサイバーパンク2077で430W程度の消費電力です。

電源容量はHDDなどを追加するにしても、初期の850Wで問題ないと思います。

ただ、30万円クラスの高級なPCなので、電源も信頼性や静音性の高いハイエンド品にするのもアリだと思います。

電源を良いものにアップグレードすると、私の経験則では以下の効果が得られます。

  1. 静かになる
  2. 高負荷時などのトラブルが起きにくくなり、安心して使える
  3. 寿命が延びる

SeasonicのPRIME-PX-1000は、温度と負荷を検知して自動的にファンをコントロールします。流体動圧軸受ファンの効果も相まって、動作時の静音性が考慮されている製品です。

フルプラグインタイプでケーブルの取り回しも良く、日本メーカー製の105℃アルミ電解コンデンサと固体コンデンサを利用しており耐久性が高いです。単品購入時は10年の保証という信頼性もウリの製品です。

また、S2FC(ファンレスモードを含まないファン制御)とS3FC(ファンレスモードを含むファン制御)のいずれかを選択できる切り換えスイッチを搭載し、ファンレス動作が可能で静音性が高いのが特徴です。

ドスパラの採用電源は以下のページでまとめています。

メモリ

メモリは標準で16GBを搭載しています。速度を活かせる8GBx2のデュアルチャネルです。

おすすめカスタマイズ

おすすめ:32GB DDR4 SDRAM(PC4-23400/16GBx2/2チャネル)

このグレードのPCを買うなら、メモリは32GBあった方が重量級ゲームプレイ時や動画配信・編集などを行う時も安心だと思います。

SSD

ストレージは標準で500GBのM.2 NVMe SSDが搭載されます。位置的にはグラフィックボードの下でした。

貸出機では読み込みは3.4GB/sのM.2 NVMe SSDが搭載されていました。SATA SSDの6倍以上の速度を叩き出します。

こちらが2.5インチSATA SSDでの速度例です。「SSD」とだけ書かれている場合はこのくらいの速度のSSDが搭載されます。

M.2スロットがもう一つ空いているので、ご自身でM.2 NVMe SSDを購入して増設も可能です。

おすすめカスタマイズ

おすすめ:2TB NVMe SSD

標準の1TBがあれば色々なゲームを並行してプレイすることが出来ます。

更に容量が欲しい場合は、2TBのNVMe SSDも選択できます。

2.5インチ/3.5インチベイ(SSD/HDD)

2.5インチSATA SSD、3.5インチSATA HDDはケースの右サイドパネル側に搭載されます。2.5インチSSDが2台、3.5インチHDDが2台まで搭載可能です。

HDD搭載時のイメージ

HDDを増設すると、3.5インチトレイに搭載されます。つまんで引き出すだけでサイドから出し入れがしやすくなっています。

2.5インチのSSDを増設する場合はこちらのトレイにセットされます。

SSDは私物です

このような感じにセットされると思われます。

おすすめカスタマイズ

おすすめ:8TB HDD

ハードディスク/SSDでは、大容量HDDを追加するのがオススメです。

SSDは容量がそこまで多くないため、物置としてはやはりHDDが欲しくなると思います。

そして、小容量のモデルだと意外と短期間で容量がなくなってしまいます。その時に交換するのが面倒です。

データの長期保存の点でもHDDが適していますので、HDDを増設するのはほぼマストとなるでしょう。

ゲームのスクリーンショットはもちろん、動画などを撮りためるとあっという間に1TBを超過します。大容量HDDを1つ追加してデータ保存用にすると長く使えます。

おすすめ:Samsung 1TB SSD

ハードディスク(追加1)は必須ではありませんが、コアゲーマーの方は1TB SSDを追加がオススメです。

色々なゲームを並行プレイする場合にやりくりがしやすくなるでしょう。

ローディングの速さが非常に重要なゲームはM.2 NVMe SSDに、それ以外のゲームは追加したSSDに入れます。

大量に撮ったスクリーンショット画像などのサムネイルを一瞬で出したい場合も、HDDではなくSSDで管理すると読み込みが速いです。

HDDにはしばらく見ないスクリーンショットや動画などを入れるようにしてSSDの容量を常に空けておきましょう。

光学ドライブ

標準では非搭載ですが、内蔵の光学ドライブを追加することもできます。

おすすめカスタマイズ

価格やラインナップは異なる場合があります

PCにはWindowsのDVD-ROM(DSP版)が付属し、Windowsの再インストールにDVD-ROMディスクを使用します。

ただし、購入後に回復ドライブをUSBメモリ上に作成することによって、ディスクレスでWindows再インストールも可能です。

そのため、トラブル時も含めて必ずしも光学ドライブは必要ではありません。

DVDやBlu-rayの映像作品などを見たい場合はそれらのドライブを選択すると良いでしょう。

付属するもの、しないもの

主な付属品

  • PC本体、電源ケーブル
  • 取扱説明書

標準では付属しないもの(オプション)

  • モニタ(ディスプレイ)
  • モニタとの接続ケーブル
  • マウス
  • キーボード
  • 光学ドライブ
  • LANケーブル

など

動作音と電力

動作音

デジタル集音計でサイド50cmくらいの距離から動作音をチェックしました。室温26℃です。一般家屋で空調の音などが入っており、値はそこまで正確ではありません。

ゲーム中の値はサイバーパンク2077プレイ時に取得しました。

停止時(基準)
37.2dbA
アイドル時
37.6dbA
ゲーム中
43.4dbA

 

個人的な感覚では、静音性は良い方だと思いました。

CPUファン、グラフィックボードファン(GPUファン)、電源ファンの3つが、PCの主な騒音源となります。

今回の構成では、特段どのパーツがうるさい、といったことはなく、バランスよくファンが回っている印象でした。

消費電力

アイドル時
57W
Cyberpunk2077
564W
砂漠最小化放置
78W

ワットモニターで電力を簡単にチェックしました。

CPU&GPUを両方酷使するサイバーパンク2077をプレイ時、消費電力はPC全体で564Wほどでした。

GALLERIA ZA9C-R39まとめ

良いところ

  • 現行最高のRTX 3090を搭載、VRAMも多い
  • RTX 3090搭載でも安い
  • 最新のレイトレタイトルを高画質に楽しめる
  • 4Kをしっかり楽しめるタイトルが多い
  • 重量級グラフィックボードをしっかり支えるドスパラオリジナルの「リジッドカードサポート」
  • LEDが光る新しい設計のケース
  • カスタマイズがしやすい
  • 裏配線でエアフローが良い
  • 電源部が斜めでどこからでも押しやすく、USBポートも挿しやすい
  • SATA SSDより高速なM.2 NVMe SSDを搭載
  • USB3.0の2倍高速なUSB 3.2 Gen2搭載
  • 軽作業やアイドル時は省エネで静か

惜しいところ

  • 24GBのVRAMを使い切れるゲームは少ない

総評

「高画質のその先へ」というところを求める人向けのハイエンドマシンです。RTX 3080と比べた場合、GPUが限界に至るゲームでは、きちんと差が出ました。

黒い砂漠のリマスタープレイが最もRTX 3080との違いを感じられましたね。フレームレートの落ち込みの少なさや、4Kでの余裕が一回り違いました。

 

4Kで100fpsを越えてくるタイトルも結構あり、4K60Hzモニタだとゲームによっては持て余す場合もあると思います。

逆に60fpsに制限しておくことで余力を持ったゲームプレイが可能だとも言えます。

激重レイトレモードでのサイバーパンクやウォッチドッグスレギオンは、DLSSを使っても60fpsを維持できませんが、「より60fpsに近く」なり、操作感が上がりました。

 

24GBのVRAMは、4Kゲーミングでも持て余し気味ですが、使い道がないわけではありません。

例えば、MSFSでは4Kをベースに内部解像度を150%くらいに上げると、15GBくらいのVRAMを使用して遊ぶことが出来ます。フレームレートは落ちますが、より精細な夜景を楽しめます。これはRTX 3080では真似できません。

VRChatなどでは人数が集まるとVRAMが10GB以上になることもあるらしく、その場合に24GBのVRAMのおかげで落ちずに動かせるなどのメリットもあるようです。

3DCADなどのVRAM量が求められるシーンでも、RTX 3090の24GBは役に立つでしょう。

 

ハイエンドのため、RTX 3080と比べるとコスパが良いとは言えませんが、ハイエンドだからこそのVRAM的余裕と、それを活かせる利用法が思いつく方には唯一無二のマシンとなるでしょう。

  • 最新ゲーム&ゲーム動画録画
  • VRゲーム
  • ゲーム動画配信
  • 動画編集
  • 3DCG、CAD
  • 音楽制作(DTM)   など

まさに「出来ないことを探す方が難しいスペック」なので、パソコンで出来るあらゆるクリエイティブ作業を試したい方にもおすすめです。

クリエイティブ作業をする方は、メモリも32GB以上に増やした方が限界が上がるはずです。

GALLERIA RTX 3090搭載PC。どれを選ぶか?

GALLERIAのRTX 3090シリーズの中で、おすすめのモデルをピックアップします。

No1:GALLERIA ZA9C-R39【価格と性能のバランスが良い】

今回レビューしたモデルです。ハイエンドのRTX 3090を活かせるi9-10850Kを搭載しながら、性能に対して納得できる価格にまとめたモデルだと思いました。

※i9-10850Kからi9-11900Kにマイナーチェンジされました。新機種は以下になります。

CPU:i9-11900K
GPU:RTX 3090
メモリ:16GB
ストレージ:1TB(Gen4 NVMe) NVMe SSD

No2:GALLERIA UA9R-R39【Intelを超える性能】

CPU:Ryzen 9 5900X
GPU:RTX 3090
メモリ:32GB
ストレージ:1GB(Gen4 NVMe) SSD

人気のRyzen 9 5900X搭載モデルです。CPUボトルネックを限りなく減らしたい究極のハイエンド志向の方向け。

No3:GALLERIA UA9C-R39【Intel最上位機種】

CPU:i9-10900K
GPU:RTX 3090
メモリ:32GB
ストレージ:1TB SSD, 2TB HDD

Intel Core i9-10900Kを搭載し、メモリやストレージなども増強したモデルです。Ryzenより安くなっています。

 


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