プレステの円盤(ディスク)がなくなる? 中古ゲームのお話
2026年7月、プレイステーションを作っている会社(SIE)が、大きなお知らせを出しました。
出典:PlayStation.Blog「PlayStation®コンソール向け新作ゲームのディスク生産を2028年1月に終了」(2026年7月1日)
簡単に言うと、2028年からあとに出る新しいゲームは、お店で「円盤」を買うことができなくなり、全部インターネットからダウンロードして買うことになる、ということです。
この話について、いろいろな角度から、やさしく考えてみましょう。
Contents
1. 中古ゲームがなくなると、だれが「こまる」の?
ゲームの円盤がなくなると、その円盤の「中古」も、これからは存在できなくなります。
- こまる人:あきたゲームを売って、つぎのゲームを買うお金にしていた人。中古があると、「あきたら売ればいい」と安心して買えますが、それができなくなります。
- とくをする(かもしれない)人:ゲームを作っている会社です。中古で売られると、会社にはお金が入りません。中古がなくなれば、みんな新品を買うようになるかもしれないので、会社の売り上げが上がる可能性があります。
でも、過去に、あるゲーム会社(マイクロソフト)が同じようなことをやろうとしたら、お客さんにものすごくおこられて、やめたことがありました。
出典:ねとらぼ「Xbox One、24時間ごとのオンライン認証を撤回 中古売買、ソフトの貸し借りも自由に」(2013年6月20日)
だから、「中古をなくせば会社が絶対とくをする」とは言い切れません。
2. パソコンのゲーム(Steam)とは、なにがちがうの?
パソコンのゲームを売っている「Steam(スチーム)」というお店では、もともと中古がありません。でも、こまっている人は意外と少ないと言われています。
なぜなら、Steamには「買ってから2週間以内、2時間までしか遊んでいなければ、お金を返してもらえる」というルールがあるからです。
いっぽう、プレイステーションのお店では、「1回でもダウンロードしたら、もうお金を返してもらえない」というきびしいルールになっています。
(正確には「購入から14日以内、かつダウンロード・ストリーミングを開始していないこと」の両方が条件です。出典:PlayStation「PlayStation Storeキャンセルポリシー」)
つまり、中古で売る自由もないし、買ってすぐ返す自由もない、ということになります。
ここが、いま指摘されている問題点のひとつです。
プレイステーションのお店もSteamのようになったらいいなと思う人もいるかもしれませんが、いまのところそういう約束はありません。
3. 中古ゲームは、いくらぐらいで売れるの?
お店にゲームを売ると、新品の値段のだいたい2〜4割ぐらいでしか買い取ってもらえないことが多いようです。
でも、そのお店がつぎの人に売るときは、新品の値段の5〜7割ぐらいがつくことが多いです。この差が、お店のもうけになります。
※この割合は、いろいろな買取店の傾向から見た目安であり、決まった公式の統計があるわけではありません。タイトルの人気や発売からの時間によって大きく変わります。
ゲーム会社が気にしているのは、じつは「売った人がもらうお金(2〜4割)」ではなく、「つぎの人が払うお金(5〜7割)」のほうです。
なぜなら、5〜7割のねだんで中古が売っていると、新品を買おうとしていた人が「じゃあ中古でいいや」と思ってしまうかもしれないからです。
まとめ:一つの答えでは片付かない話
中古がなくなると、こまる人もいれば、とくをする(かもしれない)人もいる。
他のお店(Steam)とくらべると、プレイステーションには「買った後のやり直し」がしにくいという、べつの問題もある。
中古ゲームのねだんは、思っているほど安くないことが多く、それが新品の売れ行きに影響している可能性がある。
こういうニュースを見たときは、「いい話か、わるい話か」だけで決めつけないで、「だれにとって、どんなとくや、どんなこまりごとがあるのか」を、ひとつずつ考えてみると、もっとよくわかるようになりますよ。
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