【黒い砂漠】控えめに言って別ゲーに。フルボイスとカットシーンの説得力
黒い砂漠のストーリーフルボイス化が始まったのは比較的最近のことで、新機軸のパーティーコンテンツ「アトラクシオン:バアマキア」からでした。
その後実装されたメインストーリー「果てしない冬の山」も、フルボイスでストーリーが進められていくものでした。
そして、黒い砂漠の本来のゲーム開始地域であるベリア村周辺の「バレノス」も、フルボイス化が行われました。
なんだかんだやる時間が取れなかったので、今回のシーズンでじっくり体験してみましたので感想を書いていきたいと思います。
音声に合わせて歩みを進める贅沢
私達がゲームプレイ時に「目で」セリフを聞くようになって久しいです。目で文字を読む方が、耳で音声を待つよりも時間的な情報取得効率が早いのも事実です。
だから、多くのMMORPGプレイヤーはゲームプレイにも効率を求める風潮の中で、たとえ音声がついたとしてもRキーでガンガンストーリーをスキップすることでしょう。
だからこそ、フルボイス化した音声に合わせてじっくりとゲームを進めることは、もはや「贅沢な体験」と言えると思います。そこに価値を見出さない人もいるでしょう。
しかし、ごはんを良く噛むと甘みが出てくるように、会話テキストもプロの声優さんの語り口によって、文字情報からは伝わらない感情や、キャラクターの個性、説得力などが格段に増されて、全く違うゲームのように感じられることがあります。
特に、改編されたバレノス編は黒い砂漠の物語のキーになるような事象を沢山ちりばめた内容となっているので、黒い砂漠の多くのストーリーやコンテンツをプレイした人ほど、ニヤリとしてしまう情報にあふれています。
普段BGMをオフにしている方もこれの間だけはぜひオンにして、音声情報から物語を理解してみてください。
見せ方が上手くなってきたカットシーン
もちろんグラフィック面も工夫されています。カットシーンを使った演出を多用した改編バレノスの見せ方は、これまでの黒い砂漠で最もグッと来るものでした。
その前に実装されていた果てしない冬の山の方は戦闘が少なくてダレてしまいましたが、バレノスはちゃんとバランスよく、カットシーン、移動、戦闘が配置されている印象です。
また、BGMに関してもカットシーン専用の劇伴があるわけではなさそうですが、あった方が黒い砂漠らしい感じがします。最近はBGMにも勇ましい音楽が増えた感じがしますからね。
序盤にあえてキツイ戦闘を持ってきた意味
そうそう、バレノス改編では各ボス戦闘が少し難しいバランスで調整されています。
これまでは、シーズンスタートダッシュセットを作って序盤から強い装備を持たせれば、レッドノーズなどがほぼ一撃で倒せる仕様でした。
しかし、現在はそういった装備をつけても、しっかり戦わないと倒せなかったり、ポーションのお世話になるようなバランスに調整されています。
これはこれで、個人的には緊迫感が出る演出で良いと思いました。
それに併せて、レッドノーズやギアス、怨霊騎士といったボスたちについてのバックグラウンドをしっかり語ることによって、彼らがなぜボスとしてプレイヤーやベリア村の人たちの前に災厄として表れているのかが理解できるストーリーになっています。
レッドノーズやギアスなどは、ただただプレイヤーの前に呼び出されて叩かれるだけの存在になっていましたから、今回のシナリオの「そもそも彼らはなぜ敵対しているのか?」というところにアプローチした点は高評価です。
また、改編バレノス編が終了するとハイデルへの途中で「簡素化依頼」に切り替えるかを選べるので、ベテランの方はそこからは簡素化で進めるのも良いでしょう。
もちろん、ストーリーや演出が主軸のAAAタイトルなどに比べると、カットシーンも作りの甘い所は少なくありません。
それでも、今後のハイデル編などもこのクオリティで改編していくのだとしたら、元々作り込まれた世界観も相まって、じっくりストーリーも楽しめるものになるのではないかなと思いました。
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