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AMD FidelityFX Super Resolution(FSR)はDLSS並の美しさを出せるのか?

   

最近のAAA級ゲームでは、「レイトレなどで画質をとにかく盛りつつ、超解像技術を利用してなんとか4K60fpsに届かせる」という開発手法になっていると感じます。

超解像技術とは、低い解像度で描き出したゲーム画像を4Kなどでも違和感がないように拡大する技術です。

この分野では、PC用のグラフィックボードとしてNVIDIA GeForce RTXシリーズが先行しており、DLSSというAIによる超解像技術があります。

AMDのGPUであるRadeonは出遅れていたのですが、AMD FidelityFX Super Resolution(FSR)という超解像技術が2021年にリリースになりました。

(以降、筆のノリでAMD FidelityFX Super Resolutionと呼んだりFSRと呼んだりしますがご了承ください)

DLSSの対抗馬となるので、FSR対応タイトルである「GODFALL」で画質とフレームレートの変化をテストしてみました。

GODFALLを選んだ理由は、PS5のローンチタイトルであり、レイトレ対応に対応するなど、執筆時点で最も先進的なFSR対応タイトルであるためです。

PS5にSoCを提供しているAMDとしても、力を入れているタイトルでしょう。

AMD FidelityFX Super Resolutionの設定

AMD FidelityFX Super Resolutionは対応するゲームでのみ利用できます。対応ゲーム内でAMD FidelityFX Super Resolution項目を設定することで利用可能です。

AMD FidelityFX Super Resolutionには4つの画質モードがあります。

  • Ultra Quality
  • Quality
  • Balanced
  • Performance

Ultra Qualityが最も画質が良く、Performanceが最もフレームレートが出るものです。

AMD FidelityFX Super Resolutionの画質

AMD FidelityFX Super Resolutionについて、一番気になっていたのはもちろん画質です。

GeForceはDLSSのためにTensorコアという専用のコアを用意し、AIまで導入しました。

Monster Hunter Worldなど、DLSS1対応タイトルではまだまだの画質でしたが

Watch Dogs Legionなど、DLSS2採用タイトルでは、大幅に画質が改善されました。

 

では、AIも専用コアも使わないFSRがDLSSに太刀打ちできるのか?という点は、誰もが疑問に思うところでしょう。

以下が、4K(左)とAMD FidelityFX Super Resolutionの最高設定(UltraQuality)の比較です。

このように静止画にしてじっくり見ると違いに気づきます。DLSS2には敵わない印象です。

しかしながら、ゲーム中にネイティブ4Kとの違いはパッと見でわからないレベルかなと思いますし、特にGODFALLのようなアクションゲームで動かしている時には差を感じづらかったです。

画質の満足度で言えば

DLSS1 < FSR(Ultra Quality) < DLSS2(Quality)

という印象ですね。もちろん、タイトルにもよると思います。

FSRのUltra QualityとPerformanceの画質比較です。背景などを含めて更に簡素な感じになります。

FSRでどのくらいパフォーマンスが上がるのか?

今回は、ドスパラにお借りしたRyzen & Radeonマシン「GALLERIA ZA9R-68XT」を利用し、GODFALLのパフォーマンステストを行いました。

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CPU:Ryzen 9 5900X
GPU:Radeon RX 6800 XT
メモリ:16GB
ストレージ:1TB(Gen4 NVMe) NVMe SSD

Godfallの画質設定はデフォルト画質「最高」をベースに、レイトレーシングをオン、AMD FidelityFX LPMをオンにしています。解像度は3840x2160です。

4K Native
52fps
FSR Ultra Quality
76fps
FSR Quality
92fps
FSR Balanced
107fps
FSR Performance
124fps

4KネイティブからFSR Ultra Qualityでは24fps、最も軽いFSR Performanceでは72fpsアップしました。

スクリーンショットはクリックすると4Kサイズのものが表示されます。1枚10MB近くあるので注意してください。

4K Native (52fps)

FSR Ultra Quality (76fps)

FSR Quality (92fps)

FSR Balanced (107fps)

FSR Performance(124fps)

Radeonを選びやすくなる、将来性がある技術

AMD FidelityFX Super Resolutionは、GeForce / Radeon問わず利用できるオープンな技術です。GPU Openにてソースコードが公開されています。

その実態は、ポストエフェクト処理のシェーダライブラリです。ライセンスフリーで実装が容易であり、対応APIもDX11/DX12/Vulkanと隙がありません。

つまり、GeForceのDLSSのように「独占するための機能」ではなく「共存していく機能」として開発されています。

これを踏まえて、「PCゲーマーとして、GeForceとRadeonどっちを選べばいいのよ?」と言ったら、執筆時点ではGeForce RTXシリーズです。

Radeonは最新のRX 6000シリーズでも「DLSSが使えない」という弱みは依然抱えたままであり、今後もDLSSのみ対応するタイトルに対しては劣るためです。

ただ、現状で「DLSS対応タイトルにあまり魅力を感じていない」とか「レイトレゲームをあまりしない」という場合、Radeonは選択肢に入りつつあります。

今後「安価なアップスケーリング = FSR」「高級なアップスケーリング = DLSS」といった形になっていき、コスパに優れるRadeonでも4Kゲーミングが快適に遊べる様になっていくのではないかと予想しています。

FSR対応タイトル(2021/7/26時点)

  • 22 Racing Series
  • Anno 1800™
  • Arcadegeddon
  • Dota 2
  • Evil Genius® 2: World Domination
  • GODFALL™
  • Kingshunt
  • Necromunda: Hired Gun
  • Resident Evil™ Village
  • The Riftbreaker™
  • Terminator™: Resistance

FSR対応予定タイトル(2021/7/26時点)

  • Asterigos
  • Baldur’s Gate III
  • Edge of Eternity
  • FarCry 6
  • Farming Simulator 22
  • Forspoken
  • Myst
  • Necromunda: Hired Gun
  • Resident Evil Villiage
  • Swordsman Remake
  • Vampire The Masquerade: Bloodhunt

 

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CPU:Ryzen 9 5900X
GPU:Radeon RX 6800 XT
メモリ:16GB
ストレージ:1TB(Gen4 NVMe) NVMe SSD

Monster Hunter World © CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

Watch Dogs Legion © 2020 Ubisoft Entertainment.All Rights Reserved.Watch Dogs, Ubisoft and the Ubisoft logo are registered or unregistered trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.

GODFALL ©2020 Counterplay Games Inc. All rights reserved.GODFALL™ Published and distributed by Gearbox Publishing.Gearbox and the Gearbox Software logo are registered trademarks, and the Gearbox Publishing logo is a trademark, of Gearbox Enterprises, LLC.

 


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