【黒い砂漠】連載「ヴァルキリー(VK)基礎ガイド」Part4. スキルキャンセルと連携
2020/06/16
スキルモーションキャンセルによる連携
VK基礎ガイド第4回。これまで学んできたスキルの性質やキャラクター操作知識の発展として、「スキルキャンセル」と「スキルの連携」の基本を解説します。
ここで紹介するテクニックそれぞれの重要性もさることながら、全体を通じて、スキルキャンセルと連携の本質とは何であるかを学ぶことに意義があります。仕組みを理解し応用へと繋ぐ基礎を固めるのが今回の目的です。
連載「ヴァルキリー(VK)基礎ガイド」
Part.1 クラスの特徴と育成
Part.2 スキル効果の知識とビルド
Part.3 スキル操作の知識
> Part.4 スキルキャンセルと連携
Part.5 狩りのガイド
Part.6 PvPコンボ構築
Part.7 PvPガイド
スキル連携の3つの要点
スキルを組み合わせて使用する際に考慮される三つの要素があります。
一つはスキル効果に着目したスキルの連携、つまりスキル同士のシナジーです。
単純な例では、ターゲットをダウンさせるCCスキルを使用した後にダウンアタックの特殊ダメージが付属したスキルを使用することで、それぞれのスキルを単独で使用するよりも更に多くのダメージを発生させることができます。
二つ目のポイントは、特定スキル使用によって別のスキルへと派生する連携です。
たとえば「コンボ:○○○」という名前のスキルの多くは単独で使用することが出来ず、前提スキル使用から追加コマンドの入力を行う必要があります。
また、勅裁の後に↑+左クリックの操作でランスマスタリーの3打撃目が直接発動可能となるような、いわゆる隠しコマンドのスキル連携も数多く存在します。
そして最後は、スキル発動によるモーションのキャンセルです。
スキルの発動モーションを他のスキルと連続使用することで短縮し、単位時間あたりより多くのスキルを発動させ、最大限にダメージを叩き出すことがこの連携の狙いです。
スキル同士のシナジーについてはCCシステムの連載記事で解説しているため割愛し、今回の記事ではスキル使用モーションのキャンセルを軸とした基礎テクニックを紹介していきます。
スキルモーションは「予備動作」「効果発生」「残留モーション」の3要素で出来ている
さて、一口にスキルモーションのキャンセルとは言ってもその性質は少しばかり複雑です。
モーションキャンセルの特性を理解するために、まずは「スキルモーション」というものの構成を図解します。
「スキルモーション」とは大まかに3つのパートで構成されています。
- 予備動作
・・・スキルを使用した瞬間から効果が発生するまでのモーション - 効果発生
・・・攻撃スキルならばダメージ判定が発生するタイミングの動作 - 残留モーション
・・・攻撃判定が終了しニュートラル体勢に戻るまでの挙動
上記3つは当然のことながら、スキルそれぞれで時間の長さや判定発生の速さが異なります。
たとえば神々の大地のように①の予備動作が長いスキルは、相手を行動不能にする②のCC判定発生まで時間がかかりすぎるため、PvPで起点を取る手段としてやや扱い辛いものです。
一方でキャッチスキルのパニッシュメントは敵を吸い込み行動不能にするまでが非常に早いので、SA/前方ガードを無視する性質と相まって有効な初手となります。
スキルモーションは色々な部分がキャンセルできる
スキルモーションのキャンセルは、上記3つの要素のいずれかまたは複数のモーションを、他のスキルの使用によってスキップすることを表しています。
たとえば一般的に、「aのスキルからbのスキルを使用すれば速く繋がる」というような組み合わせは、事前にaのスキルを使用したことでbのスキルの予備動作がスキップされモーションキャンセルが発生している可能性があります。
あるいはbによってaのスキルの残留モーションをスキップしていること、またはその両方に起因するものです。
モーションスキップはスキル毎の性質に依存する場合があります。
たとえば天上の響きは特定のスキルを続けて使用することで天上の響きの動作全てをモーションスキップし、スキルの発動そのものを中断することも可能です(中断してもCTが発生する点に注意)。
また、天上の響きはその後に使用するスキルの予備動作を省く組み合わせもあります。
天上の響きに限らず、黒い砂漠のスキル連携は類似したモーションのスキルを発動する際に、予備動作が省かれ発動が速くなる事例が多いということを覚えておいてください。
共通モーションを利用したキャンセル
VKのスキルで一例を挙げましょう。
天上の響きと天上の槍は発動モーションが完全に共通しています。
このため、天上の響き使用後に天上の槍を使用すると、本来発生するはずの天上の槍の予備動作(ダメージ発生までのタイムラグ)が完全にスキップされ、スキル発動時にすぐさまダメージ効果モーションが発動します。
他にも、勅裁の直後にデスペレーションラッシュを使用すると、デスペレーションラッシュの予備動作が短縮されるというような小技が、黒い砂漠というゲームでは数限りなく存在します。
残留モーションのキャンセル
残留モーションとは、スキルを使用するとキャラクターアクションが発生し、効果を発生させた後に元の待機状態に戻ろうとする動作のことです。
多くのスキルがこの残留モーションをスキップする効果を持っているため、普段意識せずとも行っていることがほとんどですが、特定のスキルの組み合わせによってモーションスキップがより速くなったり、スキルの効果発生すらキャンセルするようなケースも存在します。
VKの場合は特に、スキル使用後にガードを構えて残留モーションをスキップし、スキを無くしていくことが非常に大切です。
モーションキャンセルのテクニック
やや前置きが長くなりましたが、ここからはスキルモーションのキャンセルを利用する利用頻度の高いテクニックを紹介していきます。
シールドスローモーションの短縮
通常のシールドスロー | 反撃体勢キャンセルシールドスロー | シールドスロー+天上の槍 |
↓+Q(ガードスキル) | ↓+Q(ガードスキル) ↓+左クリック ↓+Q(ガードスキル) |
↓+Q(ガードスキル) ↓+E ↓+Q(ガードスキル) |
スキルモーションのキャンセルによる連携を学ぶ第一歩は、シールドスローのモーションを短縮する連携です。
シールドスローは直前に反撃体勢やシールドチェイス、天上の槍やエデンの槍を使用し、これらの残留モーションをシールドスローによってキャンセルすることで、予備動作が通常より短いバックハンドスローのモーションに変化します。
VKは生涯シールドを投げ続けることになるので、まずはこのキャンセルシールドスローを意識せずとも習い性で発動できるようにしておく必要があります。
さらにシールドを手元に戻すモーション、つまり残留モーションを以下の操作によってスキップすることができます。
ただ単に盾を投げる場合と、予備動作&残留モーションのキャンセルを行うのでは上記の動画のように大きな違いが発生します。
勅裁キャンセル+武器切り替え
勅裁は覚醒スキル動作の全てとメイン武器スキルのほとんどからスペースキー追加入力で発動することができるだけでなく、メイン武器スキルの発動モーションをキャンセルして素早く発動することができます。
たとえばパニッシュメントの浮かしからシャープライト→天上の槍→勅裁の連携を正しくモーションキャンセルできれば、シャープライトのノックダウンCCによる短い滞空時間にも勅裁のエアーアタック判定を余裕を持って間に合わせることが可能です。
ただしメイン武器スキルはモーションキャンセルが早すぎると、ダメージ発生の動作までキャンセルされCTだけが発生することに注意してください。
そして再三の繰り返しですが、勅裁の残留モーションは他のスキルやQガードによってスキップすることを忘れないようにしてください。
コマンド入力限定のモーションキャンセル
スキルスロットへのスキル登録とショートカット発動は大変便利なものです。
ただし基本的にショートカット発動では、コマンド入力する場合と同様のスキルモーションキャンセルができません。
VKの場合スキルスロット登録を利用し発動頻度が高いスキルでは、パニッシュメントとラバムスキル、セイクリッドエンスラーや神々の大地等がこれに該当します。
ジャスティスラッシュ→パニッシュメントの例
挙動が判りやすい例としてたとえば、ジャスティスラッシュからパニッシュメントを連続して使用する場合があります。
コマンド入力ならジャスティスラッシュの突き動作時にモーションキャンセルできますが、スキルスロット発動の場合は突き動作を中断することができません(極段階まで取得してるとどちらも不可)。
ランス状態→パニッシュメントの例
パニッシュメントを覚醒武器状態で発動するにはショートカットのみ可能ですが、メイン武器状態ではEキーによる発動でスキルモーションキャンセルを行うという使い分けをできるのが理想です。
後方追撃→ジャスティスカウンターの例
ただし、コマンド入力によるスキル発動がショートカットよりも常に優れたものとは言い切れません。
たとえばShift+↓キーで武器を持ち替えながら後退する追撃は、ガードモーションをとるまでに若干のタイムラグがあります。このタイムラグが起因して、コマンド入力ではジャスティスカウンターへ繋ぐつもりでアドバンスソードが誤爆してしまう場合があります。
前方ガードから前方ガードへ繋ぐ安定行動としてこの連携を使用する場合、スキルスロットから発動すると誤爆を避けることができます。
ともあれこうした操作環境の整備についてはプレイヤー各自の好みによるところが大きいので、ショートカット発動はスキルモーションキャンセルと操作性(主に誤爆回避)を天秤にかけ、自分に適した操作方法を確立しましょう。
参考までに筆者の場合、パニッシュメントとジャスティスカウンターはショートカットとコマンド発動の使い分けを行い、ラバムスキルはコマンド発動のみ、セイクリッドエンスラーはショートカット発動のみとしています。
キックキャンセル
メイン武器状態Fキーで発動する基本動作の蹴り技マルチプルキックは誤発動防止の為ロックされることが多いスキルです。
ただしマルチプルキックは発動が非常に速く、そして発動モーションの全てを勅裁でスキップできます。
F+スペースキー同時押しによって勅裁を即発動できるため、これを利用してスペースキーを押しても勅裁へと連携しない反撃体勢や、ジャスティスラッシュからでも勅裁持ち替えが可能です。
実質的に、VKはメイン武器状態のいかなる時でもキック+勅裁を介してランスへ持ち替えできるということになります。
また、マルチプルキックに設定されている浮かすCCは1秒免疫ルールによってパニッシュメントの直後に使用してもCCが適用されないため、モーションキャンセルをスキルダメージ発生まで遅らせてコンボに挟むダメージスキルとしても利用できます。
(※ 逆の順序で使用するとCC2カウント入るので注意)
他にも筆者の好むテクニックとしてたとえば、ソード状態のQガード体勢からキックキャンセル勅裁→追撃で、意表を突く速さで相手の懐に飛び込むという利用法もあります。
その他のスキルモーションキャンセル例
以下、役に立つことはほとんどありませんがこのようなスキルモーションキャンセルも存在するという事例を紹介します。
断罪の剣キャンセル発動
シャープライト , 天上の槍 , ジャスティスラッシュ , 閃光斬り等から↓+右クリック
幾つかのメイン武器スキルはスキル使用後に断罪の剣コマンド入力によって1・2打撃をキャンセルして強力な3打撃目だけを直接発動することができます。覚醒後はほとんど使用しなくなりますが、LV56までのキャラクター育成で上記のキャンセル発動は有用です。
ジャスティスラッシュからのキャンセル勅裁
ジャスティスラッシュはスキル使用後にスペースキー入力をしても勅裁を出すことができませんが、ランニングスラッシュを挟んで素早く勅裁転換をすることが可能です。これは先述したキックキャンセルでも代用可能。
キックキャンセルの場合はジャスティスラッシュ発動中からFキーとスペースキーを押しっぱなしにしておくだけですが、飛び蹴りが優先されて発動するのでロック推奨です。
ラテルスラッシュキャンセルRMB
ソード状態の← or →+右クリックはスキル説明に存在しない左右に回避するモーションで素早く移動可能です。
そして左クリックも同時押しすることで、ラテルスラッシュのキャンセルを挟みさらに高速化できます。ただしスタミナ消費が激しくちょっと挙動も怪しいので周囲の視線に注意してください。
キャンセルスカイヒット
シールドチェイス・ジャスティスラッシュ・反撃体勢から右クリック発動できるなど、スカイヒットは様々な隠しコマンドがあります。
ガードキャンセル
Qキー操作による能動ガードは防御を固めると共に、スキル発動を中断したりスキルの残留モーションをカットするという効用があります。
特に勅裁についてはコンボを実行中でもない限り、発動後に即ガード体勢へ移行するように癖付けておかなければなりません。持久力を発動リソースとするスキルは、残留モーション中にある間は持久力の回復が止まってしまうからです(デスペレーションラッシュ等の例外有り)。
また先述のように、予備動作キャンセル可能なスキルを事前に挟むことで、スキルの予備動作が短縮されるスキルが幾つか存在します。
これはQガード動作も同様の働きをする場合があり、宣告 : ジャッジメントランス・神々の大地・デスペレーションラッシュやパニッシュメントの予備動作キャンセルに利用することができます。
ただし2019年1月のアップデートによって覚醒スキルの多くを発動中に動作キャンセル可能となったため、予備動作ではなくスキルそのものをキャンセル(中断)してしまう誤発動が起こりやすくなっていることに注意してください。
また、このQガードでのスキル中断に対応していないのは宣告:ジャッジメントランスとセイクリッドエンスラーの空中攻撃発動後となり、光の波動の1段階目を除いて、ガードキャンセルで中断した場合は当然スキルの効果も中断されます。
加えて、神聖なる強撃の即キャンセルはクリティカルバフが適用されますが、セイクリッドエンスラーは空中動作前にキャンセルすると攻撃力バフが付与されないというような、スキル毎の特性も把握しておきたいところです。
移動用スキルと連携
移動操作の重要性
アクション性の高い黒い砂漠では移動操作も戦闘における重要な要素を占めています。
素早く敵に接近する、危険な状況から離脱するといったPvPで想定される状況だけではありません。
日頃の狩りを快適にし効率を高めるためにも、適切な移動操作は重要なテクニックです。
さて、VKは移動が辛いクラスだという話をたびたび耳にすることがあろうかと思います。他クラスとの比較において、いま現在その評価は妥当なものかもしれません。
クラス概要の記事では緩急のリズムがVKの持ち味とか書きましたが、高速で止まることなく動き続けられるならもちろんそれに越したことはない話です。まずはVKがいま置かれている状況を確認するために、少し過去を振り返ってみましょう。
Wheelchair meme(ホイールチェア ミーム)
VKは古くからキャラクター移動に難を抱えていました。多くのプレイヤー達の努力によって、スキルキャンセルを利用した素早い移動方法は確立されていきましたが、持久力というリソースの問題が常につきまとっていたのです。
開発チームもこうした問題を認識していたものか、VKに施された様々なテコ入れの一環として持久力消費が大幅に緩和された時期がありました。
持久力の枷から解き放たれたVKはズバ抜けた機動力を獲得し、このとき黄金時代を迎えていました。
しかし黒い砂漠は盛者必衰の理を知るMMORPGです。VKはSAで保護された移動能力と長距離を駆け抜ける持久力をどちらも失うことになりました。
そうして機動力を奪われ車いす(Wheelchair)に縛り付けられたVKの悲哀は、黒い砂漠でもっともよく知られたネットミームのひとつとなったのです。
移動スキルとバフ効果
昔を嘆いても時間は巻き戻りませんので、私達がいま出来ることを学んでいきましょう。
実のところ単純に速く動くだけならば、VKは他のクラスに全く劣るものではありません。工夫によっては長距離を迅速に駆け抜けることも可能です。
移動スキルの代名詞であるTBDの迅駆と比較するならば、VKは迅駆のように短距離を素早く走る方法がありますし、幻影剣迅駆のように長い距離を走り続ける方法もあります。
問題は持久力の管理をしなければすぐにスタミナが枯渇すること、そしてSAや無敵で保護された移動方法ではないので、PvPの時には非常に注意深く扱う必要があるということです。
とりわけ集団戦ではCCで保護されない動作があまりにも多いので、機動力のほとんどを封じられてしまいます。
さてここからは、移動用途で用いるスキルとバフ効果、スキル同士の連携による基本動作、そして長距離移動を可能とするスキル連携の拡張を紹介します。
ガードによってSAが付与されるバフを失った現在のVKにとっては、追撃CTの意識と移動からガード状態への転換はより重要性を増しています。
実際のアクション紹介の前に、まずは移動操作に関連する下記のバフ効果を頭に入れておいてください。
エデンの息吹 | スキル使用時、10秒間移動速度20%増加 | ||||
真 : エリアンの息吹 | スキル使用時、10秒間移動速度20%増加 | ||||
ランスマスタリー | 前進攻撃3打、左右移動 スキル使用時、10秒間、移動速度増加+20% | ||||
真 : 天上の響き | 自分に60秒間、全ての防御力増加+25 自分及び味方に60秒間、全ての命中率増加+15% 最大 10人の味方に効果適用 |
||||
神聖なる強撃 | 10秒間、クリティカル確率増加+20% | ||||
強靱な防禦 | 防御状態維持時、10秒間、全ての防御力増加+20 キャッチを除く全ての状態異常抵抗力が発生する(後ろで攻撃をする際も適用) |
||||
防御姿勢 | 防御状態維持時、20秒間、全ての防御力増加+20 キャッチを除く全ての状態異常抵抗力が発生する(後ろで攻撃をする際も適用) |
||||
気高き戦乙女 | 30秒間、全力疾走時持久力の消費なし。30秒間、全ての防御力増加+20 30秒間、詠唱速度増加+10% 30秒間、全ての抵抗増加+50% HP、神聖力の回復量増加 |
上記で特に重要なのはランスマスタリー(左クリック通常攻撃)の移動速度バフ、 天上の響きの防御&命中バフ、ガード時の防御バフの3点です。
ガードバフはきちんとガードを構えるモーションをとらなければ発生しないため、スキルモーションのガードキャンセル等で挟んだだけではバフ効果を受けられません。
ランスマスタリーの移動速度バフは勅裁直後の↑+左クリックか、←or→+左クリック操作で移動しながら獲得します。ちなみに←or→+右クリック操作の場合は神聖なる強撃のクリティカル確率バフが付与され、状況に応じてこのバフも活用します。
なおエリアンの息吹の移動速度バフはランスマスタリーと重複しないのでわざわざ移動速度バフ目的で用いることはありませんが、回復効果のついでにバフも得られることは覚えておくと良いでしょう。
天上の響きはスキルキャンセルを用いた特殊な移動方法に組み込んで使いますが、スキルを完全に中断した場合はCTだけ回ってバフが更新されないということをあらためて付記しておきます。
基本移動連携用スキル群
移動操作において最も利用頻度の高い追撃は、カメラ操作によって小回りの効く移動が可能なほか、カメラの向きを変えなくともShift+↑キーの後に← or →を追加入力することで斜めに移動したり、ジグザグに動くこともできます。
ランス状態のShift+↓キー操作はまず後方への追撃が発動し、メイン武器への持ち替え後にコマンドを維持するとシールドチェイスへ移行します。この連携を全て利用すれば、そこそこの距離を緊急離脱することができます。
なお追撃はCT中発動可能であるものの前方ガードが適用されないので、追撃の使用は前方ガードで保護される前方移動の選択肢を、3秒間放棄してしまうということを常に意識してください(後方へ下がる追撃はCT中も前方ガードが発生します)。
移動用途で利用する主なスキル群
移動スキル連携
基本移動連携
前方ガードで保護される追撃、そして勅裁とQガードを組み合わせた基本的な移動連携を紹介します。
それぞれ移動速度と持久力の消費に特徴があるので、状況と距離に応じて使い分けができるようになると理想的です。Echo Walkの利用についてはプレイヤー各自の好みによりけりです。
下記の比較動画ではそれぞれの移動可能距離や速度のほか、持久力や神聖力というリソースの消費にも注目してください。
ダッシュⅠ 追撃→スペースキー勅裁(+Qガード)
追撃と水平突き勅裁の組み合わせで移動する最も簡単な連携です。比較的消費リソースが少ないのも利点。
ダッシュⅡ 追撃→左クリック勅裁→スペースキー勅裁(+Qガード)
上記動作を拡張する連携。追撃から左クリックで発動する上段突き勅裁モーションをスペースキーによる水平突き勅裁でキャンセルし、長い距離を素早く前進できます。ただし持久力の消費が激しいので連続で使用するとすぐさま息切れを起こす点に注意。
ダッシュⅢ 通常攻撃→スペースキー勅裁→Qガード(スペース押しっぱと2パターン)
通常攻撃と勅裁のみで小刻みに前進する移動法。追撃はCT中でも発動可能ですが待機時間中は前方ガードが適用されないことを念頭に置いて、追撃と持久力を温存したい状況で有効な移動方法です。ただしガードモーション中以外は保護されていないことを忘れずに。
ダッシュⅣ Echo Walk(エコーウォーク) Qガード+スペースキー+天上の響き(連打)
Bloodpawという海外のプレイヤーが編み出したとされるスキルキャンセル移動。Echo Walk(エコーウォーク)という名前は天上の響きの英語名(Heaven's Echo)が由来です。
操作方法はQガードとスペースキーを押したままスキルスロットに登録した天上の響きを素早く連打するというもので、目を疑うほどハイスピードの移動を行うことができます。
このキャンセル移動の原理は、メイン武器へと持ち替えながら勅裁でモーションを完全にキャンセルできる天上の響きと、勅裁によるランスへ持ち替えながらの前進移動、そして勅裁で前へ踏み出した後のモーションをキャンセルするQガードという複数のモーションキャンセルを組み合わせたものです。
Echo Walkを高速化するコツは攻撃速度バフだけでなく、素早い操作量(APM)とゲーム側の応答速度などの環境も重要です。
筆者は戦闘中でも高いfpsを維持できるように画質などは妥協し、取引所などの通知をオフ、TCP通信を1に設定(TAF設定)、そして二つのスキルスロットに天上の響きを登録し、空いてる中指と薬指で連打するなどの工夫を行っています。
特に攻撃速度バフと2つのキーに登録して連打する操作(キーボードはチャタリング防止のため一つのキー連打の受付速度に制限がある)、そしてネットワーク設定の見直しは劇的に移動速度を向上させるのでお試しください。
参照リンク: ネトゲのラグを悪魔的に減らすネットワーク設定のお話
ダッシュ連携をサポートする持ち替えジャンプ斬り(C Swap Jump slash)
基本操作:覚醒武器からメイン武器へCキー持ち替え動作中にスペースキー+左クリック
拡張スキル:閃光斬り・シールドチェイス・ジャスティスラッシュ・デスペレーションラッシュ
追撃と勅裁を組み合わせるダッシュ連携とEcho Walkは素早く移動する手段として重宝しますが、持久力というリソースの消費が激しく長距離移動に適していないという欠点は解消できていません。
ある程度の長距離を移動するならメイン武器に持ち替えWWコマンド(Part3. 「回避移動(WW)コマンドによる全力疾走」を参照)によって走るか、武器をしまってダッシュするのが簡単です。
ただし狩りやPvPでは臨戦態勢であることが必要なことは言うまでもありません。
そこでもうひとつの解決手段として、上記のダッシュ連携の合間に持久力を消費しない動作を挟んで持久力回復時間を稼ぐという方法も有効です。
この方策の一つとして、VK専用ディスコードのメンバーであるShouri#9964というNAサーバーのプレイヤーから学んだ移動用コマンド連携を紹介しましょう。
持ち替えジャンプ斬り
覚醒武器状態から始動(メイン武器状態で右クリック+←or→の回避移動後にスペースキー+左クリックでも発動)
※メイン武器状態で右クリック+←or→の回避移動後にスペースキー+左クリックでもジャンプ斬りへ派生します
※この持ち替えジャンプ斬り動作は通常のジャンプ斬りと同様に↑+左クリックでジャスティスカウンターへ連携できます。
出来るようになってきたら…
持ち替えジャンプ斬りの動作を習得したら、ジャンプ斬りの後のメイン武器状態でシールドチェイスやジャスティスラッシュ、さらに勅裁で持ち替えたあとにデスペレーションラッシュの動作を組み込むことができるように練習します。
- 持ち替えジャンプ斬り
- メイン武器状態時にシールドチェイスやジャスティスラッシュ
- 勅裁で持ち替え
- 勅裁後にデスぺレーションラッシュ
そして最後に、ダッシュ連携と上記の動作を組み合わせることができれば、目的の距離に応じて持久力をセーブしながら素早く駆け抜けることが可能となります。
移動補助スキル
上記までに解説した主要な移動スキルの他に、細かくキャラクターの制動を行うために使用されるスキルやコマンドを紹介します。
ラテルスラッシュ(メイン武器)
CCから保護される動作ではないため安全が見込める場合に限りますが、シールドチェイスを温存しつつスムースな左右移動を行う操作として利用します。持久力消費スキルである点に注意。
ジャスティスラッシュ(メイン武器)
こちらも無防備な状態の突進なので対人で使う状況は限られます。また持久力消費スキルであるため無理に利用するほどでもありません。強いて言えば魅力的なスキル特化を持ちますが、効果発動にはスキルを命中させる必要があります。
狩りではシールドチェイスを温存しながら距離を詰める手段としてそこそこの使い勝手です。スキル段階を上げていくことで突進距離が伸びる他、反撃体勢で突進を止められることを覚えておきましょう。スキルを取得するなら3段階までを推奨。
2連ジャンプ斬り(メイン武器)
メイン武器で疾走状態の時にスペース+左クリックによるジャンプ斬りの動作を行い、着地後に方向キーから指を離してスペース+左クリックを維持すると短い距離をステップしてもう一度斬る動作を行います。
持久力を消費せず素早い移動が可能なので、覚醒武器へ持ち替える前のスタートダッシュに利用するとスムース&スタイリッシュです。
← or →+右クリック(メイン武器)
このコマンドはスキル説明に存在しない回避動作が発生します。動作始動時にほんの少しの無敵時間が存在するので、敵のキャッチスキルを回避する動作としても利用することがあります。
← or →+左クリック or 右クリック(覚醒武器)
左右の移動キーと左クリックを組み合わせる場合はランスマスタリーの左右攻撃により移動速度バフが付与され、右クリックの場合は神聖なる強撃の発動によりクリティカル率20%のバフが発生。
神聖なる強撃&コンボ : 光の爆裂(覚醒武器)
神聖なる強撃は右クリックを維持するだけで発動し続け、攻撃しながら短い距離を前進するので細かい位置調整にも便利。
同様にコンボ : 光の爆裂もスキルスロットからの発動で位置調整で利用できます。
デスペレーションラッシュ(覚醒武器)
予備動作スキップ発動状態(Part2参照)にしておくと素早い移動スキルとしても利用可能です。通常発動の場合は勅裁やQガードを挟んで予備動作をカットしましょう。
セイクリッドエンスラー(覚醒武器)
離れた位置へワープして着地攻撃を行うので、持久力を消費しない移動方法となります。キャラクターから離れた場所へのワープ攻撃は対象物が必要であり、左クリックによるターゲット指定のコマンドも必要です。
カメラ視点だけで後方確認
移動時の生存力を上げるTipsのひとつを紹介します。
ゲーム設定項目の機能キー設定の中には、「移動中、カメラ視点のみ移動」という機能の割り当て項目があります。
これは通常マウスホイールのクリックに割り当てられており、この機能を使用するとキャラクターの方向移動とスキル発動はカメラ視点ではなく、キャラクターの向いている方角を基準に行われます。
集団戦で前方へ素早く移動している際、この機能を利用することで後方を確認し味方と足並みが揃っているか確認しましょう。
敵前線へたどり着いたら味方がついて来てなかったという状況を避け、孤独死を減らすことに役立つはずです。
著者
家名 フィジーク
メインキャラ ガチ子
所属ギルド Sirius
略歴
プレイ歴約2年
ヴァルキリーのプレイ歴は1年ほど、拠点戦には基本的にVKで出撃しています。
所属ギルドの「Sirius(シリウス)」は2016年2月設立、占領戦への挑戦も活発に行う中規模の拠点戦ギルドです。
2018年9月以降は老舗の拠点戦ギルドEDENと連盟を組み「Ehrgeiz(エアガイツ連盟)」(aka. エアゲイツ・ビルゲイツ)として活動を続けています。
ギルドHP
連載「ヴァルキリー(VK)基礎ガイド」
Part.1 クラスの特徴と育成
Part.2 スキル効果の知識とビルド
Part.3 スキル操作の知識
> Part.4 スキルキャンセルと連携
Part.5 狩りのガイド
Part.6 PvPコンボ構築
Part.7 PvPガイド
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